
いつも使っているパソコン。使えていたはずのパソコンの画面がフリーズしてしまったり、真っ暗になってしまったとき、心配してしまいますし、イライラもしてしまいますよね。
こういったパソコンの画面トラブルが頻発してしまうと、仕事や趣味でパソコンを使っている人にとっては死活問題となるでしょう。
もし、パソコン画面がおかしくなってしまったときどうしたらいいのでしょうか。パソコン画面がおかしいときについてこの記事はご紹介していますので、ぜひ見てみてください。
目次
パソコンの画面がおかしいときの原因
フリーズしてしまったり、画面が真っ暗なままだったり……。はたまた起動するのはいいものの、その途中で電源が落ちてしまったり。パソコン画面がおかしくなってしまったときはありませんか。
意外にパソコン画面がおかしくなってしまったときの対処法を調べて覚えているものの、その原因がなんなのか、知らない人は結構いらっしゃいます。
まずは、パソコンの画面がおかしいときの原因についてご紹介します。
パソコン画面がフリーズする原因
パソコン画面がフリーズするときは必ず原因があります。その原因は以下の通りです。
①熱暴走
熱暴走とは、パソコンの内部の温度が上昇し、パソコンがフリーズしてしまったり、勝手に電源が落ちてしまったりなどの、熱によりパソコンが異常な動作をしてしまうことをいいます。
熱暴走の原因は……。
・パソコンのスペック以上の高負荷な作業
・熱を逃がす冷却ファンなどにほこりや汚れが溜まっている
・気温が高い場所での長時間の放置
・必要がないアプリケーションやデータが多い
などです。パソコンの熱暴走はパソコンの寿命と切っても切り離せない関係を持っています。頻繁に熱暴走を起こしてしまえば、パソコンの寿命は短くなる一方なのです。
②アプリケーションなどの不具合
私たちが普段使っているパソコンにはさまざまなアプリケーションやドライバが導入されています。いつも何気なく使っているパソコンが自由にマウスを動かせたり、キーボードを打てたりできるのは、自由に動かせるようにしてくれるアプリケーションやドライバが正常に作動しているからです。
よってパソコンを動かすために必要なアプリケーションやドライバが不具合を起こしてしまった場合、パソコンが思うように動かなくなってしまうことがあります。
③ハードディスクの故障
ハードディスクはパソコンで作成したデータを保存したりする、引き出しのような役割を持っています。このハードディスクは外付けがあるのはもちろん、内部にも組み込まれています。
それにより、パソコンで他の記憶媒体にデータの書き込みなどをおこなうことができるのです。
このハードディスクが壊れてしまうと、内部にあるデータが思うように引き出せなくなってしまい、画面のフリーズを起こしてしまうことがあるでしょう。
④メモリ不足
パソコンのスペックに合わない高負荷がかかってしまう作業は熱暴走につながってしまうと、前述でご紹介しましたね。実は、この高負荷な作業はパソコンをフリーズさせてしまうおおきな原因となります。
高負荷な作業の一例を挙げるとすれば、大量の文書ファイルの処理や動画編集、画像編集をおこなうなどです。
また、これらに使う画像素材などをパソコンに大量に保存するだけでも容量を使ってしまいます。
高負荷な作業をおこなうのであればスペックが合うパソコンを選ぶこと。また、パソコンに負荷をかける使い方をしないように心がけましょう。
画面が真っ暗なときの原因
パソコン画面が真っ暗なときは……。
・ケーブルの接触が悪い
・モニターの出力先が違う
・パソコン本体の故障
・パソコンの帯電
などが原因として挙げられます。
パソコン画面のちらつきの原因
パソコン画面のちらつきは以下が原因かもしれません。原因の中にはすでに紹介したもの、後述で説明するものもありますので、そちらの説明は割愛します。
・接続ケーブルや配線の不具合
・パソコンの帯電
・画面の故障、または寿命
・OSの不具合
・グラフィックボードに問題がある
・ウイルス感染
グラフィックボードって?
