
蜂に狙われやすい人と狙われにくい人、その違いを解明します!
特定の人ばかり蚊に血を吸われることがあるように、蜂もまた攻撃対象を区別して襲い掛かるといわれています。視覚と嗅覚の発達している蜂には、興奮しやすい色合いや臭いがあるのです。
山歩きやハイキングなど、蜂のテリトリーに入る際に、身に着けるオシャレ次第で襲われるかどうかの命運を分けることになるかもしれません。本コラムでは、蜂が寄ってくる原因と、野外で蜂に遭遇してしまった場合の対処法についてご紹介します。

目次
人を襲う恐ろしい蜂たち、代表的な蜂は……。
毒針をもった危険な害虫というイメージの強い蜂ですが、全ての蜂が人に襲い掛かるわけではありません。むしろ、好戦的な性格をした凶暴な蜂は全体から見ればごく一部です。なかでも日本で目にすることの多い3種の蜂についてご紹介します。
スズメバチ
スズメバチは、強力な毒針と高い攻撃性を兼ね備えています。スズメバチのなかにもどう猛なものとそうでないものがいますが、とりわけ「オオスズメバチ」や「キイロスズメバチ」は凶暴で毒性が強いことで有名です。
毎年7~10月のスズメバチが活発になる時期には死亡者も出ていて、まさに危険な蜂の代表的な存在だといえるでしょう。
また、スズメバチはフェロモンをつかって仲間に攻撃対象を指示することができ、一度スズメバチと敵対してしまうと群れ単位で襲い掛かられるケースがあります。個々の戦闘能力に加えて高度な集団戦術を駆使することで、スズメバチは生態系の上位に君臨しているのです。
アシナガバチ
アシナガバチは、どの種類も比較的おとなしい性格をしているため、スズメバチのように問答無用で襲い掛かってくる危険な蜂ではないとされています。しかし、うかつに巣に近づいたり刺激を与えたりすれば、一斉に襲い掛かってくることがあるかもしれません。
またアシナガバチも毒針を持っており、毒性こそ命を奪うほどのものではありませんが、刺された痛みはスズメバチ以上だといわれています。
アシナガバチはスズメバチの親戚にあたる蜂なので、頭部をはじめ外見の特徴はよく似ています。ただし、アシナガバチはその名の通り脚が細長く、スレンダーな身体つきをしているため、スズメバチと見分けることは難しくないでしょう。
飛行する際も、俊敏に動くスズメバチ違ってダラリと脚を垂らしながらフラフラと飛んでいます。また、スズメバチが秋に最も活発になる一方で、アシナガバチは秋になるとほとんど活動を終えています。
ミツバチ
ハチミツを採取する家畜としてのイメージが強いミツバチは、アシナガバチよりもさらに温厚な性格をしています。身体も小さく小指の先ほどのサイズが一般的で、黒と黄の縞模様の体色とびっしり生えた体毛が特徴的です。
ミツバチは好戦的な蜂ではありませんが、巣を守るための戦いではスズメバチ並の集団戦術を駆使します。
ミツバチは針に「かえし」がついていてなかなか抜けない構造になっていて、人間の皮膚などに刺すと針が抜けずに身体がちぎれて死んでしまいます。このとき仲間を呼び寄せる臭いを周囲にまき散らすため、同じ巣のミツバチたちが次から次へと襲い掛かってくるのです。
ミツバチは個々の戦闘力こそ高くはないものの、ひとつの巣に数千匹もの働き蜂が暮らしています。うかつに敵対すると数千匹の蜂が一斉に攻撃を仕掛けてくるため、おとなしくても油断のならない存在です。
上で挙げた3種の蜂のなかには、テリトリーに足を踏み入れるだけで興奮し襲い掛かってくるものもいます。山歩きやハイキングなどで蜂に襲われるリスクを減らすためにも、蜂が寄ってくる原因を身の回りから取り除き、自衛につとめましょう。
自分の周りに蜂が寄ってくる。その原因と蜂よけの方法
他の人はそうでもないのに、自分の周りにばかりやたら蜂が寄ってくる、という経験をしたことはありませんか?
