止水栓から水漏れしたときの対処法を紹介。応急処置から修理法まで

2021.4.30

止水栓から水漏れしたときの対処法を紹介。応急処置から修理法まで

家の水道はほぼ毎日使うものですから、月日が経つと劣化して止水栓から水漏れしてしまうこともあります。水漏れをみつけたら、まず水を止める必要がありますが、元栓の場所がわからないことや元栓を閉めても水が止まらないといったトラブルもあるでしょう。

また、水を止めた後の修理についても、できれば自分で直したいところですが、原因や方法がわからずに不安になることもあります。そこで、この記事で安全に水漏れ修理をおこなう方法についてみていきましょう。止水栓の水漏れの程度によっては、自分で修理することができるかもしれません。

止水栓から水漏れしていたら元栓で水を止めよう

止水栓から水漏れしていた場合には、まず水を止めるために元栓を閉める必要があります。しかし、同じ元栓でも、マンションなどの集合住宅と戸建の住宅とでは設置されている場所が違います。集合住宅では、部屋の玄関ドアの横にある扉の中に設置されていることが多いでしょう。

マンションによっては、扉の中には隣の部屋の元栓が一緒に設置されていることがあります。ここで注意点として、間違って隣の部屋の元栓を閉めないようにするということがいえるでしょう。元栓は、自分の部屋側についているものを閉めるようにします。

戸建住宅の場合は、庭などの地面に量水器やメーター、止水栓と表示された蓋があるので、その中に元栓が設置されていることが多いです。蓋は青色か白色、金属製のものが多いので、色を目印に探すとみつけやすいでしょう。

元栓は、ハンドルを右に回すことで閉めることができます。元栓を閉めたら、蛇口をひねるなどして水が止まったかを確認してみてください。

もしも元栓がうまく閉められなかった場合には、故障や不具合のおそれがあります。マンションなどの集合住宅では、まず管理人に相談します。戸建住宅の場合には、水道局に問い合わせてみましょう。

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止水栓から水漏れする原因

長年にわたり使用していると、水道の水漏れは避けられないものです。止水栓の水漏れの原因としては部品の劣化などが考えられますが、水道のどの箇所がとくに原因となりやすいのかみていきましょう。

パッキンの劣化

止水栓には水漏れを防ぐために、パッキンがついています。このパッキンの劣化が原因で、水漏れを起こしてしまうことが多いのです。止水栓のパッキンには、三角パッキンやケレップ(水道のハンドルを動かすコマ)のパッキンなどの種類があります。

まず、三角パッキンは水道蛇口の下のナットについているパッキンです。そのため、蛇口の根元から水漏れしている場合には、この三角パッキンの劣化が原因だということが多いです。

ケレップのパッキンは、水道蛇口の下についているパッキンです。水の出し止めをする際に使われるパッキンなので、蛇口の先端から水漏れしている場合には、このケレップのパッキンの劣化が原因だということが多いでしょう。

止水栓からだと間違えられやすい水漏れ

水漏れの原因は、止水栓以外の場所からとも考えられます。例えば、止水栓と給水管の間のパッキンや温水洗浄便座の分岐栓などです。

止水栓と給水管をつなぐ管にはパッキンが使われており、そのパッキンの劣化が原因で水漏れが起きる場合があります。また、止水栓と給水管をつなぐ管自体も劣化によって亀裂が入り、水漏れの原因となることもあるのです。

温水洗浄便座の分岐栓は、止水栓と給水管の間に取り付けられたもので、施工不良や接続部分のパッキンの劣化などが水漏れの原因として考えられます。温水洗浄便座を取り付けた直後の水漏れは施工不良、長年使用されたものの場合にはパッキンの劣化が原因のことが多いでしょう。

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水漏れした止水栓の修理方法

止水栓から水漏れしているときは、パッキンの劣化が原因の場合が多いです。その場合、パッキンを新しいものと交換することで水漏れを直すことができるかもしれません。パッキンの交換は自分でもできる作業ですので、その方法をご紹介していきます。

必要な道具

交換用の新しいパッキンはもちろん、工具ではモンキーレンチやドライバーが必要です。モンキーレンチはナットを外す際に使用し、ドライバーは止水栓のハンドルを外す際に使います。

