
素早い身のこなしと身の毛がよだつ様な足音と、黒光りの容姿。ゴキブリを一目見かけたら人によっては気絶してしまいそうなほどのショックを受けてしまうことでしょう。
ゴキブリは不衛生の象徴と表現しても過言ではないほど、ゴミやカビが多い場所に発生しがちです。見るのだけでも気分が悪くなってしまうのに、家の中で発生したら、たまったものではありません。
そんなゴキブリを見る機会を減らすためには、ゴキブリ対策が必要不可欠です。そこでこの記事では、ゴキブリ対策に関する情報を詳しくご紹介していきます。ゴキブリが突然あらわれて不快な思いをしないよう、この記事を参考に効果的なゴキブリ対策をしていきましょう。

目次
効果的なゴキブリ対策ランキング
ゴキブリ対策をしようと考えている方の多くは、少しでも早く効果を実感したいことでしょう。そこで、弊社が調べた効果的なゴキブリ対策を「効果・使いやすさ・人体への影響」など、さまざまな要素を総合的に考慮して、よりおすすめできる対策方法をランキング形式でご紹介していきます。
ちなみに今回のランキングは、ゴキブリ対策を中心に考えています。ゴキブリ駆除の場合は、異なったランキングになるので、その点には注意してください。
【1位】ベイト剤を置く
ゴキブリ駆除でもよく使用される「ベイト剤(毒入りのエサ)を置く」が、効果的なゴキブリ対策の1位となります。その理由としては、“効果”と“使いやすさ”です。
ベイト剤であれば、ゴキブリの発生しやすい場所や侵入口となりそうな場所に置いておくだけでよいため、誰でも簡単に実践することがでます。また、ベイト剤を食べたゴキブリが巣に戻って死ぬことで、その死骸を食べたほかのゴキブリをまとめて駆除する効果もあるのです。
ただ、小さなお子さんやペットのいるご家庭では、ベイト剤の置き場所や種類に注意してください。人間やペットにとって少量とはいえ誤って誤飲してしまえば、毒を摂取することになり、悪影響がでないとも限りません。
そのため、小さなお子さんやペットのいるご家庭の場合は、置き場所を工夫したり、誤飲防止用のベイト剤を購入したりするとよいでしょう。そうすることで、“効果・使いやすさ・人体への影響”すべてをクリアした、効果的なゴキブリ対策をすることができます。
ちなみにベイト剤の設置場所については、このあとの「▼ゴキブリが発生しやすい場所」にて詳しくご紹介します。いかに効果的なゴキブリ対策であっても、適した場所に設置しなければ意味がありません。効果的なゴキブリ対策にするためにも、あわせて設置場所についても参考にしてください。
また、昔からよく使われているベイト剤に、「ホウ酸団子」と呼ばれるものもあります。ホウ酸団子は、ホウ酸と呼ばれる成分を含んだ団子状の駆除剤であり、自作することも可能です。
駆除効果も高いため、ホウ酸団子の使用もおすすめできます。ホウ酸団について詳しく知りたいという方は「ホウ酸団子の効果と作り方」をご覧ください。
ここでは、ホウ酸ダンゴ以外のおすすめベイト剤を、2つご紹介していきます。
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KINCHO コンバット ゴキブリ殺虫剤 大型容器 4個入
【2位】粘着シートを置く
効果的なゴキブリ対策の第2位は、粘着シートを置く方法です。粘着シートの上を通ったゴキブリを捕獲し、駆除するためのトラップになります。こちらも置いておくだけでよいため、誰でも簡単に利用できることが2位となる大きな理由です。
また、ベイト剤とは違い毒が含まれていないため、人体への影響など安全性が高いことも大きなポイントです。室内のゴキブリを駆除したあと、侵入口となりそうな場所に設置しておくことで、効果的なゴキブリ対策となるでしょう。
ただ、ゴキブリが粘着シートの上を通るようにしなければならず、設置場所に工夫が必要となります。粘着シートを置いて十分な効果を発揮するためには、ゴキブリの侵入口や通り道を把握する必要があるのです。
ベイト剤同様、粘着シートの設置場所については、このあとの「▼ゴキブリが発生しやすい場所」にて詳しくご紹介しています。効果的な場所に粘着シートを設置して、より確実にゴキブリを捕獲・駆除できるようにしましょう。
