窓の掃除はガラスだけじゃない?窓サッシのお掃除も大切です!

2021.4.30

窓の掃除はガラスだけじゃない?窓サッシのお掃除も大切です!

普段のお掃除で見落としがちになってしまう箇所の一つに、窓のサッシがあります。ピカピカに磨き上げた窓はとても気持ちのよいものですが、たまには外枠であるサッシもお手入れしてあげましょう。

サッシは結露などでカビが生えやすく、放っておくとハウスダストの原因となったり、ガラスにもカビが生えてしまうことがあります。ひどいときにはサッシのパッキンが劣化して窓ガラスが脱落してしまうなんてことも。本コラムでは、手の届きにくい窓サッシのお掃除を手軽に行うコツと、サッシの汚れを防ぐケアについてご紹介いたします。

窓サッシの汚れの種類

窓は家の中と外とを区切るものなので、窓サッシの汚れも外から付着するものと中から付着するものの二種類があります。外から付着する汚れは、主に土や砂などの埃、雨水に含まれるチリ、往来を通る自動車から排出されるガスなどです。対して中からの汚れは部屋を漂う埃や人間の皮脂、結露によって生じるカビなどが代表的とされています。

とくにガンコな汚れになるのがカビです。外からの汚れの殆どは水に溶けるため定期的に水を散布することで落とせますが、サッシ表面やパッキンに深く根付いたカビはこするだけではなかなか落とせません。カビの発生要因は部屋の室温や湿度、結露の頻度に左右されがちですが、サッシに付着した汚れもカビ繁殖の栄養源として見逃せません。窓のサッシの掃除はカビを防ぐ意味でも欠かすことのできない作業になります。

      .窓サッシの汚れの種類

窓サッシの掃除に準備するもの

窓枠のサッシの掃除には、普段のお部屋の掃除と同じ道具を使うこともできますが、サッシ掃除に適したお掃除道具もあります。

掃除機

レールとの間に溜まった埃やゴミは、掃除機に隙間用のノズルを取り付けて吸い取っていきます。汚れを掻き出すことのできるブラシ付きのノズルがあれば最適です。

歯ブラシ

掃除機の入らないような小さな隙間や、とくにガンコにこびりついてしまっている汚れには歯ブラシが活躍します。使い古しのものを掃除用に一つ用意しておくと、サッシだけでなく水回りのどこにでも使えて便利です。

つまようじ

歯ブラシすら入らないような極小の隙間にはつまようじを使いましょう。隙間だけでなく、サッシとガラスの境目など直角になっている部分はなかなかブラシが届かないことが多いです。硬く固着した汚れもつまようじならこそげ取ることができます。つまようじが用意できないときや、あまりにも汚れが硬くてつまようじでは歯が立たない場合、小型のドライバーを使うという手もあります。

スポンジ、雑巾

仕上げはやはり拭き掃除になります。水拭き用と乾拭き用を使い分けて、サッシをピカピカに磨き上げましょう。

洗剤

とくに皮脂汚れは水だけでは落ちないことが多いため、洗剤があると心強いです。拭き掃除専用の洗剤が市販されているほか、台所で使う食器洗い用の洗剤も使用することができます。

      窓サッシの掃除に準備するもの

窓サッシの掃除をする前の注意点

窓枠のサッシを掃除する前に、下準備として『乾燥』を行っておくと効率よく汚れを落とすことができます。ガンコな汚れは湿ったままへばりついていることが多いです。また結露したままの状態で掃除機をかけると、掃除機が水を吸い込んでしまい故障の原因になることがあります。掃除は乾いた状態から行うのがベストです。

よく晴れた日なら日中しばらく放置するだけでも十分乾燥しますが、もっと手っ取り早く乾かしたいといった場合はドライヤーや扇風機で風を送り込むことで素早く乾かせます。

窓を掃除するにあたってガラスの水拭きからはじめてしまうと、埃や汚れが湿ってサッシにへばりついてしまいます。窓を磨きたい気持ちをぐっとこらえて、まずはサッシから手を付けていきましょう。

      窓サッシの掃除をする前の注意点

窓サッシの掃除の方法

窓のサッシの掃除にあたって、可能であれば窓自体をレールから外します。リビングにある掃出し窓など大型のものは非常に重量があるため、取り外しの際には必ず二人以上で作業するようにしましょう。窓を取り外すことができない場合は、網戸だけでも外しておけると掃除がぐっとやりやすくなります。

