
折れた鍵が鍵穴に詰まってしまった!鍵を取り出したいけど、「無理に取り出して大丈夫なのかな?」「自分でやったら鍵が壊れて状況が悪化しないだろうか?」とお困りではありませんか?
鍵穴に詰まっても、折れた鍵を取り出せば、錠は壊すことなく元どおり使用できるようになります。
ただしそれには、正しい対処法で折れた鍵を取り出すことが重要なんです。
なぜなら、間違った対処法であったり、無理に自分で取り出そうとすると、錠にダメージを与えてしまい、思わぬ故障につながる可能性があるからです。
故障してしまうと修理による余計な時間と出費が発生してしまうだけでなく、正しく対処すればよかったいう後悔も残ることになります。
そのため、鍵が折れたときには無理に自分で何とかしようと思わないことも大事です。
この記事では、自分で対処できるレベルなのかどうかということも含め、鍵穴から折れた鍵を取り出す方法を詳しくご紹介します。
正しい対処方法を知ることで、鍵の錠を壊すことなく元通り使用することができる、後悔しない選択をしましょう。

目次
折れた鍵が鍵穴からはみ出しているときの取り出し方
折れた鍵がはみ出していれば簡単に取り出すことができます。
ここではピンセットを使った一番簡単な取り出し方をご紹介します。
この方法は自分で対処することが比較的簡単にできる方法なので、業者を呼ぶ前に試してみてください。
ピンセットで取り出す

方法:ピンセットで取り出す | ||
---|---|---|
必要工具 | ピンセット | |
自分で対処 | 可能 | |
シーン別対応可否 | 家の鍵 | 可能 |
自動車・バイクの鍵 | 可能 | |
自転車の鍵 | 可能 |
折れた鍵が鍵穴から飛び出しており、ピンセットでつかむことができれば、引っ張りだすことによって折れた鍵を簡単に取り出せます。
ピンセットのみ準備すれば、作業時間も数秒で取り出しできるのでご自身で対処するのがおすすめです。
ピンセットで取り出すときの失敗例
この方法でよくある失敗例は次の通りです。
いずれも鍵穴を傷つけて故障の原因になってしまうので、くれぐれもご注意ください。
鍵穴の内部にピンセットを差し込んでしまうと、シリンダー内部が傷つき故障の原因になってしまうため、鍵穴より内側にピンセットを差し込まないように気を付けましょう。
無理やり引っ張り出そうとしたり、ピンセットでつまみながらこねくり回すことは厳禁です!
なぜなら、正常であれば過度に力を入れなくても簡単に取り外せるからです。
力を入れないと引っ張り出せない状態だとすると、何かしら別の問題が発生している可能性があります。
例えば、シリンダー内部に傷がついてしまい、鍵が取り外せない状態になっているというケースです。
こういった場合は無理に外そうとせず、鍵業者などに依頼することをおすすめします。
ピンセットのように先が鋭利でない工具のご使用をおすすめします。
なぜなら、金属製で先の鋭利な工具を使用すると鍵穴の入り口を傷つけてしまう可能性があるためです。
鍵穴の入り口を傷つけてしまうと、バリ(ギザギザとした飛び出し)で鍵穴を塞いでしまい後々合鍵が刺さらなくなるおそれがあります。
折れた鍵をつまむこと自体はペンチやニッパーなどでも可能ですが、使用する場合には鍵穴を傷つけないように注意しましょう。
折れた鍵が鍵穴に埋まっているときの取り出し方
折れた鍵が鍵穴の内側で折れているときに取り出す方法を2つご紹介します。
- ピンバイスを使用して取り出す
- シリンダーを分解して取り出す
このケースでは自分で対処するのは難易度が高く、誤った作業をすると鍵のシリンダーを壊してしまう可能性があります。
折れた鍵の取り出しに不安を感じたら、無理せず鍵業者に依頼することをおすすめします。
自動車・バイクの鍵が鍵穴の中で折れたときは、正規ディーラに連絡をしましょう。
無理に取り外そうとし、シリンダーを傷つけてしまうと、鍵交換になる可能性があります。
自動車・バイクの場合はイモビライザーやエンジン起動の精密部品がシリンダー周りに集まっています。
鍵交換となった場合、高額の費用がかかってしまうので、自身で対処することはやめましょう。
ピンバイスを使用して取り出す

