
きれいにみえて、実は汚れがたまっている場所のひとつが壁紙です。壁紙が汚れてしまえば、壁紙の色が変色してしまうほか、衛生的にもよくありません。
もし、壁紙が汚れてしまった場合は掃除をおこなうべきです。ですが、そもそも、壁紙の汚れなど意識しにくいもの。どうやって掃除をおこなうのか検討もつかない人もいらっしゃるでしょう。
このコラムでは壁紙の掃除の仕方などについてご紹介します。壁紙もきちんと掃除をおこない、きれいな部屋を保ちましょう。

見た目はきれいでも汚れている!壁紙が汚れる原因
壁紙は汚れることがない。そもそも、掃除するものなの、と思ってしまう人もいるでしょう。ぱっと見て壁紙の汚れがなくても、近くによって見ると、ところどころに黒ずみなどの汚れがある場合があります。
壁紙は使い続けていれば汚れるものですが、どうして汚れてしまうのでしょうか。
壁紙の汚れ①:油汚れ
とくに白い壁紙をよく目を凝らしてみると、ところどころに壁紙に黒ずみができていたりしませんか。この黒ずみの多くは油よごれが原因といわれています。
油汚れといわれれば、料理などででてしまう油汚れを想像してしまうでしょう。その考えもあながち間違っていませんが、壁紙の油汚れとは、手や肌についている脂(あぶら)や皮脂、垢によるものも含まれます。
壁紙は家に住んでいれば、毎日のように何気なく触る機会もあるでしょう。ですので、頻繁に壁が汚れてしまうのです。
壁紙の汚れ②:クレヨンなどの汚れ
壁に赤や青などの色が付いていることはありませんか。その汚れ、クレヨンなどの画材のせいかもしれません。手に画材を付けたまま壁を触ったり、壁に落書きをしてしまうと汚れがついてしまいます。
壁紙の汚れ③:たばこの臭いやヤニ
タバコには多くの有害成分や窒素化合物が含まれており、これらは悪臭や黄ばみの原因になったりします。とくにタバコの煙にもこの有害成分などが含まれているため、壁紙に煙が染みついてそのまま放置していると黄ばみや悪臭の原因になるのです。
壁紙の汚れ④:カビ
カビは湿気が多い部屋や水気がある場所に発生しやすいです。もちろん、壁紙もカビが生える恐れがあります。カビが壁紙に生えてしまうと、汚れが着いてしまうほか、健康的にもよくありません。
とくに、カビの中でも黒カビは、一度壁紙についてしまうとなかなかとれない頑固な汚れとなってしまいます。
壁紙の汚れ⑤:ほこりやすす
ほこりやススといったものは壁紙がよごれてしまう原因になります。壁は垂直に立てられているため、「どうやってほこりがつくのか」と疑問に思ってしまう人もいらっしゃるでしょう。ほこりは一度空中に舞ってしまうと数時間は地面に落ちてこないほど軽量です。そのまま壁に付着してしまって、その付着したほこりがたまっていくと、壁紙の汚れとなります。
すすもなにかの拍子についてしまうと、壁紙の汚れとなっていきます。
壁紙を掃除する方法。種類によって掃除方法を変えよう
壁紙の汚れをおとすためには掃除をするか、取り替えるか、このふたつの方法しかありません。取り替えるのもいいですが、費用が余分にかかってしまいます。
また、まだ使える壁紙を取り替えてしまうのはもったいないもの。ですので、汚れが落とせそうな場合は以下の方法で汚れを落とせないか試してみてください。
壁紙の汚れには拭き掃除がおすすめ
ヤニや手垢、皮脂や油汚れによる壁紙の汚れを効果的に落とすには拭き掃除がおすすめです。拭き掃除は以下のようにおこないましょう。
・まず、壁紙についたほこりをはたきで軽く落とします。
・ほこりをはたきで落としたらぬるま湯で濡らした雑巾に洗剤を馴染ませて壁を拭いていきます。
・拭いたら、壁に残った洗剤を水ぶきで落としていきます。
・乾拭きをおこなってきれいな壁紙へ仕上げます。
洗剤は食器を洗う時に使う中性洗剤を使うといいですね。
布製の壁紙などは拭き掃除をおこなえないため、柔らかい布などを使って優しく汚れを叩くように落としていきます。
消しゴムを使う
ビニール樹脂を使った壁紙についた黒ずみをよりきれいにしたい場合は、消しゴムをつかって軽く、こすり跡をこすってあげましょう。こうすることで拭き掃除で取り切れなかった黒ずみを落とすことができます。
