トイレつまりの症状と自力で安全に直す方法が一瞬でわかる!対処法から再発防止まで解説

2023.9.12

トイレつまりの症状と自力で安全に直す方法が一瞬でわかる!対処法から再発防止まで解説

今まさにトイレの水がうまく流れず、「ひょっとしてトイレつまり?」と不安になっていませんか?

また、インターネットで紹介されているトイレつまり解消方法のうち「どれを試せばいいの?」と迷っている人もいるはず。

この記事でご説明するとおりに対処していけば、誰でも悩まず、安全にトイレつまりのお悩みを解消することができるようになります。

ここでは、対処が必要なトイレつまりの症状について説明してから、トイレつまりの具体的な対処手順を2パターンに絞って解説していきます。

さらにトイレつまりをおこさないための予防策も紹介しているので、今後トイレつまりに悩まされなくても済むようになるはず!です。

対処が必要なトイレつまりの症状は4つ

今あなたのトイレに、次の4つの症状のいずれかが起きていたらトイレつまりの対処が必要です。

【完全にトイレつまりになっているときの症状】
1.水を流してもまったく流れずあふれてくる

【トイレつまりを起こしかけているときの症状】
2.水の流れが悪く水位が上がってからゆっくり流れていく
3.水を流すとゴボッゴボッと音がする
4.掃除はしているのにトイレが下水臭い

1の状況になってしまったらすぐに「トイレつまりだ!」と気付けますが、2の場合は「一応水が流れるから大丈夫かな?」と思ってしまうのではないでしょうか。

実は2はトイレつまりの前兆なので、すぐに対処するべきです。

2の状態でさらにトイレの水を流してしまうと、つまりかけている部分にトイレットペーパーや汚物が絡んで完全にトイレがつまってしまう危険性があります。

また、3の水を流すといつもと違った「ゴボゴボ」「ボコボコ」音が聞こえてくる場合も、つまりのおそれがあります。

このゴボゴボ音は、便器内や排水管内に何かがつまってできた空間に空気が入り、流したときに立てる音であることが多いです。

最後の4については、いつもなら便器に貯まっている「封水」と呼ばれる水がなくなってしまうことで発生します。

封水は下水からの臭いや雑菌が上ってくることを防いでいます。

封水が切れる原因はいくつかありますが、トイレつまりが原因で封水が減ってしまう場合があります。

お住まいのトイレに、以上の症状が起こっているなら早急に次の章からの対処方法を実践してみてください!

放置での解決はおすすめできない

「放っておいたらつまっているものが自然に流れていかないかな?」と考えるかもしれませんね。

実は、放置しておいてもトイレつまりが解消するケースはたしかにあります。

放置しておいてもつまりが解消する可能性があるのは、トイレットペーパーや汚物など水溶性のものがつまっているケースです。

しかし、結論としては放置での解決はおすすめできません

理由は、放置での解決はつまりが溶けるまで少なくとも数時間はかかることが多く、その間に誰かがトイレを使ってしまうと水があふれてしまう危険性があるからです。

また放置中にトイレに行きたくなることも十分に考えられます。

もしトイレつまりの原因が上記の水溶性のものだと確定していて、留守にするのでどうしても対処する時間が取れないという場合なら放置するのもひとつの手です。

しかし、そうでなければすぐに自力でできる対処をして解決してしまったほうが安心して生活を送れますし、心理的にもスッキリしますよ。

トイレつまりを自力で解決!考えるパターンは2つだけ!

