ディンプルキーならピッキングされない？しくみとカギの防犯について

自分の留守中に、家の安全を守る重要な役割をもっているものが鍵ではないでしょうか。しかし、いくら対策をしていても空き巣による被害はあとを絶ちません。空き巣犯は、巧妙な手口でいとも簡単にピッキングでカギを開けてしまいます。

近年では、ピッキング対策として防犯性の優れたディンプルキーと呼ばれる鍵があります。ディンプルキーを取り付けるだけで防犯性が高まるのです。

今回は、ディンプルキーとはどのような鍵なのか、そして交換するメリットや交換時期などについて詳しく紹介していきます。

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ディンプルキーってどんな鍵？

ディンプルキーとは、表面に深さ・大きさの違う小さく丸いくぼみが複数ある形をしたカギのことをいいます。ディンプルとは穴のことです。ピンの配列の組み合わせが多く、複製するのが難しいため、防犯に最適なカギといわれています。

ピンシリンダー錠の構造は、カギを鍵穴に差し込むことでそれぞれのピンが押し上げられてカギが開くという構造です。

ディンプルキーの仕組みは、ピンシリンダー錠の構造を複雑化したものになっています。ディンプルキーをカギ穴に差し込むと、カギのくぼみがピンと合わさり、ピンが押し上げられて解錠されるシステムです。

ディンプルキーは、ピンシリンダーと比べて、鍵穴内のピンの数が多くなり、鍵穴内の構造も複雑になっているのです。

ピンシリンダー錠のピンの数は6～7本なのですが、ディンプルキーのカギ穴内のピンの数は16本以上あります。

また、ピンシリンダー錠は上側のみにピンがついていましたが、ディンプルキーは上下だけではなく横や斜めにもピンが追加されています。このピンがすべて揃わない限り、カギを解除することができません。

ディンプルキーのシェア率は徐々に高くなり、現在の日本でのシェア率は約3割です。それだけディンプルキーは世間に認知されているのです。このままいけば日本全国のカギはほぼディンプルキーになるともいわれています。ディンプルキーの高い防犯性がそれだけ注目されているのです。

ディンプルキーに交換するメリットとは

現在、一般的に普及している鍵はディスクシリンダーというものです。刻みがあるタイプとくぼみがあるタイプの2つがあります。

カギを差し込むと、鍵穴内部のディスクが押し上げられ鍵が開く仕組みになっています。ディスクシリンダー錠はこのようなシンプルな構造のためピッキングに弱く、カギの複製も簡単にできてしまうといわれています。

それに対しディンプルキーは、ピンが16本以上と多いため、1度にこれだけの数のピンを揃えることは難しいです。そのためピッキングの難易度は上がり、すぐに開錠することは困難になりました。

ディンプルキーは、ディスクシリンダー錠と比べて設置費用は高くなってしまいますが、その分安全性が増すと考えれば必要な出費といえるのではないでしょうか。

ディンプルキーだから絶対安心ではない！

優れた防犯性を持つディンプルキーですが、交換したからといって絶対に安全というわけではありません。

ディンプルキーはピッキングされにくいカギなのですが、ディンプルキー専用のピッキング道具も出回っているため、絶対に安全であるとはいえません。ピッキングされる可能性があることを知っておき、油断せず防犯に努めましょう。

カギには製作したメーカーのカギ番号が刻まれています。その番号を他人に知られてしまうと、勝手にカギを複製されてしまうおそれがあります。そのため、安易にカギを人に預けたりすることは控えましょう。

カギが1つしかないと、その鍵が開けられてしまったらすぐに他人の侵入を許してしまうからです。空き巣に侵入されないためにも、防犯性の高いカギを2つ扉に取り付けておくといいでしょう。カギの取り付け、修理をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

また、鍵を持ち運ぶときは、落とさないように注意しましょう。音のなるものや、大きめのキーホルダーをカギに付けておくことで落としてしまったときに音で気づくことができますし、発見もしやすくなります。

ディンプルキーも一般的なカギと同じく、カギのくぼみにホコリやさび、汚れがついてしまった場合、カギ自体が壊れて使い物にならなくなることがありますので、日ごろから気を付けるようにしましょう。

鍵の交換時期目安と交換工事について

なかなか鍵を変えようと思うかたも少ないのではないでしょうか。そのため、鍵をディンプルキーに交換するタイミングがよくわからないというかたも少なくありません。

カギの交換を10年以上していない方は、鍵自体が古いタイプのままになっている可能性が高いです。古い鍵は単純な構造のため、ピッキングされる危険性が高いカギです。すぐに安全性の高いカギに交換しましょう。

カギ屋にカギ交換を依頼した場合の相場は、

になります。業者によって交換費用は異なるため、比較して依頼する業者を選択しましょう。

まとめ

世間では防犯意識が上がっており、高い防犯性のディンプルキーに注目が集まっています。ディンプルキーを取り付けることで、防犯意識が高まり、空き巣などの侵入被害を防ぐことができるかもしれません。

ディンプルキーにすると、ピッキングにかかる時間はディスクシリンダー錠の10倍であるといわれています。空き巣を撃退するためにディンプルキーは役立ちます。

自分の大切な家を守るためには、カギの防犯性が重要になってきます。必ずしも、空き巣被害を防げるとは限りませんが、防犯のために家のカギをディンプルキーに交換することはとても有効な手段といえるでしょう。

鍵交換を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「鍵交換」をご覧ください。