グラフィックボードはパソコン画面に画像や映像を映すための部品です。最近ではパソコンの中枢・CPU側にもグラフィック機能が搭載されていることから、グラフィックボードなしでもある程度、パソコン画面を映すことができます。ノートパソコンでは軽量化や省電力化のため、グラフィックボードなしで動作していることも少なくありません。
しかしよりきれいに、かつCGなど繊細なものを利用してパソコン画面をみせたいのであれば、このグラフィックボードの搭載が必要になってくることでしょう。
このグラフィックボードの不具合があると、画面のちらつきが起こってしまう可能性が非常に高くなります。
パソコン画面がおかしくなる共通の原因
前述ではパソコン画面がおかしくなる原因を項目別でご紹介してきましたが、この項目では、パソコン画面がおかしくなる共通の原因についてみていきます。
これらに該当する場合は、パソコンのフリーズはおろか、画面が真っ暗になってしまったり、ちらつきが出たりすることでしょう。
デバイスドライバやソフトウェアの更新をしていない
先ほどの項目からいっていますが、デバイスドライバやソフトウェアは、パソコン画面へ正常に映像を映し出すためには欠かせないものとなります。
普段何気なく使っているこれらはひょんなことから破損してしまったり、不具合を起こしてしまったりしてしまいます。
そのため、Windowsなどでは定期的にデバイスドライバやソフトウェアの更新がおこなわれています。この更新は自動で更新されることが多いのですが、なにかの拍子で設定を変えて手動で更新するようにしてしまった場合、自動で更新することができず、いつまでも古いバージョンのまま使い続けるといった結果をまねきます。
また、たとえ自動更新をしていたとしても、デバイスドライバやソフトウェアは破損を起こしてしまうことがあります。定期的にデバイスドライバやソフトウェアが正常に作動しているかどうか確認しなければいけません。
パソコンの帯電
パソコンは電気の力を使って動く機械です。必要のない電気がパソコンの内部でたまってしまうとパソコンの画面に不調が起こることがあるのです。
また帯電している状態で長時間パソコンを使っているとパソコンが故障してしまう結果となってしまいます。
・急なシャットダウン
・パソコン画面のフリーズが何度も起こる
・パソコンの画面の映り方がおかしい、または真っ暗
これらの症状が起こる場合はパソコンの帯電を疑ってもよいでしょう。
ウイルスの感染
いくら調べてもパソコン画面がおかしくなる原因が見つからない。または、調子がおかしくなる心当たりがない人はパソコンウイルスの感染を疑ってもよいでしょう。
パソコンウイルスはインターネットからのダウンロードや、ウイルスにかかっているURLリンク先などへ飛ぶとかかってしまうことがあります。また、最近のパソコンウイルスは巧妙なので、意外な場所からウイルスが感染しているかもしれません。
パソコンの画面がおかしいと感じたときはまず状況確認をすることから始めましょう。
パソコンがうんともすんともいわない場合はどうしようもありませんので、強制終了しか対処法がないです。しかし、操作できるのであれば、パソコンになるべく負担をかけない方法で、パソコントラブルを解決できるかもしれないのです。
【対処法①】フリーズしたとき
パソコン画面がフリーズしたときは状況に応じて対処法が異なります。その状況に応じた対処法はどうやってとればいいのでしょうか。
マウスやキーボードが動く場合
パソコン画面は重いけど、なんとかマウスやキーボードが動かせる状態であればこれらの対処法をおこなうことができます。
①必要ないソフトウェアを終了する
必要ないソフトウェアまで開いていることが原因でフリーズを起こしているときに有効的な方法ですが、タスクマネージャーを開いて起動しているソフトウェアを終了する方法があります。
Windows7
「control(Ctrl)」+「Ait」+「Delete」を押して起動。
Windows10
スタートボタンを右クリックでタスクマネージャーを開けます。
タスクマネージャーを開いたら、起動しているソフトウェアを見ていきます。CPU使用率が高いソフトウェアはパソコン画面がフリーズする原因になるので、必要のないソフトウェアをクリックして「タスクの終了」を押しましょう。
Mac
アプリケーションの中にある「ユーティリティ」にある「アクティビティ」を起動します。すると起動しているソフトウェアを見られる項目に飛べるので、必要のないソフトウェアを確認、終了することができるのです。
②周辺機器を取り外す
周辺機器とは外付けハードディスクやUSBのことをいいます。これらをポート(周辺機器の差し込み口)いっぱいに差しっぱなしにしているとフリーズする原因になります。また、容量をたくさん使う作業はフリーズする原因としてご紹介したと思うので、繋いでいる周辺機器をすべて取り外してみて、パソコン画面の様子を見てみましょう。
③サインアウトをしてみる
サインアウトはパソコン画面がフリーズしたときにとる対策方法としては有効といえます。その理由としてサインアウトをすることによってそれまで起動していたすべてのアプリケーションが停止することが挙げられます。また、サインアウトができるということは、パソコンが完全にフリーズしているわけではないということにもなります。
①「Ctrl」「Alt」「Del」を同時に押す
②「サインアウト」を選択
なお、この方法でも未保存のデータは消えてしまうため、実行する際は注意が必要になります。
パソコンが文字通り動かせない場合は……
キーボードやマウスが動かせない場合は以下の方法で確認、症状を改善してみましょう。
