危険なキイロスズメバチの巣が初期のものかを判断する方法をご紹介

2022.7.6

危険なキイロスズメバチの巣が初期のものかを判断する方法をご紹介

家にキイロスズメバチの巣を見つけてしまったら、早急に駆除しなくてはと感じるでしょう。キイロスズメバチの巣は初期の段階で駆除してしまうのが賢明です。初期の段階を過ぎ、規模が大きくなってしまったキイロスズメバチの巣にはたくさんの働き蜂がひそんでいるため、駆除には大きなリスクがともないます。

この記事では、キイロスズメバチの巣が初期かそうでないかを見分ける方法をはじめ、駆除方法と予防方法についてもご紹介します。正しい知識を身につけて、できるだけ安全な対処をするように心がけましょう。

キイロスズメバチの初期の巣は大きさと場所に特徴がある

キイロスズメバチの初期の巣にはいくつか特徴があります。作られてからどのくらい経っているのかを確認するには、巣の大きさや作られている場所に注目するようにしましょう。

つい最近突然できた巣は初期のものではないかも

わたしたちが容易に発見できる場所に、キイロスズメバチの巣ができているということは初期ではなく、1~2か月経ってしまっていることが考えられます。

キイロスズメバチの巣は初期の段階で、女王蜂が一匹で床下や岩陰などわたしたちの見えない場所で作っていることが多いといわれています。初期のキイロスズメバチの巣は基本的に4月後半から6月半ばまでに作られ、大きさは5センチ前後とそこまで大きくありません。

6月後半ごろになると働き蜂も増え、今までの巣が窮屈に感じるのか、キイロスズメバチたちは大きな巣が作れる軒下などに新たに巣を作り、そこへ引越します。この時点で多くの働き蜂が一斉に新しい巣を作り始めるので、あっという間に大きな巣ができあがってしまうのです。

私たちが見つけやすい場所にキイロスズメバチの巣ができていた場合は、初期段階を過ぎた巣であると考えてもよいでしょう。

スズメバチの巣 作り始め

小さくても「引越し後の巣」の駆除は困難

初期段階を過ぎた巣であっても、小さな巣であれば駆除が容易に感じるかもしれませんが、じつはそうではありません。小さくてもキイロスズメバチの「引越し後の巣」の駆除は困難です。

キイロスズメバチは引越し中、古い巣にいる幼虫の世話をしながら、新しい巣をせっせと作ります。古い巣にいる幼虫は羽化すると、新しい巣に向けて飛び立ちますが、それまでの間は実質キイロスズメバチの巣が2つあるということになります。つまり新しい巣を駆除しても古い巣が残っていたら、再びどこかに営巣されてしまうおそれがあるのです。

また巣の大きさにかかわらず、この時期は大量の働き蜂がいることに変わりはないため、自力の駆除には大きな危険がともないます。安全を第一に考えて初期段階でないキイロスズメバチの巣を発見した際は、無理に自力で駆除しようとせず業者に任せることをおすすめします。

キイロスズメバチの巣を見つけたときの対処法

  • 巣が床下などの見えにくい場所にある
  • 大きさが5センチ前後
  • 巣を見つけた時期が4月~6月の間

発見したキイロスズメバチの巣に上記の条件に当てはまるのなら、初期段階である可能性が高いです。キイロスズメバチの巣が初期段階であれば、自分で駆除することができるかもしれません。

しかし駆除は危険な作業であるため、事前準備は非常に大切です。以下の準備を整えて、正しく安全な方法でおこないましょう。

用意するもの

【防護服】

お住まいの地域によっては、防護服を貸してくれることもあるようですが、用意できない場合には長袖長ズボン・軍手・長靴を着用して完全防備をしてください。服の上からカッパを着ると蜂が滑って止まりにくくなるため、なおよいでしょう。

【殺虫剤】

蜂を駆除するときに用います。通常の殺虫剤を使用する場合は、スズメバチにも効果があるのかしっかり確認しておきましょう。心配な方は、殺虫能力が高く、高圧噴射できる蜂専用のものもあるので、そちらを使用しましょう。

危険なキイロスズメバチの巣が初期のものかを判断する方法をご紹介

【懐中電灯】

キイロスズメバチは夜になると巣に戻ってくるので、日没後に駆除をおこないます。巣が確認できるように用意してください。また、直接光を当てると蜂を刺激してしまうので、ライトの部分を赤いセロハンで覆うと、蜂が光を認識しづらいといわれています。

