キャビネットは比較的よく開け閉めをするため、鍵が付いていないことも多いです。
けれども病院や役場などで、利用者の目に入る範囲で大切なデータが保管されているキャビネットをひんぱんに開け閉めする様子は、利用者の目にどのように映るでしょうか。
もしかしたら、「大切な書類を鍵のないところに入れて、あんなに何度も出し入れしているなんて」と思う方がいるかもしれません。
「キャビネットに鍵を後付けなんてできるの?」と思う方もいるかもしれませんが、工夫次第でキャビネットに鍵を後付けすることができます。
鍵をつければ、中で書類が崩れて扉が勝手に開いてしまうこともありませんし、個人個人のプライバシーを守ることもできます。ではキャビネットに鍵を付ける方法として、どのようなものがあるのでしょうか。
目次
鍵付ファスナーロックをキャビネットに後付けする
キャビネットに鍵を後付けする方法の1つが、鍵付きファスナーロックを付けることです。
鍵付きファスナーロックは、防犯強化のために窓に取り付けることが一般的です。しかしキャビネットに後付けすることも可能です。
鍵付きファスナーロックは、ドライバーがあれば簡単に取り付けることができるため誰でも簡単に取り付けることが可能です。
防犯性を高めるためにビス止め使用になっていて、鍵をかける方法は錠本体を差し込むだけの簡単な施錠で済むため非常にシンプルです。
ステンレス製なのでさびる心配がなく、抜群の耐久性を誇っています。鍵付きファスナーロックをキャビネットに後付けすれば、書類の重みによって扉が勝手に開いてしまうことを防止することができます。
掛金と南京錠をキャビネットに後付する
キャビネットに鍵を後付けする方法として、掛金と南京錠を取り付けることも可能です。
掛金の取り付けについて
掛金とは、扉が開かないようにかける金具のことで、とてもシンプルな鍵です。昔の家のトイレなどにも使われていて、シンプルなので比較的簡単に取り付けることができます。そして掛金に使われている素材には、以下のようなものがあります。用法に合わせて探してみてもよいかもしれません。
・ステンレス鋼:さびにくい合金鋼のことです。そのため耐久性と強度に優れています。
・真鍮(しんちゅう):銅と亜鉛の合金で、展性や延性に富んでいるため、広い用途で使われています。
・スチール:鉄を主成分にする合金のことで、鋼とも呼ばれています。
・可鍛鋳鉄(かたんちゅうてつ):マリアブル鋳物とも呼ばれていて、白鋳鉄に特殊な処理をして可鍛性を持たせたものです。白心可鍛鋳鉄と、黒心可鍛鋳鉄の2種類があります。
掛金のカラーバリエーションは一見少なそうな印象もありますが、フタを開けてみると意外と豊富な品ぞろえがあります。
白やシルバー、黒などはもちろん、黄色や緑、橙色などもあるので、キャビネットや室内の雰囲気や色合いに合わせて、色々なものを探してみることも可能です。価格も、数百円~5,000円までと幅広く、手に入りやすくなっています。
しかし掛金だけでは外から開けることができてしまいます。そのため、南京錠とセットで取り付けることで防犯対策ができるでしょう。
南京錠の取り付けについて
南京錠は幅広く認知されて使われている鍵で、おもに、ロッカーやカバン、金庫などに使われることが多いです。
ハンドバッグのようなかたちが特徴的のです小さな鍵です。鍵本体が取り外し可能なので、取り付けるときも道具を使わずにそのまま使用できます。南京錠の種類は、次の2つになります。
・鍵で開けるもの:鍵を使って開けることができます。
・ナンバー式:正しいナンバーを合わせることで開けることができます。
そして南京錠は水分やホコリに強く、耐久性のあるものも多いため、色々な場所で使うことができます。カラーバリエーションも意外と豊富で、ゴールドやシルバー、白や黒、黄色や青まであるので、色々探してみてはいかがでしょうか。
例えば業務中は掛金のみにして、退社後の誰もいないときや普段使わない場所には南京錠をつけるようにすれば、業務の効率化ができると同時に、防犯対策を取ることもできるでしょう。
カンヌキやラッチと南京錠をキャビネットに後付する
キャビネットに鍵を後付けするほかの方法として、掛金の代わりに、カンヌキやラッチと南京錠を付けることもできます。
カンヌキの後付けについて
漢字で書くと「閂」となり、文字からわかるように、門や戸を閉めるための横木を意味します。
最初は門にも使われていましたが、建物の出入り口の扉にも使われるようになりました。
左右に差し引きするだけのシンプルな方法で開閉することができ、数百円~数千円程度の価格で手に入るため非常にリーズナブルです。
ラッチの後付けについて
ドアや扉に付けるもので、スプリングの力で上下するラッチボルトのことです。
開け閉めの操作が簡単なものや、ラッチとレバーが一体となっているものまであります。
スタイリッシュなデザインのものもあり、基本的に千円未満の価格で手に入るものが多いため、お財布にも優しいです。
このように、カンヌキやラッチを南京錠と組み合わせて使う方法で、鍵を付けることもできます。
キャビネットを電子化する方法も
キャビネットに鍵を後付けする方法以外にも、キャビネットを電子化すると言った方法もあります。
電子化というと、電子書籍や電子カルテなどを思い浮かべる方も多いかもしれません。「それと似た要領で、キャビネットのファイルを電子化する方法もあるのでは?」と考える方もいると思いますが、もちろんキャビネットにあるファイルも電子化して保管することができます。
電子化の保管方法はとてもシンプルで、複合機を使ってデータをキャンをするだけでできます。そのため、機械操作が苦手な方でも簡単に行えます。
データが膨大にあるから、違うところに保管してしまうかもしれない、と考える方もいるかもしれませんが、保管場所を自分で指示することができます。
今の時代は驚くほど便利になっているので、この機会に最先端技術を取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
このように、実はキャビネットには鍵を後付けすることが簡単にできます。
とくに色々な場所で使われている南京錠が大きく役に立ってくれます。そしてこの機会にプライバシーを強化したい場合は、キャビネットの電子化を検討してみてもよいかもしれません。
大切な書類やデータに鍵を付けて、データをしっかり守ることがお客様への信頼にもつながるかもしれません。
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