家を建てたとき、つい後回しにしてしまうのが外構です。そして、普段活用することがあまりないと、手付かずのままになってしまうこともあるでしょう。しかし、そのままでは見栄えが悪いですし、早めにスッキリさせたい場所でもありますよね。
そこでおすすめなのが、砂利を敷くことです。外構に砂利を敷くのは、いくつかのメリットがあります。景観を整えるほか、土のようにぬかるむことがないので雨の日でも泥汚れの心配がありません。また、地面を砂利で覆うことで日光を遮るので、雑草対策にもなります。
しかし、砂利にはさまざまな種類があります。いざ敷くとなっても、砂利の種類や砂利を敷く面積によって、必要な費用は大きく異なってくるのです。
そこでこの記事では、砂利敷きの費用を詳しくご紹介します。砂利敷きは、自分でおこなう場合(DIY)と、業者に依頼する場合でも費用や手間が異なります。DIYと業者に依頼する場合でどれほど費用が異なるかも解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
施工に必要な砂利の量の計算方法
砂利敷きの費用は、必要な砂利の量によって異なります。まずは砂利を敷く範囲を決めて、どのくらいの砂利が必要になるのか計算しましょう。
砂利の量は、砂利を敷く範囲の広さと砂利の厚みで決まります。広さは、砂利を敷く場所の「縦と横の長さ」をかけて面積を出します。
そして、砂利の厚みを決めましょう。日常的に負荷がかかるような場所の砂利は、厚く敷いておく必要があります。負荷に対して砂利が薄いと、砂利がずれたり沈み込んだりして、だんだんと地面の土がみえてきてしまうのです。
人が歩くだけの場所なら3~5センチメートル程度、車を入れるような場所なら10~12センチメートル程度にするのが理想的です。
砂利の種類にもよりますが、一般的に1平方メートルの面積に1センチメートルの厚さで砂利を敷くには、約20キログラムの砂利が必要とされています。つまり、砂利を敷く面積に対して必要な砂利の量は、以下の式で求めることができるのです。
たとえば畳1畳分の広さは約2平方メートルですが、この敷地に5センチメートルの厚さで砂利を敷く場合、「2×5×20=200」となり、200キログラムの砂利が必要だとわかります。
景観を整えることと費用面の両方を考慮して、どの程度の砂利が必要になるかを決定しましょう。
種類によって異なる砂利の料金
砂利敷きの費用に関わるもうひとつのポイントは、砂利の種類です。砂利は種類がいくつかあり、色味などが異なります。10種類の砂利をご紹介しますので、砂利選びの参考にしてください。
白玉砂利
白くて角のない丸みのある砂利です。粒が小さめで、敷く場所や広さを選ばないので、さまざまな場所で使える石です。価格は、20キログラムで2,500円前後です。
伊勢砂利
水はけのよい花崗岩(かこうがん)の砂利です。サイズは大きめで、派手な色はなく、控えめな自然の石の風合いをしているため、落ち着いた雰囲気の場所に向いています。価格は、20キログラムで2,500円前後です。
五色砂利
名前の通り、五色の砂利が混ざったものです。五色のバランスは一定ではなく、商品によって異なります。「派手な色は苦手だけど華やかさは欲しい!」という方におすすめです。価格は、20キログラムで2,500円前後です。
青砕石(あおさいせき/せきさいせき)砂利
やや青みがかった砂利です。大きさは一定ではなく、ゴツゴツして角のあるものです。落ち着いた雰囲気に合うでしょう。価格は、20キログラムで3,500円前後です。
那智黒石(なちぐろいし)砂利
黒くツヤのある、丸みを帯びた砂利です。粒は小さめで、和風の庭や玄関周りに適しています。価格は、20キログラムで約4,800円です。
ピンク玉砂利
色の濃いものから薄いものまでさまざまなピンク色の砂利です。柔らかい印象を与えるので、かわいらしいつくりの庭に最適です。価格は、20キログラムで3,500円前後です。
赤玉砂利
鮮やかな赤色の砂利です。粒は小さいですが、色味が濃くてはっきりしているので、存在感があります。庭に華やかさをプラスしてくれるでしょう。価格は、20キログラムで約4,200円です。
エメラルド砂利
薄い緑色の砂利です。水に濡れると色味が濃くなり、雰囲気が変わります。和風と洋風どちらの雰囲気にも合います。価格は、20キログラムで約3,000円です。
金華砂利
黒やグレー、茶色なども、暗めの色の砂利が混ざったものです。粒が小さく、目を引くような派手な色はないので、どこに敷いても違和感がないでしょう。価格は、20キログラムで約4,700円です。
大磯砂利
暗い青や緑のような色味の砂利です。やや地味な印象はありますが、あらゆる場所になじみます。粒は小さめですが、丈夫な砂利なので、長く使えるのが特徴です。価格は、20キログラムで約2,000円です。
ご紹介した価格はあくまでも目安です。購入する場所によって異なるので、いくつかのお店やインターネットで価格を比較してから購入するとよいでしょう。
使用する砂利の量と種類が決まったら、あとは外構に砂利を敷くだけです。砂利敷きはどのような手順でおこなえばよいのか次で解説していきます。
外構に砂利を敷くことで得られるメリット
外構に砂利敷きをすることで防犯効果を得られたり、雑草対策をすることができたりとメリットが多くあります。ここでは、外構に砂利敷きをする際のメリットをいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
費用が安い
コンクリートやレンガ敷きに比べると費用が圧倒的に安いです。施工業者に依頼した場合、業者によって変わりますが、防草シートを敷いたとしても1平方メートルあたりの単価は2,000円以下の場合が多いようです。
一方、コンクリートの場合だと1平方メートルあたりの単価は1万円近くすることが多いようです。
防犯効果が期待できる
ただ砂利が敷いてあるだけでも砂利の上を人が歩くと音がします。家に侵入してくる人の多くは、ただ歩く音がするだけでもいやに感じるものなので、音がすることは防犯上で大きな利点になります。さらに砂利の中には、より大きな音がする防犯機能を持たせた砂利もあります。
雑草対策
砂利があると雑草が生い茂ってしまうことを防ぐことができます。しかし、時間が経つと砂利の間に土が溜まり、雑草が生えてしまうことがあります。そのため、砂利敷きで雑草対策をおこなう場合は、砂利の下に防草シートを敷いておくことをおすすめします。
さまざまな雰囲気にできる
砂利を敷くことで木を植えることなく、庭の雰囲気を大きく変えることができます。砂利はさまざまな色や種類があるので、自分が理想とする庭の雰囲気にすることができるでしょう。
砂利を敷くことで大変になることはある?
