家によく出る四種のゴキブリの卵が今すぐわかる!見た目の特徴と正しい処分方法

2023.12.12

家によく出る四種のゴキブリの卵が今すぐわかる!見た目の特徴と正しい処分方法

「これ、もしかしてゴキブリの卵かも……」
「ゴキブリの卵はどうやって駆除するのが正解?」

家の中にゴキブリの卵のような物を発見したら、本当にゴキブリの卵なのか、どうやって処分したらいいのかなど不安になりますよね。

ゴキブリの卵はよく、見た目が小豆に似ているといわれます。
「なんでこんなところに小豆が?」と思ってよく見たら、ゴキブリの卵だった、ということはよくある話です。

見つけたものがゴキブリの卵だった場合は、すぐに正しい方法で駆除しましょう。
なぜなら間違った方法で処理すると、思わぬところでゴキブリの幼虫が孵化してしまう恐れがあるからです。

当記事では、ゴキブリの卵の特徴卵の駆除方法卵を産ませない対策について詳しく解説しています。

この記事を読めば、見つけた物がゴキブリの卵なのか見分けることができ、正しい方法で確実に駆除することができるでしょう。
また、予防対策をおこなうことで、ゴキブリに怯えずに快適に暮らすことができるはずです。

ゴキブリの卵やゴキブリが増えてしまうことに不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

ゴキブリ4種の卵の特徴【大きさ・見た目・産卵数】

ゴキブリ 4種類の卵

まずは、ゴキブリの卵の大きさや見た目、産卵数など特徴について見ていきましょう。
ゴキブリの卵は、卵鞘(らんしょう)という硬い殻で覆われおり、その中に20個前後の卵が入っています。
普段、私たちが目にするゴキブリの卵はこの卵鞘です。

卵鞘の大きさや色はゴキブリの種類によって異なります。
そこで、ここからは日本でよく見られるゴキブリ4種(クロゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリ、チャバネゴキブリ)の卵鞘についてご紹介していきたいと思います。

【ゴキブリ4種の卵(卵鞘)の特徴一覧】

クロゴキブリ ヤマトゴキブリ ワモンゴキブリ チャバネゴキブリ
大きさ 12~13mm 9~10mm 8~9mm 7~8mm
こげ茶~黒 薄茶色
卵鞘内の卵数 22~28個 14~19個 6~18個 18~50個
産卵間隔 2~7日 3~4日 約7日 20~40日
産卵回数(生涯) 約17回 約16回 20~40回 3~10回

参考:川崎市 くらしに身近な虫たち(ゴキブリ)
参考:大阪府衛生害虫検索システム(ゴキブリの仲間)
参考:辻 英明 (著)「屋内ゴキブリ 写真と参考データ」

大きさは1cm前後

卵鞘の大きさはゴキブリの種類によって異なりますが、だいたい1cm前後です。
一番大きいのはクロゴキブリの卵鞘で長さ12~13mm、幅5mm、厚さ3mmになります。

飲食店などで目にすることが多いチャバネゴキブリの卵鞘は7~8mmと小さいため、ゴキブリの卵とわからず見過ごしてしまうこともあるでしょう。

卵の見た目は小豆に似ている

ゴキブリの卵鞘は、小豆のような色や形をしていますが、よく見るとがま口型で片面がギザギザしています。
卵鞘の中には細長い卵が2列並んで入っているのですが、このギザギザしている部分の溝を数えれば、中に入っている卵の数がわかるようです。

卵鞘の色はクロゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリが、こげ茶~黒っぽい色をしているのに対し、チャバネゴキブリだけ薄茶色をしています。

メス1匹が生涯で産む数は500匹前後

ゴキブリの繁殖力は凄まじく、メス1匹が生涯で産む子供の数は、なんと500匹前後ともいわれています。
考えただけで恐ろしいですが、これはあり得ない話ではありません。