トイレつまりを自力で解決する方法は数多くありますが、「自分の場合はどの方法を試すのがいいの?」と迷ってしまうのではないでしょうか。

じつは、トイレつまりを自力で解決する方法は、つまっているもの別に次の2パターンに分けられます。

1.つまっているものが【トイレットペーパー、ティッシュ、汚物】の場合
2.つまっているものが【スマートフォンやおもちゃなどの固形の異物、またはわからない】場合

まずは1のつまっているものが【トイレットペーパー、ティッシュ、汚物】の場合から解説していきます。

今トイレにつまっているものが【スマートフォンやおもちゃなどの固形の異物】とわかっている方、もしくは【何がつまっているかわからない】方は4章をご覧ください。

トイレットペーパー・ティッシュ・汚物がつまりの原因ならまずラバーカップか真空式パイプクリーナーを使おう

トイレにつまっているものがトイレットペーパー・ティッシュ・汚物だとわかっている場合は次の流れで対処しましょう。

【前準備】

  • 止水栓を閉める
  • 電源プラグを抜いてウォシュレットや自動洗浄が動かないようにする
  • 汚水で汚れないように床や壁を養生する

【対処法】

  • ラバーカップまたは真空式パイプクリーナーでつまりを吸引する
  • 道具がないならバケツの水圧でつまりを押し流す

ラバーカップとは、棒の先端におわん状のゴムがついた、いわゆる「スッポン」と呼ばれるものです。

真空パイプクリーナーとは、ラバーカップの強化版のようなもので、より強力な吸引力があります。

つまっているものがトイレットペーパーやティッシュ、汚物の場合もっとも効果的なのはラバーカップか真空式パイプクリーナーを使ってつまりを吸引する方法です。

なぜなら、この方法なら便器や配管を傷つけることがないうえ、実際につまりを解消できたという事例も多いためです。

ラップを使ったり重曹やクエン酸でふやかしたりといった方法もありますが、ラバーカップと真空式パイプクリーナーを使う方法と比べてつまりを解消できる可能性が低いです。

また、ワイヤーやハンガーなどで押し流す方法は、慣れないと難しく、さらに便器を傷つけてしまう可能性が高いです。

ただ、深夜の急なトイレつまりなどラバーカップを用意できないときもあると思いますので、そうした場合の対処法もご紹介していきます。

それでは、各作業内容や道具の使い方について詳しく解説していきます。

前準備

トイレつまりやその前兆の症状が発生したら、対処の前にまずは安全に作業できるよう準備しましょう。

まず、トイレのすぐ近くについている止水栓を閉めます。止水栓とはその名のとおり、一時的に水の流れを止めるための栓のこと。

トイレつまり解消の作業中にうっかり水を流してしまうと、水があふれて床が濡れ被害が拡大してしまう危険性があるため、作業前には止水栓を閉めておきましょう。

止水栓の位置は基本的にトイレ脇か床についています。

【止水栓の位置と止め方】

止水栓の位置と止め方

次に、電源プラグを抜きます。ウォシュレットや自動洗浄が働いて水が流れてしまうのを防ぐほか、濡れた状態で触ることで感電する危険を防ぐためです。

そして、作業中に飛び散った汚水で床や壁が汚れるのを防ぐために、ビニールシートやゴミ袋、新聞紙などの汚れてもいい敷物を床や周囲の壁に張って養生しておきましょう。

ラバーカップでトイレつまりを解消する方法

ラバーカップを使ううえではいくつかコツがあるため、ここで解説していきます。

便器の形ごとに最適なラバーカップの形は異なるので、まずはお住まいのトイレに最適なラバーカップの形を確認しておきましょう。

【ラバーカップの種類】

ラバーカップの種類

排水口の形状や面積に最適なラバーカップを使うことで、密着度が上がりつまりを吸引しやすくなります。

それでは、具体的なラバーカップの使い方を解説していきます。

【ラバーカップの使い方】

ラバーカップの使い方
ラバーカップの使用手順
  1. ビニールシートやゴミ袋にラバーカップの柄が通るように貫通させ、トイレの開口部を覆う。※汚水が飛び散るのを防ぐため
  2. ラバーカップのゴム部分全体が水につかるように水量を調整する※水位が足りない場合はバケツで水を足す。逆に多すぎる場合はあふれる可能性があるのでくみ出す
  3. ラバーカップを排水溝にゆっくり押し付ける
  4. ラバーカップを勢いよく引っ張って吸引する
  5. つまりが解消されて水が引いていくまで3,4をくり返す
  6. つまっていたものが吸引されて便器の中へ出てきたら回収して取り除く※再度流すとまたつまってしまう可能性があります

