雨漏りを放置すると恐ろしいことに……!健康被害の原因にも

2021.4.30

雨漏りを放置すると恐ろしいことに……!健康被害の原因にも

台風や大雨が来たとき、気になるのが家の雨漏りでしょう。一度雨漏りが発生してしまうと大きな被害が生まれるうえに、雨漏りは見えにくいところで進行している場合もあるので注意が必要です。

また、雨漏りは単純に家がぬれるというだけではありません。雨漏りを放置しているともっと多くの被害をもたらす可能性があります。そこで、今回は雨漏りを放置していると生じてしまう被害についてご紹介します。

雨漏り放置の危険①【住宅・家財への被害】

雨漏りを放置しているとさまざまな被害が起こりますが、住宅や家財道具に対する被害をまずはご紹介します。具体的には以下のものです。

見た目が悪くなる

雨漏りが生じて家の中に雨水が入ってくると、天井のクロスや部屋の壁紙がぬれてしまい、シミになってしまいます。こうなってしまうと、雨漏りする前と比較して明らかに見た目が悪くなってしまいます。
クロスや壁紙を自分が気に入ったものにしていた場合、それにシミがあるという状況は大きなショックになることでしょう。

また、シミがある部屋には知人を招待しにくいので他人との交流が減ってしまうという可能性も考えられます。

強度低下

雨漏りによって生じる住宅への被害として考えられるのが強度の低下です。雨漏りによって木造部分に雨水がふれるような状況が長く続くと、その木造部分の木材腐ってしまうからです。このようにして木材が腐食してしまうと建材の強度が低下します。

また、鉄骨も雨漏りによって被害を受けます。ぬれた状態が続くことで鉄骨にサビが生じ、鉄本来の強度が落ちてしまうとされています。

強度が低下することの影響として一番恐ろしいのが住宅の倒壊です。住宅の荷重を支えている部分の強度が落ちることで建物が崩れてしまうことも考えられます。また、強度低下が原因となって台風や地震といった災害の際に住宅が倒壊してしまう可能性もあります。

シロアリの発生

雨漏りを放置していると、その部分の湿度が上昇していきます。そうなると、シロアリが発生してしまうこともあります。なぜかというと、日本にいるシロアリの中には湿気を好む種がいるからです。

シロアリは木材を食べてしまうため、シロアリが繁殖すると木材に多大な被害が及びます。しょせん小さな虫だと思うかもしれませんが、シロアリの食害量は私たちが思っているよりも多いものです。

シロアリの種類にもよりますが、10万匹のシロアリが1日に食べる木材の量はなんと7gだとされています。雨漏りによってシロアリが発生してしまうと、雨漏り自体によって生じる強度低下と合わさって、住宅の耐久性が大きく落ちてしまうと考えられます。

漏電

雨漏りによって生じる住宅被害の中で最も深刻なもののひとつが漏電です。住宅内に雨水が入り込み、配電盤など電気が通る場所がぬれることで漏電が起きます。

こうした漏電にふれることで感電してしまうということも考えられますし、漏電が原因で火災が発生し、住宅が焼失してしまうという可能性すらあります。感電の場合も火災の場合も命の危険があるため、注意が必要です。

      雨漏り放置の危険①【住宅・家財への被害】

雨漏り放置の危険②【健康被害】

雨漏りを放置すると、住宅や家財だけではなく、人体にも被害を及ぼします。こうした健康被害としては以下のものがあります。

カビの発生<

雨漏りによって湿気がたまると、ジメジメとした環境になります。カビはそうした環境を好むため、雨漏りの放置はカビが発生する原因です。

カビが発生していると見た目も悪くなりますが、それだけではなく健康被害の原因にもなります。具体的には、カビが放出する胞子を吸い込むことによってアレルギーやぜん息といった症状が引き起こされます。

仮に今存在しているカビを市販のカビ取り剤で除去したとしても、雨漏りが起きている限り何度でもカビが発生する可能性があります。カビによる健康被害を抑えるためには根本的な対策が必要です。

ダニの発生

実は、ダニはカビを餌にしています。そのため、雨漏りによってカビが発生するとダニも繁殖してしまう危険があります。

ダニが発生してしまうと、さまざまな健康被害の原因になります。直接かまれることで痛みを感じることもありますし、就寝中に布団の中でダニにかまれることで大きなストレスを感じて精神的な被害を受けることもあるでしょう。

