軒のない家っておしゃれ!価格も安い!だから知りたいデメリット

2021.4.30

軒のない家っておしゃれ!価格も安い!だから知りたいデメリット

近年は個性豊かなデザインの家が見られるようになりました。中でもスッキリとした印象の「軒のない家」に憧れを抱いているという方は多いのではないでしょうか?

家を選ぶさいは「なんとなくおしゃれ♪」という見た目の印象だけで簡単に決めることはできませんが、一方で「気に入ったデザインの家に住みたい!」という思いも大切にしなければ、後悔してしまうかもしれません。

一般的にマイホームの購入は、人生でもっとも大きな買い物だといわれていますし、誰だって失敗はしたくないですよね。そこで今回は軒のない家に焦点をあて、軒のない家に潜むデメリットや雨に強い外壁素材について、分かりやすくご紹介していきます。

軒がない家がおしゃれに見える最近の「敷地面積」事情について

軒のない家は従来からある三角屋根のデザインに比べおしゃれに見えるため、デザイン性を重視する方々の人気を集めています。

じつは近年「軒のない家」が増えている背景には「デザイン性を重視する」という理由のほかに、切実な「敷地面積事情」があるといわれています。

この敷地面積事情は一戸当たりの敷地面積が狭い地域(都心部)に多くいわれている傾向です。軒のない家にすれば、少しでも居住スペースを広げることができる上、隣地との幅が狭い場合にも限られたスペースを有効に使えることから「必要に迫られて」軒のない家にした、というケースもあるのです。

優れている軒の長さは「90㎝」!

そもそも家に軒をとりつける理由は、住宅を「雨・風・太陽の紫外線」などから守るためです。しかし軒の長さにも最適な長さがあり、長すぎても短すぎてもいけません。

【軒が長すぎると……】

家の大きさや敷地面積に対し、極端に軒が長すぎる家は、バランスが悪く見えます。それだけでなく雨風の影響も受けやすくなり、かえって屋根の劣化速度を早めてしまいます。

居住スペースが狭くなるというデメリットもありますし、軒を長くした分だけ工事費用も高くなります。

【軒が短すぎると……】

家の大きさや敷地面積に対し、極端に軒が短かすぎる家は「雨・風・太陽の紫外線」が外壁にあたるのを十分に防ぐことができません。そのため軒としての役割を果たしているとはいえず、結果として軒のない家と変わらない状態だといえるでしょう。

【優れている軒の長さは……】

軒が持つ「住宅を守る」という役割を考えた上で、もっとも優れている軒の長さは「90㎝」であるといわれています。この90㎝という長さは、住宅の敷地面積や周辺の環境にもよるので一概にはいい切れませんが、多くの住宅で採用されている理想的な長さです。

「軒のない家もいいけど、住宅を守るという意味では軒のある家のほうが安心だな」と思われた場合は、軒の長さを90㎝にすることをおすすめします。

軒がない家のデメリット――外壁からの雨漏りリスクが高まります

先にもお伝えしたとおり、家に軒をとりつける理由は、住宅を「雨・風・太陽の紫外線」などから守るためです。その住宅を守るべき役割の軒がない家は、外壁からの雨漏りリスクが高まるといったデメリットがあるといわれています。

さらに一切傾斜のない陸屋根(ろくやね・りくやね)の場合は、より一層「雨・風・太陽の紫外線」などのリスクにさらされる頻度が増えるため、さらに雨漏りのリスクが高まる可能性があり、なおのこと注意が必要です。

優れている軒の長さは「90㎝」!

軒を作らないならこだわりたい。雨に強い外壁素材は?

ここまで軒のない家には外壁からの雨漏りリスクが高まるといったデメリットがあることをお伝えしてきました。それを承知した上で軒のない家を作る場合は、雨に強い外壁素材を選ぶことをおすすめします。

【雨に強い外壁素材とは】

・アルミサイディング

アルミサイディングは優れた耐食性を持ち、酸性雨や塩害に強いといわれている外壁素材です。

・タイル

外壁タイルは主に、土や石を原料として焼き固めて作られる外壁素材です。外壁タイルには優れた「耐候性・耐汚性・耐傷性」があり、長雨や豪雨が続いた場合でも水分が浸透することはほとんどないといわれています。

・ガルバリウム

ガルバリウムは金属製の外壁材で、特殊なメッキ加工が施された外壁素材です。防水性に優れているといわれています。さらに耐傷性の高い塗料を塗布したガルバリウムを外壁に採用すれば、外壁を長期間にわたって美しい状態に保つことができます。

・光触媒コーティング

光触媒コーティングされた外壁は、晴れた日には外壁に付着した汚れを分解し、雨の日には分解した汚れをキレイに洗浄する効果がある外壁素材です。

軒を作らないならこだわりたい。雨に強い外壁素材は?

