森と林の違いを簡単解説!意外と知らない意味の違いと言葉の成り立ち

2022.4.13

森と林の違いを簡単解説!意外と知らない意味の違いと言葉の成り立ち

普段わたしたちが何気なく触れている「森」と「林」、そして「森林」という言葉。これらの違いは一体どんなところにあるのでしょうか。

また、それぞれの役割とはどんなものなのでしょうか。
今回は、知っているようで知らない「森」と「林」そして「森林」について解説していきます。

森と林の違いとは


樹木が多くこんもりと生い茂っているところです。 人の手が加わっておらず、樹木の種類も様々で規模が大きいのが特徴です。 植物が鬱蒼と茂っているため、人が頻繁に出入りするような場所ではないかもしれません。


人の手が加わっており、同じ種類の樹木が多く立ち並んでいて規模が小さいのが特徴です。 人々が生活のために苗や種などを植えて作られたため、生活に近い位置にあるものが林といえます。

農林水産省の定義

木竹が集団して育成している土地及びその土地の上にある立木竹です。 木竹の集団的な育成に供される土地です。

【森】と【林】の語源について

森:森の語源は「盛り」といわれています。
林:林の語源は「生やし」といわれています。
森と林の違いについてはそれぞれの語源から辿ると分りやすいのかもしれません。
森と林の違いとは

森とはなにか

それぞれの語源から読み解く、森と林の違いについてご紹介します。

森と神社の成り立ち

森の語源と言われている「盛り」には、山に通じるものともされてきました。古来より山岳信仰には、山は神の宿る神聖な場所という考えがありました。そのため山に通じる森にも、同様に、神聖な場所という考えがあるようです。

その一例として「鎮守の森」といわれるものがあります。
「 鎮守の森」とは、神を祀る神社を守るように、 その神社の周りを覆い囲う森のことです。

林とはなにか

一口に「林」といっても、実は2つの林が存在します。では2つの林とは一体どういうものなのでしょうか。

【原生林】と【天然林】の違い

原生林
人の手がまったく加わっていない自然のままの林のことです。 アマゾンやアラスカなどに残る森林が代表的な原生林です。

天然林
人の手が加わっていない森林のことを示します。もしくは人の手が加わってはいるものの、その後長い間人の手が加わっておらず、自然の力で育っている森林のことです。

それぞれ森と林の違いについてはお分かりいただけたでしょうか。それでは次は、その似て非なるふたつの森と林が合わさった「森林」とは一体どういうものなのか、ご紹介していきます。

2つの名称が合わさった森林って何?

森林とは広範囲にわたって樹木が密集している場所であると定義づけられています。

森林の役割

・生物多様性保全
森林はその規模が大きければ大きいほど、そこに住みつく生物の数を増やします。人の手が加わらず、良質な森林こそ生物の生態系を守る機能をもっています。

・地球環境保全
森林には多くの草木があるため、地球温暖化の原因ともなっているCO2を多く吸収し、酸素を排出、また蒸発散作用による気温の調節などの機能をもっています。

・土壌保全
豪雨に見舞われても植物の根が張っていることで、土壌の流出を防ぐ役割をしています。また土砂災害だけでなく、雪崩も防ぐ役割をしています。

・水源貯蓄
樹木の葉は地上に降り注ぐ雨の衝撃を緩和する役割も担っています。それによって地表の浸食を防ぎ、土壌の流出を防いでいます。また地下では、樹木の根や腐葉土によって隙間がたくさんあるため、その隙間に雨水がたまり地下水を通って徐々に河川へ雨水を運ぶ仕組みになっています。

・生活環境保
人々の生活にも欠かせない木材を育成し、キノコや山菜などの食料も育成してくれます。また潮風や飛砂、騒音などといったものを防いでくれます。我々の生活をより豊かに、そして快適にしてくれる役割もあります。
2つの名称が合わさった森林って何?

まとめ

森と林の違いは、わたしたちの生活の身近な場所にあるかというのがポイントになってくるかと思います。
そしてその2つが合わさった森林は、身近であってもそうでなくても、わたしたちの生活を支えてくれています。

近年、地球温暖化や生態系の崩壊などが叫ばれている原因は森林の減少が関係しています。森林の恩恵を受けているわたしたちは今一度、森林と共存すべき知恵と工夫をしなければならないのかもしれません。

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