断熱ガラスで年中快適に過ごせる!誰でもわかる構造・性能解説

2022.11.23

断熱ガラスで年中快適に過ごせる!誰でもわかる構造・性能解説

「部屋の中が暑すぎたり寒すぎて困る……」
そのようなときは断熱ガラスに交換して、窓ガラスで断熱対策するのがおすすめです!
通常の窓ガラスでは防ぎきれない熱の移動が、断熱ガラスならほとんど防げるからです。

冬に暖房をつけても、室内の熱は窓などの開口部から58%も逃げてしまいます。
逆に夏の場合は開口部から73%の熱が入るため、冷房を強くしないと部屋が涼しくなりません。
そのため、窓の断熱は重要なのです!
参考:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会「開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?」(最終閲覧日:2022年11月15日)

今回の記事では、断熱ガラスのことが誰でもわかるよう徹底解説していきます。
断熱ガラスに交換することで冷暖房の費用を抑えつつ、普段の生活も快適に過ごせるようになります。

少しでも家の断熱対策をしたいと考えている方も、今はまだそうでない方も、ぜひともこの機会に参考にしてください。

断熱ガラスは暑さや寒さを防ぐのに最適!

室内で熱の出入りが多いのは窓ですが、断熱ガラスは室外と室内での熱の移動をしっかり防いでくれる役割を持っています。
その秘密は、ガラスの構造が複層ガラスになっていることです。

複層ガラス

複層ガラスは上記画像のように2枚のガラスを使用しています。

ガラスの間には乾燥した空気やガスを封入しています。
これらはガラスより熱が伝わりにくく分厚いです。
この空間のおかげで断熱効果が上がるため、熱の移動が抑えられます!

夏は冷房で冷やした空気が温まるのを防ぎ、冬は暖房の熱を外に逃がしません。

断熱以外のうれしいメリット

断熱対策に最適な断熱ガラスですが、そのほかにもメリットが存在します。

結露が発生しづらくなる

寒い冬場は結露が発生しやすいですが、断熱ガラスは結露対策にもなります!

結露は暖かい空気が冷やされ、空気に含まれる水蒸気量が飽和水蒸気量を超えたときに発生します。
断熱ガラスなら内側のガラスが冷えにくいので、結露が発生しにくくなります。

飽和水蒸気量を示すグラフ

紫外線をより多くカットできる

ガラスだけでも紫外線を通さないことは可能ですが、断熱ガラスは有害な紫外線のみを防ぎます。

こちらのように、板ガラスよりも断熱ガラスのほうが紫外線カットに優れていることがわかります。
後ほど紹介するLow-Eタイプのガラスはさらに効果があります。

紫外線カット率
  • 単板ガラス:約30%
  • 複層ガラス:約40%
  • Low-E複層ガラス(断熱):約60%
  • Low-E複層ガラス(遮熱):約80%

参考:フィルムワーク「Low-EガラスはUVカットできる?紫外線カット率は何%?」(最終閲覧日:2022年11月15日)

断熱ガラスのデメリットは2つある

メリットが多い断熱ガラスですが、デメリットも存在します。
以下の2つが気になってしまう方は、踏まえたうえで検討しましょう。

サッシによる対策が必要になる

サッシとは、窓枠部分(枠+障子、部品含む)のことを言います。
一般住宅ではアルミサッシが主流となっていますが、アルミサッシでは熱が伝わりやすいため、結露対策にならない可能性があります。

断熱ガラスに交換する場合、サッシごとの交換がおすすめです。
サッシごとの交換は「サッシごと交換する場合」で詳しく解説しています。

通常のガラスより価格が高い

機能性がある分、どうしても断熱ガラスの価格は高くなってしまいます。
断熱ガラスの製品によって異なりますが、ガラス本体だけでも8,000円から10万円程になるものもあります。

実際に同じサイズの板ガラスと複層ガラスの価格を比較した表がこちらです。

ガラスサイズ 板ガラス(厚さ5mm) 複層ガラス(厚さ3mm×2+中空層6mm)
90cm×90cm 13,683円 21,424円
90cm×180cm 22,285円 34,532円

参考:オーダーガラス板.COM(最終閲覧日:2022年11月15日)