軒のない建売り住宅で使われがちな外壁素材はここに注意を!

軒のない家を建売り住宅で購入しようとする場合、外壁素材はどのような点に注意すればよいのでしょうか?一般的に建売り住宅を販売する業者は「少しでも安く作って、高い利益を得よう」とするはずです。そのため建築費用をおさえるために安い外壁素材を採用している可能性がないとは言い切れないと思います。

安い外壁素材はすべてにおいて「防水性能が劣る」というわけではないと思いますが、下記にご紹介する外壁材の場合は「雨漏りのリスクが高くなる恐れがある」ともいわれているため、注意しましょう。

コストを抑えられる外壁素材

・モルタルに防水塗料を吹き付けた外壁素材

新築から約10年程度で劣化するといわれていますので、雨漏りが発生するリスクが高くなる可能性があります。

・サイディングの外壁素材

サイディングの外壁素材は、塗料を吹き付けただけの外壁素材に比べると約10年は長持ちするといわれていますが、サイディングの隙間を埋める役割の「シーリング」が劣化すると、そこにできた隙間から雨漏りが発生する可能性が高まります。

上記でご紹介した外壁素材は、劣化してしまう前に早めのメンテナンスをおこなう必要があるでしょう。建売り住宅で軒のない家を購入したあと「外壁にカビやコケが発生してきた」とか「塗料がひび割れてきた」といった異常を見つけたら、すぐに業者に連絡し外壁の劣化状況を調べてもらうことをおすすめします。

軒のない建売り住宅で使われがちな外壁素材はここに注意を!

外壁からの雨漏りケースが多い

「軒のない家には外壁からの雨漏りリスクが高まる」といったデメリットがあることをお伝えしてきました。そのため軒のない家に暮らす方は、日ごろから注意深く外壁の様子を見ておくことをおすすめします。

外壁からの雨漏りを防ぐためには、早期発見が大切です。特に日照りの激しい夏や、大雨や台風の後には「外壁が傷ついていないかな?」という視点でよく確認しましょう。そして万が一、外壁に亀裂を見つけたり破損している箇所を見つけたりした場合は、まず雨水が侵入しないようアルミテープなどで損傷かしているところを保護し、早急に修理をおこなうようにしましょう。

軒のない家は、メンテナンスが命です

軒のない家に暮らす方にとって、家を少しでもよい状態で維持管理するためには、こまめなメンテナンスが欠かせません。外壁からの雨漏りリスクが高まるということを理解し、その上でこまめなメンテナンスを心掛けましょう。そうすれば万が一異常が発生した場合でも、いち早く対処することができるはずです。

まとめ

今回は軒のない家に焦点をあて軒のない家に潜むデメリットや雨に強い外壁素材についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?軒のない家は雨漏りのリスクが高いため、こまめなメンテナンスが必要であるということをお分かりいただけたでしょうか?

軒のない家に暮らす方にとって、日ごろから「異常がないかな?」と住宅の内外を注意してみるとか、こまめなメンテナンスをおこなうということはそんなに難しくはないと思います。

そして万が一異常が発生した場合でも、早い段階で対処できれば被害を最小限にとどめることができるだけでなく、工事費用を安くおさえることもできるはずです。家は大切な財産ですから、万が一異常を発見したり雨漏りが発生したりした場合は、信頼できる業者に相談することをおすすめします。

雨漏り修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「雨漏り修理」をご覧ください。

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※状況によっては全体修理をおすすめする場合もございます。

雨漏りを放っておくと天井や屋根が腐り、被害が拡大することも。天井から音がしたり、シミがあるなら、できるだけ早くプロに相談して対策しましょう!

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