また、深刻な被害がダニの死骸やフンによるアレルギー症状です。ダニの死骸やフンは軽いため、空気中に浮いてしまいます。それを私たち人間が吸い込むことでアレルギー症状を起こしてしまうのです。

このように雨漏りによってカビが発生すると、それが原因でダニも発生してしまうことがあります。カビとダニはどちらも健康に悪影響を及ぼすため、たかが雨漏りと思わずに健康被害が出る前に雨漏り部分を修理するべきです。

      雨漏り放置の危険②【健康被害】

雨漏りが発生しやすい場所

雨漏りの原因の多くは台風や大雨といった自然現象ですが、住宅の構造によって雨漏りが発生しやすい場所があります。この章ではそうした雨漏りが発生しやすい場所について説明します。

天井

住宅の中で雨が一番多く当たる場所なのである種当然ですが、天井は雨漏りが発生しやすい場所です。一番イメージしやすいかもしれませんね。といっても、天井の雨漏りの原因にはいくつかあります。

たとえば、台風や突風で屋上部分が壊れてしまい、そこから雨漏りするという場合が考えられます。瓦屋根の場合は瓦が壊れてしまうと、どうしても雨漏りの可能性が高まります。

そのほかには、屋上の防水が経年劣化してしまって雨漏りの原因になるという可能性もあります。防水工事をすると確かに耐水性は高まりますが、有効期間が過ぎてしまうと防水効果はあまり期待できません。

ベランダ

ベランダも雨漏りが起きやすい場所です。ベランダに防水工事を行うこともできますが、こちらも有効期間を過ぎてしまうと防水効果が発揮されません。

普段生活している場所なのであまり工事をしたくないのかもしれませんが、ベランダからの雨漏りを防ぐためには定期的なメンテナンスが必要です。
      雨漏りが発生しやすい場所

雨どい付近

普段は雨水を流すための雨どいですが、風に乗って飛んできた落ち葉や土砂がたまることで雨どいが詰まってしまうと、雨漏りの原因になります。雨どいからあふれた水が付近の壁にしみこみ、その壁から住宅内に雨漏りしてしまうのです。

こうした被害を防ぐためには、雨どいが詰まっていないか、意識して確認しておくことが重要です。また、屋上やベランダの雨どいが詰まることで水がたまり、天井やベランダの雨漏りにつながるということもあるので、こうした場所の確認も大切だといえます。

天窓

家をおしゃれな雰囲気に変えてくれる天窓ですが、これも雨漏りの原因になります。垂直になっている部分はもともと雨漏りしやすいですし、周りの防水部分も使い続けるうちに寿命が来ます。そうなると天窓から光ではなく水が入ってくるという事態におちいりかねません。

窓サッシ

意外かもしれませんが、窓サッシも雨漏りが発生しやすい場所です。建ててから年数がたった住宅の場合、窓サッシの防水パッキンが経年劣化してしまうことで雨漏りが起きます。

特に台風の場合、雨が風によってたたきつけられるように降るため、窓に多くの雨が当たります。こうした状況では雨漏りが起きやすいので、夏場の台風が起きやすい季節には注意しましょう。

どの場所も雨漏りが起きやすい場所ですが、こうした場所の確認をしないと知らない間に雨漏りが発生し、雨漏りを放置してしまうということになりかねません。そうなるとさまざまな被害が起きてしまうので気をつける必要があるでしょう。

      雨漏りが発生しやすい場所

雨漏り箇所の応急処置

仮に雨漏りを見つけた場合、一番よいのは業者に依頼して修理してしまうことです。しかし、事情によってはすぐに依頼できないこともあるでしょう。かといってそのまま雨漏りを放置するわけにもいきません。そこで、この章ではそういた場合の応急処置をご紹介します。

雨漏り箇所の応急処置といっても大きく分けてふたつあります。それは屋内の処置と屋外の処置です。まずは屋内の処置から説明します。

屋内の応急処置

屋内でできる雨漏り箇所の応急処置としては以下のものがあります。


雨漏りしている部分の下にバケツを置く

単純に見えるかもしれませんが、雨漏りしている部分の下で水を受けることで屋内がぬれるという被害の拡大を防ぐことができます。やることも簡単なので、雨漏りを見つけたら慌てずにまずはバケツを置きましょう。