ポイントはラバーカップを押してカップ内の空気を抜くときはゆっくりおこなう、という点です。

ラバーカップはつまりを押し流すためではなく、引っ張るときの吸引力でつまりを解消するためのもの、ということを覚えておきましょう。

真空式パイプクリーナーでトイレつまりを解消する方法

ラバーカップよりも吸引力が強くつまりを解消する効果が高いのが真空式パイプクリーナーを使う方法です。

真空式パイプクリーナーの使い方はラバーカップよりシンプルです。

【真空式パイプクリーナーの使い方】

真空式パイプクリーナーの使い方
  1. 真空式パイプクリーナーのゴム部が水につかる程度に水量を調整する水位が足りない場合はバケツで水を足す。逆に多すぎる場合はあふれる可能性があるのでくみ出す
  2. 真空式パイプクリーナーのハンドルを水の外で押し下げる
  3. ハンドルを押し下げた状態でゴム部を排水口に押し付ける
  4. ハンドルを勢いよく引っ張る
  5. つまりが解消されて水が引いていくまで2~4をくり返す
  6. つまっていたものが吸引されて便器の中へ出てきたら回収して取り除く※再度流すとまたつまってしまう可能性があります

真空式パイプクリーナーのハンドルを押し下げる際は水の外でおこなうようにしましょう。

水の中でハンドルを押し下げてしまうと、つまりの原因がより奥に流れていってしまう可能性があるためです。

真空式パイプクリーナーはトイレつまり解消方法としてはとても有効な手段ですが、持っていない人や「どこに売っているの?」と疑問に思う人も多いはず。

そこで、真空式パイプクリーナーが売っているお店を簡単に解説しておきます。

ラバーカップと真空式パイプクリーナーが売っている場所

ラバーカップや真空式パイプクリーナーを用意していない場合は、次の場所で購入できます。

・ラバーカップが買える場所
ホームセンター、ドラッグストア、東急ハンズやロフトなどの量販店
※100均にもありますが作りが簡単なことが多いため、できればホームセンターやドラッグストアにあるしっかりしたものを買うのがおすすめです

・真空式パイプクリーナーが売っている場所
ホームセンター、家電量販店(在庫は要確認)

ただ、近くに店がなかったり在庫がなかったりしてどうしても道具が用意できない場合もありますよね。

そうした場合、「バケツの水でつまりを解消する」方法もあります。

バケツの水を使ってつまりを解消する方法

トイレットペーパー、ティッシュ、汚物が軽くつまっているだけなら水の勢いを使ってつまりを解消できる場合があります。

手順は次のとおりです。

【水圧でトイレつまりを解消する手順】

水圧でトイレつまりを解消する
  1. あふれないように便器内の水をできるだけくみ出しておく
  2. バケツに入れた水を少し高い位置からあふれない程度に勢いよく注いでいく
  3. 1,2をくり返して水の流れがスムーズになっているようならトイレのレバーを回してつまりが解消されているか確かめる

ちなみにお湯のほうが効果が高いといわれていますが、科学的な根拠は今のところ見当たらないようです。

温度よりも水を流す勢いのほうが大事なので、この方法を試す場合は、常温の水を使えば大丈夫ですよ。

ただし、つまりが解消されていない状態でどんどん水を注いでしまうとあふれてしまう可能性があるため、水がちゃんと引いていくか、つまりが解消されていそうかどうかはよく確かめましょう。

道具を使った方法でも、使わない方法でもつまりが解消できない場合は、よほど強固につまっているか、便器内より奥でつまりが発生している可能性があります。

そうした場合は素人が自力で対応できる範囲を超えているので、悪化しないうちに業者を呼んだほうがいいでしょう。

つまりの原因が固形の異物またはわからないなら手で取る

トイレつまりの原因がスマートフォンやおもちゃなどの固形の異物、生理用品などの水に溶けないものとわかっている、または何がつまっているかわからないという場合は、かなり対処が難しくなります。

