
アイランドキッチンは壁から独立した、開放的でおしゃれなキッチンとして人気です。しかし近くに壁がないために、コンセントが少ない傾向があります。コーヒーメーカーやブレンダーなどの調理家電を使おうとして、アイランドキッチンのコンセントが足りなくて困ったことはありませんか?
このコラムでは、アイランドキッチンにコンセントを増設することができるのかや増設を考えた場合に設置できる場所について紹介していきます。
目次
アイランドキッチンの位置は難しい!
キッチンはシンクとコンロの位置関係でタイプを分けることができます。横に並んだⅠ型、並列したⅡ型、直角に配置したL型の3つのタイプです。アイランドキッチンはどのタイプを採用しても「島」のように壁から独立するので解放感が生まれます。
一般的なキッチンは近くの壁に配線を通してコンセントを設置することが多く、新築やリフォームの際には自分の希望する位置を指定することができます。そのため接する壁がないアイランドキッチンではコンセントの位置や個数を決めることが難しくなります。
メーカーによっては、調理家電を使うことを想定してあらかじめアイランドキッチンにコンセントを備え付けています。そのほかオプションで増設できるメーカーもあるのでご自宅でお使いのキッチンが当てはまるかを説明書で確認してみるのもよいでしょう。
「探してみたけれどコンセントがない……」という方は一番近くの壁にコンセントを増設する方法が簡単です。家電のコードを床に垂らすことが気になる方はコンセント付きのキッチンカウンターやワゴンを利用してみるのもよいでしょう。
しかし窓に面している間取りでは、ガラスの中に電気の配線が通っていないためコンセントを増設できる場所が限られてしまうことがあります。
アイランドキッチンのコンセントは生活導線から考えよう
アイランドキッチンのコンセントを増設するには、生活導線に基づいて考えると満足のいく結果になるでしょう。まずはコンセントをどんなときに使いたいのか、どんなことに使いたいのかを考えます。さらに収納にも気を配れば無駄なくコンセントの配置を決めることができるでしょう。
キッチンでは、コンセントを使うといえば調理家電です。冷蔵庫のようにコンセントをつなぎっぱなしにする家電と、ブレンダーなど使うときだけコンセントをつなぐ家電があります。
そのほかにも、暮らし始めるとキッチン周辺で掃除機をかけたいときやスマートフォンの充電をするなどコンセントがあると便利だと思うことが出てきます。あれこれ考えているとコンセントが何口あっても足りないように思えてきますが、同時に使うということは少ないでしょう。
どのタイミングで、いくつの家電を使うのかをあらかじ想定しておくとコンセントを何口増設したらよいのかを決めることができます。増設する数が決まったら、アイランドキッチンのコンセントの位置を決めます。アイランドキッチンは、動線を広くとれるのでご家族でいっしょに料理することができます。
コンセントの位置が決まったら、最後に収納について確認してみましょう。キッチンで収納を確保することは悩みのタネになります。そのうえコンセントをあとから増設したためにコードが邪魔をして備え付けの収納の扉を開けられなくなるといった想定外のことが起きてしまうかもしれません。収納を減らしてしまわないためにも、シミュレーションをしておいたうえでアイランドキッチンのコンセントの位置は生活導線を含めて業者に相談することをおすすめします。
アイランドキッチンはコンセントの増設が難しい?
メーカーによっては、最初からアイランドキッチンにコンセントが付いているタイプがあります。シンクの反対側に設ける、水がかからないように差込口にカバーをつけるなどの感電しないための工夫がされています。安全のためには、水に加えて火を使うコンロからも距離をとる必要があるのでコンセントを設置できる位置が限られます。
アイランドキッチンはトップが平面で手元が丸見えになる特徴があります。そのためメーカーによっては、コンセントを増設が難しいとされています。対面式キッチンのように手元を隠す立ち上がりの壁を作り、その中に配線を通してコンセントを増設することができない構造だからです。
ダクトレールがあればそこからコンセントをとるといった方法もありますが、本来は照明用となっているため、コードが垂れ下がって見栄えはあまりよくないため、あまりおすすめはできません。
どうしたらアイランドキッチンのコンセントは増設できるのか
先ほどアイランドキッチンにコンセントの増設は難しいことに触れましたが、キッチン構造によっては増設は可能です。
たとえば、アイランドキッチンの背面なら、Ⅰ型、Ⅱ型、L型どのタイプでも背面の壁の中に電線を通してコンセントを設置することができます。カップボードを背にしている場合も同様です。デメリットは背面とアイランドキッチンの距離です。床に垂らしたコードにつまずく恐れや、コードが短くて届かないこともあります。
ほかにも、床に設置する埋め込み式のコンセントは、シンクの近くでミキサーを使いたい場合などにおすすめです。使うときだけ床から引き出すタイプが多く、普段は段差が気にならないほど薄くなります。デメリットとしては、設置したい場所の床に配線がなければ大がかりなリフォームが必要になることがあります。
また、キッチンの内部に安全に配線できる空間があれば、キッチンカウンターの側面にコンセントを増設できるかもしれません。側面ならカウンターの上でミキサーや電気ケトルなどの調理家電も使いやすくなるでしょう。
まとめ
アイランドキッチンのコンセントの増設を考えるなら、毎日の生活動線から想定するとよいでしょう。意外な場所にコンセントがあると便利だということに気付けるかもしれません。しかし、アイランドキッチンそのものには増設が難しいことが多いそうです。そのため、背面や床に設置することでコンセント不足を解消することも可能です。
屋内で配線工事を行うには電気工事士の資格が必要です。感電する恐れもあるので自分で増設作業はせずに業者に相談・依頼することをオススメします。
コンセント工事を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コンセント工事」をご覧ください。
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