①キーボードやマウスのケーブルがきちんとつながっているか
キーボードやマウスのケーブルや受信機がきちんとつながっていないと両者が急に使えなくなったときに、パソコン画面が固まったように見えてしまうことでしょう。
急にキーボードやマウスが使えなくなった場合はこれらを繋いでいるケーブル類、受信機等がパソコン本体につながっているか確認をおこなってください。
②強制終了
パソコン画面がフリーズしたときの最終手段として、強制終了をおこなうとよいでしょう。
強制終了のやり方は簡単です。パソコンの本体の電源を長押しすればいいだけです。
リセットボタンがついている機種はそちらを試してみるのもいいですね。
強制終了すらできない場合は、電源ケーブルを外し、バッテリーも外してみましょう。
強制終了をさせた後は要注意
強制終了はパソコン画面がおかしいときにとる対処法の中でも最終手段とされています。その理由としては、強制終了によって、システムファイルやハードディスク本体が破損する恐れがあるからです。
もしも強制終了をした後にハードディスクが壊れていないか心配な場合は、以下の手順でエラーチェックを試してみましょう。
①ハードディスクのアイコンを右クリックして「プロパティ」を表示
②「ツール」のタブを開き「チェック」をクリックする
③「ドライブのスキャン」をクリックする
④スキャンが完了するまで待機をする
⑤検査結果で「正常にスキャンされました」と出ればハードディスクは正常
この結果で修復・再起動が表示された場合は、パソコンの指示に従う必要があります。
【対処法②】画面が真っ暗なとき
パソコン画面が真っ暗になってしまったときは以下の方法を試してみてください。
①ケーブルの接続や電源の確認
パソコン画面が暗いときは設定を見直すまえに、画面と本体を繋ぐケーブルや、画面の電源がオンになっているかどうか確認しましょう。当然ですが、画面の電源がつかない、ついていない状態は画面が真っ暗になる原因です。つなぎ直してみたり、電源を付けてみたらパソコン画面が元に戻ったということがあります。
ちなみにパソコン画面に出る「NoSignal」は画面の入力信号がうまく変換されていない証拠です。こういったときはケーブルをつなぎ直してみてください。
②画面の出力先が違う
モニターの出力先が正しいものでないと、いざ画面を付けたときに真っ暗のまま。ということがあります。これはモニターを2つ以上導入しているパソコンによく起こり得るので、片方だけ画面が真っ暗というときは出力先の設定を見直しましょう。
もっと簡単な解決方法は……。
・「Fn」+「F3」キーの同時押し
・Windowsキー+「P」の同時押し
これで出力先が簡単に元に戻せるでしょう。
治らない場合は劣化の可能性も……
パソコンは消耗品といわれていますが、モニターも例外ではありません。長年使っていることにより、モニターの内部が故障していたり、またパソコン本体が故障していたりすることがあります。
確認してもなにが原因でパソコン画面のトラブルが起こったかわからないときは一度、パソコン修理業者に診てもらってくださいね。
【対処法③】パソコン画面のちらつき
パソコン画面のちらつきや点滅が起こってしまうと、非常にパソコン自体が使いにくくなることでしょう。これらの症状が出てしまった場合はこうやって解決してみてください。
①グラフィックボードが原因の場合は……
グラフィックボードの不調が原因でパソコン画面のちらつきを起こしている場合は、グラフィックボードの修理をおこなわなければいけません。多くの場合はパソコンの中にあるCPUという部品に組み込まれていたりしてします。修理する場合はパソコンに関する知識や修理する技術が必要になるので、パソコン修理業者に修理を依頼したほうがいいでしょう。
②パソコンの放電
パソコンの帯電による不具合は放電をすることによって解決できることがあります。パソコン画面のちらつきはもちろん、フリーズや真っ暗になってしまう場合は放電をしてみましょう。
①パソコンの電源を切る。
②パソコンの充電器を含む、周辺機器をすべて外す。
③約90秒以上放置して電気を逃がす。
④放電が完了したら電源を付けて完了。
③OSの不具合は復元を試みる
OSの不具合でパソコン画面のちらつきが起こる場合は、OSの復元、または再インストールをおすすめします。再インストールをおこなう場合は、パソコンで保存しているデータがすべて消されてしまいますので注意しましょう。
こまめな更新は忘れずに
パソコン画面の不調の多くは、デバイスドライバやソフトウェアが正常に更新されずにいたり、これらのシステムが一部破損していることが挙げられます。
デバイスドライバやソフトウェアは普段何気なく使っていても破損してしまったり、バージョンが古いと、新しいバージョンのものと比べて機能も劣ってしまうため、定期的にパソコン側から更新を推奨されます。
自動更新をしているのであれば、正常に動けば、勝手にパソコン側が操作して更新してくれますが、何らかの拍子で更新が手動になっていれば、手動で更新されるまで、ソフトウェアは新しいバージョンに更新されることはないのです。
バックアップは忘れないように
バックアップとはパソコンのデータを外付けハードディスクなどの記憶媒体に保存することを指します。定期的に保存をおこなうことで、パソコンのデータが消去されてしまったときでも、保存分のデータを失わずに済むのです。
業者へパソコン修理を依頼するときの多くはこのバックアップを推奨されます。消されたくないデータがあるのであれば保存するべきですね。
頻発するならパソコンを買い換え?修理?どっちがお得?