方法:ピンバイスを使用して取り出す | ||
---|---|---|
必要工具 | ピンバイス | |
自分で対処 | 推奨しない | |
シーン別対応可否 | 家の鍵 | 可能 |
自動車・バイクの鍵 | 不可 | |
自転車の鍵 | 可能 |
ピンバイスとは小さい精密な穴をあけるのに適した工具になります。
工具自体は100均一でも売っているくらい、安価に入手できるものです。
まず、折れた鍵の断面にピンバイスの先端をドリルみたいに回し入れるように穴をあけながら埋め込みます。次にピンバイスを埋め込んだら、ピンバイスを引っ張り出すことによって折れた鍵を取り出せます。
穴のあけ方でおさえるべきポイントは次の通りです。
- ピンバイスを後ろから手のひらでしっかりと押さえる
- ピンバイスのドリル部の近くを親指と人差し指でつまみ、指でドリルをゆっくりと回す
この方法はピンバイスを精確に操作する必要があり、かなり難易度が高いです。
この方法に行きついてしまったのであれば、自身での対処を諦め、鍵業者へ依頼するタイミングだと思います。
ピンバイスを使用して取り出すときの失敗例
この方法でよくある失敗例は次の通りです。
鍵が最後までしっかり刺さっていない状態で鍵が折れた場合は、この方法で取り出すのはやめましょう!
なぜなら、ピンバイスを押し当てたときに、鍵が余計に奥に入り込み逆効果となってしまうことがあるからです。
鍵が最後までしっかりと刺さっていると確信が持てるときだけ、この方法を試しましょう。
鍵穴の中に削りカスを入らないように注意して作業をおこなう必要があります。
なぜなら、シリンダー内に削りカスがつまると、鍵が回らなくなるなどの不具合がでる可能性があるからです。
ピンバイスを使用すると、削りながら穴をあけるため、どうしても削りカスが出てしまいます。
シリンダー内部は精密な作りになっているので、ほんの少しの削りカスでも鍵が回らなくなるど、故障の原因になります。
鍵穴の奥深くで鍵が折れてしまっている場合は、削りカスが鍵穴の中に残るリスクが高いので、自分で対処するのを諦めるのが無難です。
ピンバイスの先端を折れた鍵の断面にしっかりと当てて、安定した状態で穴あけ作業を開始しましょう!
ピンバイスの刃先を滑らせ、鍵穴の入り口を傷つけてしまうと、バリで鍵穴を塞いでしまい後々合鍵が刺さらなくなるなどの不具合が出るので注意しましょう。
シリンダーを分解して取り出す

方法:シリンダーを分解して取り出す | ||
---|---|---|
必要工具 | プラスドライバー マイナスドライバー 針金 |
|
自分で対処 | 推奨しない | |
シーン別対応可否 | 家の鍵 | 可能 (※扉が開いているときに限る) |
自動車・バイクの鍵 | 不可 | |
自転車の鍵 | 不可 |
家の扉が開いているときであれば、シリンダーの分解によって折れた鍵を取り出せます。
ここでは一般的なシリンダーの分解方法をご紹介します。
※鍵のメーカーによってシリンダー構造が異なる場合があります。
シリンダーの取り外し方は次の通りです。
- 金属板を外す
- シリンダーを手でおさえながら、シリンダーの固定ピンを外す
- シリンダーを取り外す
- シリンダーから折れた鍵を取り出す
プラスドライバーでねじを取り外し、金属板を外します。
マイナスドライバーを使用して固定ピンを外します。
固定ピンを外すとシリンダーが落ちてしまうため、必ずシリンダーを手でおさえた状態で行ってください。
シリンダーを手前側に引っ張り出すように取り外してください。
針金などの先の細いもので、裏側から折れた鍵を押し出して取り出します。
折れた鍵を取り出したら、シリンダーの取り外し方と逆の手順で組み立てれば、作業は完了です。
シリンダーを分解して取り出すときの失敗例
この方法でよくある失敗例は次の通りです。
シリンダーが落ちないように、固定ピンを取り外すときは必ずシリンダーを手でおさえるようにしてください。
シリンダーは金属製で重たいので、落とした衝撃で破損したり、足に落として自身の怪我につながる可能性もあるため、取り外しの際は十分に注意をしてください。
分解作業で取り外した部品やねじは紛失しないように、しっかり管理しておくようにしましょう。
もし、部品を紛失してしまい、再組立てができなくなってしまったら、鍵業者に依頼して適切に処置してもらうようにしてください。
状況が悪化する絶対にやってはいけない取り出し方
鍵が折れたときに絶対にやってはいけない取り出し方を次の通り2つ紹介します。
- 接着剤でくっつけて取り出す
- 食用油を差して、滑りをよくして取り出す
ここで紹介する方法は鍵の故障につながるため、絶対にやらないようにしてください。
接着剤でくっつけて取り出す

折れた鍵の部分を接着剤でくっつけて取り出す方法は、状況を悪化させてしまう可能性が高いです。
なぜなら、接着剤がシリンダーの内部に入り込むと思わぬ故障につながるためです。
例えば、接着剤が液垂れしてシリンダー内で接着剤が固まってしまったら、鍵を取り出せなくなりますよね。仮に運よく鍵を取り出せたとしても、接着剤がシリンダーの内側に残ってしまうと、鍵の出し入れを繰り返している間に付着した接着剤が剥がれ、シリンダー内につまり鍵が回らなくなるという可能性もあります。
このように鍵穴の中に接着剤を入れるのは故障の元となるため、接着剤は使用しないようにしましょう。
食用油を差して、滑りをよくして取り出す

