
「スマートキーは手元にあるのに、なぜかエンジンがかからない……」そんなときは、いつもとは別の操作をしてエンジンをかけてみましょう。
エンジンがかからなくなるトラブルは、意外と簡単なことが原因で、すぐに解決できることも多いです。本記事では、簡単にできるエンジン始動の方法をご紹介しますので、ひとつずつ車の状態を確認しながら試してみましょう。
ただし、鍵や車に問題が起こっていて、プロの力を借りなければならないケースもあります。自分でエンジンがかけられない場合や、修理が必要だと判断した場合は、すぐに業者に点検や修理の相談をしましょう。

目次
すぐに試せるエンジンのかけ方
車にはさまざまな安全装置が取り付けられています。そのため、小さなミスがあるだけでもエンジンがかからなくなることがあるのです。
半ドアになっていないか、手元のスマートキーに異常はないかなどをよく確認して、いつもと違う状態になっている場合は改善してからエンジンをかけましょう。
スマートキー以外のものを操作する方法
エンジンがかからないときにまず確認していただきたいのは、ちょっとしたミスをしていないかということです。考えられるおもなミスは3つあります。
・シフトレバーが「P」もしくは「N」に入っていない
エンジンをかけても車が急に動くことがないように、AT車の場合は「P」、MT車の場合は「N」にシフトレバーが入っている状態でエンジン始動する必要があります。
・ブレーキペダルもしくはクラッチペダルを踏んでいない
シフトレバーのときと同様、エンジンをかけても車が急に動くことがないように、ブレーキペダルやクラッチペダルを踏みながらエンジンをかけなければなりません。
・ハンドルロックがかかっている
うっかりエンジン始動前にハンドルを動かしてしまうと、盗難防止のためのハンドルロック機能が作動して、ハンドルは固まりエンジンはかからなくなります。ハンドルを左右どちらかに回す動きをしながらエンジンをかけてみましょう。
3つのミスをしていない場合は、スマートキーを使ったエンジン始動が必要かもしれません。次に紹介するもうひとつの方法を試してみてください。
スマートキーを使う方法
車のドアが解錠できていれば、スマートキーの電池が完全に切れたわけではないと考えられます。しかし、電池残量が少なくて正常にエンジンがかからない可能性はあるので、先にご紹介したミスがない場合は、以下の方法でエンジン始動に挑戦してみましょう。
- シフトレバーが「P」もしくは「N」に入っていることを確認する
- ブレーキペダル・クラッチペダルを踏む
- スマートキーのエンブレム部分を指定の場所に接触させる
- エンジンスタートボタンを押す
スマートキーのエンブレム部分を接触させる指定の場所は、車種によってエンジンスタートボタンやハンドル脇などさまざまです。詳しくは車の取扱説明書を確認してください。
スマートキーの電池残量が少なかったり、電池切れだったりが原因の場合は上記の方法でエンジンがかかります。ただし、1度車を停めたらまたエンジンがかからなくなるおそれがあるので、早めに電池交換をしましょう。
電池交換の方法は次章でご紹介していますので、そちらを参考にしてください。
原因がスマートキーの場合の対処法
スマートキーの電池は、残量が少なくても切れていてもエンジンをかけることができます。しかし、そのまま放っておけば次回車に乗るときにまた同じようにエンジンがかからなくなってしまうので、電池交換が必要です。マイナスドライバーと新しいボタン電池を用意して、以下の手順で早めに交換しておきましょう。
- メカニカルキーを取り出す
- マイナスドライバーで本体を開く
- マイナスドライバーでボタン電池を取り出す
- 新しいボタン電池を入れる
- 本体を再び閉じる
スマートキーの電池は1~2年が平均的な寿命なので、電池切れの心配がないようにしたい場合は、1年に1回交換しておくと安心です。
なお、自分で交換するのは不安、もしくは面倒という場合は、業者に依頼することもできます。スマートキーの電池交換を依頼できる業者はおもに3つです。
- ディーラー
- カー用品店
- ガソリンスタンド
費用相場は500~1,000円です。カー用品店は、選ぶお店によってもう少し安い価格で交換できる場合がありますが、基本的には相場から大きく変わることはありません。