まずは全体に掃除機をかけて、大まかな埃を取っていきます。掃除機で取りきれない汚れが出てきたら、歯ブラシやつまようじの出番です。アルミ製のサッシはこまかな傷が入りやすく、そこからカビが根付いてしまうことがあるため、傷つけないよう丁寧に埃や泥を掻き出していきます。とくにドライバーを使う際は注意が必要です。固まった汚れを突ついてほぐすようなイメージで、こそげ取っていきます。

隙間の汚れを掻き出したら、もう一度掃除機をかけて汚れを吸い取ります。これで大半の汚れは綺麗になります。さらにガンコな汚れには、洗剤を薄めたぬるま湯を霧吹きで吹き付け、拭き上げていきましょう。仕上げに雑巾やスポンジで水拭きして、水分を取るために乾拭きすればサッシはピカピカになります。

この方法で取ることのできない汚れは、やはり強固に根を張っているカビなどです。カビはただこするだけでは表面しか除去できず、根っこの部分が残って再び繁殖してしまいます。カビを綺麗にするには、根絶やしにする以外に方法はありません。

      窓サッシの掃除の方法

窓サッシがかびてしまったときの方法

窓サッシはとにかくカビの発生しやすい場所です。湿気の多い夏だけでなく、冬場も結露というかたちで豊富な水分があるので、カビにとっては非常に生育しやすい環境だと言えます。カビにはクロカビ、アオカビ、アカカビなどいくつか種類がありますが、サッシに発生しやすいのはクロカビです。サッシやパッキンが黒ずんでいたらクロカビが発生していると見てまず間違いないでしょう。

カビを根絶やしにするには塩素系の漂白剤が効果的です。ただ難しいのが、サッシは起伏に富んだ形状をしているため、漂白剤をカビの生えた場所に吹き付けても垂れ落ちてしまいやすいという点です。漂白剤は時間をかけてカビを殺していく薬剤なので、カビに長時間付着しないと思うように効果を発揮してくれません。

そこでオススメしたいのが、片栗粉を併用する方法です。片栗粉は水分を含むと粘度の高いゲル状のペーストになります。漂白剤で片栗粉を練れば、カビ殺しの能力を持ったゲルを作ることができます。

これをサッシやパッキンのカビが酷い場所に塗りつけて、5分から10分程度放置すれば、あとは水拭きするだけで驚くほどカビが綺麗になります。パッキンに塗布する場合は塩素がゴムを浸食することがあるため、放置する時間を短くして漂白剤がパッキンに残らないよう注意しましょう。

小さなお子様がいるご家庭など、肌の触れる場所に高濃度の漂白剤を塗るのは抵抗があるといった場合にも、窓のサッシのカビ掃除に出来ることがあります。『重曹』と『クエン酸』を用意しましょう。いずれも料理に使われる人体に安全なもので、薬局やホームセンターで手軽に入手することができます。

重曹とクエン酸は、水を含んだ状態で混ぜると泡立って炭酸ガスを発生させる性質を持っています。この発泡のパワーがカビを根本から剥がし、重曹に含まれる研磨成分で根こそぎ除去することができます。

まずは200ccの水に小さじ1杯のクエン酸を溶かしたものをスプレーに入れて、カビの気になる場所に吹き付けます。すかさず重曹をふりかけ、化学反応が起きて泡立ち始めたらそのまま5分程度放置しておきましょう。発泡が収まった頃に、重曹を歯磨き粉とした歯磨きのようにブラシでやさしくサッシをこすると、カビが剥がれ落ちていきます。

      サッシがかびてしまったときの方法

窓サッシの掃除はマンゴースポンジが便利

窓サッシの掃除に便利な裏ワザの一つとして、『マンゴースポンジ』をご紹介します。これは特殊なスポンジというわけではなく、市販の普通のスポンジを加工して作ることができます。食器洗い用のスポンジとカッターを用意したら、豆腐を賽の目に切っていくようなイメージで、縦横に等間隔で切れ込みを入れていきましょう。

縦横に切れ込みを入れたスポンジは、折り曲げるとちょうど四角い花びらが開花したようなかたちになります。食べやすくカットしたマンゴーに似た形状から、マンゴースポンジと呼ばれるようになりました。窓のレールの幅に合わせてカットの大きさを調整すると、レールの奥までスポンジが食い込んで届くので、拭き掃除がしやすくなります。