1つのゴキブリの卵鞘からは20匹前後の幼虫が生まれますが、ゴキブリの産卵は一度ではなく、5月~10月にかけて数日おきに複数回おこなわれるからです。

例えば、1つの卵鞘に25匹の卵が入っていたと仮定し、それを一生のうちに20回産んだとします。
すると、孵化するゴキブリの数は……

1つの卵鞘内の幼虫25匹×生涯の産卵回数20回=500匹

500匹になってしまいますね。
これはあくまでも一例ですので、ゴキブリの種類によっては500匹以上に増えることもあるでしょう。

繁殖力の強いゴキブリは、卵のうちに確実に駆除しておくことが大切です。

殺虫剤は効果なし!ゴキブリの卵の正しい駆除方法

ゴキブリの卵を見つけたら、すぐに正しい方法で駆除しましょう。
確実に駆除できる方法は「潰す」「熱湯をかける」の2つです。

もしも間違った方法で駆除してしまうと、完全に駆除しきれずゴキブリの卵がおもわぬところで孵化してしまう恐れがありますので注意が必要です。

例えば、殺虫スプレーや燻煙剤などの殺虫剤はゴキブリの卵には効果がありません
ゴキブリの卵が入った卵鞘はとても硬く丈夫な殻でできています。
そのため、殺虫剤を使っても殺虫成分は殻の中まで浸透せず、駆除することができないのです。

ゴキブリの卵を見つけた際は、「潰す」「熱湯をかける」のどちらかの方法を取り正しく駆除しましょう。

卵の駆除方法【1】:潰す

ゴキブリの卵鞘を見つけたら、中の卵まで潰れるようにしっかりと押し潰しましょう。
潰すことで卵鞘にヒビが入り、内部が乾燥して卵が孵化できなくなります。

ただし、潰すときは卵鞘を素手で直接触らないように気を付けましょう。
ゴキブリの卵にはさまざまな細菌が付着している恐れがあり、素手で触ると感染する危険性があります。

具体的には、下記の準備と手順で処理すればOKです。

【用意するもの】
  • ゴム手袋
  • ゴミ用のトングまたはティッシュ
  • ビニール袋
駆除手順
  1. ゴム手袋を着用し、トングまたはティッシュを使ってゴキブリの卵鞘をビニール袋へ入れます。
  2. ビニール袋の上から卵鞘をしっかりと押し潰します。
  3. 卵鞘を潰すことができたら、そのまま袋を密封して破棄してください。

もし間違って素手で触ってしまった場合は、すぐに手を洗うなどの対処をするようにしてください。

卵の駆除方法【2】:熱湯をかける

ゴキブリの卵は60℃以上の熱湯をかけることで駆除できます。
温度が低いと駆除できない可能性がありますので、必ず60℃以上のお湯を使用しましょう。

参考:日本石鹸洗剤工業会(タンパク質の熱変性)

ただし、熱湯をかける方法は場所が限られてしまうため、あまりおすすめできません。
ゴム手袋やトングを使って、ゴキブリの卵をお湯がかけられる場所へ移動させてからおこなってもいいですが、手間がかかるうえに潰してしまった方が早いでしょう。

熱湯を使ってゴキブリの卵を駆除する場合は、火傷をしないよう十分安全に気を使い、使用場所にも注意し、あくまで無理のない範囲でおこなうようにしてください。

やってはいけない卵のNG駆除方法

ここからは、思わずやってしまいがちな卵のNG駆除方法について紹介します。
ゴキブリの卵は、誤った方法で駆除してしまうと逆に被害が拡大してしまうおそれもあるため、正しく駆除できるよう役立ててください。

ご紹介するNG駆除方法は以下の3つです。

  • 卵を潰さずにゴミ箱に捨てる
  • 掃除機で吸う
  • トイレや排水口に流す

卵を潰さずにゴミ箱に捨てる

ゴキブリの卵を潰さずにそのままゴミ箱に捨てるのは、ゴミ箱の中でゴキブリの幼虫が孵化してしまう可能性があるため、やめましょう。

たとえ自宅のゴミ箱の中で孵化しなくても、どこで孵化してしまうかわかりません。
被害を広げないためにも、ゴキブリの卵はしっかりと潰してからゴミ箱に捨ててください。

掃除機で吸う

掃除機でゴキブリの卵を吸って終わり、というのもやってしまいがちな行動ですが、やめておきましょう。
卵を潰さないまま掃除機で吸ってしまうと、掃除機の中でゴキブリの卵が孵化する恐れがあるからです。

