竹の駆除は根絶やしが基本|竹を根絶させる方法と処分の仕方

2022.7.7

竹の駆除は根絶やしが基本|竹を根絶させる方法と処分の仕方

食べるとおいしいタケノコですが、もしご自宅の周辺に生えていたら「ラッキー!」と思いますか?それとも「大変だ!」と危機感を抱きますか?
ご自宅の周辺に竹やタケノコが生えていると地下からその根が伸びてきて、やがては自宅の敷地内にもタケノコが生えてきます。そうなってはもう竹を完全に駆除することは大変困難になります。

しかし近年、人口の減少などによって放置竹林が増えてきており、自宅の敷地内に竹が生えてくるという被害が発生しています。
そこで今回は、竹の驚異的な成長力とその被害、竹を駆除する方法についてご紹介していきます。

竹の駆除は大変!それはなぜか

竹を駆除することは、ほかの雑草とは異なり容易ではありません。
なぜ竹の駆除は困難を極めるのでしょうか。その理由は竹の生態上の特性にありました。

竹の生態

竹は春から夏にかけて著しい成長をみせ、1日で1m以上も伸長するほど非常に強い成長力をもっています。また竹の根は地下で伸びて広がり、そのスピードは1年でおよそ8mといわれています。この根の形態を「地下茎」といいます。

竹はこのようにして地下茎を周辺へ伸ばし、その地下茎からタケノコを地上へ発生させて分布を拡げていきます。タケノコは地下の貯蔵養分を使って成長するので、暗い林の中であっても立派に成長することができる特性をもっています。

このような強い成長力を特性としているため、放置された竹林の近くにある田畑は、地下から竹根が侵入して農作物を枯らす恐れがあります。また周辺に民家がある場合は、同じように民家の床下からタケノコが生え、それを放置すると竹が床を突き抜ける恐れがあります。
竹の駆除は大変!それはなぜか

竹の基本的な駆除方法について

では、竹による侵入をただ見守るしかないのでしょうか。しかしそれでは最悪の場合、住むところを失ってしまいますよね。
そこで竹を駆除する方法についてご紹介していきます。

伐採

非常に手間のかかる作業になりますが、竹を駆除するための基本的な方法です。伐採をするタイミングとしては、初夏から夏にかけてタケノコが成長して養分を使い果たす時期が効果的です。
竹を短く切り過ぎると、つまずきやすくなり危険なため、通常は50cm~ 1mくらいの高さに切ります。また切り口は、斜めになると刺さるリスクが高くなります。そのため、切断面は水平になるように切りましょう。

伐採は竹の根が生き残ります。そのため伐採後も竹草が生えて、竹は成長します。生えてきた竹草は見付け次第、再度刈る必要があるため、半永久的にこの作業を行わなければなりません。
竹の基本的な駆除方法について

根を掘る

地下茎で増える竹を完全駆除するには、その根を地中から取り除かなければなりません。竹は地中に根が残っていればいくらでも復活することができます。

竹の根は地下およそ30cm~1mのところを伸びていきます。またタケノコや竹が生えている位置から、その根の先端までは2m離れていることもあります。そのため、これらの根をすべて手動で掘り起こすことは困難を極めるでしょう。

もし行うのであれば、小型ユンボなど重機を利用する必要がありそうです。しかし、竹が生えている場所によっては、土手が崩れる危険性もあるため、土地によってはこの根の掘り起こしを行うことができません。

農薬

タケノコもしくは伐採した竹に穴を開け、そこに農薬を注入する方法します。農薬を入れた穴に雨が入らないようにガムテープを巻いておくとやがて枯れます。
この作業を行うタイミングは、春から秋までの暖かい時期に行うのが効果的です。
竹は地下茎でつながっていますが、隣の竹であっても地下茎がつながっているとは限りません。そのため全てのタケノコ、竹に行うことがポイントです。

およそ半年から1年で9割以上の竹が完全に枯れますが、枯れなかった竹は再び農薬を多めに注入して、枯れるまで繰り返すといいでしょう。竹は枯れると葉が全て落ちてきますので、その竹の状態によって地下茎が枯れてきているのかを判断することができます。

この方法は比較的高い効果を期待できますが、翌年出てきたタケノコは食べられないので気を付けましょう。

竹の根を根絶やしにするには。根の弱らせ方

竹の駆除は絶滅させることが難しいようですが、ポイントは竹の根を弱らせることです。

本来であれば、竹の根を完全に取り除くことが最も理想的です。しかし現実問題、それが難しいこともあるかと思います。そのような場合は、ノコギリで複数個所を切断し、蕎麦やトマトなどの吸肥力が強い作物を栽培し、竹の根を弱らせる方法があります。
この他、除草剤などの農薬を撒くなど、伐採と併用して行うと効果が期待できるでしょう。
竹の根を根絶やしにするには。根の弱らせ方

竹の駆除に効果的な駆除剤と使い方

農薬の使い方には、伐採直後の竹に除草剤を直接注入する方法や、伐採を何年か繰り返した後に除草剤を散布して竹草を駆除する方法などがあります。

しかし農薬を使って駆除する場合、気を付けなければならないことがあります。もし隣の土地にも竹が生えている場合、農薬で地下茎を枯らすと隣地の竹も枯れてしまう恐れがあります。
そのため、隣地の所有者も農薬で竹を駆除することに賛成なら問題ありませんが、そうでない場合は土地の境界付近を掘り返して、隣地に伸びる竹根を全て切断しておく必要があります。さらに隣地に竹が侵入しないよう、土地の境界付近にトタンの波板などを埋め込むなどの措置をしましょう。

竹の処分方法について

竹を駆除したあとに困ることが、駆除後の竹の処分です。
処分の方法を3つご紹介しますので状況に合った方法で処分するといいでしょう。

土に還す

伐採した竹の処分方法として最も簡単な方法は屋外に放置することです。しかし、竹を寝かしておくと腐敗が進んで虫が集まってくるうえ、竹が土と同化するまでには長い年月が掛かります。

燃やす

伐採した竹をドラム缶などで燃やす行為は、野焼きに該当し法律で禁止されているため、焼却処理はできませんが、例外として竹炭を作るための炭焼きであれば許可されています。ただし、近隣住人に迷惑がかかったり、野焼きと認定されれば、注意や処分の対象になることもあるので、事前に役所や消防署の確認をとる必要があります。

ゴミとして出す

自治体によっても異なりますが、粗大ゴミもしくは一般家庭ゴミとして処分しましょう。トラックで運んでくれるところもあるようですので、もし処分に困った際はお住いの自治体に相談してみるといいかもしれません。
竹の処分方法について

まとめ

竹の駆除には時間も労力も掛かるということがご理解いただけたかと思います。
昔は、食用のタケノコのために増やされた竹林ですが、現在は安価なタケノコの輸入や人口減少などの影響により、それらの竹林が放置されています。

そのため、地下茎で増え続けた竹がどんどん周辺の住宅へと侵食して被害を出しています。
もし、タケノコを収穫する目的で新たに竹林をつくろうと考えている方がいれば、いま一度周辺の環境を見て考え直すことをおすすめします。いまは困らなくても、次世代に悪影響を与える可能性も十分にあります。

一度発生してしまった竹は、地下という私たちの目に見えないところで増えていくため恐ろしいのです。とはいえ、旬になるとおいしいタケノコを生産してくれる竹林は、私たちの生活を豊かにもしてくれています。竹林と上手く共存していくためにも適切な管理が必要ですね。

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