このマンゴースポンジを一つ作っておくと、日常のお掃除でもサッとレールを拭けてとても便利です。作り方もカッターで切れ込みを入れるだけと非常に簡単なので、ぜひ用意してみてください。

      窓サッシの掃除はマンゴースポンジが便利

その他便利な窓サッシ窓掃除のグッズ

マンゴースポンジの他にも窓のサッシを掃除する便利グッズはまだまだあります。市販されているものから、家庭で手に入るものを組み合わせてつくるものまで、いくつが下記にご紹介いたします。

ペットボトルブラシ

ペットボトルのキャップ部分にブラシが付いていて、ボトルの中身を少しずつ垂らしながらブラシでこすることのできる便利グッズです。ホームセンターなどで簡単に入手できます。ボトルの中に水や洗剤を入れておけば、サッシの掃除を片手だけで行えるという利点があります。

布きれ

古着やボロボロになってしまったタオルがあれば、10㎝四方にカットして使い捨てのお掃除グッズに使い回してしまいましょう。細かい隙間や隅を掃除するときに、割り箸やドライバーに布きれを巻き付ければ、狭い場所専用の拭き掃除グッズの完成です。レールとレールの間など指先すら入り込めないような場所もスイスイお掃除できます。

木工用ボンド

『ボンド』はコニシ製接着剤の商品名ですが、市販されている木工用の接着剤はお掃除にも使うことができます。使い方はお肌のケアに用いられるパックと一緒です。汚れの気になる部分にボンドを塗りたくり、しばらく乾燥させてから一気に剥がすと、細かい隙間の隅々まで入り込んだボンドが汚れと一緒に剥がれ落ちてくれます。毛穴の汚れを除去するパックとほとんど同じ原理です。ブラシやドライバーも届かないような場所の汚れにはパックで対処しましょう。

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サッシ掃除を楽にする日ごろからできるケア

窓のサッシの掃除は便利なグッズを使っていてもやっぱり大変です。掃除の手間を省く最善の方法は、日頃から汚れが固着しないようにお手入れしてあげることにほかなりません。

窓という建材が雨風をしのぐ目的で取り付けられている以上、窓には防水性能があります。つまり、外側からであれば丸ごと水洗いできてしまうということです。晴れた日には定期的に窓へホースで水をかけておくと、土や砂埃が固着する前に洗い流すことができて窓サッシが汚れにくくなります。大雨が降った翌日なども、雨水がそのまま乾くと雨に含まれるチリがサッシにこびりついてしまうので、水道水をかけて綺麗に洗い流しておきましょう。

窓の内側のお手入れにはちょっと注意が必要です。当然水を直接かけるわけにはいかず、むしろ水分を除去する必要があります。乾いた柔らかい布を用意し、結露している部分を丁寧に乾拭きしておきましょう。明け方が一番結露しやすい時間帯だと言われています。

サッシの乾拭きを毎朝のルーチンに組み込んでおくのがベストかもしれません。窓ガラスに発生した結露がサッシやパッキンに流れ落ちないように、ガラスの端にフェルトテープなどを貼りつけて、結露を吸い取れるようにしておくと便利です。

      サッシ掃除を楽にする日ごろからできるケア

まとめ

窓のサッシのお掃除の方法についてここまでご紹介してきました。窓ガラスが汚れているといかにも見た目がよくないのでお掃除にも力が入りますが、サッシ部分となるとなかなか手を付けづらいというのが実際のところではないでしょうか。サッシは重たいガラスを支え、隙間風や雨水の侵入を防ぐ非常に重要な部分です。

カビや汚れは劣化の原因となり、サッシの劣化は窓の脱落など大きなトラブルにつながりかねません。カビが生えていれば劣化が早まり、ハウスダストや気管支を傷める原因になることもあります。日頃からサッシをいたわり、時には徹底的に掃除をして、綺麗で健康な状態を保つようにしてあげることが大切です。

一軒家となると窓の数も多く、家中のサッシをお手入れして回るのは大変かもしれません。個人で掃除しきるのが難しいときは、ハウスクリーニングの専門業者に依頼することも一つの手段です。経験豊富なプロの手腕にお任せして、清潔で美しい窓を手に入れましょう。

ハウスクリーニングを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ハウスクリーニング」をご覧ください。

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