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【3位】くん煙剤を使用する
効果的なゴキブリ対策の第3位は、くん煙剤の使用です。殺虫効果のある煙が部屋の隅々までゆき渡るため、高い駆除効果を発揮します。隠れているゴキブリまでも駆除することができることから、“効果”というポイントで3位とさせていただきました。
繁殖スピードが早く、大量発生していることもあるゴキブリの場合、見えない場所の個体をしっかりと駆除することが、対策にもつながる重要なポイントです。
ただ、くん煙剤を使用すると衣類や家具に臭いが付着してしまうため、事前の準備が必要となります。このことから“使いやすさ”という点で、ベイト剤やトラップに比べると使いにくさを感じる方もいることでしょう。
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【4位】忌避剤を使用する
ゴキブリの嫌いな臭いを発することで、近付けさせない効果のある忌避剤の使用が、効果的なゴキブリ対策の第4位となります。忌避剤も設置しておくだけでよく、毒の成分も含まれていないため、“使いやすさ”と“人体への影響”という部分で、とても利用のしやすいゴキブリ対策です。
しかし、肝心の“効果”という点において、十分な対策を望めない可能性があります。忌避剤に効果がないわけではありませんが、設置していてもゴキブリが発生したという例は少なくないのです。
そのため、忌避剤単体で十分なゴキブリ対策をしようとするのではなく、ほかの対策と併用するのがよいでしょう。
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【5位】スプレー殺虫剤を使用する
効果的なゴキブリ対策の第5位は、スプレー殺虫剤を使用する方法です。スプレー殺虫剤は、ゴキブリを発生させない方法というよりも、発生したときに備えた対策になります。家にでるゴキブリは、基本的に外から侵入してきます。
そのため、スプレー殺虫剤を準備しておくことで、外から侵入してきたゴキブリを発見したときには、すばやく駆除することができるのです。外からやってきたゴキブリを少しでも確実に駆除することで、結果的にはゴキブリの発生を抑える対策にもつながります。
ただ、侵入してくるゴキブリをすべて把握しておくことはできないため、スプレー殺虫剤だけでは効果的な対策とはいえません。あくまでも目の前に現れたゴキブリを駆除するための備えと考えておくのがよいでしょう。
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業者に頼むと解決率は高い
ゴキブリは一度発生したら、あとで何十匹もの個体でてくるといわれるほど、厄介な害虫です。そのため、どれだけ対策をしたとしても、再びゴキブリが発生してしまうことは十分に考えられます。
常にゴキブリの姿を見かける家の中は、居心地がよいものではありませんし、衛生的にもよくはありません。もし、根本的な解決を求める場合は、一度ゴキブリ駆除業者に相談するとよいでしょう。
ゴキブリが発生しやすい場所
ゴキブリがよく発生してしまう家では「どこにでもいる」イメージが強いかもしれません。しかし、ゴキブリにも居心地がよい環境、場所というものがあります。
場所によっては、私たちが生活していくうえで間接的な支障をきたしてしまうこともあるのです。ゴキブリの生活の拠点を把握して、先ほどご紹介した効果的なゴキブリ対策を役立てていきましょう。
キッチン
ゴキブリの発生で圧倒的に多い場所のひとつがキッチンです。ゴキブリは高温多湿の環境を好み、とくに冷蔵庫の裏やシンクなどはゴキブリの発生場所としても知られています。そのほかに、食洗機の中や収納スペース、ゴミ箱の中からも現れることがあるのです。
そんなキッチンには、ベイト剤と粘着シートの設置が効果的なゴキブリ対策となります。ゴキブリが発生しやすいということは、それだけベイト剤やトラップにかかりやすく、より効果的なゴキブリ対策となることでしょう。
