ドアノブが戻らない!原因解明のカギはバネにあり?

2021.4.30

ドアノブが戻らない!原因解明のカギはバネにあり?

レバーを押し下げて開けるタイプのドアノブは、手を放すと元の位置にまでレバーが戻る仕組みになっています。自動的にドアノブが戻らない場合は、ノブの内部で何らかの不具合や故障が生じている場合があります。ドアの開け閉めには支障はないけれど、自動でレバーが戻らないのはやっぱり気になる……そんな時にはまず原因を調査しましょう。考えられる原因とその特定の方法、ドアノブ交換の注意点など、快適な開け閉めを取り戻すために役立つ知識をご紹介します。

ドアノブレバーが戻らない!下がりっぱなしになる原因

すぐに故障と決めつけるにはまだ早いかもしれません。ドアノブが戻らない時に考えられる原因を、下記に挙げていきます。

部品間の摩擦

ドアノブレバーは可動部品のため、部品同士で擦れあって動きの妨げにならないようある程度の隙間(マージン)をとっているものが多いです。日常の開け閉めによって負荷が蓄積すると、次第に部品が歪んでいき、他の部品と緩衝してしまうことがあります。見た目にはごく僅かな歪みでも、精密に組み立てられた部品同士の隙間を埋めるには十分な場合もあります。

グリス切れ

部品間のマージンと同様に、擦れあって引っかかることを防ぐために内部に潤滑油(グリス)が充填されている場合があります。グリスは本来長期的に内部に留まるものですが、長い年月を経て揮発してしまったり、どこかから漏れ出してしまってグリスが枯渇してしまっていることもあります。グリスによる潤滑を前提とした部品構成の場合、グリスがなければ引っかかりを生じるケースは珍しくありません。

異物の混入・汚れ

非常に細かい埃や砂塵などの粒子が入り込み、摩擦の原因となっていることもあります。玄関のドアノブなどはある程度砂塵に強い構造をしていますが、稼働する部分である以上はどうしても隙間ができてしまうため、砂埃の多い場所などではトラブルの要因となる場合があります。

バネの劣化

ドアノブレバーが元の位置に戻る動力には、一般的にバネ仕掛けが用いられています。ドアを押し下げる力をバネが蓄積し、手を放すと力を解放してレバーを押し上げる仕組みです。そのためこのバネが劣化して、へたっていたり破断しているなどすると、レバーが正常に押し上げられず、下がったままになってしまう可能性があります。
          ドアノブレバーが戻らない!下がりっぱなしになる原因

ドアノブレバーの外し方と原因の探り方

ドアノブが戻らない原因として可能性が高いのは前項の4点です。では次に、レバーの不調の原因がどれに該当するのかを探っていきましょう。原因を特定するには、やはりドアノブを分解して内部構造を確認するのが一番です。ドアノブの外し方をご説明します。

ネジ止めされた場所を見つけ、ネジを外す

ドアノブは基本的にネジでドアに取り付けられています。まずはネジを外すためにドアノブのどこにネジ止めが施されているかを確認しましょう。パッと見で見つけられない場合、ドアの側面、ラッチ(レバーを動かすと引っ込む金属のツメ)の部分にネジ止めされていることもあります。

また防犯用のドアノブの中には、カバーを取り付けてネジを隠しているものもあります。ラッチ部にもネジがなければ、内側のドアノブの土台にマイナスドライバーを挿し込んで外す方法もあります。

首尾よくネジ止め箇所を発見したら、対応するドライバーでゆっくりネジを外していきましょう。外したネジを失くさないように注意してください。

ドアノブを外す

ネジを外してしまえばいよいよドアノブ内部とのご対面です。部品を取り落とさないように慎重にドアノブをドアから外しましょう。ドアノブは大まかに『ノブ』と『座金(土台)』と『ラッチ』の3つの部品に分かれています。ノブと座金を外せば内部を確認することはできますが、詳しく調べる場合はラッチも取り外した方がいいかもしれません。

