バッテリー上がりにはジャンピングスタートで対処!正しい手順を解説

2023.1.30

バッテリー上がりにはジャンピングスタートで対処!正しい手順を解説

「ジャンピングスタートをしたいけど方法がわからない……」
バッテリー上がり後の対処は、慣れていないとどうすればいいかわかりませんよね。

バッテリー上がりが起きてしまったら、まずはエンジンを始動させなければなりません。
ジャンピングスタートは正しい方法でおこなわないと、感電や発火の危険性があるため、注意して作業しましょう。

今回は、ジャンピングスタートの手順や注意点について紹介していきます。
この記事を読んで、正しくバッテリー上がりの対処をおこない、安全に車を走らせましょう。

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バッテリー上がりかどうかは症状で判断できる

バッテリーが上がって電気が不足すると、ガソリンを入れてもエンジンがかからなくなってしまいます。しかし、エンジンがかからなくなる原因はバッテリー上がり以外にもあります。適切な対処をするためには、まずエンジンがかからない原因がバッテリー上がりなのかどうかを確認しましょう。バッテリー上がりかどうかは、症状から判断することができます。

エンジンがかからないときの3つの症状と原因

エンジンがかからないときは、以下3つの症状と原因を照らし合わせてみましょう。

症状 原因
セルモーターが回るがエンジンがつかない ガス欠など
電装品は作動するがセルモーターが回らない セルモーターの故障
セルモーターが回らず、ほかの電装品も作動しない バッテリー上がり

まず、セルモーターと電装品の動きに注目してみましょう。バッテリー上がりの可能性が高いのは、セルモーターが回らず、かつそのほかの電装品も作動しないというときです。

「セルモーター」はエンジンをかけるときに回転するモーターです。エンジンをかけようとしたときに「キュルキュル」という音がしているという場合は、セルモーターは回っています。セルモーターが回るということは正常に電気が供給されているということですので、ガス欠などバッテリー上がり以外の原因があると考えられるでしょう。

ジャンピングスタートでエンジンをかける方法2つ

車のバッテリーは、走行することで充電をします。バッテリーが上がるとエンジンをかけられなくなりますが、一度エンジンをかけることができれば、走行することで再び充電ができる可能性があるのです。

バッテリー以外のところから車に電気を供給してエンジンをかけるのが「ジャンピングスタート」です。ジャンピングスタートには、おもに2つの方法がありますので、それぞれ手順を解説します。

ジャンピングスタートは感電などのおそれもある危険な作業です。ジャンプスターターや車の取扱説明書を必ず読み、正しい手順で安全を第一におこないましょう。

ジャンプスターターを使う方法

「ジャンプスターター」は車のバッテリーに電気を供給し、エンジンをかけるための機械です。カー用品店などでは1万円前後で販売されていて、シガーソケットに接続して手軽に使えるものもあります。

ジャンプスターターは、事前に充電しておく必要があります。電圧や電流が車と適合する製品でなければ使用できませんので、ジャンプスターターに表示されている適合表などを確認して用意しましょう。

ジャンプスターターの使用手順
(1)ジャンプスターターのバッテリー残量が十分か、本体やケーブルに破損などがないかを確認します。
(2)車の電源をOFFの状態にし、ギアをオートマ車の場合はP(パーキング)、ミッション車の場合はN(ニュートラル)に入れ、サイドブレーキを確実に引きます。
(3)車のボンネットを開け、バッテリーのプラス端子についているカバーを開けます。
(4)ジャンプスターターの赤いプラスケーブルを、バッテリーのプラス端子に接続します。
(5)ジャンプスターターの黒いマイナスケーブルを、エンジンブロックなどの金属部分にボディアース接続します。ボディアースの場所は、車の説明書で確認しましょう。
(6)ジャンプスターターの電源を入れ、数分間放置します。
(7)しばらくしたら、車のエンジンをかけます。
(8)一度でかからなかった場合、数分の間隔を開けて再びエンジンをかけます。
(9)エンジンがかかったら、ジャンプスターターの電源を切ります。
(10)ジャンプスターターの黒いマイナスケーブルを外します。
(11)ジャンプスターターの赤いプラスケーブルを外します。
(12)しばらく走行してバッテリーを充電しましょう。

