バリウムがトイレに流れないときには、すぐに取り除くようにしてください。バリウムを取り除かないと、トイレ詰まりが起こってしまうおそれがあるのです。
この記事では、バリウムが原因でトイレ詰まりが起こる原因や、バリウムが流れないときの対処法、さらにトイレ詰まりがバリウムで起こってしまったときの対処法についてもご紹介します。もしバリウムが流れなくなってしまったら、適切に対処するためにもこの記事を参考にしてみてください。
目次
バリウムはなぜ詰まるのか
バリウムは、トイレに詰まりやすいといわれています。しかし、バリウムがなぜ詰まりやすいのかを知らない人も多いのではないでしょうか。そこで、まずはバリウムでトイレ詰まりが起こる原因について見ていきましょう。
バリウムは金属でできている
金属でできているバリウムは、水の約3.5倍の重さがあります。さらに、バリウムには水に溶けにくく、すぐに固まる性質もあります。そのため、バリウムを摂取した後に用を足そうとすると、バリウムが便器の底に沈んで付着し、流れなくなってしまうことがあるのです。
さらに、もしバリウムが排水口付近にくっついてしまった場合には、そこにトイレットペーパーなどが付着していき、詰まりに発展するおそれがあるのです。
最近のトイレは水量が少なめ

最近では、少ない水でも排泄物を流すことができる”節水型トイレ”が普及しています。そんな節水型トイレは、流れる水の量が少ない分、水の勢いが弱くなってしまいます。そうした理由から、バリウムを流すことができず、トイレ詰まりが起こってしまうことがあるのです。
バリウムがトイレに付着して流れなくなってしまったときには、詰まりを起こさないためにもすぐに対処しなければなりません。そこで、以下からはバリウムが流れないときの対処法をご紹介します。
トイレに詰まったバリウムを流すには
トイレに付着して流れなくなったバリウムは、自力で対処できる可能性もあります。そこで、ここからはバリウムを流す方法をご紹介します。家庭にあるもので試すことができる方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
割り箸を使う

便器にくっついたバリウムは、割り箸でほぐしながら剥がすことで、取り除くことができる可能性があります。このとき、割り箸で便器をこすらないようにしましょう。割り箸で便器をこすると、便器を傷つけてしまうおそれがあるのです。
また、もし細かなバリウムが便器に付着しているときには、割り箸で取り除くのは大変でしょう。その場合は、次にご紹介するゴム手袋を使用した方法を試してみてください。
ゴム手袋を使う
便器に付着したバリウムを取り除くには、ゴム手袋とブラシを使用する方法も有効です。まず、ゴム手袋を着用してバリウムの大きな塊を取り除きましょう。その次に、ゴム手袋を着用してブラシでバリウムをこすります。そうすると、便器にこびりつくバリウムの細かな塊まで取り除ける可能性があるのです。
また、もし割り箸やゴム手袋を使っても便器のバリウムが取れないときには、洗剤やお湯でバリウムを柔らかい状態にすると取れることがあります。そこで、以下からは洗剤やお湯を使った方法をご紹介します。
洗剤を使う
割り箸やゴム手袋を使ってもバリウムが取れないときには、酸性洗剤で一度柔らかくしてからブラシなどでこすると、取れる可能性があります。
また、「バリウムを取り除いたはずなのに便器内の水が白く濁っている」というときには、便器内の目に届かない部分にバリウムが付着しているかもしれません。その場合も、洗剤を使えば取り除くことができる可能性があります。
お湯を流す
バリウムにお湯をかけることで、バリウムをふやかすことができます。さらに、バケツでお湯を流したときの勢いもあり、バリウムを流せることがあるのです。
具体的な方法は、40~45度程度のお湯をバケツにためて2~3回に分けて流すのみとなっています。ただし、このとき熱湯を使わないようにしてください。便器は陶器でできているため、熱湯をかけると割れてしまうおそれがあるのです。
バリウムによるトイレ詰まりでやってはいけないこと