- 冷蔵庫の裏側
- シンク周りや下・キッチン床の四隅
- 調味料置き場の周り
- ゴミ箱の近くなど
浴室、洗面台、トイレなど
ゴキブリは湿気が多い環境や人目につかない場所を好みます。とくに水回りでは水やお湯を使う機会が多く、湿気 が こもりやす い 傾向があります。ゴキブリにとっては、最高の環境といえるのです。
そのため、浴室・洗面台・トイレといった場所にはゴキブリが発生しやすく、日ごろから注意が必要になります。これらの場所にもベイト剤や粘着シートの設置が効果的ですが、忌避剤の利用もおすすめです。忌避剤の臭いによっては、トイレの芳香剤代わりにもなります。
- 浴室:天井裏、排水口
- 洗面台:洗面台の裏、収納スペース
- 洗濯機置き場:洗濯機の裏、排水口
- トイレ:貯水タンク、便器の裏側 など
エアコン
意外と盲点となってしまうのが、エアコンの中や裏です。ゴキブリは湿気が多くカビが発生している環境も好みます。そのため、人目につかないだけでなく、エサとなるカビや汚れが多いエアコンの中や裏を住みかとして好むのです。
とくにエアコンの風にのってゴキブリの赤ちゃんがやってくる、エアコンの中からゴキブリがでてくる場合は要注意です。エアコンの中にベイト剤やトラップを仕掛けることはできないため、スプレー殺虫剤や忌避剤の使用がゴキブリ対策として効果的になります。
ただし、エアコンに直接殺虫剤を吹きかけると故障につながるおそれがありますのでご注意ください。ゴキブリをエアコンの外に追い出してから使用するか、エアコンのカバーやフィルターを掃除してゴキブリが住みにくい環境にしましょう。
エアコンにゴキブリが発生したときの詳しい対処法については、「エアコンのゴキブリ対策」をご覧ください。こちらでは、エアコンに絞ってより具体的な対処法を解説しています。
大きな家具などの裏も要注意
ゴキブリは人目を避けやすい場所を生活の拠点とする傾向があります。たとえばベッドの下やテレビの裏、ソファの下や引き出しの中なども発生する可能性が高いです。ゴキブリを家の中で見かけた場合は、こういった なかなか意識して確認しない場所も確認するようにしましょう。
普段目には見えない場所にいるゴキブリに対しては、くん煙剤で一気に駆除してしまうのもよいでしょう。しっかりと駆除をおこない、その後ベイト剤やトラップを設置しておけば、効果的なゴキブリ対策となります。
植木やプランター
ゴキブリは基本的に外から侵入してくる害虫になるため、もちろん外に巣を作ることもあります。その代表的な場所のひとつが、植木やプランターです。植木やプランターは、ゴキブリが好きな「湿気・エサ・人目を避けられる」という条件を、すべて満たしています。
そのため、気づかないうちに植木やプランターにゴキブリが巣を作ってしまい、繁殖した個体が家へと侵入してくるケースもあるのです。植木やプランターには、定期的にスプレー殺虫剤を吹きかけておくと、効果的なゴキブリ対策となります。
ゴキブリ対策につながる日ごろの行動
はじめにランキング形式で効果的なゴキブリ対策をご紹介しました。しかし、どの方法を利用するにしても、十分な効果を発揮するためには、少なからずゴキブリ駆除の知識や経験が必要です。なにより道具を準備しなければ対策のしようがありません。
そこで、もっと手軽にできて効果のあるゴキブリ対策について3つご紹介していきます。ここで紹介する3つの方法は、日ごろの行動を少しだけ意識することで、ゴキブリ対策へとながるものです。不快なゴキブリを発生させないためにも、ぜひ参考にしてください。
洗い物を放置しない
食べ終わったあとの汚れた食器や食べかす、ペットのエサなど、ゴキブリのエサとなるものは放置しないようにしましょう。これらを放置しておくと夜行性のゴキブリがエサを求めて、夜中に集まってくることがあるのです。
そのため、食べ終えた食器ならできるだけ早く洗うように心がけ、こぼした食べかすはすぐに拭き取るようにしてください。ゴキブリはペットのエサでさえも食べてしまうため、片づけておくのが安心です。
こまめに掃除をする