なぜなら、ラバーカップや水流で下手に圧力をかけて配管の奥に押し流してしまうと、固形または水に溶けない異物の場合、余計取り出すのが難しくなり事態が悪化しやすくなるためです。

配管の奥まで異物が流れ込んで引っかかってしまった場合、業者での修理費用がより高額になってしまいます。

何がつまっているかわからない場合も、万が一つまっていたものが固形の異物だった場合、上記のような事態になることを考えるとむやみに対処しようとするのはやめておいたほうがいいでしょう。

唯一おすすめできるのは、直接手で異物を取り除く方法です。

手順は、次のとおりです。

【前準備】

  • 止水栓を閉める
  • 電源プラグを抜いてウォシュレットや自動洗浄が動かないようにする
  • 汚水で汚れないように床や壁を養生する

【手順】

  1. バケツなどで便器内の汚水を可能なかぎりくみ出す
  2. 長いゴム手袋やビニール袋などで腕を覆う
  3. つまりに突き当たるまで腕を入れる
  4. つまりに突き当ったら奥に押し込まないようにかき出して異物を取り除く

手で異物を回収できなかったり心理的な抵抗が大きかったりするなら、無理に対処しようとせずすぐに業者を呼ぶのがおすすめです。

引っかかっている位置が浅ければ浅いほど、取り出す労力も費用もかからずに済みますよ。

業者に依頼するなら信用できる適正価格の業者にしよう

トイレつまりを業者に依頼する場合は、急ぎではあっても慎重に業者選びをしたほうがいいです。

なぜなら、下記のような高額請求トラブルが発生するおそれがあるためです。

参考:独立行政法人国民生活センター「トイレ修理で高額請求された!」「慌てないで! トイレ修理で思わぬ高額請求

残念ながら、水回り修理では過剰請求トラブルが発生しやすい傾向があります。

トラブルをさけ、適正な価格でトイレつまりを業者に解決してもらうためには、次の2点を知っておくべきです。

  • トイレつまりの費用相場
  • 信頼できる業者の選び方

それでは、それぞれ解説していきます。

業者にトイレつまりを直してもらう場合の費用相場

業者にトイレつまりを直してもらうための費用相場は、27,416円です。

集計期間:2019年4月~2022年5月(477件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるトイレ詰まりの施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点第一位以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。

もちろん、どこにどのようなものがつまっているか、どのような処置が必要かによってトイレつまりを直す金額は変わってきます。

しかし、上記の相場を大幅に上回る金額が提示された場合は、見積り内容の詳細を確認するのはもちろん、できれば別の業者でも相見積りを取ったほうが不当な請求があった場合に気付きやすくなります。

一刻を争うトイレつまりで相見積りを取るのは面倒かもしれませんが、トラブルをさけるためにも2~3社で相見積りを取ることをおすすめします。

信頼できる業者の選び方

信頼できる水回り業者を選ぶためには、次の4つのポイントに注目するといいでしょう。

  • 施工実績が豊富
  • 水道局指定工事店である
  • 公表している金額が相場より安すぎたり高すぎたりしない
  • 見積書をきちんと作ってくれて内容の説明も丁寧

水道局指定工事店とは、正確には「指定給水装置工事事業者」「指定排水設備工事店」のことをいいます。

例えば名古屋市では、それぞれ下記のように記載されています。

市指定給水装置工事事業者とは
市指定給水装置工事事業者とは、一定の資格を持ち、給水装置工事を適正に施行することができると認められる者として、名古屋市から指定を受けている工事店のことです。
宅地内の給水装置の工事は、市指定給水装置工事事業者へご依頼ください。

市指定排水設備工事店とは
市指定排水設備工事店とは、一定の資格を持ち、排水設備工事を適正に施行することができると認められる者として、名古屋市から指定を受けている工事店のことです。
排水設備・水洗便所の築造工事などは、市指定排水設備工事店へご依頼ください。