滑りをよくしたいのであれば、使用している鍵に対応した鍵専用の潤滑剤を使用してください。
手元にあるからといって食用油を差すと、シリンダーの故障を引き起こしてしまうため、絶対に使用しないでください。
なぜかというと、シリンダー内に食用油を差すと、油に埃やちりが吸着してヘドロ状に固まり、シリンダー内の潤滑を阻害してしまうからです。
その結果、鍵が回らなくなるなどの不具合を引き起こしてしまいます。
一方で鍵専用の潤滑剤であれば、サラサラとした性質を持っており、ヘドロ状になることはありません。
そのため、滑りをよくしたいのであれば、鍵専用の潤滑剤を使用するようにしてください。
鍵が折れる原因と再発予防
鍵を折ってしまうと、問題を解決するのに余計なお金、時間、労力を使うことになります。
その負担を軽減するためにも、鍵が折れる原因と再発予防を知っておくことは大切です。
ここでは折れる原因と予防方法を次の通り2つ紹介します。
- シリンダー内に異物がつまっている
- 経年劣化による鍵と錠の摩耗
故障の原因を取り除き、予防をしっかりとすることで、鍵トラブルの不安を解消しましょう。
シリンダー内に異物がつまっている
鍵の抜き差しを繰り返していると、どうしても鍵に付着した埃やちりがシリンダー内部に堆積していきます。
その堆積物によって鍵が最後まで刺さらず鍵が回らないであったり、シリンダー内のわずかな隙間に嚙み込み鍵が回しづらくなってしまいます。
その結果、強引に鍵を開けようとして鍵を折ってしまうことになります。
予防策としては鍵穴にエアダスターで埃やちりを定期的に除去するのが効果的です。
エアダスターは安いもので200〜300円程度で購入できます。
エアダスターがないときは、自転車の空気入れでも代用できるので、ぜひお試しください。

経年劣化による鍵と錠の摩耗
鍵も錠(シリンダー)も長年使っていると摩耗などで劣化が進んでいきます。
劣化が進むと、鍵と型が合わなくなってきたり、鍵を回すと引っ掛かりが出てきたりして鍵が回しづらくなります。
その結果、強引に鍵を開けようとして鍵を折ってしまうことになります。
予防策としては鍵専用の潤滑剤を差すのが効果的です。
摩耗の進行を遅らせることができ、長持ちしやすくなります。
鍵穴の中にスプレーして、数回鍵を開け閉めや抜き差しするのが潤滑剤を馴染みやすくするコツです。
このときに使用する潤滑剤は、その鍵に対応した鍵専用の潤滑剤を必ず使用するようにしてください。
建築の友 鍵穴専用 パウダースプレー 鍵穴のクスリ 15ml
商品名 | 建築の友 鍵穴専用 パウダースプレー 鍵穴のクスリ 15ml |
価格 | 597円(2022年8月18日時点) |
用途 | 鍵穴、戸車、敷居等の潤滑 |
もし合鍵を使っても「鍵が回しづらい」「鍵が奥まで刺さらない」といった症状が解消されないときは鍵の問題ではなく、シリンダー側の問題である可能性があります。
そのまま使い続けると、シリンダー内を傷つけてしまい、鍵交換となる可能性があります。
鍵交換になると高額な費用がかかってしまうため、鍵交換となる前に鍵業者に依頼して対処することをおすすめします。
折れた鍵の取り出しに不安を感じたら「生活110番」にご相談ください
錠を壊さず元どおり使えるようにするには、無理に自分で何とかしようと思わないことが大事です。
「鍵の取り出しが不安」というときや、「鍵交換がしたい」というときには、「生活110番」をご利用ください。
生活110番は数多くの鍵業者と提携を結んでおり、ご相談に応じた最適な業者をすぐに手配して、ご紹介させていただきます。
24時間365日受付をしていますので、お気軽にご相談ください。

よくあるQ&A
Q.折れた鍵で合鍵を作れるか?
A.折れた鍵では合鍵作りを断られる場合が多い
合鍵が1本もないときは、次の2通り通りで鍵を作ることになります。
- 鍵穴から型をとって合鍵を作成する
- 鍵番号を伝えて正規メーカで合鍵を作成する
Q.折れた鍵を接着剤でくっつけ使用できるか?
A.接着剤でくっつけた鍵は使用してはいけない
接着剤でくっつけた鍵は、開け閉めする中で接着剤がシリンダー内に残ってしまい、異物つまりの原因になります。
シリンダー内で異物が嚙み込むと、最悪のケースは鍵交換となり高額の費用が発生してしまうため、使用しないでください。
まとめ
今回は鍵穴で鍵が折れたときに、鍵を壊さず現状復帰する対処法を解説しました。
鍵が鍵穴の外で折れたときは、ピンセットで取り出すことができます。
この方法は自分でも対処できる簡単なやり方です。
鍵が鍵穴の中で折れたときは、ピンバイスで取り出す、シリンダーを分解するの2通りで取り出すことができます。
ただ、この方法は未経験の方には難易度が高く、思わぬ故障につながる可能性があるため、鍵業者への依頼をおすすめします。
折れた鍵を取り出しても、錠を壊してしまうと鍵交換をとなり高額な費用がかかってしまいます。
無理に自分で対処せず、鍵の取り出しに不安を感じたら鍵業者に依頼しましょう。
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