救援車を使う方法

救援車を使う方法

ジャンピングスタートは、ほかの車から電気を分けてもらう方法あります。ほかの車とバッテリーを接続するには「ブースターケーブル」が必要です。ブースターケーブルは3,000円前後で手に入るので、救援車さえ見つかればジャンプスターターを使うよりも安価に済むでしょう。

電気を分けてくれる救援車は、バッテリーが上がった故障車と電圧が同じ車である必要があります。電圧は普通乗用車が12V、大型車は24Vであることが多いです。

また、ハイブリッド車や電気自動車はバッテリーの仕組みが違います。ジャンピングスタートをすると故障してしまうおそれがあるため、救援車にすることはできません。

ジャンピングスタートの手順
(1)救援車のバッテリーと故障車のバッテリーが届くように、救援車を配置します。
(2)救援車のエンジンを止め、救援車と故障車の電源をOFFの状態にします。
(3)救援車と故障者のボンネットを開け、バッテリーのプラス端子についているカバーを開けます。
(4)ブースターケーブルは赤いプラスケーブルと、黒いマイナスケーブルのセットになっています。それぞれに破損などがないことをよく確認しましょう。
(5)故障車のバッテリーのプラス端子に、赤いプラスケーブルを接続します。
(6)赤いプラスケーブルのもう片方を、救援車のバッテリーのプラス端子に接続します。
(7)救援車のバッテリーのマイナス端子に、黒いマイナスケーブルを接続します。
(8)黒いマイナスケーブルのもう片方を、故障者のエンジンブロックなどの金属部分にボディアース接続します。ボディアースの場所は、車の説明書で確認しましょう。
(9)救援車のエンジンをかけます。
(10)5分ほど待ってから、故障車のエンジンをかけます。
(11)エンジンがかかったら、故障者側のマイナスケーブルを外します。
(12)救援車側のマイナスケーブルを外します。
(13)救援車側のプラスケーブルを外します。
(14)故障車側のプラスケーブルを外します。
(15)しばらく走行し、バッテリーを充電しましょう。

エンジンがかかったら走行して充電する

ジャンピングスタートでエンジンをかけることができますが、あくまで応急処置です。すぐにエンジンを止めると、またエンジンがかからなくなってしまうおそれがあります。

ジャンピングスタートでエンジンをかけたら、そのまま30分~1時間程度走行してバッテリーを充電しましょう。その場でアイドリングしているだけでも多少は充電できますが、走行したほうがエンジンの回転数が上がり、より効率的に充電ができます。

応急処置だけで済ませようとせず、早めに整備工場などでバッテリーの点検をしてもらいましょう。
一度バッテリー上がりを起こしたバッテリーは、大きなダメージを受けており、バッテリー自体の寿命の可能性もあります。

このような場合、再びバッテリー上がりが起きるおそれがあるため、バッテリーの交換をしましょう。

自分で対処する場合の注意点6つ

【危険】自分で対処する場合の注意点

車の整備作業を自分でおこなうことには、感電や発火によって最悪は死に至るリスクがともないます。ここで紹介する注意点をよく確認し、必ず安全を第一に作業をしましょう。不安があるなら業者に依頼する手もありますので、この後の「バッテリー上がりに対応してくれる業者もある」もご覧ください。

すぐに対処したいが、不安があるという方は、ぜひ弊社の生活110番までお問い合わせください。
バッテリー上がりを直すプロの加盟店が、深夜・早朝いつでも現場に駆けつけます。(※)
ジャンピングスタートにも対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により対応できない場合がございます。