消しゴムを使うときも、壁紙の素材に要注意してくださいね。
また、紙でできた壁紙はうかつに拭き掃除がおこなえないため、消しゴムをつかって汚れを落としていきます。
クレヨンはパックで落とす
壁に落書きされたクレヨンの跡などは、拭き掃除をおこなってもなかなか落ちないものです。こういうときは……。
・落書きされている場所に中性洗剤をスプレー
・ラップなどで約15分を目途にパック
・水ぶきをする
これらの手順で汚れを落としていきます。軽度のものであれば、拭き掃除と同じ手順で取れる場合があります。
また、色鉛筆による汚れは消しゴムをつかうと取れる場合もありますよ。
カビを落とす場合
壁紙のカビを落とす前に、まずは壁紙の種類を特定してからおこないましょう。なぜなら、壁紙の種類によってカビの落とし方が違い、間違った方法で掃除してしまえば、壁紙の状態が悪くなるから。
カビを落とす場合は、水に強い素材か弱い素材かで壁紙の種類を見極め、掃除をおこなっていきましょう。
水に強い壁紙の場合
水に強い材質の壁紙の場合は……
・ほこりをはたきでおとす
・水ぶきをおこなって、カビをある程度落とす
・漂白剤やカビ落とし用の洗剤を、歯ブラシなどを使って気になるところに塗り込む
・水ぶきで洗剤を拭き取る
・乾拭きして仕上げる。
水に弱い壁紙の場合
水に弱い壁紙の場合は、拭き掃除を不要とするカビ落とし用洗剤をつかって掃除をしていきましょう。通販などを覗てみれば手軽に購入できますよ。
多くの場合はカビが気になるところに洗剤を塗り、乾くまでまてばカビが取れる製品もあります。
身体に害がない成分で作られているものもあるので、試してみてはいかがでしょう。
水やスプレーを使う場合は要注意
拭き掃除は壁に付着した汚れを物理的に取るためには有効的な手段です。とくに、壁についたヤニや手垢や皮脂、油汚れを取るには効果的。水や洗剤スプレーを併用して使えば、より効率的に汚れを落とすことも可能です。
しかし、これはビニール樹脂などでできた壁紙。つまり、水に強い耐性を持つ壁紙に有効的な手段です。たとえば、紙でできた壁紙などは、水分をむやみに使ってしまうとカビが発生してしまったり、壁紙自体が劣化してしまうおそれがあるので注意しましょう。
壁紙の種類
より正しく壁紙を掃除するために、壁紙の種類を把握していきましょう。一般住宅によく採用されている壁紙を中心にご紹介していきます。
①ビニールクロス
ビニールクロスとは塩化ビニール樹脂を原料として作られた壁紙で、ビニールシートの裏に紙を貼って厚く、丈夫にしたものです。
多様な細工処理が可能で、カラーバリエーションや模様が豊富なのも特徴。コストパフォーマンスもよく、耐久性も高いことから、一般住宅の多くはこのビニールクロスを採用しています。
②珪藻土壁紙/漆喰壁紙
珪藻土(けいそうど)とは藻類の一種が石灰化されて土になったものです。この珪藻土は壁紙の原料として使われます。吸水性が高く火に強いことから、蔵などの湿気がたまりやすい場所に張られることが多いです。
漆喰は瓦や石材の接着でつかわれる、消石灰を主分としたものです。
③紙クロス
紙クロスとは、パルプとよばれる植物の繊維で作られた壁紙です。洋紙タイプや和紙タイプなど加工方法も豊富なため、さまざまなデザインと質感があるのが特徴です。
音を吸収してくれる、空気の通しを良くしてくれるメリットを持ちます。
④木質系
壁紙のなかにはスライスした木材に、紙やアルミといったものをスライスした木材の裏に貼り付け丈夫にしたものがあります。木材の色味も暖かく、自然な部屋を演出できるため、温かみを忘れない部屋を演出することが可能になります。
⑤織物クロス
織物クロスはその名の通り、木綿や麻といった布の原料となるもので作られた壁紙です。壁紙としては重厚感や高級感を持ちエレガントに部屋を表現できるため、ホテルなどで採用されることが多いそう。破れにくく頑丈で、かつ紙クロスと同じく空気の通りを良くしてくれて、さらには湿気をよく吸収してくれます。
⑥オレフィン壁紙
プラスチックの一種、ポリエチレンなどの合成樹脂を原料とした壁紙です。ビニールクロスのように多様性があり、傷つきにくく汚れに強いのが特徴です。
