
トイレでつまりが発生したときは、解消方法として排水管の高圧洗浄が効果的です。しかし、高圧洗浄は業者がおこなう方法なので、料金が気になる方も多いでしょう。
本コラムでは、トイレつまり解消で高圧洗浄をする料金や時間、高圧洗浄が必要なつまりの症状などをご紹介します。
さらに、軽度なつまりの際の自己解決法やトイレつまりの再発防止法などについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
トイレつまりで高圧洗浄を依頼したらかかる料金
トイレつまりで高圧洗浄を依頼したい方のために、ここでは高圧洗浄を業者に依頼した場合の料金について解説します。
どのような費用がかかるのか、相場がいくら程度になるのか、高圧洗浄以外のトイレつまりを解消する方法などをご紹介しますので、予算をたてる際の参考にしてください。
基本設定料金
トイレつまり解消で高圧洗浄をする料金は、基本料金・作業費・出張費をまとめたものが基本のプランになっていることが多いです。ただし、現場が近くであれば出張費が不要という業者もあるので、費用を抑えたい方は確認してみるとよいでしょう。
また、作業を受け付けている時間は日中が多いです。深夜・早朝でも作業をおこなってくれる場合がありますが、時間外料金がかかるなど通常とは異なる費用が必要になることも考えられます。
高圧洗浄の料金相場
高圧洗浄の料金は、基本プランで1万5千円~2万円が相場です。なお、つまりが発生している場所が深ければ深いほど追加料金がかかるという業者が多いので覚えておきましょう。
また、マンションなどの集合住宅は排水管が長いので、比較的高めの料金がかかるでしょう。ただし、基本プランでどのくらいの長さの排水管に対応できるかは業者によって異なります。詳しい料金は見積りをとって確認するのがおすすめです。
高圧洗浄以外の解決方法と料金
トイレつまりを解消する方法は、高圧洗浄以外にも高圧ポンプやドレンクリーナーを使う方法、特殊な道具を使わず薬品などで解消する方法などがあります。
特殊な道具を使わない方法は約5,000円、高圧ポンプを使用する方法は8,000円~1万5千円、ドレンクリーナーを使用する方法は1万5千円~2万円が相場です。
トイレつまり解消は、作業の難易度や使用する道具の種類などによって費用が大きく変わります。見積りをとって納得のいく料金で作業してもらいましょう。
トイレつまりを高圧洗浄するのにどのくらいの時間がかかる?
トイレつまり解消で高圧洗浄をおこなう場合にかかる時間は約40分が目安です。軽度のつまりであれば15分~20分が目安なので、約2倍所要時間に差があります。
ただし、上記の時間はあくまでも目安です。排水管の長さやつまり具合などによって所要時間は変わるので、気になる方は現地調査などの際に業者に確認しておきましょう。
トイレつまりの解消は家の中での作業なので、依頼者が家にいる状態でおこないます。ある程度時間がかかることを想定して、高圧洗浄を依頼する日は作業前後の時間に余裕をもたせましょう。
こんな症状が出たらつまっている!高圧洗浄を依頼するサイン
トイレつまりを解消する方法は複数ありますが、どのような症状の際に高圧洗浄を依頼したらよいのかわからない方もいるでしょう。高圧洗浄が必要かどうかを見極めるつまりの前兆が2つあるのでご紹介します。
また、つまりが発生したときの症状とは別に、高圧洗浄でつまりを解消させたほうがよいケースもあります。そちらも詳しく解説しますので参考にしてください。
水を流したときに「ゴボゴボ」と音がする
トイレを使用したら必ず洗浄のために水を流します。その際「ゴボゴボ」と音がしたらつまりのサインです。排水管に何かつまっている、もしくはつまりかけている状態と考えられます。
まだ使えるからといって放置すると、悪化して完全に水が流れなくなってしまうおそれがあるので、早めに排水管の高圧洗浄をおこなってつまりを解消しましょう。なお、焦って何度も水を流すのは逆効果になってしまうこともあるので注意してください。
水位が上がって水が流れない
トイレの水を流した際に水位が上がって水が流れない場合も、高圧洗浄が必要なつまりが発生しているサインです。少しずつでも水が流れていくようであればまだつまりかけの状態ですが、まったく水位が下がらない場合は排水管の奥が完全につまっています。
つまっているものによっては長時間放置すればつまりが解消されることもありますが、根本的な解決にはなりません。高圧洗浄を依頼したほうがよいでしょう。
【番外編】築年数が古い建物の場合も高圧洗浄がおすすめ!
