
自分で庭木の伐採や剪定をするとき、ノコギリを使う方も少なくないでしょう。ただ伐採・剪定用と木材用のノコギリには、違いがあるのをご存知でしたか?木を切るノコギリは、木の大きさや材質にあわせて使うことが大切なのです。
この記事では、ノコギリの違いから選び方、伐採の仕方、手入れの仕方までを詳しく解説していきます。用途や材質にあわせたノコギリを使うことで、安全に効率よく作業をすることができますよ。
目次
木を切るノコギリと木材用ノコギリはなぜ違う?
木を切るノコギリには、さまざまな違いがあります。用途や材質にあわせてノコギリを使い分けることで、安全に効率よく作業ができるのです。
ノコギリは材質にあわせて選ぶ
庭木などの水分を多く含んだ生木と木材用の乾燥材を切るときでは、使用するノコギリの種類は違います。なぜならば、伐採・剪定と木材の加工では目的が大きく変わってくるからです。
作業のしにくいノコギリを無理に使うと、刃が折れたりケガをしたりするおそれがあります。そのため、材質に適したノコギリを使うことは、作業効率をあげるだけでなく安全面に関しても大切なことです。
伐採・剪定用ノコギリの特徴
伐採・剪定となると、水分を多く含んだ生木を切らなければなりせん。そのため、切断面との摩擦を減らし木くずが詰まりにくい、あさりのあるノコギリが適しています。また、生木を切るときは繊維を断ち切る必要があるので、横挽き・縦横斜め挽きがいいでしょう。
伐採・剪定には、2種類の刃を使い分けることのできる両刃があります。しかし、近年は持ち手がピストル型になった、片刃のノコギリが一般的になるようです。また、生木特有の樹液がつかない工夫がされているのも、ひとつの特徴です。
ノコギリの選び方
伐採・剪定用の木を切るノコギリのなかで、さらに木の種類にあわせた違いがあります。切りたい木の特徴にあわせてノコギリを選びましょう。ただ、あまりノコギリを購入したことのない方は、ホームセンターやノコギリの専門店へ行って実物の持った感じを確かめておくといいですよ。
庭木などの細い枝
あさりがちゃんとあり、刃の部分が丈夫なノコギリを選ぶといいでしょう。丈夫で目の細かいノコギリを選ぶことで、枝を切りやすく効率的に作業することができます。枝が細く隙間の多い木であれば、両刃ノコギリもおすすめです。また、ピストル型の片刃ノコギリであれば、サヤ付きもあり高所での剪定をしやすいでしょう。
みかんの木のような太い枝
みかんの木のように太い枝が多く、隙間の少ない場合もあります。そんなときは、ピストル型の片刃で丈夫なノコギリを選ぶといいでしょう。ピストル型のノコギリであれば、力が入りやすく、枝が混みあった場所でも作業しやすくなります。また、刃の形が四角よりも刃先に向かってコンパクトになっているノコギリがおすすめです。
竹のように丈夫な材質
竹は丈夫で切りづらく、ささくれによってケガをするおそれがあります。また、伐採をするにも刃が挟まって、切れなくなってしまうことがあるようです。そのため、竹を切るときは専用のノコギリを使うようにしましょう。刃の部分が丈夫で細く、コンパクトなノコギリがおすすめです。
庭木の伐採をノコギリでやろう
庭木の材質にあわせたノコギリを用意できたら、伐採となります。庭木の伐採をノコギリでおこなうのは、危険を伴う作業です。事故防止のためにも、改めて伐採方法を確認しておきましょう。まずは伐採をする木の大きさを確認してください。
一軒家よりも大きい木となると、素人では危険なので注意が必要です。もし少しでも作業に不安を感じるようであれば、無理に自分でするよりも業者に任せましょう。作業は木の上から枝を伐採していきます。こうすることで木を切り倒したときの、危険性を減らしておくのです。
ただ高所の枝を伐採するときは、切り落とす方向に十分に注意しましょう。心配な場合は、ロープを使うと目的の方向に落としやすいです。枝の伐採ができたら、元となる幹の部分を切り倒していきます。
まず倒したい方向とは反対側に、追い口という切込みを1/3程度入れます。その後、追い口の反対側である倒したい方向に、受け口という切れ込みを入れましょう。受け口は30~45°くらいで、「くの字型」の切れ込みです。このとき下の切込みは、地面と水平になるようにしましょう。
こうすることで目的の方向へ、木を倒すことができます。しかし、ここまでの作業をノコギリですべておこなうのは大変です。とくに枝が大量にあり幹がかなり太い場合は、多くの危険も伴います。そのため少しでも大変だと感じたら、一度業者へ相談してみることをおすすめします。
ノコギリを使ったあとは手入れもしよう
初めはよく切れるノコギリであっても包丁やハサミと同じように、使うだけ切れ味は悪くなります。少しでもよく切れる状態を維持するためにも、ノコギリの手入れの仕方を覚えておきましょう。
ノコギリの刃が悪くなる原因は2つ
木を切るのにノコギリは欠かない道具です。しかし、使いっぱなしでは切れ味がどんどん悪くなってしまいます。そんなノコギリの刃が悪くなる原因は大きく2つです。
・刃の劣化
・刃のサビ
刃が劣化したら目立てが必要です。目立てとは、ノコギリの刃は細かく切れ味を戻すための作業のことで、専門的な技術が必要となります。そのため素人には難しいでしょう。しかし、もうひとつの原因である刃のサビであれば、少しの手入れをすることで防ぐことができます。ノコギリの刃を長持ちさせるためにも、手入れの方法を確認しておきましょう。
木くずを取り除く
ノコギリは細かな刃が無数に連なってできています。そのため木を切ったときに、刃と刃の間に木くずが溜まってしまうのです。この木くずをそのまま放っておくと、サビの原因となるので取り除くようにしましょう。
軽く叩くだけでも木くずは落ちてきますが、堅めのブラシなどを使ってしっかりと取り除くときれいにすることができます。作業効率をよくするのであれば、作業途中にもこまめに木くずを取り除くといいでしょう。
ヤニを取り除く
木材用であれば心配ありませんが、庭木のような生木を切ると樹液などのヤニがノコギリに付着します。このヤニも放っておくことで、サビの原因となるのです。そのため、生木の伐採や剪定をしたときは、必ずヤニを落とすようにしましょう。
ノコギリについたヤニは、水ですすいだ雑巾でもある程度はきれいにすることができます。もっとしっかりとヤニを落としたいという方は、ヤニを落とすための専用クリーナーを使いましょう。ノコギリだけでなく、ほかの道具にも使えます。
油を塗って刃をしまう
ノコギリを長持ちさせるには、保管方法にも注意が必要です。せっかく手入れをしてもむき出しで保管していては、サビや劣化の原因となります。そのため、手入れが終わったノコギリを保管するときは、刃の部分にサビ止め剤や油を塗りましょう。
その後、専用のケースがあれば入れておき、なければ新聞紙などで包んで保管しておきます。そうすることで長い時間保管しておいても、サビなどの劣化を防ぐことができるのです。
まとめ
ノコギリには用途にあわせたさまざまな特徴や違いがあります。用途にあわせた木を切るノコギリを選ぶことで、安全に効率よく作業ができます。またノコギリの切れ味を悪くしないためには、使い終わったあとの手入れが大切です。
手入れをせずに放っておくと、刃の劣化やサビの原因となりますので注意してください。庭木の伐採をノコギリでおこなう場合、状況によっては多変危険です。少しでも難しいと感じるようであれば、無理をせず業者に相談してみることをおすすめします。
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