パッキンは、100円均一ショップやホームセンターなどで購入できます。100円均一ショップでは安く手に入れることができる反面、あまり種類が豊富ではないことが多いです。パッキンは大きさがあっていることが最も重要なので、種類を間違えないように注意しましょう。

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止水栓の修理方法【ハンドルタイプ】

ハンドルタイプの止水栓は、まずハンドルの上についているハンドルキャップをドライバーなどで取り外します。取り外したハンドルキャップの下には、ハンドルを留めるネジがあるのでドライバーで外して、ハンドルを取り外しましょう。

ハンドルを取り除くと、カバーナットという内側にパッキンがはめ込まれた部品があるので、モンキーレンチを使って取り外します。カバーナットが取り外せたら、内側についている三角パッキンを交換しましょう。

つぎに、カバーナットとともにハンドルの内部についているスピンドルという部品があります。そのスピンドルの下にケレップのパッキンがあるので、それを新しいものと交換します。最後に、取り外した部品を元通りに取り付けて修理は完了です。

止水栓の修理方法【マイナスタイプ】

マイナスタイプの止水栓は、まずモンキーレンチを使ってナットを外します。ナットを外すと三角パッキンがあるので、取り外して交換しましょう。三角パッキンの奥にはスピンドルがあり、その奥にはケレップのパッキンがあります。

スピンドルもケレップのパッキンも取り外し、パッキンを新しいものに交換しましょう。最後に取り外した部品を元通りに取り付けて、完了です。

給水管や分岐栓の修理方法

給水管から水漏れしている場合には、まずモンキーレンチを使ってナットを取り外します。ナットを取り外すと、中にケレップのパッキンがあるので、新しいものに交換しましょう。パッキンの交換としては以上ですが、ついでにナットについた汚れを掃除しておきます。

じつは、ナットが錆びや水垢で汚れていると水のつまりを招き、水漏れを引き起こすおそれがあるのです。交換のついでに、普段は触らない箇所の掃除もしておくといいかもしれません。

分岐栓から水漏れしている場合のパッキンの交換方法は、基本的に給水管のときと同様におこないます。もしパッキンの交換で直らない場合には、業者に相談することがおすすめです。

止水栓の修理をより安全にやるには

止水栓の水漏れ修理はパッキンの交換など自分でできることもありますが、故障の原因によっては自分で直すことが難しい場合もあります。無理に自分で修理しようとすると、止水栓や部品を壊してしまうおそれや、給水管を傷つけるおそれがあるのです。修理をより困難にしてしまう危険もあるので、業者に依頼することを検討しましょう。

失敗のリスクに不安を覚えたら業者へ

自分では修理が難しいと感じたら、まず業者に問い合わせます。電話で連絡をおこない、業者の訪問の日取りを決め、故障具合をみて見積りを出してもらうのが一般的です。

業者はパッキンの交換や蛇口の交換、パイプの交換などを状況にあわせておこないます。修理期間としては、部品が必要ない場合は1日で完了することが多いでしょう。もし必要な部品が手元になかった場合には、取り寄せることとなるため、修理の完了には時間がかかることがあります。

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止水栓の修理にかかる費用

修理の費用には、基本的に出張料金や作業料金、部品代が含まれるでしょう。作業料金の目安は、10,000円前後といわれています。遠方からの依頼や複雑な作業、部品が必要な修理だと、それだけ費用がかさんでいくのです。場合によってはそれ以外にも、深夜・早朝料金などが発生することもあるので、見積りをよく確認しましょう。

また、見積りにも料金がかかる場合とかからない場合があります。無料見積りをおこなっている業者はホームページなどでそのことを謳っていることが多いので、確認して業者を選ぶのがおすすめです。

まとめ

止水栓から水漏れしている場合は、まずは元栓を閉めて水を止めましょう。止水栓はマンションなどの集合住宅と戸建住宅とでは場所が違うことがあるので、注意してください。

元栓を閉めて水を止めたら、水漏れの原因を探っていきます。止水栓の水漏れはパッキンの劣化が原因の場合が多いですが、止水栓以外から水漏れしている場合もあるので確認が必要です。

止水栓のパッキンの交換は、修理する止水栓の種類にあわせて、適切な方法でおこないましょう。ここで、無理して自分で直そうとすると危険な場合もあります。自分で修理するのが難しいと感じたら、業者に依頼することがおすすめです。


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