植物を畑や庭で育てている人にとって、虫による食害は悩みの種です。さまざまな食害がありますが、中でも「根元から植物の茎を折られてしまった」という経験はありませんか?
それはもしかすると、ネキリムシのしわざかもしれません。ネキリムシという虫は、植物の茎を食べて切り落としてしまうのです。
今回は、そんなネキリムシの駆除方法についてご紹介します。発生させないための予防法についても取り上げていますので、対策を取る際の参考にしてください。
植物にこんな症状がみられたら、ネキリムシのしわざかも
ネキリムシとは、漢字で書くと「根切り虫」と表されます。名前をそのまま見ると根を切る虫ですが、実際には植物の根本である「茎」を切る虫です。
ネキリムシは、茎が柔らかい植物を狙います。硬い植物や大きかったり太い植物の根を切ることはできません。
植物に次のような症状がみられたら、ネキリムシによるものだと疑ったほうがよいかもしれません。
・植物の苗が地面に近いところで折れて、横倒しになっている
・切られたと思われる植物の葉が、地面に引きずり込まれたように埋まっている
ネキリムシによるこうした食害は、植物がよく成長する5月~10月の間にみられることがあります。
植物を育てたり作物を育てたりしている人にとってはとても厄介なネキリムシですが、いったい何者なのでしょうか。その特徴を知っておけば、ネキリムシの駆除の際にも役立つはずです。
ネキリムシって何者?
実はネキリムシは、幼虫なのです。
そして、ネキリムシと呼ばれる幼虫は複数います。次の昆虫の幼虫がすべてネキリムシと呼ばれます。
(1)蛾(が)の幼虫
(2)コガネムシの幼虫
(3)キリウジの幼虫 ※ウジの仲間
(4)コメツキムシの幼虫
この中で、主に植物の茎を切るのは蛾の幼虫のネキリムシです。では、まず代表的な蛾の幼虫のネキリムシの特徴を見てみましょう。
蛾のネキリムシの特徴
蛾の中でも「モンヤガ亜科」に属する蛾の幼虫のことを、ネキリムシと呼びます。
蛾の幼虫のネキリムシは暖かい時期に現れ始め、この期間に3~4回発生するので、いつ現れてもおかしくありません。また、活動時間が夜のため、昼間の明るい時間帯に姿を確認できることは少ないです。朝、作物の様子を見たら食べられていた、というパターンがほとんどのようです。
また、蛾の幼虫のネキリムシは、食べる茎の対象となる植物がナス・トマト・キクなど幅広いです。園芸から家庭の菜園まで幅広く被害を与えることがあります。そのため、被害の大きさではネキリムシの代表格といえます。
他の3種類のネキリムシが食害の対象としている植物は、樹木の苗木や稲、または麦などの植物です。
すべてのネキリムシの対象の植物を合わせてみると、実に多くの植物が対象になっていることがわかります。
では次は、広範囲に発生して被害をもたらすネキリムシの駆除方法について見ていきましょう。
ネキリムシの駆除はどうすればいい?
ネキリムシの発生を食い止めることは難しくても、駆除したり寄せ付けない方法はあります。
(1)見つけて取り除く
ネキリムシは土の中に生息していて、昼間は見ることがありません。しかし土の浅い部分に潜んでいるので、掘り起こせば簡単に見つけることができます。しかも被害にあった植物の近くに潜むため、周りの土全体を掘り起こさなくてもよいのです。夜に懐中電灯を使って照らしながら駆除していくのもおすすめです。
(2)ベイト剤を使用する
ネキリムシを見つけられなかった場合は、ベイト剤という毒エサを使っておびき出すことができます。撒いておくだけで、毒エサに自然とネキリムシが寄ってくるようです。
(3)殺虫剤を撒いておく
オルトラン系の殺虫剤がおすすめです。粒剤や水和剤などがあります。
使用するときはかならず商品の説明を読んでから使用しましょう。使い方を間違えると、植物が殺虫剤で枯れてしまうことがあります。
ネキリムシに食害されたくない!予防法は?
ネキリムシの食害を予防する方法があります。ネキリムシの駆除方法と予防方法をどちらも押さえておくと、万全の対策ができるはずです。
【1】茎を覆う
ネキリムシの予防をするには、茎を直接何かで覆ってしまうことが効果的です。茎を覆う材料は、水にふやけないようなプラスチック系のものを用意しましょう。
細い茎の植物なら、ストローの1箇所を縦に切って、茎の根元にはめ込むといった方法がおすすめです。
【2】茎の周りを守る
茎を直接覆うことが難しいなら、茎の周りにものを置いて茎を守ります。ペットボトルを15cm程の輪切りにして、筒状にします。それで植物を加工ようにして地面に5cmくらい深く差し込むように置いておきます。直接覆う方法よりは効果が落ちますが、これでも十分に予防できます。
【3】雑草を残しておく
ネキリムシは基本的に雑食なので、周りに植物が生えていればそれを食べます。畑や庭を清掃しすぎているとネキリムシが普段食べる植物がなくなってしまいます。キレイにしすぎず適度に雑草を残しておくことは、結果的にネキリムシの予防へと繋がります。
【4】本葉4枚以上の苗木を育てる
実はネキリムシは、本葉4枚以上の茎が硬い植物には食害の被害を与えません。もし植物の購入前や観賞用に植物を育てているなら、新しく本葉4枚以上の植物を育てることを考えてもよいかと思います。
まとめ
ネキリムシは植物の根元を切って被害を与えます。活動時期も長く、年に何回も発生するため被害を防ぐことが難しいです。また、昼間に活動しないので明るい時間帯に見ること自体少ないです。
ネキリムシは予防対策を第一に考えて、発生してしまったとしてもご紹介した駆除方法を利用しましょう。難しい方法ではないので、試しやすいと思います。
もし自分でネキリムシを駆除することに困っているのであれば、プロの業者に依頼して駆除してもらうこともおすすめです。
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