安く工事を済ませたい方は、補助金を受けることをおすすめします。
国や地方ではそれぞれ断熱リフォームの補助制度を設けているためです。

補助金に関しては「断熱ガラスは補助金を受けられる!」で詳しく解説しています。

断熱ガラスはさまざまな種類がある

断熱ガラスといっても種類は複層ガラスだけではありません。
他にも3つの断熱ガラスが存在します。

  • エコガラス(Low-E複層ガラス):金属膜付き
  • トリプルガラス:ガラスを3枚使用
  • 真空ガラス:中空層がガスではなく真空

エコガラス(Low-E複層ガラス)

Low-E複層ガラス

片方のガラスの内側にLow-E金属膜をコーティングしているため、断熱効果に加えて遮熱効果も備わっています

また、Low-E複層ガラスには断熱タイプと遮熱タイプが存在します。
そのため、使用する場所に応じて断熱性や遮熱性をさらに高められます。

  • 断熱タイプ:室内側をコーティングすることで、室内の熱が外に逃げるのを防ぐ
  • 遮熱タイプ:室外側をコーティングすることで、太陽の日射熱の侵入を防ぐ

トリプルガラス

トリプルガラス

名称のとおり3枚のガラスを使用しており、2枚の複層ガラス以上に高い断熱性を見込めます。
製品によってはLow-E複層ガラスと同様に金属膜をコーティングしており、さらに性能が高まります。

熱貫流率(熱の伝わりやすさを表す数値)を比較しても、以下のように違いがわかります。
数値が小さいほど断熱性が高く、通常のトリプルガラスでも板ガラスの3分の1しか熱を通しません。

熱貫流率の比較
  • Low-Eトリプルガラス:約0.79W/㎡・K
  • トリプルガラス:約1.9W/㎡・K
  • 複層ガラス:約3.4W/㎡・K
  • 板ガラス:約6.0W/㎡・K

参考:オーダーガラス板.COM「トリプルガラス(高性能複層ガラス)」(最終閲覧日:2022年11月15日)

真空ガラス

真空ガラス

ガラスとガラスの間に真空層があり、熱の「伝導」と「対流」を防ぎます。
真空層は通常の1枚のガラスよりも約4倍の断熱性が期待できます。

熱貫流率の比較
  • 板ガラス:6.0W/㎡・K
  • 真空ガラス:1.0~1.4W/㎡・K

真空ガラスといえば日本板硝子株式会社の「スペーシア」が代表的で、世界初の真空ガラスとして誕生しました。
中空層にガスを入れる複層ガラスよりも薄いので、古いサッシがそのまま使えるというメリットもあります。


ここまで断熱ガラスについて解説してきました。
メリットが多い高性能ガラスですが、その分交換費用が心配ですよね。

しかし、国の補助制度を利用すれば費用を抑えられます。
「断熱ガラスはちょっと高い……」と思ったら、ぜひご確認ください!

断熱ガラスは補助金を受けられる!

国が実施している「断熱リフォーム支援事業」や、地方の自治体の補助制度があります。

省エネ効果が見込まれる製品が対象となっており、補助対象製品に含まれていれば補助金を受けられます
費用を抑えたい方は、ガラス交換前に補助金を受けることを強くおすすめします。

具体的な国の支援事業の一例をまとめました。

事業名 補償対象者 対象製品
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(トータル断熱)
  • 個人の所有者または個人の所有予定者
  • 賃貸住宅の所有者
省エネ効果(15%以上)が見込まれる高性能建材(断熱材、窓、ガラス+玄関ドア)
こどもみらい住宅支援事業
  • 新築・購入:子育て世帯または若者夫婦世帯
  • リフォーム:世帯を問わない
  • 開口部の断熱改修
  • 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置
    ※いずれか必須(リフォーム)
長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • インスペクションを実施すること
  • リフォーム後の住宅が一定の基準を満たすこと
  • リフォームの履歴と維持保全計画の作成

以下の性能項目の基準を満たすための性能向上工事
a.劣化対策(必須)
b.耐震性(必須)
c.省エネルギー対策(必須)
d.維持管理・更新の容易性
e.高齢者等対策(共同住宅のみ)
f .可変性(共同住宅のみ)

