おとなしくても油断しない!アシナガバチの生態を知って駆除に活かす

2022.7.6

おとなしくても油断しない!アシナガバチの生態を知って駆除に活かす

身近にいて危険な虫といえば、一番に思いつくのが蜂でしょう。その見た目からしていかにも危険そうなうえに、実際に刺してくることもあります。さらに巣ができると多くの蜂を見かけるようになると、危険に思う方が多いのも無理のないことです。

そうした蜂の中でもよく見かける種類がアシナガバチです。そこで今回はアシナガバチの生態も含めてご紹介します。

アシナガバチの基本的な生態

それでは最初に、アシナガバチの生態について説明します。アシナガバチの生態や特徴がわかれば対策に役立てることができるかもしれませんね。

アシナガバチの生活史
アシナガバチの女王蜂は4月中旬から5月にかけて冬眠から目覚め、暖かくなると新しい巣作りを始めます。次第に働き蜂も羽化をはじめ、7月ごろには本格的に巣をつくり始めます。つまり、私たちが大きくなった巣を見かける機会が多いのもこの季節だということです。

巣作りが本格化するにつれて巣を防衛するためにアシナガバチの攻撃性も強まります。その後、活動期間が終わるとアシナガバチはほとんど活動しないようになり、気温が下がるにつれて女王蜂以外は寒さによって死んでしまうようです。

アシナガバチの餌
アシナガバチの餌は芋虫や毛虫といった昆虫です。こうした虫は庭の植物に害を与えることもあるため、これらを食べてくれるアシナガバチは益虫ともいわれます。とはいえ、家庭菜園を行っている際に蜂が飛んできて怖い思いするという可能性もあります。

アシナガバチが巣をつくる場所
アシナガバチはさまざまな場所に巣をつくります。家の軒下や室外機の近くにつくることはもちろん、庭木につくっている場合もあるので剪定などを行う際は注意したほうがよいでしょう。また、アシナガバチは自分の巣があった場所をよく覚えているといわれています。
アシナガバチの基本的な生態

被害が大きいアシナガバチの種類

それでは、アシナガバチの中でも被害が大きい種類はどういったものでしょうか。今回は2種類のアシナガバチについてご紹介します。

セグロアシナガバチ

この蜂は日本に生息するアシナガバチの中では大きく、攻撃性も強い種です。巣を刺激すると攻撃されやすいので、家の近くに巣があるからといってむやみに刺激しないほうが賢明でしょう。

キアシナガバチ

このアシナガバチも攻撃性が強いので刺激しないように気をつけましょう。このアシナガバチの生態としては、市街地ではなく雑木林などに多いという特徴を持つので、森に遊びに行った際に刺されないよう注意が必要です。また、家の近くに山があるといった場合も普段の生活空間で遭遇するときがあるので、家の近くに緑地がある際は気にかけてください。

アシナガバチとスズメバチの見分け方

蜂というと、アシナガバチではなくスズメバチを想像する方も多いかと思います。それではアシナガバチとスズメバチはどのように見分けたらよいのでしょうか。一番簡単なのが巣の違いを見分けることです。

アシナガバチの巣の特徴

アシナガバチの巣はシャワーヘッドのような形をしており、外側が覆われているわけではないので巣穴や幼虫がそのまま見えるようになっています。巣がつくられる場所としては開放的な場所が多く、薄い灰色や薄茶色といった色をしています。大きさとしては10cm程のものが多く、スズメバチの巣ほど巨大になることはないようです。

スズメバチの巣の特徴

スズメバチの巣はボールのような形をしており、茶色がかったマーブル模様が特徴的です。外側から見ると入り口しか確認できず、中にいる幼虫を直接外から見ることは難しいといえるでしょう。さまざまな場所に巣がつくられますが、軒下や家の隙間だけではなく種類によっては土の中で巣作りする場合もあります。このようにスズメバチとアシナガバチの生態の違いがそのまま巣作りにも反映されています。

今回紹介した以外にもアシナガバチとスズメバチの違いはあります。よろしければ「難易度別!【アシナガバチとスズメバチの違い】ハチの見分け方」の記事も参考にしてください。

アシナガバチを自分で駆除する場合の注意点

先ほども書いたように、アシナガバチは芋虫や毛虫を食べてくれる益虫です。しかし、家の近くや普段子供が出入りする場所にアシナガバチの巣があると不安だという方もいるでしょう。そうした場合は自分で駆除することも考えられますが、いくつか注意点があります。

駆除をするときの準備
駆除をする際は蜂に刺されないように長袖長ズボンを着用し、手袋や帽子もするとよいでしょう。このとき蜂が寄りにくい白色の服だとさらに効果的です。駆除の途中に殺虫剤が切れてしまわないように十分に用意しておきましょう。

駆除をする時間帯
日没後は蜂が巣に戻っているうえに、あまり活動的でないので効果的に駆除することができます。暗いからといって懐中電灯をつけていると、駆除の際に明かりめがけて飛んでくることがあるので気をつけましょう。

徹底的に駆除を
アシナガバチの生態として、巣の場所を覚えているという特徴があります。駆除をおこなっても生き残りの蜂がいた場合、また再び同じところに巣をつくられてしまうことがあります。生き残りの蜂が出ないように徹底的におこないましょう

まとめ

皆さんの身近に存在する蜂の一種がアシナガバチです。アシナガバチの生態としては春ごろから巣作りをはじめ、7月ごろから本格的に巣作りし始めるという特徴があります。また、本格的に巣をつくるにつれて攻撃的になるのでこの時期は巣を刺激しないように注意が必要です。

アシナガバチは益虫とされていますが、普段使う道に巣があった場合などは駆除したいと考える方もいると思います。こうした場合は服装や時間帯に気を付けて駆除する必要があります。

しかし、自力で駆除をしようとしても刺された場合のリスクを考え、ためらう方もいるかもしれません。そうした場合は業者に頼んだほうが安心です。アシナガバチの巣に困っている方は一度考えてみてはいかがでしょうか。


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