「掃除機で卵を吸ってすぐにゴミ箱に捨てるから大丈夫」と思っても、卵を潰さずにゴミ箱に捨てることになるため、ゴミ箱の中で孵化してしまう恐れがあるでしょう。

ゴキブリの卵を触りたくない、潰すのが面倒という気持ちはわかりますが、掃除機を使うのはおすすめできませんので避けるようにしてください。

トイレや排水口に流す

ゴキブリの卵を潰さずそのままトイレや排水口に流してしまうのは、流した先で孵化してしまう可能性があるためやめておきましょう。

「下水道まで流れれば大丈夫だろう」と思っている方も多いかもしれません。
しかし、ゴキブリの卵が下水道まで流れるかどうかはわからず、滞留した場所で孵化してしまうこともあります。
すると、孵化して成長したゴキブリが排水口から侵入してくる可能性もあるでしょう。

また、ゴキブリの卵の大きさは1cm程度といえど、トイレや排水口の詰まりの原因になってしまうことだってあるかもしれません。

ゴキブリの卵はトイレや排水口に流さず、潰してゴミ箱に捨てるがベストです。

ゴキブリに卵を産ませないための対策

ここからは、ゴキブリに卵を産ませないようにするための対策について解説していきます。

ゴキブリの卵はそもそも親ゴキブリがいないと生まれません。
そのため、親ゴキブリの発生を防ぐことが一番の予防になります。
しっかりとゴキブリ対策をして、ゴキブリのいない家づくりを心がけましょう。

対策ポイントは以下の3つです。

  • ゴキブリを侵入させない
  • 卵を産む場所を作らない
  • 親ゴキブリを駆除する

次で詳しく解説していきます。

ゴキブリを侵入させない

ゴキブリに卵を産ませないようにするためには、まずゴキブリを家の中に侵入させないことが大切です。
ゴキブリは家のわずかな隙間から家の中に侵入し、産卵や繁殖をします。

特に、玄関や窓の隙間、排水管、ベランダ、エアコンのホースなどから侵入することが多いです。
ゴキブリが侵入しそうな隙間は隙間テープで塞ぎ、排水管やホースにはネットを使用するなど対策しましょう。

屋外用のベイト剤(毒エサ)を玄関の外やベランダなど侵入口になりそうな場所に置くのも効果的です。
簡単設置のおすすめベイト剤を2つご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

■ブラックキャップ(屋外用)

価格 Amazon:614円
楽天:680円
内容量 8個
効果持続期間 1年間
特徴 ・速効成分フィプロニル配合で、置いたその日から効果があらわれる
・容器は排水・防水機能付きのため、雨に強い
・風で飛ばされるのを防ぐため、固定テープ付き

※価格は2023年3月14日現在

ベランダや玄関口、窓際などに設置して、外でゴキブリを駆除し侵入を防ぐベイト剤です。
玄関口の両脇など、侵入口になりそうな場所の左右に1つずつ設置するとより効果を発揮します。
雨風に強く、置いたその日から1年間効果が持続するため交換の手間もかかりません。

卵を産む場所を作らない

ゴキブリが好むような場所を家の中に作らないことも大切です。

ゴキブリは「暗い・暖かい・湿気のある」場所を好み、卵を産みつけます。
さらに、食べかすやホコリなどをエサにして生きるため、家を清潔に保つことが大事です。

具体的な卵の産み場所としては、以下のようなところがあげられます。

ゴキブリが卵を産む場所(例)
  • 冷蔵庫や電子レンジ、エアコンなど家電の裏側
  • キッチンやトイレなどの水回り
  • 家具の裏側
  • 放置されたままのダンボール
  • 排水口につながる部分の溝
  • 配電盤 など

生ごみや食べかすを放置しない、掃除はこまめにしてホコリをためこまないことがゴキブリ予防につながります。
ゴキブリが安心して卵を産む場所を作らないよう、徹底して清潔を保ちましょう。