【袋・ちりとり・ほうき】

駆除した蜂の巣を入れるための袋です。巣は燃えるゴミとして捨てることができます。蜂の死骸もちりとりやほうきを使って、袋の中に片づけましょう。

【棒】

高い場所に位置する蜂の巣を駆除した後は、棒を使って落とします。巣は素手で触ると刺されてしまうおそれがあるため、必ず棒を使って落とすようにしてください。

駆除方法

準備が整ったら、2メートルほど離れたところから殺虫剤をかけ続けてください。怖い気持ちがあるかもしれませんが、蜂は弱っていて飛んでくる可能性は低いので羽音が聞こえなくなるまで続けましょう。

ハチが飛んでこなくなったら、巣の入り口に向けて、再び殺虫剤をかけます。巣から蜂が出てこないことを確認したら、用意した棒で巣を落とします。落とした巣は袋に入れて燃えるゴミとして捨ててください。ゴミ袋を閉じる際には、もう一度袋の中に殺虫剤をふきかけておくと安全です。

注意すること

キイロスズメバチの巣を駆除する際に気をつけておきたいのは、においです。蜂はにおいに敏感なので香水などのにおいをさせないようにしましょう。まだ準備できてない段階で、蜂がにおいに誘われて、近寄ってきてしまうおそれがあります

また、駆除したあとに蜂の死骸は触ってはいけません。蜂は死んでいたとしても、触れられると針を出す性質があるのです。巣や死骸には、直接触れることがないようにしましょう。

キイロスズメバチの巣を駆除した後は戻らせないようにしよう

キイロスズメバチの巣を駆除した後に、また蜂の巣ができてしまう場合があります。駆除したあとにもしっかり予防対策を施しておくことで、巣が再び作られてしまうことを防ぐことができます。

駆除したキイロスズメバチの巣が初期のものだった場合、女王蜂がその場所を危険だと判断するので戻ってくる危険性は少ないとされています。しかし、働き蜂がいた巣の場合には、駆除のときにいなかった蜂が戻り蜂として周辺に寄ってくるおそれがあります。

これを防ぐために、巣があった場所には頻繁に殺虫剤をまくようにしましょう。雨が降ると殺虫成分が流されてしまい、効果がなくなってしまうので注意してください。

またキイロスズメバチは天井の裏や木の茂み、軒下などさまざまな場所で生息することができます。駆除した場所だけでなくキイロスズメバチが好みそうな場所には殺虫剤をまくことをおすすめします。常に蜂の巣がつくられそうな場所をチェックしておくことも、予防策のひとつといえるでしょう。

危険なキイロスズメバチの巣が初期のものかを判断する方法をご紹介

キイロスズメバチの危険な特性について

キイロスズメバチは刺激に敏感でかなり攻撃的なので、巣に近づいただけでも襲われる危険性があります。もっとも危険だといわれているのはオオスズメバチですが、キイロスズメバチも同じくらいに攻撃力が高いようです。しかし、キイロスズメバチのおそろしい特性は攻撃力の高さだけではありません。

じつは適応能力が高く、巣が大きくなりやすいことも危険な性質のひとつだといわれています。キイロスズメバチの巣は最大でなんと直径80センチになることもあるのです。

巣が大きくなればなるほど働き蜂の数も増えるため、刺されてしまうリスクが高くなってしまいます。キイロスズメバチに刺されると強い痛みはもちろんのこと、アレルギーを起こしてしまうこともあるので注意しましょう。

また人間の飲み残しや食べ残しを食料にすることができ、わたしたちの生活範囲に脅威が及ぶという点も非常に危険です。生ごみの処理や、小さい子どもなどの食べ残しなどは放置しないように気をつけましょう。

危険なキイロスズメバチの巣が初期のものかを判断する方法をご紹介

まとめ

キイロスズメバチの巣が初期段階のものは、わたしたちの見えない場所で生息している可能性が高いです。自宅でキイロスズメバチを頻繁に見かけるのなら、それは巣が近くにあり、働き蜂などがすでに生息してしまっているのかもしれません。

初期の巣を自分で駆除をするときには防護服や軍手などを着用し、身の安全を確保できるようにしてください。駆除をしたとしてもキイロスズメバチは新たな巣を作る危険性があるので定期的に殺虫剤をまくことも忘れないようにしましょう。

キイロスズメバチの巣は、その危険な特性からある日突然あらわれることがあります。初期段階を過ぎてしまった巣を見つけたときには、業者に相談することをおすすめします。

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