つまり発生時の症状やつまりの前兆とは別に、築年数が古い建物でのトイレつまりは高圧洗浄での解消がおすすめです。
古い建物にあるトイレは、長い間多くの人に使われているということになります。定期的に掃除などをおこなっていたとしても、汚れやゴミがこびりついて排水管が狭まり、つまりが発生しやすい状態になっているのです。つまりとともにこびりついた汚れやゴミが取り除けるように、高圧洗浄を依頼しましょう。
高圧洗浄を依頼する前にできる!自己解決法
ここまでは高圧洗浄が必要なケースについてご紹介してきましたが、軽度のつまりであれば自己解決できる方法があります。
家にあるものを使う方法から道具や洗剤を使用する方法まで6つの対処法をご紹介します。自分で用意できそうなものは何か、どの方法ならできそうかを考えて、適した方法を実践してみましょう。
温水を一気に流す
つまりの原因がトイレットペーパーや便などの水に溶けるものだった場合は、お湯を流すことで解消できるかもしれません。一度に流すものの量が多いと、一時的につまりが発生して流れにくくなることがあるのです。
熱湯は便器が割れるおそれがあるので、40~60度くらいのお湯を300~600mlバケツに入れて高めの位置からゆっくり流し込みましょう。これを2~3回繰り返すことで徐々につまったものが溶けて水が流れるようになります。
パイプのぬめりとりや、パイプクリーナーを使ってみる
薬局やホームセンターで購入できるようなパイプクリーナーを使用するのもおすすめです。パイプクリーナーの成分が汚れやヌメリなどを溶かしてつまりを解消します。
液体のパイプクリーナーは溶解力が強いので、トイレつまり解消に適した洗剤といえるでしょう。ただし、水のように粘度の低いクリーナーは液体のものでも洗浄力が弱くなります。頑固な汚れやヌメリを落としてつまり解消したい場合は粘度の高いものを選びましょう。
自作のパイプ洗浄剤を使う
パイプクリーナーを購入しなくても、家に重曹とクエン酸(お酢でもよい)があれば汚れやヌメリを落としてつまりを解消することができます。
用意するのは重曹4分の1カップとクエン酸2分の1カップ、そして40~50度くらいのお湯です。これを重曹、クエン酸、お湯の順にトイレに入れて1時間ほど放置します。最後にバケツなどに入れた水をゆっくり流し込んで水が流れたら成功です。
ラバーカップ(すっぽん)を使う
つまりの原因が柔らかいものであれば、水に溶けないものでもラバーカップをで取り除ける可能性があります。
便器の水が多いと水が飛び散るばかりでうまくつまりの元を取り出せないので、少し水をくみ取って減らしてから作業しましょう。
やり方は簡単です。便器の排水口にゴム部分を隙間なく密着させて押し付けたり引っ張ったりを繰り返します。このとき、押し付けるときはゆっくりと、引っ張るときはやや強めにおこないましょう。何度か繰り返してつまりの元を引き上げることができれば水が流れます。
尿石除去剤を使う
つまりの原因が尿石の蓄積だった場合は、尿石除去剤を使用してつまりを解消することができます。尿石はアルカリ性のものなので、酸性の性質を持った専用の洗剤を使用しなければ取り除くことができないのです。
便器に流し入れて放置したあと水を流すだけなので使い方は簡単ですが、効果を出すには何度も繰り返しおこなう必要があります。また、商品によって放置する時間は異なりますが、どれも比較的長い時間放置する必要があるため即効性はありません。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシとは、長いワイヤーの先端にブラシがついている道具です。排水管に入れてこすったり回したりすることで、先端のブラシがつまりの原因となる汚れを落とします。
ワイヤーの長いものを購入すれば深い場所のつまりも解消することも可能です。ただし、扱いが難しいので、途中で引っかかってうまくつまりの原因を取り除けないこともあるでしょう。
また、水に溶けない異物がつまっている場合は、ワイヤーブラシを使うことでより奥のほうにつまりの原因を押し込んでしまう危険性があるので注意が必要です。
トイレが流れないのはつまりのせいだけではない!
