勝手に屋根裏や軒下に住み着いたり、夜間飛び回ったりして不快なコウモリ。自分で駆除してしまいたいところですが、そうはいかない理由があります。コウモリは「鳥獣保護管理法」という法律で守られており、許可なく傷つけるのは禁止されています。
追い出すだけであれば大丈夫ですが、相手は生き物。慣れていなければなかなか効果的な対処はできないでしょう。本格的な対処となると、やはり業者に依頼したほうが安心です。法律に違反せずに駆除する技術にしても、経験の豊富なプロに任せたほうが無難でしょう。
しかし、業者に依頼するとなると気になるのは、やはりコウモリ駆除の「費用」の問題ではないでしょうか。できるだけ安く、よい業者に依頼するにはどうすればよいのか。この記事では、コウモリ駆除の悩みを解決していきます。
目次
コウモリ駆除にかかる費用相場
コウモリは「鳥獣保護管理法」によって守られているため、許可なく捕獲・殺傷ができません。コウモリの被害にあったら、駆除するのではなく追い出すようにしましょう。
業者に依頼した場合、依頼先にもよりますが、基本的に「コウモリを追い出す→清掃→消毒→侵入口を封鎖」の順番で対策してくれます。
業者に依頼したときの作業別の費用相場は以下のとおりです。
コウモリ駆除費用(対策場所1か所につき) | |
項目 | 料金 |
コウモリ駆除(追い出し) | 2万~3万円前後 |
ふんの清掃 | 5,000~1万円前後 |
消毒作業 | 5,000~1万円前後 |
侵入口の閉鎖 | 3,000~1万円前後 |
その他(出張費や高所作業費など) | 1万円前後~ |
コウモリ駆除の費用が高くなるケース
上記の表のように、コウモリ対策の依頼にかかる費用相場は、合計で約3~5万円からとなります。なお、この費用は対策する場所が1ヵ所のみの場合です。
コウモリの被害場所や侵入口は、家のなかに複数ある可能性もあります。それぞれの箇所に対処していく場合は当然、比例して費用総額も増えていくでしょう。また、対策する場所の広さや高さによって、金額が上下するため注意が必要です。高所での作業になる場合は、足場代が追加でかかります。
一般的な2階建ての住宅の場合でも、調査の結果次第では被害場所や侵入経路が大量に存在する場合もあります。仮に10ヶ所対処する場合、合計費用が最大約30~50万円、またはそれ以上になることも……。
コウモリ駆除は決められた手順や対策がないのが実情です。そのため、業者によっては費用に大きな変動が生まれてしまいます。依頼してから困らないために、必ず見積りを取って費用の内訳を確認するようにしましょう。
ちなみに、コウモリなどの害獣の駆除は火災保険の対象になりません。また、市役所で対応してくれるのは「業者の紹介」や「自分で駆除するときの説明」などです。自治体によって対応可能な内容は異なります。駆除してくれるか知りたい方はホームページや電話で確認してみましょう。
コウモリは自分で駆除できる?
コウモリの駆除は高い費用がかかるため、自分で何とかしたいと思われる方も多いのではないでしょうか。コウモリは鳥獣保護管理法で守られているとはいっても、追い出すことは自分でも可能です。費用を抑えたい方はぜひ試してみてください。
自分でコウモリを駆除する方法
まず家のなかのコウモリを外に追い出し、再び侵入されないように金網などで隙間を塞ぐようにしましょう。コウモリは、数センチの隙間からでも室内に侵入するといわれています。家の隙間はコウモリ以外の害獣も侵入してしまうことがあるため、見つけ次第塞いでおくことが大切です。
コウモリを追い払う際には、「忌避剤」を使う方法が一般的です。忌避剤とは害獣や害虫が嫌がる成分が入ったもののことで、コウモリ用の忌避剤も販売しています。忌避剤は市販で購入できるため、ホームセンターやインターネットで探してみましょう。
忌避剤は、以下のような種類から選ぶことができます。
錠剤状の忌避剤
錠剤状の忌避剤は、コウモリが生息している場所に設置しておくことで効果を発揮します。効能はじわじわ効くため即効性はありませんが、持続時間は1ヵ月前後のものが多く、比較的長いことが特徴です。
スプレー状の忌避剤
スプレータイプはとても扱いやすい形状で、小さなすき間へも薬剤が入り込みやすい点が特徴です。効果の持続時間および液体量はやや少ないことも多いですが、早くよく効きます。
ジェル状の忌避剤
ジェルタイプは持続時間が1年以上と長く、忌避効果も強めです。コウモリの侵入口に適切に設置しないと効果が十分に発揮されないため難易度は高いですが、効果も大きいです。
自分で駆除するときの費用相場
自分でおこなうコウモリ対策の費用は、忌避剤のタイプなどによって変化します。
グッズ | 費用相場 |
金網 | 2,000円前後 |
錠剤 | 1箱500~1,000円前後 |
スプレー | 1本1,000円前後~ |
ジェル | 6,000円前後~ |
コウモリは再び戻ってくることがある
コウモリを無事追い出せたとしても、油断してはいけません。一度家に侵入し住み着いたコウモリは、1回や2回追い払ったところで、また戻ってきてしまう可能性が高いです。
何度も同じ忌避剤などを使用していると、コウモリが慣れて効果が薄くなることもあります。一度追い出したら、侵入口の疑いがある場所をしっかり金網などで塞いでおきましょう。1~