それは偶然ではないかもしれません。実は蜂は、視覚や嗅覚をつかって警戒すべき相手や攻撃対象を区別する能力をもっているのです。
何もしていないのに蜂の方から近寄ってくる場合、自分自身に何らかの蜂が寄ってくる原因がある可能性があります。蜂が興奮しやすく攻撃的になりやすい条件を、以下にまとめました。
蜂は強い匂いに反応する
蜂は嗅覚が非常に優れた生き物です。遠く離れた場所にある花の蜜を匂いで見つけたり、フェロモンを使って仲間と情報をやりとりすることができます。こうした蜂の敏感な嗅覚にとって、人間が身に着ける人工的な匂いは刺激臭となってしまうかもしれません。
たとえばフレグランスなどの強い香り、制汗スプレーのアルコール臭、衣服の洗剤や柔軟剤に含まれる芳香成分は、蜂を興奮させてしまう原因となる可能性があります。
また、ジュースやお菓子など甘い香りを放つものにも注意が必要です。とくに飲みかけのジュースの缶にスズメバチが入り込んで、口を付けた際に唇を刺されてしまったという事故は数多く報告されています。
蜂のシーズンにアウトドアで活動する場合は、強い香りや甘い香りを出さないよう、身に着ける制汗剤や食べ物を選びましょう。
黒い色の服には要注意
スズメバチの仲間は本能的に黒い色に対して攻撃的です。スズメバチの天敵であるクマが黒い体色をしているからとか、多くの哺乳類にとって弱点である眼球の色が黒だからとか、理由については諸説あります。
蜂は視覚があまり発達しておらず、色彩を正確に識別できません。蜂たちの見ている視界はモノクロなので、純粋な「黒」だけでなく茶色や青のような暗い色も黒だと判断して攻撃的になります。
明るい色の服を選んで着ることで、蜂が寄ってくる原因をある程度減らすことができるでしょう。また、黒い服はもちろんのこと、髪の毛の色も黒と認識して襲い掛かってくることがあるため、山歩きの際は帽子をかぶっておくのが無難かもしれません。
音や動きにも興奮する
スズメバチやアシナガバチは狩りをおこなう虫なので、動きや音にも敏感に反応します。凶暴なスズメバチと遭遇してしまった際に、パニックになって大声をあげたり、追い払おうと手を振り回したりすると、かえって蜂を興奮させてしまいかねないのて注意しましょう。
また、狩りをする動物は背を向けて逃げるものを追いかける本能をもっていて、これは蜂であっても変わりません。蜂に出会ったときに振り返ってダッシュで逃げると追いかけてくる可能性が高まるため、落ち着いて行動するようにしましょう。
暖かい洗濯物にとまっていることも……
一年の中で特定の時期にしか活動しないスズメバチやアシナガバチは、温度の変化にあまり強くありません。そのため、気温が下がり始める秋頃になると、暖かい場所に惹かれるようになります。
庭やベランダに干しておいた洗濯物が太陽光で暖まっていると、蜂がとまりにくる可能性があります。シャツなどに付いていた蜂に気づかずに取り込んでしまい、刺されてしまったというケースは少なくないため、とくに秋頃の洗濯物には注意しましょう。
蜂が寄ってくると起こりえるトラブル
もし蜂が家屋に巣を作った場合、その家に暮らしている人だけでなく、近所に住む人まで蜂に刺されてしまう可能性があります。もし近所の人が被害を受けると、蜂の巣がある家に管理責任が問われることになり、裁判などの法的なトラブルへの発展もありえます。
蜂に巣を作られないためにも、蜂がどこに巣を作る傾向があるのかを事前に調べておく必要があります。「蜂の巣ができやすい家ってどんな家?蜂は個体ごとに作る場所が違う!」でその件について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
蜂の巣が他の害虫を呼び寄せることも……
巣の中で死んだ蜂の死骸は、仲間の蜂に運ばれ遠くに捨てられるのが普通です。ですが活動時期を終える時期になると、蜂は一斉に死を迎えて大量の死骸が残されることとなります。この死骸をエサに、ほかの害虫や害獣が家にやってくることがあるのです。
また、ミツバチの巣は大きくなると、巣の中に蓄えられた巣が染み出してくることがあります。営巣場所によっては天井や壁がベタベタになったり、蜜の匂いに誘われてアリなどの虫が寄ってきたりするので、蜂の巣は放置しないようにしましょう。
蜂の死骸は害虫を呼び寄せることも
巣の中で死んだ蜂の死骸は、仲間の蜂に運ばれ遠くに捨てられるのが普通です。ですが活動時期を終える時期になると、蜂は一斉に死を迎えて大量の死骸が残されることとなります。この死骸をエサに、ほかの害虫や害獣が家にやってくることがあるのです。
また、ミツバチの巣は大きくなると、巣の中に蓄えられた巣が染み出してくることがあります。営巣場所によっては天井や壁がベタベタになったり、蜜の臭いに誘われてアリなどの虫が寄ってきたりするので、蜂の巣は放置しないようにしましょう。
蜂が寄ってきたらどう対処する?