バリウムが流れないときには、金たわしやトイレブラシの柄などでこすろうとする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、硬いもので便器をこすることはやめましょう。
確かに、硬いもので便器をこすれば、バリウムを取り除きやすくなるかもしれません。そのため、トイレ詰まりがバリウムで起こることを防ぐことができるでしょう。
しかし、もし硬いもので便器をこすってしまうと、便器に傷がついてしまうおそれがあります。すると、傷の部分に汚れが溜まりやすくなったり、傷が広がって大きなヒビとなり、水漏れに発展したりすることもあるのです。バリウムが流れないときには、前章でご紹介した方法で取り除くようにしてください。
バリウムによるトイレ詰まりを起こさないようにするには
事前に対策しておくことで、トイレ詰まりがバリウムで起こることを防止できます。そこで、ここではトイレ詰まりをバリウムで起こさないための予防策についてご紹介します。再び便器にこびりついたバリウムで悩まないためにも、以下の内容を頭に入れておくとよいでしょう。
水を流しながら用を足す
トイレ詰まりを防ぐには、あらかじめトイレの水を流しておき、便器に水が流れている状態で用を足すのが有効だといわれています。そうすることで、水が流れているときの勢いにより、バリウムがこびりつくことなく一気に流れるのです。この方法は特別な道具も必要なく、すぐに実践することができるため、ぜひ試してみてください。
トイレットペーパーを敷いておく
用を足す前に便器にトイレットペーパーを敷いておけば、バリウムと便器が直接触れないようにすることができます。その結果、バリウムが便器にくっつかず、バリウムによるトイレ詰まりを予防できるのです。
ただし、このときトイレットペーパーを大量に流すことはやめましょう。大量のトイレットペーパーを一度に流すと詰まってしまうことがあるのです。
下剤を飲んでおく
金属でできているバリウムは、時間が経過するにつれて固まっていきます。そのため、バリウムを体内から出すのが遅くなると、固まったバリウムが流れずにトイレ詰まりを引き起こすおそれがあります。そうならないためにも、検査の際に渡される下剤をしっかりと飲んで、できるだけ早くバリウムを体内から出すようにしてください。
多めに水を飲む

バリウムを飲む検査が終わったら、多めに水を飲んでおくことで、体内のバリウムを固まりにくくすることができます。その結果、用を足したときにバリウムが便器に付着しにくくなり、トイレ詰まりを予防できるのです。
また、水を多めに飲んでおくことで、「体内からバリウムが排出されない」といったトラブルの予防にもなります。そのため、水は多めに飲んでおきましょう。
災害用トイレを使う
バリウムによるトイレ詰まりを防ぐためには、使い捨ての災害用トイレを使用するのも選択肢のひとつです。災害用トイレに用を足せば、バリウムを便器内に流す必要はありません。そのため、バリウムによるトイレ詰まりを確実に防ぐことができるのです。
ちなみに、災害用トイレの処分方法は自治体によって異なりますので、お住まいの地域の自治体に直接ご確認ください。
バリウムでトイレが詰まったら業者に連絡すること!
トイレ詰まりがバリウムで起こってしまったら、業者に依頼しましょう。トイレ詰まりを業者に依頼することに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、確実に解消してもらうことが可能です。さらに、水回りトラブルの解消に慣れている業者なら、すぐに詰まりを取り除いてくれるでしょう。
弊社では、トイレ詰まりを解消する業者をご紹介します。全国に多数の加盟店があり、24時間年中無休で受付対応しているので、緊急の場合でも迅速に対応することが可能です。快適にトイレを使うためにも、ぜひ弊社までご相談ください。
まとめ
バリウムは金属でできているため重く、さらに固まりやすいという性質があります。そのような性質から、便器に付着して流れなくなるおそれがあります。すると、トイレが詰まってしまうことがあるのです。もしバリウムが流れなくなったら、割り箸やゴム手袋を使って物理的に取り除くか、洗浄剤やお湯で柔らかくすると取り除ける可能性があります。
もし、すでにトイレ詰まりがバリウムで起こってしまったときには、業者に依頼するとよいでしょう。弊社では、トイレ詰まりを解消する業者をご紹介しますので、ぜひご利用ください。
水のトラブルを迅速解決!
到着までにかかる時間 最短15分
※対応エリアや加盟店によって変わります
「夜中にトイレが詰まった」「蛇口から突然水が噴き出した」など水トラブルの多くは突然発生します!24時間365日対応だから早朝・深夜のご相談もお任せください。
- 『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます - キッチン・洗面・トイレ・浴室など、あらゆる水トラブルに対応!
-
- 水漏れ修理・トイレつまり工事
- 8,800円~(税込)
水漏れ修理・トイレつまり工事業者を検索
厳選した全国の水漏れ修理・トイレつまり工事業者を探せます!