ネズミ対策で寄り付かせない環境を作ろう!種類と生態に合わせた駆除方法!

2021.7.9

ネズミ対策で寄り付かせない環境を作ろう!種類と生態に合わせた駆除方法!

「天井や床下、家具の隙間などから物音が聞こえる……もしかして何かいる?」こういった正体のわからない生き物の来訪には恐怖を感じる方も多いのではないでしょうか。その物音は、もしかしたらねずみが家に住処をつくっているサインかもしれません。

本コラムではねずみの生態や駆除におすすめのグッズなどをご紹介します。家に住みつくねずみの生態を知り、効果的な方法でねずみ対策をおこないましょう。

ねずみ対策には種類の特定が大切

家に出没するネズミのほとんどはクマネズミ

ねずみ対策をおこなう場合は、まず住みついてしまったねずみの種類を特定することが大切です。ねずみの種類によって住みつきやすい場所や習性などは異なります。そのため、効果的な対処法を知るためには、種類を特定して生態を理解することが重要なポイントになるのです。

家に出没するねずみどれも夜行性で、「クマねずみ」「ドブねずみ」「ハツカねずみ」の3種類です。まずはこの3種類のねずみの生態について解説します。

クマねずみ

クマねずみは、3種類のねずみのなかでもとくに被害が多いといわれています。そのぶん見かける可能性が高い種類なので、特徴をよく覚えておきましょう。

特徴
体長約15~20cmで、尻尾が長く耳が大きいのが特徴です。毛の色は灰色がかった褐色をしています。臆病で警戒心が強いうえに学習能力も高いため、捕獲用の罠をよけて行動することもあるようです。

習性
巣の中にエサを集めてためておくという習性をもっています。冬に備えて脂肪をためておくことができないので、温暖な地域や都市部などで見かけることが多いです。高いところが得意なので、天井裏からの足音はクマねずみの可能性が高いです。

食性
本来は植物の種などを好んで食べるのですが、都市部に生息しているクマねずみは雑食です。米や果物などの食材だけでなく、ゴミや害虫の死骸などを食べることもあります。

ドブねずみ

ドブねずみは、柔らかい壁ならかじって穴を開けて建物のなかに侵入します。クマねずみより被害数は少ないですが、出現する場所や特徴は覚えておくとよいでしょう。

特徴
体長約22~26cmで、耳が小さいのが特徴です。毛の色は背中が灰色っぽい褐色で、腹部が白色になっています。荒っぽくどう猛な性格で、人を噛むこともあるため、ケガや感染症に注意が必要です。

習性
湿った場所を好み、キッチンやトイレなどに出現することが多いです。下水管などに生息していて、排水溝をたどって住宅に入り込むこともあります。泳ぎが得意なねずみなので、水回りでねずみ被害が発生した場合はドブねずみの可能性が高いでしょう。

食性
基本的に雑食で、米や肉、魚などの食材や人間の食べ残したもの、昆虫、草などなんでも食べます。

ハツカねずみ

ハツカねずみは郊外など自然に近い環境で見かけることが多い種類です。しかし、住宅街にまったく現れないわけではないので、生態を把握しておいて損はありません。習性や食性などを確認しておきましょう。

特徴
体長約6~10cmで、尻尾が長いのが特徴的です。毛の色は全体的に濃い灰色や黒っぽい褐色をしています。穏やかな性格ですが、好奇心旺盛で小さな体を活かしてわずかな隙間から建物へ侵入して来ます。

習性
寒い時期にエサを求めて住宅に侵入することが多いので、冬に見かけることが多いかもしれません。狭い場所を好むので、物置や倉庫などの雑多にものが置かれた場所や壁の隙間に潜んでいる可能性があります。

食性
雑食ではありますが、穀物をエサにすることが多いので、米や小麦粉などがよく食害にあっている場合はハツカねずみが住みついている可能性が高いです。

侵入経路を探して効果的な対策を!

家に住みつく危険性のあるねずみの種類がわかったところで、次にポイントとなるのが侵入経路です。

ねずみはわずかな隙間からでも建物に侵入することができます。屋根裏や床下、配管など侵入経路も種類によってさまざまです。ねずみ対策はねずみの習性を考慮して対策用のグッズを設置しなければなりません。そのため、効果的なねずみ対策のためには、ラットサインで侵入経路を見つけ出すことが重要なのです。

ラットサイン
ねずみの残す痕跡のことで、足跡や排泄物、付着した汚れなどからねずみの通り道を探し出すことができます。

ラットサイン

家の中をくまなく調べて、小さな足跡や不自然に黒ずんだ場所がないか、黒っぽいフンが落ちていないかを確認しましょう。フンを見つけた場合は、大きさで種類を特定することができます。クマねずみが約7mmドブねずみが約10mmハツカねずみが約5mmなので、覚えておきましょう。