引用:名古屋市上下水道局 工事店について

排水管や給水管の工事をするためには、こうした指定を受ける必要があります。

指定を受けるための要件は簡単にいうと、「排水設備工事責任技術者または給水装置工事主任技術者(国家資格)がいること」「施工に必要な器具を持っていること」「欠格事項にあたらないこと」です。

つまり、水道局指定工事店であることは、

  • 必要な知識と技術を持った資格者がいる
  • 工事に十分な設備や器具を持っている
  • 違法な業者ではない

ということの証明になります。

また、インターネットの料金表などで公表している基本料金が数百円というような異常に安い業者には要注意。

追加作業でどんどん費用が上がり最終的には数十万円もの金額を請求されたという事例もあります。

こうした被害を防ぐためにも、作業前には必ず見積り金額と作業内容を詳しく説明してもらい、怪しい点があったらすぐに契約せず別の業者でも見積りを取ることを考えましょう。

もうトイレつまりを起こさないための5つの対策

トイレつまりが解消しても、トイレの使い方につまりの原因があった場合、今までと同じ使い方をしているとトイレつまりが再発してしまう可能性があります。

そこでここでは、トイレつまりを二度と起こさないために個人でも注意できるポイントを5点解説します。

  • 水量は「大」で流す
  • 節水トイレなら水量設定を増やす
  • 一度に大量のトイレットペーパーを流さない
  • 子どもがいる家庭ならトイレ内の小物は片づけておく
  • 定期的にサンポールを使って掃除をする

それぞれ、簡単に解説していきます。

水量「大」で流す

節水のために常にトイレのレバーを「小」で流してはいませんか?

トイレの「大洗浄」「小洗浄」はそれぞれ使用状況に応じた適切な水量設定になっています。

そのため、やみくもに小洗浄で流してしまうと、水量が足りずつまりの原因になるおそれがあります。

参考:一般社団法人日本レストルーム工業会Q&A

特に築年数がある程度経っている賃貸に備え付けてあるような、年式が古いトイレの場合は「小洗浄はトイレットペーパーを使わない男性の小便用」となっている場合もあります。

こうしたトイレは、小レバーをひねっている間だけ水が流れるホールドタイプとなっています。

お使いのトイレがホールドタイプでトイレットペーパーを使うときは、必ず大洗浄を使うようにしましょう。

水量設定を増やす

そもそもの流れる水量を増やすことで、トイレをつまりにくくするのに効果があります。
タンク付きトイレの場合は、機種によって水量の調整方法が違いますが、基本的な手順は次のとおり。

タンク付きトイレの水量の調整方法
  1. 止水栓を閉める
  2. タンクのふたを開ける※陶製のふたは重いうえに落とすと破損してしまうので慎重に作業しましょう
  3. オーバーフロー管の水位基準を確認する【水位基準線と水位が合っていたら】チェーンの玉の余り数を減らして水量を増やす
    【水位基準線と水位が合っていなかったら】ボールタップの位置や水位調整ねじを調整して水位を調整する
    ※トイレタンク内の構造によって水位調整方法が異なるため、お使いのトイレの説明書をよくご確認ください。
  4. タンクのふたを閉める
  5. 止水栓を開ける

一方、タンクレストイレかつリモコンがついている場合は簡単に調整できます。
基本的にはリモコンを操作して水量を増やすよう設定するだけなので、機種ごとの説明書に従うだけで問題ないでしょう。

参考:TOTO「FAQ洗浄水量を、変更できますか?
LIXIL「タンクレストイレ(サティスG・S・Eタイプ)の洗浄水量の増やしたい。操作方法を教えてください。

ただ、リモコンのないタンクレストイレの場合は構造が複雑なため、業者に調整を依頼したほうが無難です。

大量のトイレットペーパーを流さない

一度に多くのトイレットペーパーを流すことはトイレつまりの原因になりやすいです。

そこで、具体的にどれくらいの量までなら流してはいいのか?について、TOTOの事例を参考にまとめてみました。

水量設定 使用状況 トイレットペーパーの量
大洗浄 大便やトイレットペーパーを流すとき シングル:10mまで
ダブル:5mまで
小洗浄 小便や少量のトイレットペーパーを流すとき シングル:3mまで
ダブル:1.5mまで
ECO小洗浄 トイレットペーパーを使わない男性の小便などを流すとき トイレットペーパーを流してはいけない