ガソリンスタンドは給油のついでに交換すれば利用しやすいですが、セルフが増えたことで電池交換をおこなうスタッフがいない可能性もあります。
そのため、3つの選択肢はありますが、自分で交換ができない場合は、ディーラーに依頼するのが1番安心だといえます。
また、スマートキーのボタンを押してもまったく反応がない場合や、電池交換してもエンジンがかからない場合は、故障しているおそれがあります。故障したスマートキーを自分で修理することはできないので、まったく反応がない場合は、ディーラーに修理依頼をしましょう。
原因が車側の場合の対処法
操作ミスもしていない、スマートキーにも異常はないという場合は、車本体に異常が起きていると考えたほうがいいかもしれません。
その場合、考えられるのはバッテリー上がりと車の故障です。起こっている異常がどちらかは、簡単に確認できるポイントがありますので、以下の表を参考にしてください。
バッテリー上がり | 車の故障 |
---|---|
|
|
車が故障している場合は、素人が下手に触ると余計に状態が悪くなるおそれがあります。ディーラーに修理を依頼して、異常がある部分を徹底的に直してもらいましょう。
バッテリー上がりを直す方法は3つあります。状況に応じて使いやすい方法を選択して対処しましょう。
・ロードサービスを呼ぶ
JAFなどのロードサービス業者や保険業者に連絡すると、基本的に無料でバッテリー上がりを直してくれます。安価で確実に直したい場合におすすめです。
・自分で直す
救援車から電気を供給してもらったり、ジャンプスターターという道具を使ったりすれば自分でエンジンがかかる状態にすることができます。業者依頼が面倒な場合は自分で対処しましょう。
・業者に依頼する
ロードサービスが使えない場合や急ぎの場合は、生活110番にご相談いただければ、バッテリー上がりを直すプロを素早く手配します。
車の構造や整備に詳しい場合は、自分で直すのもいいですが、ロードサービスが利用できる場合は、すぐに相談して現場に来てもらうのが安心です。
ただし、ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇やバッテリー上がりの起こりやすい冬場は、ロードサービスへの相談が立て込むことがあります。タイミングが悪いと到着までに時間がかかる可能性もあるので、早くバッテリー上がりを直したい場合は、生活110番にお問い合わせください。
日本全国さまざまな場所に加盟店があるので、バッテリーが上がった現場近くの業者をすぐにご紹介します。

まれにみられるもう1つの原因
スマートキーの車でエンジンがかからなくなるのは、基本的にこれまでご紹介したことが原因です。しかし、まれに電波干渉によってエンジンがかからなくなる場合があります。
スマートフォンやドライブレコーダー、充電中のアイコスなどの電波や、電波塔などの強い電波を発する場所の近くに車を停めると、電波干渉が起こるおそれがあるのです。
スマートフォンやアイコスなどの小さいものが原因であれば、スマートキーと離れた場所に置けば電波が干渉することはありません。保管場所を変えてエンジンをかけてみましょう。
電波塔などの強い電波が原因の場合は、自己解決が難しいです。ロードサービスを呼んで対処してもらいましょう。
ただし、最近のスマートキーは性能がいいため、最初にお伝えした通り電波干渉によるトラブルがほとんどありません。レアケースとして頭の片隅に入れておきましょう。
法定点検をしていても油断禁物
突然車のエンジンがかからなくなるのは困ります。しかし、車検や法定点検を受けているだけでは100%安心とはいえません。
車検は保安基準を満たしているかの点検、法定点検は故障や事故がないようにおこなう点検ですが、どちらも1~2年に1回しか実施しません。
さらに、車体の点検はおこなってもキーまで詳しく点検はしないため、キーの不調には気付かない可能性が高いのです。
プロの点検に勝るものはありませんが、日常的に使用しているのは自分です。車体からキーまで、車を動かすものの小さな変化を見逃さず、気になることがある場合は早めに点検を依頼するなどして対策をしましょう。
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