ねずみを追い出す忌避効果のあるグッズ3選

種類を特定して侵入経路を突き止めたら、いよいよねずみを退治する作業です。ねずみを退治する際には、ねずみを追い出す方法と駆除する方法がありますが、自分で駆除するのは抵抗があるという方もいるでしょう。そこで、まずはねずみを家から追い出すための忌避効果のあるグッズをご紹介します。

ラットアタックⅡ
センサーが近くを通るねずみを感知すると、機械の上部に取り付けられた5つのLEDライトが点滅を繰り返します。さらに、本体の下にステンレスシートを敷くことで2本のアームが動いた際に金属を叩く音が響き、音と光と動きでねずみを威嚇して追い返す防除用の機械です。

使用方法
キッチンや天井裏などのねずみが出没しやすい場所にあらかじめ設置しておくだけです。暗所でセンサーが働くようになるので、夜にスイッチをいれましょう。

アース製薬 ネズミ一発退場 10g
ねずみが苦手としている天然ハッカ油やハーブエキスを主成分としたくん煙式の忌避剤です。

使用方法
薬剤缶に専用の水をいれてフタをして放置します。約2時間放置することでねずみの嫌がる臭いが充満するので、ねずみを追い出すことができるのです。

天然の成分であっても体によいものではないので、吸い込んでしまう危険性の低い外出前に使用することをおすすめします。そして、使用後は臭いが残ってしまうので、きちんと換気をおこないましょう。

また、ねずみは一度追い出してもまた戻ってくるおそれがあります。侵入経路をふさぐなどの対策も一緒におこなうとより効果的です。

超音波式 害虫 駆除機 360°シャットアウト ネズミ・ゴキブリ等に MEH-28
ねずみや害虫が嫌がる超音波を発生させて、撃退させる商品です。超音波は、人はもちろんペットや小さなお子さんにも無害なので、安全に使用することができます。360℃超音波を発生させられるうえに広範囲に効果を発揮することが可能です。手のひらサイズなので場所も選びません。

使用方法
コンセントに挿し込んで電源を入れ、使用モードを選択するだけです。3種類のモードがあるので、ねずみが超音波に慣れてしまわないようにモードを変えながら使用しましょう。

駆除したい場合のおすすめグッズ4選

追い出すだけでは不安なので駆除しておきたいという方は、罠や毒餌を使ってねずみを駆除するグッズを活用しましょう。捕獲グッズとおすすめの毒餌をそれぞれ2つご紹介します。

捕獲グッズ

ねずみの捕獲には、粘着シートやねずみ捕りを使用する方法などがありますが、どちらも生活圏に設置する場合は自分が罠にかからないように注意しなくてはなりません。生活の邪魔にならないようにするためにも効率よくねずみを捕獲するためにも、夜行性のねずみの活動時間に合わせて夜寝る前などに設置することをおすすめします。

業務用粘着式ネズミ捕り プロシートA 1箱(20枚入) 耐水性
強力な粘着力でねずみを捕らえることができる商品です。ラットサインがある場所や、壁際に設置すると効果が高いといわれています。1平方メートルあたりに6~9枚敷き詰めるように設置するのが効果的です。ただし、水回りに生息しているドブねずみは、身体が濡れていて粘着シートでの駆除が難しい場合があるので注意しましょう。

ヤマトキ 板ネズミ取り (両バネ)
昔ながらのバネ式のねずみ捕りです。ねずみ捕りの上にエサを仕掛けると、そのエサをとりに来たねずみを強力なバネで挟んで捕えます。指をバネで挟まないように取り扱いに注意してください。

捕えたねずみは死亡している可能性が高いですが、死骸の処理は自分でおこなうことになるので、マスクや手袋をして細菌などに中推して処理しましょう。また、死骸の処理をおこなうのに抵抗がある場合は、別の方法で駆除することをおすすめします。

毒餌

ねずみの好むエサに毒餌を混ぜて食べさせることによって駆除する方法です。毒餌は即効性のあるものと、何度も食べさせ毒を蓄積させることで効果が出るものの2種類があります。商品のラベルなどを見てよいと思うほうを購入しましょう。