ゴキブリは食べかす以外にも、カビやホコリといったものまでエサとして食べます。そのため、こまめに掃除をすることも手軽にできる効果的なゴキブリ対策です。食後のテーブル回りはもちろんのこと、食事を作るキッチン周辺にも注意しましょう。
シンク周りやコンロ上であれば目に見えるため、きれいに掃除している方も多いと思います。しかし、もっとも注意するべきは、それらの“裏側”や“すき間”といった場所です。コンロ下や横のすき間といった場所は、意外と細かな調理カスが落ちています。
ゴキブリが発生する原因を少しでもなくすために、目に見えないコンロの裏側やすき間まで、しっかりと掃除するようにしましょう。冷蔵庫の下も汚れが溜まりやすい場所になるので、定期的に掃除するのがおすすめです。
ゴミはすぐに処分する
ゴキブリを発生させないためには、ゴミとなるものを処分することも大切なゴキブリ対策です。生ゴミがゴキブリのエサになるのはもちろんのこと、ダンボールもゴキブリにとっては、かっこうの住処になってしまいます。
そのため、不要なものはできるだけ放置せず、なるべく早く処分するようにしましょう。不要なものの処分は、ゴキブリ対策だけでなく、シロアリといったほかの害虫対策にも効果的です。
ゴキブリを侵入させない対策方法
10円玉と同じ大きさのすき間さえあれば、ゴキブリは難なく侵入することができます。とくにゴキブリが侵入しやすいのが以下の場所です。
- 排水口、排水管
- エアコン
- 通気口
- 玄関や窓
- 換気扇
- 室外機
これらの場所にあるすき間をなるべくふさぐようにすることで、ゴキブリが侵入する可能性を少しでも下げましょう。どのように対策をしたらよいのか、それぞれの場所ごとにご紹介します。
排水口、排水管
下水道と直接つながっている排水口や排水管は、ゴキブリの代表的な侵入口となっています。そのため、キッチンや浴室といった場所の排水口には、排水トラップと呼ばれる対策をしておきましょう。
排水トラップは、下水道の悪臭やガスが室内へ侵入するのを防ぐほか、ゴキブリを含む害虫が室内へ侵入するのを阻止する効果があります。また、排水管を通している穴にわずかなすき間がある場合は、パテなどを使い塞いでいきましょう。
エアコン
エアコンもゴキブリの侵入口となりやすい場所のひとつです。とくにエアコン内部で発生した水分を外に排水するためのドレンホースは、ゴキブリにとっては入りやすい場所になります。
そのため、ドレンホースはゴキブリを含む害虫を入りにくくし、なおかつ水が出ていくように目の細かい網でふさぐようにしましょう。タイツやタオルで代用することもできますが、専用のフタ「ドレンキャップ」が市販されているので、そちらの利用もおすすめです。
ただ、網を設置すると害虫がエアコン内部に侵入しにくくなりますが、ごみやほこり・汚れが溜まっていくことになります。結果、つまりを起こしてしまうことがあるようです。エアコンが故障しないよう、定期的にごみを取り除くようにしてください。
室外機
エアコンの場合、室内とつながる室外機にも注意が必要です。夏や冬といったエアコンが動いている時期は、室外機のフィンが回っているため、ゴキブリが侵入してくることはあります。
しかし、エアコンを使っていないときはフィンが回っておらず、簡単にゴキブリに侵入されてしまいます。ゴキブリが室外機から侵入するのを防ぐには、室外機専用のフィルターを取り付けるのがよいでしょう。ゴキブリが侵入できる穴を少しでもなくしていくことが大切です。
換気扇や通気口など
こちらも室外機同様、動いていないときにこそ注意が必要です。プロペラが回っていない状態のときは、ゴキブリにとって絶好の侵入口となってしまいます。
そのため、換気に必要な換気扇や通気口などは、フィルターや目の細かいネットなどを使用してふさぐようにしましょう。ただし、ほこりやごみが溜まりやすくなるため、定期的なフィルターの交換、掃除が必要です。
玄関や窓
窓や玄関のわずかなすき間はふさいでしまうと、換気ができなくなるなど、支障が生じることもあります。そのため、劣化によるすき間はテープなどでふさぎ、ふさげないすき間(玄関など)は、その周辺に忌避剤などを撒き、ゴキブリを近付けさせないようにしましょう。
