庭木の伐採は自分すれば費用が安くなる!必要な道具や処分方法も解説

2021.6.25

庭木の伐採は自分すれば費用が安くなる!必要な道具や処分方法も解説

庭木を伐採する理由には、「庭木を手入れする時間が取れなくなってしまった。」「これ以上大きく育ってしまっては手が付けられない。」「庭の雰囲気を変えたい。」などさまざまです。

しかし、庭木の伐採を業者に依頼すると費用がかかるため、できれば自分で庭木を伐採したいと思う人も少なくありません。この記事では、自分で伐採できる条件や方法をご紹介していきます。少しでも伐採費用を抑えたいという方はぜひ参考にしてみてください。

庭木の伐採を業者に依頼したときの費用相場

庭木の伐採を業者に依頼した場合、木の高さによって費用が決められていることが多いです。

●伐採の費用相場

木の高さ 費用相場
~3m 3,700円
3~5m 9,200円
5~7m 21,800円

※上記の平均価格は、伐採業者5社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。

自分で庭木を伐採する際に確認すべきこと

追加料金の費用相場

庭木を伐採したら、切った後の木の処分をしなければいけません。伐採した木の本数が多かったり、高い木を伐採したりすると自分で処分するのは大変になるため、業者に依頼することになるでしょう。木の処分費用は伐採費用の半額以下になることが多いです。

また、伐採したあとは切り株の状態になります。切り株を放置するとシロアリが発生するおそれがあるため、根の除去(伐根)もしておいたほうがよいです。伐根にかかる費用の相場は以下のとおりです。

●伐根の費用相場

幹回り 費用相場
~30㎝ 9,400円
30~50㎝ 22,200円
50~80㎝ 38,000円
80㎝~ 72,000円

伐採後の伐根や処分を依頼した場合、全体でかかる費用は「伐採料金」+「伐根料金」+「処分料金」になります。ただし、伐採するのに重機が必要になる場合は追加で費用がかかります。現地の状態によってかかる費用は変動するため、正しい費用を知りたい場合は見積りを依頼することをおすすめします。

少しでも伐採費用を安く抑えたい場合は、複数の業者に見積りを依頼し、比較するのがおすすめです。自分で伐採できる木の状態であれば、自分で伐採するという手もあります。自分で伐採できる条件や方法は次の章からご紹介しています。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

※上記の平均価格は、伐採業者5社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。

自分で庭木を伐採できる条件

自分で伐採するときは、「個人でできる範囲であるか」を確認してからおこないましょう。あまりにも大きな木だったり、木を倒したときに周りに被害が及んだりする場所にあるなら、プロに依頼したほうがよいです。

庭木の大きさ

庭木の大きさは高さ3メートル・太さ直径20センチメートルがDIYで伐採できる限度です。これ以上ある場合は、伐採のプロに依頼しましょう。

庭木の場所

庭木の場所によっては伐採に大きな危険がともないます。個人で伐採する際は危険がない場所に留めておきましょう。危険性が高い場所として、例えば次のような場所が挙げられます。

・住宅と住宅の間
・斜面

周囲に建物がある場所や足場の不安定な場所では、建物を破損したり自分や周辺の人がケガをしたりといった危険があります。無理をせず、安全のための費用と思って伐採のプロに依頼することを考えてください。

庭木を伐採する前に確認すること

自分で伐採できる木であるとわかったら、時期を確認してみましょう。伐採には適した時期と適さない時期があります。さらに、伐採の前にはお祓いやお清め、供養をおこなったほうがよいという考え方もあるのです。その理由をご説明します。

庭木を伐採する時期

庭木の伐採に適している時期は空気が乾燥している冬です。空気が乾いている冬は木の水分量も少なくなっているため、軽くて伐採がしやすい状態になっています。落葉樹であれば冬は葉が落ちているので、ゴミも少なくて済みます。急を要してない場合は、冬に伐採をしましょう。