また、ねずみは警戒心の強い生き物なので、毒餌を食べるまでには少し時間が必要です。しばらくは普通の食べ物を数日間置いての警戒心が薄れるのを待ちましょう。そして、数日たったら毒餌を混ぜたものと交換して、ねずみに毒餌を食べさせるのです。おすすめの毒餌を2種類ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【大容量】アース製薬 デスモアプロ 投げ込みタイプ ネズミ駆除剤 18包入り [防除用医薬部外品]
ねずみの通り道に、たくさん仕掛けて使用する投げ込みタイプの殺鼠剤です。ねずみが袋を破って巣穴に持ち帰ります。湿気や光のあるところでは効果が薄くなるため、天井裏などの光の入らない場所に使用するのがおすすめです。

業務用 スーパーラット・バスター (5g*50包)
ねずみが出入りする物陰に置いて使用する商品です。プロが使用するような強力な毒餌で、ご紹介した3種類のねずみすべてに高い効果を発揮します。人間にとっても有害な成分が含まれているので、お子さんやペットなどが誤って口にしてしまわないよう注意が必要です。

駆除剤が効かない!?スーパーラットに注意!

駆除剤が効かない!?スーパーラットに注意!

昨今、「スーパーラット」と呼ばれるねずみがいるのはご存知でしょうか。クマねずみが進化したものといわれていて、高い学習能力をもった個体や、生命力の強い個体同士で繁殖をおこなった結果誕生したようです。

クマねずみは1年中繁殖期で、たくさん子供を産めばそのぶんスーパーラットが誕生する確率は高くなります。スーパーラットが増え続けると、並みの殺鼠剤では駆除することが難しくなってしまうので、数が増える前に駆除する必要があるのです。

そんなスーパーラット対策に有効なのが、スーパーラット用の毒餌です。現在販売されている毒餌にはリン化亜鉛と呼ばれる成分が配合されているのですが、これをねずみが口にすると、胃の中で毒ガスが発生し数時間で呼吸困難になり死に至ります。そして、強力なリン化亜鉛であればスーパーラットにも効果的とされているのです。

しかし、毒餌は長い期間仕掛けていると気化してしまう危険性があります。気化すると人間の体にも被害が及んでしまうおそれがあるので注意が必要です。そのため、人体に害が及ばないようスーパーラットを安全かつ確実に駆除するには、業者に依頼することもよい方法といえるでしょう。

業者は薬剤を使わずにスーパーラットを駆除することもあります。また、侵入口をふさいだり巣を撤去したりしてスーパーラットを追い出すだけでなく、今後家に入れないような対策もしてくれるのです。自分でねずみ駆除をおこなうことに不安がある方は、業者に相談してみてはいかがでしょうか。

ねずみ対策は再来防止と予防も大切!

ねずみを追い出したり駆除したりするのは、対策として大切なことです。しかし、徹底的にねずみ被害を防ぐためには、ねずみが再び家に侵入することがないように予防することも重要になります。ラットサインで見つけた侵入口をふさいで、ねずみの再来を防止しましょう。

侵入口をふさいで再来防止

ネズミ対策は侵入経路を塞ぐことが大切

ねずみは小さな体を活かして、わずかな隙間から建物に侵入します。換気扇などの生活のために必要な隙間があるものは、パンチングパネルという金属状の板や金網などを取り付けて風が通るような形でふさぎましょう。小さな隙間にはスチールたわしなどを詰める方法もおすすめです。

とくに、住みついていたねずみが身体の小さいハツカねずみだった場合は、わずかな隙間も残さないようふさぐ必要があります。1.5cm以上の隙間がなくなるよう細かいところまで対策をおこないましょう。

ただし、素人がおこなう対策は不要な隙間を見逃してしまったり見栄えが悪くなったりと気になる点が残るおそれがあります。すみずみまで徹底した見栄えのよいねずみ対策をおこないたい場合は、業者に依頼してみましょう。

業者に依頼することで、自分ではみつけられないねずみの侵入経路が見つかる可能性もあります。対策の方法や手順がわからないということもないので、ねずみを追い出したあとも安心して生活ができるでしょう。

弱点を利用して予防対策

ねずみ予防にはねずみの苦手なものを知ることも大切です。ねずみが苦手としているものはおもに4つあります。どのようなものや環境を苦手としているのかを知って、ねずみ対策にいかしましょう。

寒い場所
ねずみは、約10℃の環境では寒さで動けなくなるというほど寒さに弱い生き物です。そのため、越冬に備えて住宅に住処をつくり、ティッシュペーパーやビニール袋、段ボールを持ち込んで暖をとろうとします。

暖をとるための素材は部屋から屋根裏などの住処に持ち込むことになります。ティシュペーパーは使用するとき以外見えない場所に保管しておく、段ボールなどのゴミは早めに処分するなどして対策を取りましょう。