断熱ガラスに交換する場合の2パターン

断熱ガラスに交換する場合、どのような方法があるのでしょうか?
以下の2パターンの交換方法があります。

サッシごと交換する場合

アルミサッシを使用されている方は、樹脂性のサッシの使用をおすすめします。
樹脂はアルミと違い、熱が伝わりづらい利点があるため断熱性が高まります。

ガラスだけ交換する場合

サッシからガラスだけを取り出して交換する方法もあります。
この場合は、サッシごと交換するよりも工事期間が短くなり、費用が抑えられます。

断熱性の違いと費用
  • アルミサッシ:237W / m・K
  • 樹脂サッシ:0.16~0.17W / m・K
  • サッシごと交換:約50,000円〜100,000円
  • ガラスごと交換:約8,000円〜15,000円

断熱性の参考:宮城の家づくり情報局「【性能比較】窓サッシ(アルミ、アルミ樹脂、樹脂)の断熱性能を比較してみた」(最終閲覧日:2022年11月15日)
費用の参考:リフォらん「ペアガラスの費用と価格の相場は?」(最終閲覧日:2022年11月15日)

ガラス交換作業は業者さんにお願いするのが安全

窓ガラスの交換は自分でもできますが、やはり業者さんに依頼するのが安全です。
誤ったガラスの交換をおこなってしまうと、怪我や事故の原因になりかねません。
まずは自分自身で判断を行わず、信頼できる業者さんに相談をしましょう。

ポイントとしては、何社か選んで見積りをしてもらうことです。
1社だけで見積もりを頼んでしまうと、他の業者さんとの比較ができないため、あとから後悔してしまう可能性があります。

また、不安であれば見積りを出す前に各業者さんに相談するなどして、不明点は解消しておきましょう。

「少しでも費用を抑えたい」「ガラス選びも交換作業も自分でやりたい」という方は、こちらの記事を参考に挑戦してみてください。

断熱ガラスに関するよくある質問と回答

ここからは補足になりますが、断熱ガラスに関するよくある質問と回答をまとめました。
さらに深く知りたい方は、ぜひとも参考にしていただけますと幸いです。

断熱ガラスと遮熱ガラスの違いは?

断熱と遮熱は似た言葉ですが、それぞれ以下の違いがあります。

断熱ガラスは室内の温度を守る

断熱ガラスは外と室内での熱の移動を防ぐとお話しましたが、具体的に言うと室内から外へ出ていく熱を逃がさないという意味です。
部屋の中で稼働している暖房や冷房の熱を外へ逃がしにくくすることで、室内の温度を快適に保てます。

遮熱ガラスは外からの熱を遮る

断熱ガラスが室内から外へ熱を逃がさないのに対し、遮熱ガラスは外から室内への熱を遮る役割を持っています。
太陽の輻射熱を遮りやすくなるため、夏の暑さには適しているガラスとなります。
一方で光は通すので、部屋の中が暗くなりません。

ただしご紹介したように、断熱性と遮熱性を兼ね備えたガラスも製造されています。

車にも断熱ガラスを取り付けられる?

窓ガラスと聞くと住宅などの部屋の中を思い浮かべますが、車の窓ガラスでも断熱ガラスを取り付けることは可能です。
夏の暑い中でも車内の冷房が効きやすくなり、快適にドライブできます。

熱中症対策を行いたいなら遮熱フロントガラスをおすすめします。
車内は住宅の室内と違い、熱中症になりやすい傾向があります。

まとめ

今回は断熱ガラスについてご紹介しました。
記事の重要な要点を以下にまとめました。

  • 断熱ガラスは室内の熱を逃がさず、夏も冬も快適に過ごせる
  • 断熱ガラスのデメリットはサッシ対策も必要なのと、高価格な点
  • 断熱リフォームは補助金を受けることが可能
  • ガラス交換は業者に工事を頼んだほうが安全
  • 断熱ガラスと遮熱ガラスでは違いがあるので、用途に合わせる

ガラスは室内や車内を守ってくれる大切な存在です。
しかし、しっかりと役割を果たしてくれなければ快適に過ごせません。
少しでも不満を解消したいと思う方は、ぜひ高性能なガラスへの交換を検討してみてください。

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