ラッチを取り外す

ラッチはドアノブの動きに連動してドア枠とドアとをロックするツメの部分です。ラッチもネジ止めされている場合が多いので、ドライバーでネジを外し、ドアからラッチを抜き取りましょう。これで全ての部品がドアから取り除かれたことになります。

原因を調べる

原因があるとすればラッチ部分の可能性が高いです。ドアノブはラッチに動きを伝えるためだけの単純な機構で、バネもラッチ部分に搭載されています。まずはラッチのバネの状態を確認しましょう。バネが切れていたり、あからさまにへたれていれば交換が必要です。

一見して不調が見られないようであれば、市販のパーツクリーナーなどでラッチ部分を洗浄し、同様に潤滑剤を吹き付けてから一度ドアノブを組み立て直してみましょう。問題なく動作するようになれば、内部の埃汚れやグリス切れが原因ということになります。

バネに問題がなく、洗浄とグリスの充填を行っても症状が改善されない場合は、ドアノブ自体を新しいものに交換する必要があるかもしれません。
      ドアノブレバーの外し方と原因の探り方

交換するドアノブの品番はあってる?交換前の必須チェック

ドアノブが戻らない場合に最も確実な解決方法は、ドアノブ自体の交換です。ドアノブはホームセンターや専用品店で市販されているため新しいものの入手はさほど難しくはありません。ドアノブの分解と取り外しができるなら、取り付けは分解の逆を行えば良いので、作業的にも容易に行えることでしょう。

交換にあたって気を付けなければならないのは、古いドアノブの品番をきちんと確認しておくことです。新旧ドアノブで品番を合わせることで、交換をスムーズに進められます。まったく別のドアノブを使用する場合、ネジ穴のピッチ(穴同士の幅)は必ず確認しましょう。ピッチの合わないドアノブを取り付けるには、ドアに新たな穴を開ける必要があるためです。

業者への依頼と自分でのドアノブ修理のメリット・デメリット

ドアノブの分解や取り外しには道具や技術が必要になるため、ドアノブが戻らないと感じたらまっすぐ業者へ修理を依頼することも一つの手段です。ドアノブ修理を取り扱っている業者に相談すれば、部品の紛失などのリスクを負うことなく状況の改善を期待できます。

また業者に依頼した場合のメリットとしては、経験豊富な技術者なら、ドアノブの不調の原因を素早く的確に把握してくれることが挙げられます。玄関など重要な出入り口でのトラブルにはあまり時間をかけられないことが多いので、迅速に修理を行ってくれるのは心強いです。自分で修理する際に部品をあれこれ弄り回して何がおかしいのか分からなくなってしまう可能性を考えると、やはりプロに任せるのが安心かつ確実かもしれません。

デメリットとしてはやはり費用がかかってしまいがちといったところでしょうか。自分での修理の場合、ドアノブ交換の費用は新しいドアノブの値段だけで済みますが、業者に依頼すればドアノブ代に更に工賃と手数料も発生します。時間と安心を取るか、費用をとるか、不具合の状況を鑑みつつ判断しましょう。
            業者への依頼と自分でのドアノブ修理のメリット・デメリット

まとめ

ドアノブが戻らないトラブルの発生時にとるべき対応についてここまでご紹介いたしました。要点を以下にまとめます。

・ドアノブが戻らない原因には部品の歪み、グリス切れ、埃や汚れの混入、バネの劣化などが考えられる。
・原因を特定するにはドアノブを取り外して内部を観察するのが一番手っ取り早い
・ドアノブはノブ、座金、ラッチの3部位に分けられ、バネや細かい部品はラッチ部に入っている
・自分で不具合の原因を確認するには時間と手間がかかるので、プロに依頼することも一つの手段

ドアノブが戻らないだけであれば施錠や出入りにただちに影響はないかもしれません。しかし、内部に不具合を抱えたまま使用を続けることは、別の大きなトラブルの引き金になるおそれもあるためおすすめできません。故障かな?と思ったらお早目にプロに相談してみましょう。

ドアノブ修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ドアノブ修理」をご覧ください。

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