忌避剤はゴキブリを殺すのではなく「嫌いな臭いで近付けさせないように」するため、家に忌避剤がない場合の代用品として、アロマなどが効果的です。
注意しておきたいゴキブリ対策
効果的なゴキブリ対策がある一方で 、注意するべき点もあります。効果的なゴキブリ対策にするためにも、こちらも合わせて把握しておきましょう。
ゴキブリは確実に息の根を止め始末する
ゴキブリは生命力がとても強い害虫です。例えばゴキブリの体の表面は油の膜が覆っているため水をはじきやすく、水の中に入れると体が浮き上がりやすいという特徴があります。また、羽の下に空気を溜めていることから、水中でもしばらく生きることが可能です。
生きたままトイレの水に流したりすると、運が悪ければ再び家の中に侵入してくることもあるようです。中途半端な駆除で取り逃がしてしまうと、ゴキブリ被害の延長、悪化を招いてしまうおそれもあります。駆除をする場合は、確実にゴキブリの息の根を止めるように心がけましょう。
卵鞘も確実に始末する
卵鞘(らんしょう)も確実に始末することをおすすめします。卵鞘とは、ゴキブリの卵をまとめるカプセルのようなもので、この卵鞘に殺虫剤をかけても、外の殻が中の卵を守ってくれるのです。
そのため、まだ孵化していない卵は殺虫剤で殺すことができません。見つけたら潰すなどをして始末するようにしましょう。効果的なゴキブリ対策をしていくためには、ゴキブリの卵の駆除・対策も重要なポイントです。
ゴキブリの卵は、クロゴキブリやヤマトゴキブリといった大型と小型のチャバネゴキブリで、異なった見た目や特徴があります。また、産卵場所や時期にも違いがあるため、ゴキブリの卵を発見・駆除するために知っておくべき知識があるのです。
ゴキブリの卵の知っておくべき知識について気になるという方は、「ゴキブリの卵の特徴・駆除方法」もご覧ください。ゴキブリの卵についての知識から駆除・対策方法まで、詳しく解説しています。
毒餌は同じ場所にずっと置かない
ゴキブリは非常に警戒心が強く物覚えがよい虫です。ゴキブリの行動パターンによって毒餌を配置することも大切ですが、ずっと配置しっぱなしだと、ゴキブリが毒餌の場所を覚えてしまい寄りつかなくなることもあります。ベイト剤やトラップを置く場合は、一定周期で変えることも効果的なゴキブリ対策には必要です。
殺虫剤が効きにくい場合は殺虫剤を変える
ゴキブリ用の殺虫剤のなかには「ピレスロイド」が使われたものが多く販売されています。しかしピレスロイドは、耐性を持つゴキブリがおり、場合によっては、なかなか殺虫剤が効きにくいなんてこともあるようです。
もし、殺虫剤が効きにくいと感じた場合は、別の成分が含まれる殺虫剤を使用してみましょう。こちらはベイト剤にも同じことがいえます。
ゴキブリにも活発になる時期がある
室内にいるゴキブリの多くは一年を通して活動していますが、活動が著しく低下する時期と、活発になる時期があります。最初に紹介したゴキブリ対策を、ゴキブリの活動頻度にあわせて利用することで、より効果的な対策になるのです。
冬は大人しい
ゴキブリは冬眠しないものの、20℃以下の環境になると体が鈍くなります。春~夏の時期と比べると活動は大人しくなる傾向があるようです。また、個体にもよりますが、約10℃を下回ってしまうと幼虫が成長することができないといわれています。
これらの気温の関係から、冬は春~夏に比べると姿を見る機会が少ないといえるでしょう。しかし、室温をコントロールしている室内であれば、暖房器具や冷蔵庫といった家電の裏に潜んでいることもあるので油断大敵です。
活動が鈍くなる冬の時期にベイト剤やトラップを仕掛けても、なかなかゴキブリが出てこないため、あまり効果を発揮できません。そのため、大人しい冬の時期は、見えない場所や巣の中に固まっている集団を一網打尽にできるくん煙剤の利用がおすすめです。
冬の間に一気に駆除してしまい、ベイト剤やトラップによって新たなゴキブリの侵入を阻止することが、効果的なゴキブリ対策となります。
活動時期は春~秋。春~夏はとくに活発になりやすい?