雨漏りした雨水を受けるときは、バケツの中に雑巾などのいらない布や新聞紙を入れておくこともおすすめです。こうすると水が跳ねないので、周囲をほとんどぬらさないことができます。

大雨の被害に遭っているときや、業者に依頼するのに時間がかかりそうなときはバケツをこまめに確認してあふれないようにしましょう。せっかく水を受けているのにバケツからあふれて周りがぬれてしまったら残念なことになってしまいます。


 

窓サッシの水分を拭き取る

窓サッシから雨漏りしている場合は、雑巾で染み出てくる水分を吸い取ってしまえば応急処置は完了です。あまりにも雨漏りがひどい場合は窓サッシの周りにも雑巾を置いて付近がぬれないようにするとよいでしょう。

屋外の応急処置

屋外できる応急処置には以下のものがあります。屋上に登る際は危険があるため、できる限り複数人で行うようにして転落を防ぐように気をつけましょう。

雨漏りしている部分にブルーシートを被せる

屋上に登り、雨漏り箇所にブルーシートを被せることで応急処置になります。ブルーシートによって水を防ぎ、それ以上侵入させないようにするというわけです。

ブルーシートは軽いので持ち運びやすいですが、逆にいえば風に飛ばされやすいともいえます。長時間雨漏りを防ぐときは重しを乗せたほうがよいでしょう。とはいえ屋上まで重しを持っていくのはたいへんです。バランスを崩して転落しないように注意してください。

 

雨漏りしている部分を粘着テープでふさぐ

トタン屋根や陸屋根の場合は、粘着テープで雨漏り箇所をふさぐことができます。ブルーシートを被せる場合と同様に屋上に登り、雨漏り箇所に粘着テープを貼ることで応急処置が完了です。

この時、粘着力を長持ちさせるためにテープを貼る場所を雑巾などでよく拭いてから貼る必要があります。また、貼る際は水の流れの下流から上流に向けて貼るようにします。

      雨漏り箇所の応急処置

雨漏りの放置で保険が使えなくなる?

雨漏りを放置すると住宅被害や健康被害以外にも困ったことが起きてしまいます。それは雨漏りを修理する際に保険が使えなくなるということです。

雨漏りを修理する際、火災保険の風災補償が適用される場合があります。この風災補償とは、突風や台風など強い風によって建物が壊れたときにその損害を補償してくれるというものです。

そのため突風や台風によって家が壊れてしまい、それが原因で雨漏りが起きたという場合はこうした補償を利用し、火災保険を適用することも可能ということです。

しかし、このように雨漏り修理に火災保険を使うやり方は雨漏りが経年劣化によって生じた場合はできません。そして、経年劣化かどうかは保険会社や住民ではなく第三者の鑑定人が行います。

雨漏りを放置していると仮に突風が原因で雨漏りが起きたとしても経年劣化と判断されてしまい、火災保険が使えないかもしれません。また、被害を受けた日から3年以内に保険を申請しないとこの風災補償は使えなくなるので注意が必要です。

      雨漏りの放置で保険が使えなくなる?

まとめ

「雨漏りが起きてもあまり影響はない」と考えて雨漏りを放置しているとさまざまな被害を受けることになります。住宅や家財道具だけではなく、あなた自身の健康にも被害が及ぶこともあるため、雨漏りを甘く見てはいけません。

雨漏りが発生しやすい場所には天井やベランダなどがありますが、いずれも雨と接触しやすい場所です。そうした環境である以上、雨漏りが起きてしまうのはある意味必然といえます。こうした場所の雨漏りを防ぐためには普段から住民がその目できちんと確認することが必要です。

もし雨漏りが起きたとしても屋内、屋外ともに応急処置を行うことができます。とはいえ屋外での作業は危険を伴うためできるなら業者に依頼して修理してもらうほうがよいです。

また、雨漏りを放置していると火災保険を利用して雨漏り修理をすることができなくなる恐れもあります。家で雨漏りを見つけたという方はすぐに修理してもらうためにも業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

雨漏り修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「雨漏り修理」をご覧ください。

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※状況によっては全体修理をおすすめする場合もございます。

雨漏りを放っておくと天井や屋根が腐り、被害が拡大することも。天井から音がしたり、シミがあるなら、できるだけ早くプロに相談して対策しましょう!

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