脅威の繁殖力を誇る竹!『地下茎』を叩いて根絶を狙う方法

2021.4.30

脅威の繁殖力を誇る竹!『地下茎』を叩いて根絶を狙う方法

古来から日本人の生活を支えてきた『竹』は、その成長と繁殖のスピードからさまざまな道具の材料として重宝されてきました。しかし時代は下り現代、敷地をあっと言う間に竹林に変えてしまう竹の繁殖力は、お庭や畑作りの脅威として牙を剥いています。

切っても抜いても次から次へと生えてくる生命力の秘訣は、竹の『地下茎』にあると言われています。竹が繁殖するメカニズムを知り、伐採による根本的な駆除を行う方法を確認してみましょう。

竹の根は【地下茎】その仕組みと繁殖力の関係

今は昔、竹が資材として非常に重要視されていた頃、驚異的な繁殖力を誇る竹は文明の心強い味方でした。恐るべきはその成長のスピードで、夏場などの生育のピークを迎えると、わずか一日で1メートル以上も伸びるのです。

この性質は現代においても健在であり、竹林は少しの間放置するだけで版図を広げ、時には畑に根を伸ばして作物の生育を妨げてしまうこともあります。民家の床下に根が侵入すると、床を突き破って竹が生えてきてしまったなどという事例があります。

竹の繁殖力を支えている『地下茎』とは

竹の繁殖力を支えているのは、地中に埋まっている竹の本体ともいうべき『地下茎』です。地上に露出している竹をどれだけ伐採したとしても、竹の地下茎を取り除かない限りはまたすぐに新しい芽が生えてきてしまいます。

地下茎は竹の生育と並行して地中から根を広げて生息域を伸ばしていきます。そのため、地下を掘り起こさないと次に竹が生えてくる場所が分からないという点も竹の駆除を厄介にしている理由です。地下茎は旺盛なものでは一年に5mから8m伸びると言われ、地下茎を除去できたと思っても実はほかの場所から伸びた地下茎の一部に過ぎなかったなど、見極めは難しいものです。
      竹の根は【地下茎】その仕組みと繁殖力の関係

竹の駆除方法と処分のむずかしさについて

竹の駆除として最も一般的なものが、地上に出ている竹を伐採する方法です。竹は中空のパイプにも似た構造をしていて、引っ張る力には強いものの、横から加えられる力には弱いという特徴があります。そのため、ノコギリや鉈を使用すれば比較的簡単に竹を伐採することが可能です。

ただし、この方法では竹を完全に敷地から追い出すことはできません。前述の地下茎が存在し続ける限り、土壌の栄養を吸って再び新しい竹が生えてきてしまいます。竹の地下茎を掘り起こすことで繁殖を止めることはできますが、地下茎は地中深くに埋まっていて、広い範囲に根を伸ばしていることが多いため、うまく本体を叩くことは難しいと言われています。

伐採した竹の処分は?

また伐採した竹の処分にも手間がかかります。竹は耐久性が高く、屋外に放置しておいてもなかなか腐朽してくれません。内部に空洞があるため、積んでおいた竹が虫や小動物の棲家になってしまうこともあります。

最も手っ取り早い処分方法は燃やしてしまうことですが、伐採直後の青竹は水分を大量に含むため火付きが悪く、十分な期間天日干しして乾燥させる必要があります。地域によっては野焼きが規制されている場合もあるため、大量に発生した竹の束をすぐに処分することは難しいのが現状です。少しずつ、粗大ごみとして処分するのが一番無難かもしれません。
      竹の駆除方法と処分のむずかしさについて

竹の管理はどのようにするのがいいか

竹は地下茎によって際限なく繁殖するため、竹林を放置することは厳禁です。場合によっては敷地を飛び出して繁殖した竹が、他人の所有地や公道にまで生えてきてトラブルの原因となることがあります。

他の土地へ竹が侵入しないようにする対策を施しましょう。地下茎は地上からおよそ30センチから40センチメートルの深さの場所にあると言われています。通常の樹木と比べて根を張る場所が浅く、そのため地滑りの原因となることもある厄介な性質です。しかし逆に言えば、ここより深い場所には根を伸ばさないということでもあります。

具体的な根止めの対策としては、隣の敷地との境目となる場所を50センチ程度掘り起し、そこにトタン板などを埋め込んで『壁』をつくることが有効になります。地中に壁を設置してしまえば、地下茎が敷地を超えて伸びることを防げるため、竹の繁殖を自分の土地の中に抑えることができるというわけです。
      竹の管理はどのようにするのがいいか

竹をなくすための伐採はどのようにすべきか

伐採による竹の根絶には多大な労力が伴います。竹の地下茎の在り処を突き止め、地面を掘り起こして抜根しなければ繁殖を止めることは困難です。そこで、地上に出ている竹を通して地下茎にダメージを与える方法を使うことによって、竹を効率よく駆除する手法をご紹介します。

まず挙げられる方法としては、生えている竹を地上30センチ程度のところで切り、節を抜いて管の内部に除草剤を注入するやり方があります。植物は維管束と呼ばれる血管のようなもので水分や養分を循環させているため、維管束を通して地下茎に除草剤を届かせることで地下茎を枯らせることができます。この方法が適する時期は、栄養のやり取りが活発=竹の生育が旺盛な夏場です。

除草剤を用いない簡単な駆除の方法

除草剤を用いない簡単な駆除の方法をご紹介します。生えている竹を根本から1メートルの部分で伐採し、切った場所から下は残しておく方法です。これは1メートル切りと呼ばれている手法で、竹が地下茎から吸い上げた水分と栄養は切り口から外へ放出されます。栄養を無駄に消費させることができるため、生えている部分だけでなく地下茎も際限なく栄養を吸われ続けて次第に枯死していきます。この方法は春先の生育が開始される時期の前、2月頃に行うのが適しています。

まとめ

竹の繁殖を止め、駆除する方法についてここまでご紹介してきました。

○竹は地下茎を伸ばすことで繁殖し、地上に出ている部分を伐採しても根絶は難しい
○伐採した竹の処分は難しく、少しずつ粗大ごみとして出すなど工夫が必要
○繁殖した竹が他人の敷地に伸びるとトラブルの原因になるため、竹林を管理する際は地中に壁を設置するなどの対策が有効
○地下茎を取り除かない限り竹の繁殖は止まらないが、地上に出ている竹を通して地下茎にダメージを与え、根絶する方法がある

竹の爆発的な繁殖力は非常に厄介なものですが、性質を把握して適切な対策を施すことで効率よく駆除することも可能です。また、完全な根絶やしを希望される場合は竹林伐採のプロに依頼することも一つの手段になります。竹の枯らし方を熟知したプロに任せれば、より安心確実に竹を駆除できるかもしれません。

伐採を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「伐採」をご覧ください。

伐採のプロが迅速対応!

庭木1本からお任せください!

※対応エリアや加盟店によって変わります

木々の伐採は大きな木であればあるほど、危険度が上がってきます。自分で伐採したら電線に引っかかってしまった!なんて事がないように、安全のためにも伐採はプロにお任せしましょう!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

立ち合いがなくとも作業は可能です!お気軽にご相談ください。

伐採 1本 6,100円~
伐採のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

伐採の記事アクセスランキング

伐採の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