壁紙の汚れを防ぐ方法
壁紙に黒ずみや黄ばみが付いていたりすれば、汚れを落とすのは大変なものです。頑固な壁紙の汚れを落とすには時間と労力を無駄に消費してしまうもの。なるべくならば、時間や労力を無駄にしないように、壁紙の汚れを常日頃なんとかしたいものですね。
そのためには、壁紙が汚れないように汚れを防ぐ方法を実践することが大切です。
壁紙汚れ防止シートを使う
壁紙を汚れないようにするためには、壁紙の傷・汚れ防止シートを使うといいでしょう。ホームセンターや通販で気軽に購入できるためおすすめですよ。
壁紙に貼るシートなどは、剥がすときに、粘着部分が壁に引っ付いてしまわないか心配になりますが、最近では弱粘着性のシートも販売されます。
各家庭に合わせた壁紙汚れ防止シートを使いましょう。
しかし、壁紙によっては貼りにくいもの、貼ってはいけない種類があるので注意しましょう。
定期的に部屋の掃除をおこなう
定期的に部屋の掃除をおこなうことで、家のなかにたまるほこりの量を減らします。このときにはたきなどで壁紙についているほこりを落とすことで、汚れになるのを防ぎます。
壁紙を拭く
壁紙には毎日のように人が触れるため、脂や皮脂がこべりついてしまいます。頑固な汚れになるまえに、こまめに壁紙を拭いて汚れを落としていきましょう。紙素材の壁紙などは水に弱いので拭くときには注意が必要です。
定期的な換気で湿気を追い出す
壁紙の汚れのひとつといえばカビ。そのカビは汚れを生み出すほかに、健康的な被害を及ぼす可能性があります。カビが繁殖しないように、カビを生み出す原因のひとつ、湿気を部屋から追い出しましょう。
湿気対策は窓を開けることによる換気が効果的で、カビによる壁紙の汚れを防ぐこともできるのです。
部屋でたばこを吸わない
部屋でたばこを吸うと、そのたばこの煙が壁紙に付着してしまい、悪臭や黄ばみを生み出します。せめて部屋の中でたばこを吸わないようにしましょう。
汚れが退かない。劣化の場合は壁紙を新しくしてみては
壁紙に汚れがたまってしまえば、壁紙の掃除をしてきれいにするでしょう。しかし、汚れがたまり過ぎてしまうと、いくら掃除をおこなっても、黒ずみや黄ばみが退かないどころか、逆に気合を入れて掃除をし過ぎて壁紙の状態が悪化してしまった……。なんてこともありえます。
汚れがなくならない、掃除をし過ぎて壁紙の状態が悪化してしまった場合は、思い切って壁紙を新しくしてみてはいかがでしょうか。
また、長年同じ壁紙を使っていれば、壁紙自体も劣化してしまうので、いずれにせよ張替えなければいけない時期というのもでてきます。
もし、壁紙を張り替える場合は、素材をよく吟味してから、自分たちが納得できる壁紙を選んでみてください。
壁紙張り替えなら業者に依頼しよう
織物クロスや紙素材の壁紙などは、素人による貼りかえ作業が難しいです。無理におこなってしまえば、せっかく購入した壁紙がくしゃくしゃになったり、貼れたのはいいものの、デコボコになってしまったなんてことも。
ハウスクリーニング業者などならば、幾度も壁紙を貼りかえた経験もあるので、素人による張り替え作業とくらべるとよりきれいに壁紙を貼りかえてくれることでしょう。
壁紙張り替え費用は業者にもよりますが、壁紙、壁紙剥がし代込みで約50,000円~請け負ってくれますよ。詳しい費用を知りたい人は各業者へ見積り書を出してもらいましょう。
ハウスクリーニング業者に依頼するのであればついでに、部屋の掃除もおこなってもらうのもいいですね。
まとめ
壁紙の汚れの多くは人の脂や皮脂によるものだといわれています。また、たばこなどの煙やカビのせいで壁紙が汚れることもあります。
これらの汚れを放置しておくと、壁紙の汚れが頑固になり、掃除をおこなってもなかなか汚れがとれない。なんてこともあるのです。
壁紙の汚れが重度化させないためにも、こまめに壁紙の汚れやほこりを落とすことを忘れないようにしましょう。
もし、壁紙を新しいものに変えたいと思ってしまう場合は、一度、ハウスクリーニング業者などに相談してみてくださいね。
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