※TOTO「便器洗浄時の注意事項

大洗浄の場合はよほど大量のトイレットペーパーを流さなければつまることはないとは思いますが、「ダブルのトイレットペーパーを使っていて小洗浄をする」場合は、1.5mまでが目安となるので気を付ける必要がありそうです。

また、家のトイレにECO小洗浄のような機能がついている場合も、トイレットペーパー使用時は使わないようにしましょう。

トイレ内の小物は片づけておく

トイレつまりの原因のなかには、うっかり芳香剤や装飾小物などをトイレに落としてしまうケースもあります。

また、子どものいたずらで上記の手近にある小物やおもちゃをトイレに落とされつまりの原因になることも。

トイレットペーパーをつまらせるケースに比べれば可能性は低いですが、念のためトイレに落ちる可能性がある範囲には物を置かないようにしましょう。

定期的にサンポールを使って掃除をする

サンポールを使うと、つまりの原因となる「尿石」をきれいに除去できます。

尿石とは、尿内のカルシウムイオンが化学変化して固形の成分だけが便器に付着したもの。この尿石がどんどん溜まっていくと黄ばみや黒ずみとなってびっしりこびりつくようになってしまうのです。

また、つまりの原因になるだけでなく、悪臭のもとにもなってしまいます。

尿石はアルカリ性なので、酸性であるサンポールを使って掃除するとスムーズに取り除けます。

サンポールを使った掃除の頻度は、尿石による汚れ具合によっても変わってきますが、二ヵ月に一度を目安に使っていき、尿石汚れが出るようならもう少し短いスパンでおこなうとよいでしょう。

ただし、サンポールを使ったトイレ掃除には注意点があります。

サンポールの必ず守るべき注意点
  • 【最重要】塩素系の洗剤と混ぜない
  • 必ず換気をして使う
  • 直接皮膚につかないようゴム手袋を使う

酸性のサンポールは塩素系の洗剤と混ざると有害な塩素ガスが発生します。吸ってしまうと命の危険があるため、絶対に混ぜないようにしてください。

使用時は、製品に添付されている注意書きを必ず読んだうえで使いましょう。

まとめ

これまでの記事の内容をまとめると、以下の6点です。

  1. 「水があふれてくる」「水位がいつもより上がってからゆっくり引いていく」「ゴボゴボと音がする」「下水臭い」という症状がある場合はトイレつまりの危険性あり
  2. つまりの原因がトイレットペーパー・ティッシュ・汚物と確定しているなら「ラバーカップか真空式パイプクリーナー」なければ「バケツの水流」で対処
  3. つまりの原因が固形の異物またはわからないなら「汚水を減らしてゴム手袋などで覆った手で異物を取り除く」
  4. トイレつまり解消を業者に依頼する場合の費用相場は27,416円
  5. 業者を選ぶときは「施工実績が豊富か」「水道局指定店か」「公表金額が極端に安くないか」「見積りが詳しく説明が丁寧か」に注目する

自力でできるトイレつまり解消法でもっとも効果が高いのはラバーカップか真空式パイプクリーナーを使う方法です。

トイレつまり解消法はさまざまな方法がありますが、なかには根拠のない効果の薄いものも多いため、できるだけ確実に効果がある方法を取るべき、といえます。

もし自力で頑張っても解決できなければ、つまりが悪化しないうちに業者に解決してもらいましょう。

ぼったくりにあったらどうしようと不安に思うかもしれませんが、大事なのは「費用相場」と「業者の選び方」をしっかり把握することと、契約を焦らないことです。

もし業者選びにお悩みになった場合は、一度水110番にご相談ください。

水110番に加盟している業者はすべて審査済みのため、悪質な業者にあたる心配が少ないでしょう。

適正な費用でトイレつまりを解消できますので、ぜひ相見積りの候補としてもご検討ください。

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