2センチの隙間は簡単に入り込んでしまうため、ネジで金網を留めておくことをおすすめします。
とはいえ、侵入口が高所や狭いところにある場合、個人の技術ではどうしても塞ぎきれないことがあります。何度対策してもコウモリ被害にあってしまう方は、プロの業者に相談してみましょう。
家に住み着くコウモリの種類・生態
家に住み着くコウモリは、基本的に「アブラコウモリ(イエコウモリ)」であることがほとんどです。アブラコウモリの生態をまとめてみました。
アブラコウモリの生態 | |
体長 | 5センチ程度 |
体の色 | 腹面:灰褐色、背面:灰色がかったオリーブ色 |
鳴き声 | チッチッチッ、キッキッキッ |
食性 | 蚊、ユスリカなどの小型昆虫類 |
性格 | おとなしい |
ねぐら | 屋根裏、軒下、換気口、倉庫内など日の当たらない場所 |
活動時間 | 夕方から活動し始める。夜行性。 |
活動時期 | 4~10月。秋、冬は冬眠している。 |
生息地 | 本州~九州、琉球列島など |
コウモリが家にもたらす被害
コウモリ駆除の費用や対処の難しさを見て、「まだ被害もそれほどではないし、放置しておこう」と思ってはいないでしょうか。コウモリが害獣と呼ばれているのは、不快な見た目以外にも理由があります。
ふん害
コウモリは非常に不衛生な生き物で、体には多くの病原菌を保有しています。普段はなかなか触れることのないコウモリですが、コウモリの一部は私たちの身近に落ちていることもあります。
その一部が、いわゆる「ふん」です。不衛生なコウモリのふんも同様に、大量の病原菌が含まれています。天井裏や軒先などでふんらしきものを見つけたときは、絶対に素手で処理しようとしてはいけません。ふんが空気中に舞って吸い込んでしまうと、アレルギーなどの健康被害につながるおそれもあります。
ノミ・ダニ
コウモリが保有している不衛生さは、病原菌だけではありません。その体にはノミやダニが付着していることも多く、侵入されてしまうとノミやダニまで室内に連れ込まれてしまいます。
ノミやダニは人体に与える影響が大きく、アレルギー反応を引き起こしてしまうこともあります。一般家庭はもちろん、小さなお子様がいる家庭は特に注意しなければなりません。
騒音
夜行性のコウモリは、夜になると盛んに飛行し、鳴き声を上げます。コウモリの騒音被害は自分の家のみならず、近所の住民にまで迷惑をかけてしまうおそれがあります。
上記のように、コウモリを放置していると最悪の場合、健康被害につながってしまうおそれもあります。コウモリの姿や気配を最近よく見るようになったときは、できるだけ早くから対策をしておきましょう。
コウモリの徹底的な駆除をするには、知識と経験が必要です。自分で対処できない場合は、プロに相談してみてはいかがでしょうか。
コウモリ駆除業者を選ぶポイント
「コウモリ駆除の依頼をできるだけ安く済ませたい!」「安心できる業者に依頼したい!」
そのように思われている方のために、この章ではコウモリ駆除の費用を安く、かつ安心して依頼するためのポイントを解説していきます。
コウモリの駆除内容を確認
コウモリの駆除でおこなう作業は、おもに「コウモリの追い出し」、「ふんの清掃・消毒」、「侵入口の閉鎖」などが挙げられます。コウモリ駆除の作業をしっかりしてくれるかの確認ができると、依頼の際の不安も軽減されます。
業者に相談するときは作業内容を聞き、見積りを取って納得できるところを選んでいきましょう。業者によっては、高所作業費などが追加されることもあります。しっかり内訳までチェックするのが大切です。
また、業者の作業実績を見るのも有効です。業者のホームページや依頼ページなどの実績もチェックしておくと、その業者への信頼も高まるでしょう。
アフターフォローの有無を確認
コウモリは前述したとおり、一度追い払ってもまた戻ってきてしまうことがあります。この現象は、業者が対策しても絶対に起きないとはいい切れません。
そのため、業者のなかには「保証期間」のようなアフターフォローを設けているところもあります。保証期間のようなフォローがある業者であれば、対策後も安心ですね。
複数の業者で費用を比較する
コウモリの駆除にかかる費用は、業者の設定金額によってばらつきがあります。初めから1社に絞って依頼してしまうと、費用が高いかどうかもわからないでしょう。
まずは、複数の業者の比較が大切です。気になる業者に見積りを依頼し、どの業者がお得か見比べましょう。ただし、決して費用が安ければいいというものではありません。サービス内容はどうか、追加の請求などはないかなど、費用だけではなくその業者のことをしっかり見て決めることが大切です。
まとめ
コウモリの被害は不快な見た目や音だけでなく、私たちの健康をもおびやかすような影響をもたらすこともあります。一度コウモリに住み着かれてしまうとその対処はどんどん大変になっていきます。コウモリの気配を感じたら、被害を最小限に抑えるためにも、早めの対策を心がけておきましょう。
コウモリ駆除の費用相場は対策箇所やその個数、作業内容によって大きく変動します。まずは気になる業者に相談し、見積りを取りましょう。
見積りは、複数の業者から出してもらうことをおすすめします。費用や施工内容、アフターフォローの有無をよく比較して、よりよい業者に依頼しましょう。
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