もしも蜂と遭遇してしまった場合、うかつに逃げたり騒いだりするのは禁物です。蜂を興奮させて、狙われやすくなってしまう危険性があるためです。いざというときに落ち着いて対応するためにも、蜂が寄ってきたらどのように対処すべきかを以下にご紹介します。
近寄ってくるのは警戒のサイン
こちらからは何もしていないのに蜂が寄ってくる原因は、多くの場合近くに蜂の巣があるためです。巣に近づく外敵に対して、蜂がとる行動は大きくわけて2つあります。
【1】外敵の大きさや移動速度、巣との距離を確認する偵察行動。
【2】外敵に対してこれ以上近寄らないよう指示する警告行動です。
好戦的なスズメバチであっても、よほど神経質になっている時期でなければ、近づく者に対してすぐに攻撃を始めることはないとされています。蜂にとっても、戦闘は貴重なエサ集めの要員を少なからず割くことになるため、常に戦いを続けていては飢え死にしてしまうためです。
そのため、蜂の巣の偵察兵は接敵の初期段階として、アゴをカチカチと鳴らす「警告音」や外敵の周囲を飛び回ることによって、戦わずに敵を巣から遠ざけようとします。
つまり、単独で蜂が寄ってくる行動は、「ここから去れ」というメッセージというわけですね。
冷静にゆっくりその場を離れる
もし蜂の警告を無視して巣に近づけば、蜂は巣を守るために容赦なく戦いを挑んでくるでしょう。ですが逆にいえば、警告段階ですみやかに巣から離れれば、それ以上蜂が攻撃してくることはありません。もし蜂が寄ってきたのなら、その場から離れることを最優先しましょう。
警告している蜂から逃げる場合、走ったり大声を出してはいけません。蜂を刺激しないよう、ゆっくりと後ずさるように後退しましょう。蜂がいつ襲い掛かってきても対処できるよう、蜂から目を離さないことも大切です。
蜂の警戒範囲は種類によって異なりますが、警戒心の強いスズメバチでも、大体50m程度離れれば安全圏に入るといわれています。蜂は相手が警戒範囲の外に出るまで付いてくるかもしれません。蜂が引き返していくまでしっかりと距離をとりましょう。
まとめ
蜂が寄ってくる原因にはさまざまなものがあります。蜂を興奮させてしまう可能性の高い、色味の派手な服や匂いの強い香水は、蜂の多い場所では身に着けないようにすることが重要です。
また蜂が自分の周囲を飛び回っていたり、カチカチとアゴを擦り合わせる音が聞こえてきたら、蜂の巣が近くにあるのかもしれません。蜂の警告には素直に従って、ゆっくりとその場から離れましょう。
蜂に遭遇したとき、一番避けるべきはパニックになって大声を出したり走って逃げることです。激しい動きはそれだけで蜂を興奮させることになりかねません。焦らず、落ち着いて対処することを念頭においてください。
もしも家の近くに蜂の巣ができてしまっているときは、放置せずに蜂駆除のプロに相談しましょう。大きく育った巣の蜂たちに狙われるのは、自分だけではないかもしれないのです。
\ 完全無料 /
厳選した全国の蜂の巣駆除業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
蜂の巣駆除の記事アクセスランキング
蜂の巣駆除の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- 買取・鑑定サービス
- iPhone修理
- 防災対策
- オフィス・店舗向けサービス
- その他