作業前にジャンプスターターやケーブルの点検をする

ジャンプスターター本体に損傷があったり、ケーブルに断線があったりすると、使用時にそこから漏電して感電するおそれがあります。使用前に必ず状態を点検し、損傷などがみられる場合は使用をやめましょう。

ケーブル接続の順序と位置を守る

上で解説したケーブルを接続する順序は、電気の流れに配慮した安全な接続方法です。もしもつなぐ順序や位置を間違えるとケーブルに過剰な電気が流れ、感電したり、ショートが起こったりして車が故障する原因になります。ひとつひとつ確認しながら、正確に作業をしましょう。

マイナスケーブルはボディアースにつなぐ

マイナスケーブルをつなぐ際には、火花が散ることがあり、バッテリーが放出している水素に引火するおそれがあるのです。そのためマイナスケーブルはバッテリーのマイナス端子に直接つながず、バッテリーから離れた場所にあるボディアースに接続します。車のボディアースの位置をあらかじめ確認してから、作業をおこないましょう。

感電を防ぐためにケーブルの扱いに注意する

接続時にケーブルの扱いを誤ると、バッテリーやジャンプスターターの強力な電気が体に流れて大変危険です。感電を防ぐためには、以下のことに細心の注意を払いましょう。

  • ケーブルのクランプ(接続部分)同士を触れさせない
  • ケーブルのクランプを車体や金属に触れさせない
  • プラスケーブルとマイナスケーブルを同時に持たない
  • 濡れた手で作業をしない
  • 電気を通さない素材の手袋を着用する

顔や金属製のものをバッテリーに近づけない

ケーブルの接続時には、火花が散ることがありますので、バッテリーに顔などを近づけると火花がかかってけがをするおそれがあります。また、金属製のネックレスなどが車体の金属部分に触れると感電やショートのおそれがありますので、金属製のものは身につけないほうがよいでしょう。

エンジンがかからないこともある

バッテリー上がりの原因がバッテリー自体の寿命や劣化だった場合、ジャンピングスタートをおこなってもエンジンがかからないこともあります。そのような場合にはバッテリーの交換が必要ですので、業者を呼ぶなどして対処してもらいましょう。

車のバッテリーが上がる原因と予防対策5つ

バッテリーが蓄えた電気を使い切ってしまうのがバッテリー上がりですが、電気を使い切ってしまう原因はいろいろとあります。バッテリー上がりにつながる要因を知っておくことで、今後バッテリー上がりを起こさないための予防対策として活用できるでしょう。

ヘッドライトをつけたままや半ドアにしない

バッテリーは走行中に電気を充電するため、走行していないときに電気を使用すると減っていきます。
エンジンをかけていない状態でヘッドライトをつけたままにしていると、約5時間でバッテリーが上がります。

また、ドアが閉まり切っていない半ドアだと、ルームランプが点灯した状態になります。
ルームランプもつけたままにすると、約40時間でバッテリーが上がるといわれています。
車から降りるときには、ライトをはじめとした電装品がOFFの状態になっていることを確認しましょう。

スマートキーはエンジンスイッチの切り忘れに注意

スマートキーを採用している車は、キーを鍵穴に差さなくてもボタンを押すことでエンジンをつけたり消したりができます。便利なスマートキーですが、エンジンスイッチを切り忘れてしまうという事例があります。

従来の車は、エンジンを切っても電源がOFFのところまでキーを回さなければキーを抜き取ることができません。一方スマートキーは、エンジンをかけたままでもキーを持って車を降りることができてしまいます。

スマートキーの車でとくに多いのは、エンジンは切ったものの、電気系統の電源がついたままの状態で車を降りてしまうということです。ライトなどがついていなかったとしても、電源がついていれば待機電力を消費していきます。