親ゴキブリを駆除する

家の中に侵入してしまっているゴキブリは、スプレーやベイト剤を使って残らず駆除しましょう。

家の中を活発に動き回るのはオスで、メスはエサ場と巣を往復するだけです。
そのためオスは普段から遭遇する可能性が高く、スプレーで駆除できます。

しかし卵を産むのを防ぐには、メスも駆除しなければなりません。

巣にこもっているメスのゴキブリにはベイト剤が効果的です。
なぜならベイト剤を食べたゴキブリが巣に戻り、そのゴキブリのフンや死骸を食べた他のゴキブリも駆除できるためです。
巣にいるメスゴキブリが卵を産むことも防ぐことができ、巣そのものも丸ごと退治できるのでおすすめというわけですね。

ベイト剤はゴキブリがいそうな以下の場所に設置しましょう。

毒エサ設置場所の例
台所 流し台の下、コンロの下の収納、冷蔵庫の裏、食器棚のわき、キッチンの隅、ゴミ箱の横
洗面所 流し台の下、脱衣所の隅
トイレ トイレの隅
リビング テレビの裏、ダイニングの隅、家具の隙間、観葉植物のそば
寝室や子供部屋 寝室の隅、クローゼットの中、押し入れの中、和室の隅
玄関 玄関入り口の隅、靴箱の中

参考:ゴキブリキャップの株式会社タニサケ『ゴキブリキャップ配置図』

おすすめのベイト剤はこちらです。

コンバット スマートタイプ(室内用)

価格 Amazon:1,151円
楽天:990円
内容量 20個
効果持続期間 1年間
特徴 ・狭いスキマにも置ける薄さ1cmのスマートタイプ。
・縦にも横にも置ける。
・プロが使う速効成分で置いたその日から効く。
・抵抗性ゴキブリや、大型ゴキブリにも効果あり。

※価格は2023年3月14日現在

薄さ1cmのスマートタイプで、場所を選ばず狭い隙間にも設置できるためおすすめです。
また、内容量も20個と多いため、家中をカバーすることができるでしょう。
薬剤に抵抗力を持ったしぶといゴキブリにも、メスの持つ卵にも効果を発揮します。

ゴキブリ駆除で困ったらプロに相談しよう

「市販の駆除剤を試したけど効果を実感できない」
「まだゴキブリがいるのではないかと不安」

という方は、ゴキブリ駆除のプロに相談することをおすすめします。

ゴキブリ駆除のプロならば、ゴキブリの習性や潜んでいる場所を熟知していますので、家中のゴキブリをしっかりと駆除することができるでしょう。

ゴキブリ駆除の業者探しで迷ったときは、生活110番へご相談ください。

生活110番は全国に加盟店があり、経験豊富なゴキブリ駆除のプロが多く加盟しています。
お客様のもとへすぐに駆けつけることができる業者を、迅速にご紹介することができますので、お気軽にご相談ください。

ご紹介する業者は、現地調査・見積り無料※のため、初めての方でも安心してご利用いただけます。
コールセンターは24時間365日お電話を受け付けておりますので、困ったときはいつでもお電話ください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。

まとめ

ゴキブリの卵は、卵鞘という殻に覆われており、中に20匹前後の卵が入っています。
卵鞘は小豆に似ていると言われることが多く、大きさは1cm前後で、薄茶色〜黒色をしています。
卵鞘を見つけたら、孵化する前に「潰す」か「60℃以上の熱湯」をかけて駆除しましょう。

間違っても、ゴキブリの卵を潰さずゴミ箱に捨てたり、掃除機で吸ったり、トイレや排水口に流さないよう気を付けてください。

ゴキブリの卵を産ませないためには、家を清潔に保つことと、ゴキブリの侵入を防ぐことが大切です。
市販の駆除剤を試してもゴキブリが減らない、卵は駆除したけどほかにもゴキブリがいないか不安という方は、ゴキブリ駆除のプロに相談しましょう。

ゴキブリ駆除のプロをお探しでしたら、生活110番へご相談ください。
お客様に最適な業者をすぐにご紹介いたします。

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即日対応可能!お電話下さい!

※対応エリアや加盟店によって変わります

被害状況によりますが、適切な薬剤や駆除方法を選択できます。一戸建てやマンション、飲食店など環境に合わせた薬剤の選択も可能です。

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