パソコン画面の様子がおかしいことが頻発する場合は、パソコン本体の寿命を迎えている、または近づいているおそれがあります。そういった場合はいくら修理をしてもまたすぐに壊れてしまい、何度も修理をする羽目になってしまいます。その結果、買い替え費用より、修理費用のトータルのほうが高くついてしまった……。なんてこともあるのです。
一度の修理で長くつかえるのであれば、修理するのもいい手段です。しかし、寿命による不具合は買い替えるほうがお得ともいえますね。
パソコンの画面の修理費はいくら
最後にパソコン画面がおかしい場合、業者に修理依頼したときの費用についてみていきましょう。業者によって違いがありますので一口に「この費用以内で修理をしてくれる」とは言い切れませんが、修理を頼むときの参考費用としてご覧いただければと思います。
診断費:2,000円~
診断費とはパソコントラブルの原因を究明してくれる費用です。まずはパソコン画面が変になってしまった原因を探ることで、効率よく治す方法とお得に利用できるプランを業者が提案してくれることでしょう。
故障部分の交換:約13,000円~
マザーボードの交換:約11,000円~
故障部分の交換は故障部分や、その部分に必要なパーツの値段。そして作業難易度によって修理費用は変動します。簡単な作業で済む場合は今挙げた費用で済む場合もあります。
OSの修復、アップデート:約4,000円~
OSの初期化:約12,000円~
パソコンの操作が苦手な人はパソコン修理業者を利用してみるといいですよ。費用はかかってしまうものの、迅速に的確にOSの不具合を直してくれます。
ウイルス駆除:約8,000円~
パソコンウイルスは無数にあるため、度合いにもよりますが、ウイルス駆除をおこなってくれる業者もあるので、パソコンがウイルスに感染してしまった場合は利用してみてはいかがでしょうか。
データのバックアップ:約8,000円~
業者にもよりますが、データのバックアップをしてくれるところもあります。プランによってはリストア(バックアップしたデータに生じた不具合を正常に戻すこと)までしてくれますよ。
まとめ
パソコン画面がおかしくなったときは、慌てずに今できる解決方法を実践しましょう。画面が重いけれど、操作が可能な場合は状況別で必要な操作をすることが大切です。
画面自体が動かない場合の最終手段として、強制終了させるという手もあります。しかし、強制終了をしてしまうと、今やっている作業や保存しているデータなどが破損してしまう場合があることを忘れないでください。
パソコンの故障によるパソコン画面のトラブルは、素人による解決が難しいです。その場合はパソコン修理業者に持っていって症状を診てもらうこと。
もし、修理費が高くつきそうであれば、パソコンの買い替えを検討してみてくださいね。
パソコン修理を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「パソコン修理」をご覧ください。
パソコントラブルを解決
パソコン修理のプロが迅速対応
※対応エリアや加盟店によって変わります
パソコンが動かない!ウイルスに感染したかも?インターネットにつながらない!そんなパソコントラブルお任せください!Windows・Macどちらも対応いたします!
- 『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます - 古いパソコンもお任せください!あらゆる修理を承ります。
-
- パソコン修理
- 5,800円~(税込)
パソコン修理業者を検索
厳選した全国のパソコン修理業者を探せます!