車を降りる際にはエンジンだけでなく、メーター部分の警告灯なども消えていることを確認しましょう。

長期間走行していないとバッテリーが上がることがある

車のバッテリーに限らず、電池類には自然放電(自己放電)という現象が起きます。電気を使用していなくても、化学反応によって自然に少しずつバッテリーが減っていくのです。
長期間走行していない車は充電されず、自然放電によってバッテリーは減っていきます。
そのため、再びバッテリー上がりを起こす可能性があります。

車は少なくとも週に1度、30分~1時間程度は走らせるのが理想的です。

電装品は使いすぎに注意

電装品は使いすぎに注意

バッテリーの充電に対して電装品が消費する電力が上回ると、バッテリー上がりにつながります。

渋滞中や停車中にエアコンやオーディオを長時間つけたままにしているのが、よくあるケースです。
渋滞で遅く走っているときや停車中は、エンジンがかかっていても回転数が低いため、バッテリーの充電があまりされません。

また、追加の電装品をたくさんつけている場合にも注意が必要です。とくにセキュリティの電装品などは、駐車中も作動しているので常にバッテリーを消費します。搭載している電装品の消費電力を確認して、無理のない範囲で使用しましょう。電力を多く消費してしまうことが多いのであれば、容量の大きなバッテリーに交換を検討してもよいかもしれません。

バッテリーの寿命がきている

車のバッテリーの寿命は、一般的に2年~3年といわれています。使用状況によってはもう少し長く使える場合もありますが、走行の頻度が少なく、一度の走行距離が短いほど寿命は短くなる傾向にあるようです。

寿命を迎えたバッテリーは頻繁にバッテリー上がりを起こすようになり、そのまま使用し続けるのは危険です。以下のような傾向がみられる場合は寿命が近づいているおそれがありますので、一度点検をしたほうがよいでしょう。

  • エンジンのかかりが悪い
  • ヘッドライトが暗い
  • パワーウインドウの動きが遅い
  • バッテリー液が濁っている

対処が難しいならプロに依頼しよう

慣れていなければ、バッテリー上がりを自分で対処することは難しいでしょう。そのような場合には、無理はせずにプロに頼りましょう。バッテリー上がりのときに頼れる業者はおもに、「ロードサービス」と「カーバッテリー修理業者」があります。

ロードサービスは登録しなくても利用できる

自動車保険には、「バッテリー上がりの際の対処を1回だけ無料で受けられる」などのロードサービスの特典がついていることがよくあります。これはあくまで特典としてついているサービスですので、利用することで保険料が上がるといったことは基本的にありません。加入している自動車保険のサービス内容を確認してみましょう。

自動車保険以外のロードサービスに駆けつけてもらうことができます。ロードサービスに登録していた場合、バッテリー上がりの対応は無料でしてもらえることが多いです。

事前に登録をしていなくても、ロードサービスは利用することができますが、各作業に対して料金が発生します。バッテリー上がりの際のエンジン始動などの応急処置の場合、13,000円程度が相場です。また、高速道路などに来てもらう場合、別途交通費がかかることもあります。

まとめ

今回は、ジャンピングスタートについて紹介していきました。
記事の重要な点を以下にまとめました。

  • バッテリー上がりの場合は、セルモーターが回らず、電装品が作動しない
  • ジャンプスターターか救援車を使用して、ジャンピングスタートをする
  • 車を走行したほうが効率的に充電できる
  • 自分で対処する場合は、ケーブルの扱いや事故に気をつける
  • バッテリーの寿命がきている場合は、バッテリーの交換を必ずする

ジャンピングスタートの作業をする前に、本当にバッテリー上がりなのか確認をしてください。
似ている症状もあり、必ずしもバッテリー上がりではありません。
また、再びバッテリー上がりが発生するのを避けるため、電力消費に気をつけたり、日頃から点検をおこなうなどの対策をしておきましょう。

ジャンピングスタートの作業に自信がない方は、無理におこなわず弊社の生活110番までお問い合わせください。
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エンジン始動は8,800円(税込)~、バッテリーの交換も30,100円(税込)~受け付けております。
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