また、伐採を避けたほうがよい時期もあります。それは「大つち」「小つち」と呼ばれる日で、それぞれ7日間あります。この時期は土に関係のある作業を慎むべきで、伐採も適していないといわれているのです。ただし、あくまでの言い伝えによるものなので、「げん担ぎ」程度にとらえましょう。

急いで庭木の伐採が必要になるのは、以下のようなときです。

・木が病気にかかってしまった
・枯れてしまい倒れてしまう危険性がある
・近隣に迷惑をかけている

上記のような急を要する伐採の場合は時期など関係ありません。そのまま放っておくと危ないと感じた場合は、できるだけ早めに対処しましょう。

お祓い・お清め・供養

忘れてはいけないのが伐採前のお祓い、お清め、供養です。理由は大きく分けて2つあります。
 

庭木も生きている

庭木は動物のように動きはしませんが、生きている植物です。その木を自分の都合で伐採するのであれば、伐採に対してのお詫びとともに「今まで育ってくれてありがとう」という感謝を伝えましょう。
 

庭木にも神様や精霊が宿る?

日本には古来より、八百万(やおよろず)の物には神様や精霊が居つくと信じられてきた文化があります。庭木もまた例外ではありません。精霊や神様は庭木の居心地が良いとその庭木があるお家を守ってくれていると信じられてきたのです。

精霊や神様に伐採の報告と「今まで見守ってくれていてありがとう」という気持ちを伝えるためと、無事に伐採ができるようにお祓いなどをおこなう習慣があります。何もせずに伐採をおこなってしまうと精霊や神様が突然のことに驚いて怒ってしまうかもしれません。

自分でお清め・供養する方法

神社の神職の人に初穂料を支払うことで、お祓いをしてもらえます。また、お祓いを依頼するのではなく、自分でお清めや供養をすることもできます。

自分でおこなうときは、お清めの御塩と清酒を用意しましょう。御塩は小皿の上に山のように盛ってください。清酒はグラスに注ぎ、木にお供えしてください。目を閉じ、手を合わせて感謝を伝えましょう。細かな形式は地域によって異なるため、詳しい方法を知りたい方は調べてみるとよいでしょう。

庭木の伐採に必要な道具

自分で伐採するには、以下の道具が必要です。

庭木の伐採に必要な道具

ノコギリかチェーンソー

ノコギリが手軽で扱いやすいですが、効率を求めるのであればチェーンソーでの作業もひとつの手です。しかし、チェーンソーを使用するのは大変危険であるため、慣れていない方は避けたほうがよいです。

チェーンソーを扱うときは、「キックバック」と呼ばれる現象に気を付けなければなりません。キックバックとは、チェーンソーが意図せず作業者へ跳ね返ってくる現象のことをいいます。チェーンソーを使う際は、正しい使い方を心がけ、事故が発生しないように注意しましょう。

ロープ

木を正しい方向へ倒すために必要なものです。頑丈で切れにくいものを用意しましょう。

スコップ

木の根を掘り起こす際に使用します。園芸用の小さなスコップで構いません。

ゴミ袋・ガムテープ

伐採した木をまとめるために使用します。

ほうき・ちりとり

周辺に飛び散った木くずなどを片付けるために必要です。

除草剤

取り除けなかった根っこを枯らすのに必要です。この作業を怠ると生命力の強い木であった場合、また生えてきてしまうかもしれません。

自分で庭の木を伐採する方法

準備が整ったら、実際に木を伐採してみましょう。

【1】伐採する方向を決める

最初に木を倒す方向を決めます。方向を決めずに木を切ってしまうと、思わぬ方向に倒れて被害を与えてしまうおそれがあります。特に以下のような方向に木が倒れないように気を付けてください。

・家に当たってしまう
・道路に倒れてしまう
・通行人に向かって倒れてしまう

倒す方向を決めたら、倒したい方向にロープを張りましょう。そうすることで、倒したい方向に木が倒れやすくなります。

【2】邪魔な枝を切り落とす

邪魔な枝を落とす

横に伸びて伐採するときの邪魔になってしまう枝を切り落とします。切った枝は1ヵ所にまとめておきましょう。切った枝が散らかっていると木を倒すときの避難の邪魔になったり、倒した木に引っかかって跳ね、人やものに刺さったりすることもあるのです。

