コンセントの穴は電圧が高いか低いかによって極性(プラス・マイナス)が決まっています。極性はコンセントの穴の大きさで判断ができるのですが、逆に取り付けられている事例も少なくないようです。一度自分で調べてみるとよいかもしれません。今回はテスターの種類やテスターによる極性の調べ方について解説します。
目次
コンセント穴の微妙な違いは極性の違いを表している?
コンセントにはプラグを差し込むための縦長の穴が2つあいていますが、大きさに違いがあるってご存知でしたか?じつはこの大きさの違いで、電圧が高い方、低い方という極性の違いを表しているのです。ですが、すべてのコンセントが正しい極性になっているとはかぎりません。
コンセント穴と極性は必ずしも合っていない理由
コンセント穴と極性があっていない理由は、単に工事のミスというほかありません。意図的に逆につける理由もありませんし、間違えやすいものであるためただのミスでしょう。
しかし、ミスといって実際になにか問題があるかというと、とくに問題はありません。正しくコンセントの極性をあわせないと動作しない家電もなく、動作に影響をおよぼすこともありません。一部の精密なオーディオ機器を使用している方たちによると、極性があっていないと音質が変わるとのことですが、影響があるとすればその程度です。
このことから工事のチェックからもれることが多いのかもしれません・
極性を確かめる際の危険なこと
極性を確かめるということは電気を扱うことになるため、やってはいけないことがいくつかあります。
・指をコンセントの穴にいれない
あたり前なことですが、極性を調べる前にコンセントの穴に指をいれたり、導電性のあるものをいれると感電します。
・濡れた手で作業しない
手が濡れていると電気がよく通るようになるため、感電するおそれがあります。
・可燃性のものを近くに置かない
燃えやすいものが近くにあると、電気による熱で発火するおそれがあります。
使いやすいテスターの選び方とは
ここでは使いやすいテスターの選び方ついてご紹介します。
デジタル表示式とアナログメーター方式はどちらがいい?
テスターには大きく分けて2種類あり、それが「デジタル表示式」と「アナログメーター方式」になります。
・Crenova デジタルマルチメーター 電圧・電流・周波数・抵抗・導通測定テスター
測定した値が数値で表示されるのがデジタル表示式です。従来の電圧や抵抗値を計測する機能に加え、各種の複雑な測定機能があるものをデジタルマルチメーターとよびます。
測定値が数値として表示されるため読み取りが容易で、測定する値の範囲設定(レンジ)も自動であるなど取り扱いも簡単です。しかし、測定値は0.3秒から0.5秒ごとに測定したものを表示しているため、短い時間で値が変化するものの測定には向いていません。
・ELPA アナログテスター EAT-01NB
アナログメーター方式は針で数値を指し示す方式のテスターです。
デジタル表示式との大きな違いは測定するときに必要な操作があります。
デジタル表示式ではテスター棒を当てるだけで、レンジを自動で決めることができます。アナログメーター方式の場合は事前に測定値にあたりをつけ、自分で範囲を設定します。測定値がレンジからはずれていると、針が振り切れたり全く動かず測定不能になることがあります。
アナログメーター方式のメリットは抵抗測定以外の機能は内蔵電池を使わなくても測定できるという点です。たまにしかテスターを使わない人にとって大きなメリットといえます。
カードタイプとハードタイプについて
・カードタイプ
カードタイプは薄型でコンパクトに設計されたテスターです。電圧測・抵抗測定など最低限の機能を備えており、デジタル表示式のものが多いようです。持ち歩くほど頻繁にテスターが必要になる方には、うってつけのタイプでしょう。
・ハードタイプ
ハードタイプは大きめで多くの機能を備えているテスターです。一般的にはカードタイプでないものはハードタイプと考えて問題ありません。表示部が大きく作られているため測定値の読み取りがしやすいことが特徴です。
テスターの価格相場
テスターの価格は機能によって大きく変動しますが、DIYなどで使うような最低限の機能を備えたものであれば5,000円から6,000円ほどで販売されています。
精密な測定や複雑な測定を行いたい場合は10,000円以上のものでないと行えない場合があります。
テスターを使って極性を調べる方法
これは危険!気をつけておきたいこと
テスターを使う際にもっとも気をつけるべきことは、大きすぎる電流を計測しないことです。自分でレンジを決めるアナログメーター方式はもちろん、デジタル表示式でも急に大きな電流を流すとテスターが壊れてしまいます。コンセントを測定するときに、電流測定モードで測定するとコンセントから火花が散って火災の原因になります。
手順
コンセントの電圧を、デジタル表示式のテスターで測る手順について解説します。
1.テスターを交流モードにします。
2.2つのリード棒をそれぞれコンセントの穴挿し込み正常な電圧(一般的な家庭であれば100V)がかかっているか確認する。
3.片方のリード棒だけをコンセントに差し込み、もう片方は握ったまま電圧を測定する。
4.これをもう1つの穴にも行う。
この測定の結果電圧の高い方がHot(プラス)側で低い方がアースに繋がっているCold側と判断することができます。
検電テスターを逆使いするって?マイナス線を調べる方法
検電テスターはプラス線を測定するときに、テスター本体をアースさせて使用します。こうすることで検電テスターが通電し、測定が可能になるからです。
このとき検電テスターをプラス線に接続して、マイナス線を測定することを逆使いするなどといいます。マイナス線を測定する反対がプラスであれば、測定を行うリード棒の先端はマイナスに反応するということです。
まとめ
今回はテスターの種類と、テスターを使った極性の調べ方についてご紹介しました。コンセントの穴で極性が違うのは知っていたけど、正しくない場合があることを知らない方もいたのではないでしょうか。一度テスターを使って、極性を調べてみるとよいかもしれません。その機会にテスターの購入を検討してみてはいかがでしょうか。調べた結果、家のコンセントの大半で極性が逆だったという事例もあるようです。
コンセントの極性が逆であっても問題はないですが、気になる場合は業者に依頼して取り替えてもらうこともできます。
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