トイレの水が流れないと、どこかでつまりが発生していると思う方が多いでしょう。しかし、つまり以外にも水が流れにくくなる原因が2つあります。場合によっては何か部品が破損していて修理が必要なこともあるので、つまり以外の症状についても覚えておきましょう。
水圧が低くて流れにくくなっている
洗浄の際、水圧が低く水に勢いがないためにうまく流れないということがあります。洗浄は「大」「小」2つのレバーがあるものが多いので、トイレットペーパーを多く使ったときは「大」で流すようにしましょう。
また、タンク内の水が溜まっていない場合も水圧は低くなります。タンク内の部品が破損して水が溜まらないようになっていないかを確認し、壊れているものがあれば迅速に修理をおこないましょう。
排水管の構造が悪い
トイレの使い方や水圧などではなく、構造が原因でつまりが発生していることもあります。トイレの排水管は、便器をのぞいて見える排水口からまっすぐ床下に伸びているわけではなく、途中でカーブしているのです。
緩やかなカーブであれば水圧でしっかり流れるのですが、排水管が急カーブになっていると水が流れにくくつまりが発生しやすくなります。
排水管の構造は簡単に変えることができないので、つまりの前兆がみられないか日頃から注意し、少しでも異変があったら早めの対処をおこないましょう。
トイレつまりを繰り返さないための予防法
トイレつまりの解消法や水が流れない原因がわかったところで、一度つまりを解消したあとに再発させないための予防法についてもいくつか覚えておきましょう。
ここでは誰でもできる4つの予防法をご紹介します。業者に依頼しておこなう予防法もあるので、これまでにご紹介した費用相場などを参考に実践できそうなものを取り入れていきましょう。
水に溶けないようなものを流さない
トイレで使用したり取り替えたりするものでも、水に溶けないものはたくさんあります。生理用品やウェットティッシュ、おむつなどを間違って流してしまうことがないように注意しましょう。
とくにおむつは子どもが誤ってトイレに入れてしまうおそれがあります。子どもが小さいときは一人でトイレに入らないようにするなどして対策をしましょう。
また、掃除用のシートなどは水に流せないタイプもあります。パッケージを見て流してもよいと記載のあるもの以外は、ゴミとして処分するようにしましょう。
水に溶けるものでも一度に大量に流さない
トイレットペーパーのように水に溶けるものでも、一度にたくさん流すのはおすすめしません。掃除用シートやペットのトイレ砂も水に流せるタイプがありますが、どれも大量に流せばつまりの原因になります。
上記のようなケースは水量の多いトイレでも発生するおそれがあるつまりです。節水タイプのトイレを設置している場合はよりつまりやすいので、一度に大量のものを流さないよう注意しましょう。
「節水」のためにペットボトルなどをタンクに入れない
トイレの節水方法として、タンク内にペットボトルを入れるというものがあります。お金をかけずに節水できる方法なので誰でも簡単に実践できますが、この方法はタンク内の水量を減らし水圧を弱めるため、つまりの原因になるのです。
洗浄時の水量が少ないと、尿を薄めることもできず尿石ができやすい状態にもなるので、つまりだけでなく汚れやニオイが発生する原因にもなります。すぐにペットボトルを取り出しましょう。
定期的に高圧洗浄をかける
高圧洗浄は業者に依頼しておこなうものなので料金がかかります。しかし、定期的におこなうことで、トイレつまりで突然トイレが使えなくなるというトラブルは防ぐことができるでしょう。
なお、持ち家の場合は自分で業者に連絡して高圧洗浄を依頼しなければなりませんが、マンションなどは管理者が依頼して定期的に高圧洗浄の業者が入る場合もあります。そのときはしっかりと作業してもらって、トラブルを未然に防ぎましょう。
トイレのつまりを解消してくれる業者選びのポイント
日常的なトイレの使い方にも注意は必要です。しかし、注意しているからといってトラブルがまったく起こらないわけではありません。
高圧洗浄を含めて業者に作業を依頼することになった場合にどのような業者を選べばよいのか、ポイントを3つご紹介します。以下の3点に注目して納得の業者選びをおこないましょう。
作業内容や料金を明確に説明してくれる業者
プロがおこなう作業は、聞くだけでは何をするのかわからないような難しいもののこともあります。聞いたことがないような道具を使うケースもあるでしょう。しかし、重要なのは依頼者が作業内容や料金について理解できるかどうかです。
そのため、細かく作業内容について解説するのではなく、作業の流れや作業中に依頼者が気をつけること、料金などをわかりやすく説明してくれる業者に作業を依頼しましょう。
ヒアリングや調査を丁寧にやってくれる業者
ヒアリングや調査を丁寧におこなうかどうかもポイントになります。依頼者の希望や予算との兼ね合いを考えて見積りを出してくれる業者はよい印象を受けるでしょう。
事前の調査も隅々まで丁寧におこなえば、つまりの解消だけでなく別のトラブルのサインも見つかるかもしれません。プロにしかわからないような変化もあるので、細やかで丁寧な対応をしてくれる業者を選びましょう。
実績・顧客満足度の高い業者
業者のホームページなどを見て、多くの実績があることや顧客満足度が高いことを確認するのもおすすめです。
実績があるということは、それだけ多くの現場を見てトラブルを解決しているということなので、作業を任せる際に安心感があるでしょう。
顧客満足度の高さは、作業の結果や業者の方の対応によい印象を抱いた依頼者が多いことを意味します。信頼性の高い業者を選ぶ上で重要なポイントになるので、ぜひ注目してみてください。
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まとめ
トイレつまり解消で高圧洗浄をする料金は、安いものではありません。軽度のつまりであれば、ご紹介した自己解決法で対処することもできるでしょう。
しかし、排水管の奥で発生したつまりを素人が取り除くのは難しく、失敗すれば状態が悪化する危険性もあります。信頼できる業者に高圧洗浄を依頼して、迅速なトラブル解消を目指しましょう。
また、日頃のトイレの使い方に注意するだけでつまりのリスクを減らすこともできます。できることから予防法も実践しましょう。
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