【3】切り口を入れる

【3】切り口を入れる
細い木であれば、あらかじめ自分の肩の位置まで切っておきましょう。木を倒すときは、根の除去が楽になるように、根元から10センチメートルほど残すようにしてください。

1.倒す方向に受け口を作る

ノコギリもしくはチェーンソーを使って、切り口を2つ作ります。最初は木の倒す方向に「受け口」を作りましょう。受け口は、幹の直径約3分の1の場所に30~45度の「く」の字の切り込みを入れます。

2.反対側に追い口を作る

受け口の反対側から、受け口の約3分の2の高さに、水平の切り込みを入れます。

【4】木を倒す

【4】木を倒す
追い口を作ったほうから木を倒す方向に押しましょう。木が倒れるはずです。

【5】根っこを抜く

根っこを抜く

木を伐採したら、残った切り株を取り除きましょう。幹の周りをスコップで掘り進めてください。土が硬い場合は水などをかけてほぐしながらすすめると掘りやすくなります。スコップで掘り進め、根の分かれ道が見えたら引っ張ると抜けます。

【6】除草剤をまく

除草剤をまく

根っこを抜いたらその場所に除草剤をまいておきましょう。除草剤をまくことで、残った根を念入りに枯らすことが可能です。

【7】土を戻す

土を戻す

掘った土を戻し、しっかりと地面を固めておきましょう。

【8】伐採した木を処分する

庭木の処分

伐採した木が腐るまでには時間がかかります。そのため放置せず、早めに処分を依頼しましょう。

伐採が難しいと感じたら業者に依頼しよう!

庭木の伐採は自分でもできますが、簡単な作業ではないため、ケガをしてしまうおそれがあります。そのため、より安全に庭木を伐採するのであれば、業者に相談するのがおすすめです。業者であれば、庭木の伐採に関して豊富な知識と経験で安全に作業をおこなってくれます。

もし業者選びでお困りの際には、弊社までご相談ください。全国にある加盟店の中から、ご希望に沿った業者を紹介させていただきます。24時間365日無料で受け付けをしています。ぜひ一度ご相談ください。

伐採後の庭木の処分方法

庭木の伐採では、切った木の始末も大事です。

費用をかけずに処理するには、短く切り分けて家庭ゴミとともに出す方法があります。伐採した庭木の出し方は自治体によってさまざまですが、大きくは次の4通りに分かれます。

・ゴミ袋に入れて出す
・ひもで縛って出す(※ゴミ袋に入れる地域とひもで縛るだけでよい地域があります)
・剪定枝として資源ゴミに出す
・粗大ごみとして出す(※多くの場合有料)

ゴミ出しのルールは自治体の取り組み方によってさまざまです。また、多くは長さや太さ・量に制限があることもあります。出す前には一度、お住まいの地域のルールを確認してみてください。

切った枝の量が多い場合は、クリーンセンターに持ち込みましょう。ただし、家庭の自動車に積み込める大きさにする必要があります。

廃棄物処理業者に依頼する方法もあります。費用はかかりますが一度に多くの伐採した庭木を引き取ってもらえる、運搬の必要がないなどのメリットがあります。

まとめ

業者に依頼せず、かつ安全を意識した庭木の伐採方法は以上となります。手間も時間もかかってはしまいますが、見た目も大きく変わるため、大きな達成感があるのではないでしょうか。

しかし、大きすぎる木を無理に自分で伐採したり、危険な場所で伐採したりするのは思わぬ事故につながってしまうおそれもあります。必ず伐採業者に依頼しましょう。

伐採業者に依頼する場合、伐採以外にも伐根や処分もお願いすれば追加費用がかかります。少しでも安く抑えたいようでしたら、複数の業者に見積りを依頼するのがおすすめです。


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