
イギリスなどヨーロッパの習慣を取り入れ、アフタヌーンティーを楽しむ方はいますか。またリラックスを兼ねて、寝る前に紅茶を1杯いれる、という方も多いことでしょう。紅茶はイギリス文化の一角を占めているだけでなく、お茶の生産の8割が紅茶に加工されるなど世界各地で愛され続けています。
ところで紅茶の葉に消臭効果があるということはご存じですか。捨てるだけだった茶がらも有効的に活用できるため、ティータイムをより楽しく過ごせるようになることでしょう。
今回は紅茶の消臭効果について解説します。これまで紅茶になじみのなかった方にとっても、紅茶文化に触れるチャンスですよ。

目次
なぜ紅茶に消臭効果があるの?
紅茶はお茶の葉を摘んで細かくし、室温程度で発酵させた後に乾燥させたものです。そのため酵素で成分が酸化されることで「緑茶」とは異なる、別の風合いを出しています。
その「風合い」を出す成分のなかに、消臭効果のある成分が混ざっているのです。
カテキン
緑茶において渋みを出す成分であり、紅茶にも含まれています。カテキンには抗酸化作用があるといわれているほか、においの成分についても分解する作用が確認されているのです。
またカテキンはアルデヒド類についても分解する性質を持つことが、近年の研究によってわかってきました。接着剤などに含まれるホルムアルデヒドなどを原因としたシックハウス症候群は近年大きな問題になり、新築・リフォーム住宅では換気設備を必須にするなどの対策が取られています。これに紅茶の葉も対策に加えることで、安心した生活につなげることができるでしょう。
テアフラビン
緑茶と比べ紅茶や紅茶がらに多くふくまれているのが「テアルビジン」「テアフラビン」といった、発酵によって生まれた物質です。紅茶の「赤み」にあたる物質ですが、このうち「テアフラビン」には抗菌効果があることがわかっています。においは雑菌の繁殖によって生じることが多いため、抗菌効果が消臭にもはたらくのです。
茶がらの穴がにおいを吸着する
活性炭は表面に無数の穴が開いており、その穴ににおいを閉じ込めることで脱臭効果があるといわれています。紅茶を入れた後の茶がらも成分が抜けて同じような構造をしているため、同じような脱臭効果が見込めるといえるでしょう。
紅茶の消臭効果はいつまで続く?
消臭剤はいずれも使用期間があります。これは効果のある成分やにおいの吸着量に限りがあるからです。当然ながら紅茶の消臭効果にも期限があるといえます。
1~2週間を目安に交換しよう
紅茶の茶がらが消臭効果を発揮するのは1~2週間といわれています。それ以上放置してしまうと茶がらが必要以上に湿気を吸ってしまい、雑菌やカビが生えるおそれがあるためです。先ほど触れたとおり雑菌はにおいを生む原因ともなり得るため、衛生上の問題だけでなく「におい防止のための茶がらが、逆ににおいの原因」となってしまいます。
生ごみに混ぜる手も
生ごみはわたしたちにとって不用なものでも、雑菌にとっては栄養の宝庫です。そこで、抗菌効果のある紅茶の茶がらを混ぜてみましょう。においの原因となる菌の繁殖を抑制し、ゴミ出しの日まで快適に過ごすことにつながります。飲んだ茶がらをそのまま生ごみに混ぜるだけなので手間もかかりません。
紅茶の消臭効果に危険性はある?
ここまで聞くとメリットが多いようにみえる紅茶の茶がらですが、危険性などは確認されていないのでしょうか。
雑菌やカビが繁殖する可能性
先ほど触れたとおり、紅茶の茶がらを放置しすぎると雑菌やカビが繁殖するおそれが出てきます。カビの胞子などはアレルギーの原因となるため1~2週間をめどに交換し、交換した茶がらは捨てるようにしましょう。
染色作用が強い!シミには注意
紅茶は一度いれた後でも茶がらに成分が残っていることは、消臭に使えるひとつの理由でもあります。とくに紅茶の赤みを出す「テアルビジン」「テアフラビン」は色を染める効果が強く、「紅茶染め」という楽しみ方をする方も少なくありません。
しかし当然ながら、消臭剤として使っているときにもこの「染色効果」ははたらきます。とくに乾燥しないまま色が薄い部分に放置してしまうと色移りを起こしてしまうのです。新聞紙越しでも色移りが起こったとの話があるため、ビニールシートや食品トレイなど水分を通さず、色移りしても問題ない物を下に敷いておきましょう。
カフェインは取りすぎると有害だが…
眠気覚ましにカフェインを取るという方も多いかと思います。紅茶にも含まれていますが、このカフェインは取りすぎると中毒症状を起こすこともある、意外と有害な物質です。
しかし消臭剤として茶がらを使うぶんには問題を起こしにくいということも事実。茶がらがたくさん必要だからといって飲みすぎないように注意が必要、といえるでしょうか。
紅茶を使った消臭剤の作り方!!
では、紅茶を使った消臭剤の作り方をご紹介します。
・茶がら
・未使用のティーバッグや不織布・メッシュ生地など、通気性のあるもの
・(必要に応じて)フライパンや電子レンジ
使える場所
靴箱、押し入れ、キッチンの棚などにおいが気になる場所。
また袋に入れず生ごみに混ぜる、室内の観葉植物用の土に混ぜ、消臭効果とともに肥料代わりにすることも可能なので試してみましょう。
作り方
手順1)ティーバッグから茶がらを取り出し、乾燥させてください。日光に当てて天日干しのほか、フライパンで炒るのも有効な方法です。また電子レンジを使って加熱することで、レンジ内にこもりやすいにおいも除去することにつながります。
手順2)乾燥した茶葉を通気性のある袋に入れてください。
手順3)においが気になる場所に置きましょう。色移りが気になるところには食品トレイを下に敷くなどの対策をしておくと安心です。
まとめ
飲んで楽しみ、消臭にも活躍する紅茶は私たちの生活をより豊かにしてくれるでしょう。これまで紅茶を飲んでいた方だけでなく、紅茶の習慣がなかった方もぜひ消臭剤として活躍させてみてください。
ただし「紅茶染め」という楽しみ方があるように、紅茶の葉には色移りが気になる成分が含まれています。十分に乾燥させるとともに、白色の戸棚などは食品トレイを用意するなどの対策をしてきましょう。
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