エサが枯渇すること
ねずみは脂肪をため込むことができないうえにエネルギー消費が激しいので、大量の食事を何度も摂らなければなりません。

逆にいえば、エサのない場所はねずみにとって住みにくい環境になるので、「ここにはエサがない」と認識させることがねずみ対策になるのです。ねずみの好む米やパンなどの穀類や果物などの食材は、ねずみが入り込めないような扉の付いた棚などに保管し、出しっぱなしにすることがないようにしましょう。

天敵

ねずみは、体が小さいこともあり天敵が多いです。猫やイタチ、ワシ、タカ、ヘビなど数だけでなく多くの種類の天敵が存在します。こういった動物を飼育することで、ねずみ対策をおこなうこともできるでしょう。

ただし、ご紹介したなかで一般的にペットとしてよく飼われているのは猫ですが、猫はねずみ対策として飼うことはおすすめできません。

本来は狩猟本能があるためねずみを追いかけて捕まえることもありますが、ペットとして飼われている猫はエサに不自由せず狩猟をする必要がないのです。そのため、ねずみを捕らえることをしない猫も多く存在します。

ハーブなどの臭い
ハーブなどの香りは、アロマとして活用されるなど人間にとってはよい香りという印象があるでしょう。しかし、ねずみにとっては嫌いな臭いとして認識されているもので、効果的な対策になります。

もしも放置したらこんな危険が!

ここまでは、ねずみの生態や駆除の方法などをご紹介してきました。しかし、なかには「鳴き声や足音が聞こえることはあるけど、大きな被害はないからとりあえず放っておこう」と思っている方もいるのではないでしょう。

大きな実害があまりないと危機感を感じにくいかもしれませんが、ねずみの存在を感じた場合は放置しておくのは危険です。以下のような被害が及ばないように、早めの対策をおすすめします。

衛生被害

ねずみは外から住宅に侵入し、天井裏を走り回ったり食材を食べ荒らしたりします。そのため、外で足につけた土や天井裏のほこりや汚れなどで壁や床が汚れることがあるでしょう。

また、ねずみの体にはノミやダニが寄生していることも多いです。屋内に害虫が増える原因にもなるので、すぐに対策が必要になります。

健康被害

ねずみはその体や排泄物に多くの病原菌を含んでいます。ねずみがかじったことに気付かずに食材を口にしてしまったり処理する際に誤って素手で糞に触れてしまったりすると、病原菌に感染するおそれがあるのです。

かじられ被害

ねずみの歯は、成長が止まることなく伸び続けます。そのため、定期的に歯を削って手入れをおこなう習性があるのです。そして、その歯の手入れのために家の中にあるあらゆるものをかじります。

食材はもちろん、タンスなどの木材から電気のコードまでかじるので、家具が壊れたり家電が壊れたりする危険性もあるでしょう。場合によっては配線から発火し火災が発生することもあるかもしれません。

また、壁をかじっていると外部とつながる隙間があいて、新たなねずみが入り込む隙間をつくられてしまうおそれもあるので注意が必要です。

繁殖によるねずみの大量発生

ご紹介したねずみはどの種類も繁殖力が高いです。クマねずみやドブねずみは年に5~6回、一度に6~9匹の子供を産み、ハツカねずみは年に6~10回、5~6匹の子供を産みます。寿命はクマねずみやドブねずみが約3年、ハツカねずみが約1年~1年半と短いですが、繁殖スピードが速いので大量のねずみに住みつかれてしまうおそれがあるのです。

現在自分の生活や使っているものなどに直接的な被害がなかったとしても、上記のような被害が発生する危険性があります。ねずみがいるかもしれないと思ったら、油断せず早めに駆除と侵入防止の対策をおこないましょう。

まとめ

人家に侵入することが多いねずみはおもに3種類おり、もっとも被害が多いとされているのは「クマねずみ」です。ねずみはいずれも小型な体躯を生かして小さな隙間から侵入します。追い出したり駆除したりしたあと、すみずみまで侵入防止の対策をしましょう。

忌避効果のあるグッズは、ラットサインⅡがおすすめです。音と光に驚いたねずみを、ストレスで追い出すことができるでしょう。薬剤を一切使用しないため、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使用できます。

そして、ねずみ対策ではねずみが住みにくい環境をつくることも大切です。寒い場所やエサがない場所では、ねずみは生きていくことができません。ねずみが好むエサを置いておかないようにするなど、ねずみが寄り付くことを許さない環境づくりをおこなって家を守りましょう。

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ねずみとの接触は健康被害などのリスクがあります。ねずみを見かけたらすぐにプロへ相談しましょう!また、ねずみは被害の再発が多い為、徹底的な駆除と対策をする必要があります。

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