ゴキブリが活発に活動しやすい温度は、20~30℃前後といわれています。35℃を超える猛暑になればやや活動は鈍ってしまうものの、室内であれば問題なく活動することができるでしょう。
とくに梅雨の時期は、雨が降り湿気が溜まりやすいのでもっともゴキブリの活動が活発になる時期です。こういった活発な時期にこそ、ベイト剤やトラップの設置が効果的です。
エサを求めて巣の中か出てくる機会が多くなるため、冬の時期よりも高い効果を発揮します。あわせてスプレー殺虫剤も準備しておくことで、発見したゴキブリを駆除するができます。ゴキブリが活発になる春~夏にかけては、対策だけでなく駆除の準備もしっかりとしておきましょう。
暑すぎても活動できない
暑すぎても活動できないというのがゴキブリの生態です。ゴキブリが活動しやすい温度は20~30℃前後となっており、これが30℃後半~40℃以上になると動きが鈍くなり、死んでしまうこともあります。
意外にゴキブリは温度変化に敏感で、暑すぎたり、寒すぎたりしても活動できないデリケートな体をしています。しかしこれは外に限った話です。空調設備が整っている室内では、ゴキブリが生活できる温度が保たれているため、一 年中生きることができてしまいます。
そのため、ゴキブリの活動時期に関わらず、一年中ゴキブリ対策を心がけておくのがよいでしょう。より効果的にゴキブリ対策をするのであれば、先ほど説明したように、時期にあわせて変えていくのもひとつの方法です。
ゴキブリが住処として好む条件と傾向
生命力が強くしぶといゴキブリは分布地域であれば、条件さえそろえばどこにでも発生する可能性がある害虫です。ここで紹介するような条件にひとつでも当てはまっていれば、ゴキブリが侵入してくる可能性は十分あります。
ベイト剤やトラップを使ったゴキブリ対策も大切ですが、まずはゴキブリが発生しない環境づくりがなにより重要です。そこで、ゴキブリの好む環境や条件を把握していき、ゴキブリが住みにくい環境を目指しましょう。
ゴキブリは人目を避ける
前述でもご紹介しましたが、ゴキブリは人目を避けるように住み処を作ることが多いです。ゴキブリは人間を含め天敵が多いため、天敵の目を避けながら子孫繁栄をしていかなければいけません。収納スペースや家具、家電の裏など視界になかなか入りにくいところはとくに注意したいところです。
ゴキブリはカビやゴミも好む
ゴキブリは雑食性なため、湿気や汚れによって発生したカビや、人が食べ残した生ごみなども好んでエサとします。そのため、カビやゴミが多い場所は必然的にゴキブリの発生率が高くなってしまうのです。
ゴミはこまめな掃除によって、きれいな状態を保つことができます。しかし、カビとなると自分でできる対処には限界があり、環境によっては発生を抑えるのが難しいかもしれません。
換気や湿気対策をしてもカビの発生を抑えられないという方は、防カビコーティングしてしまうのもおすすめです。なにより防カビコーティングを施す人気の場所は、ゴキブリの発生しやすい場所とイコールになっています。
また、「防カビコーティングがどんなものなのか詳しく知りたい」という方は、「防カビコーティングについて」もご覧ください。こちらの記事では、防カビコーティングのメリットやメカニズムなどを詳しく解説しています。
高温多湿な環境だと活動しやすい
多くの昆虫は比較的暖かい気温になる頃、より活発に行動します。ゴキブリの場合、暖かい気温、室温に加え、じめじめとした水分を多く含む場所も好むため、なるべくであればこういった環境は作りたくないものです。
マンションの低層階は発生しやすい?
ゴキブリは飛翔能力が低く、下から上へ飛ぶ能力が他の昆虫に比べると弱いといえます。また、低層階の排水管と高層階の排水管、どちらがゴキブリにとって侵入しやすいかといわれれば低層階の排水管といえます。
低層階のほうが上る手間も少なく、地上からベストで近いエサ場となるので、多くのゴキブリが低層階へ行きやすくなるのです。だからといって高層階はまったくゴキブリがでないかといわれれば、首を縦にふれません。
部屋やベランダがゴミであふれていたり、不衛生な状態だったりすれば、ゴキブリは好んで高層階の部屋へやってくることでしょう。ゴキブリは飛ぶ力は弱くても、物にしがみつく力は強いため注意が必要です。
まとめ
ゴキブリは、一匹みれば数百匹は家の中にいると表現されるほど、繁殖力が強く、生命力もある害虫です。きちんとした対策をおこなわないと、家の中で繁殖をおこない、大発生に繋がることもあります。
ゴキブリが繁殖する前に、自分でできるあらゆる手段をもってゴキブリを排除、追い出しましょう。ゴキブリ対策・駆除をおこなっても一向に減らない場合は、発生源が家のどこか周辺にあるかもしれません。自分で手に負えない場合は、ゴキブリ駆除業者に一度相談してみましょう。
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