外構を砂利敷きすることには、メリットだけでなくデメリットも当然あります。砂利にコケが生えて汚れてしまったり、土や泥が積もって汚くなったりしてしまうので、掃除などのメンテナンスが必要ということも頭に入れておきましょう。
落ち葉掃除が大変
庭に木がある場合、コンクリートやアスファルトであれば落ち葉だらけになってホウキとチリトリで簡単に掃除をすることができます。
しかし、砂利の場合は1枚ずつ手で取り除いていくしかありません。大きい葉っぱならまだしも、小さい葉っぱは砂利の間に入り込んでしまうのできれいに掃除するのが難しいです。
同じようなことが雪かきにもいえます。雪が降ったときに雪かきが必要になる部分には、砂利敷きをしない方がよいかもしれません。
定期的にメンテナンスが必要
砂利は放っておくと大雨が降ったときや普段の歩行などで外に出てしまったり、排水溝に落ちてしまったりして減っていきます。とくに庭や外構周りに雨水の排水溝がある場合、排水溝が砂利によって詰まることもあります。
普段から外に出た砂利を戻したり、排水溝に落ちた砂利をすぐに戻したりすることを意識しておきましょう。
砂利の補充が必要な目安
先ほども触れた通り、外構に砂利敷きをした場合、大雨や歩行などの影響で砂利の量が減ることがあります。あまりにも減ってしまった場合は、砂利の補充が必要になります。
砂利の補充は基本的に、自分で施工した直後よりも量が減ったなと感じたら補充をおこなえば大丈夫です。具体的な目安としては、厚さが3センチよりも減ったら補充することをおすすめします。多くの業者では3~5センチの厚さを目安に敷くことが多いようなのでこれを参考にしましょう。
また、初めに施工したときに使用した砂利を少し残しておくと、補充するときにどのタイプの砂利を補充すればよいか迷わなくて済むのでおすすめです。
砂利敷きで庭や駐車場をおしゃれにDIY
砂利敷きは、まず砂利を敷く場所を整備することからおこないます。砂利を敷く場所に生えている雑草を取り除いて、なにもない状態にしておきましょう。
次に、砂利の下から雑草が生えにくくすることと、砂利が土に沈むのを防ぐために、砂利を敷く部分の土を踏み固めます。土を固める機械がある場合はその機械を使いますが、人が踏んで固めるだけでも効果はあります。
ここまで地面を整えたら、あとは砂利を敷くだけです。土に直接敷いてもよいですが、雑草対策をするのであれば、防草シートを敷いてから、その上に砂利を敷くとより雑草対策に期待できます。
作業自体は単純ですが、広範囲に自分で砂利敷きをおこなうのは重労働です。業者に依頼した場合にかかる砂利敷きの費用についても覚えておきましょう。
外構の砂利敷きを業者に依頼するときの相場
砂利敷きを業者に依頼した場合は、雑草駆除や整地して土を固めるところから作業をおこないます。そのため、砂利敷きの費用には、雑草駆除なども含めたすべての作業代が含まれています。
砂利敷きの費用は、面積で決まることが多いです。戸建住宅で一般的な広さである30平方メートルの敷地だと、費用は約9万~12万円かかります。この費用はあくまで目安ですが、これよりも面積が狭ければ安く、広ければ高くなります。
費用はかかってしまいますが、整地をしたり砂利を運んだりといった手間がはぶけることを考えれば、業者に施工してもらったほうがはるかに楽です。また、業者は砂利をまとめて仕入れている分、材料費が割安になる場合もあります。
自分で砂利敷きをする場合には、下地作りや防草シートは確実に施工しないと、後々砂利が沈み込んだり雑草が生えてしまったりするおそれがあります。業者に依頼すれば、不備のない確実な施工をしてもらえるでしょう。
砂利敷きの業者は砂利の種類にも詳しいことが多いので、どんな砂利を敷こうか迷っているような場合には、相談にも乗ってもらえるかもしれません。
それでもやはり費用が気になるという場合や、どんな業者を選んだらいいのかわからないというときには、生活110番を利用してみてください。生活110番では相談を聞いて、最適な砂利敷きの業者を無料でご紹介します。
複数の業者から見積りをもらって比較することもできるのです。メールやLINEで気軽に相談することができますので、ぜひ一度相談してみてください。
まとめ
外構に砂利を敷くのは、景観を整えるだけではなく、雑草対策などの別の効果も得られます。しかし、ただ砂利を敷くだけではないので、一人でおこなうには大変な作業です。
砂利の種類を決めることや雑草駆除などの、一緒におこなわなければならない作業の面を考えて業者に依頼することも、美しい景観を保つための手段です。
自分でおこなうのと業者に依頼するのでは、砂利敷きの費用は異なりますが、すべての作業の手間や効率を考えて、どちらがより自分に合う方法か検討しましょう。
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