ズレ・割れに注意！屋根の修理を自分でおこなうために知るべきこと

現代ではおしゃれなスレート屋根や金属屋根も多いですが、昔ながらの瓦屋根もまだたくさん残っています。重厚感のある昔ながらの瓦は頑丈なので、その他の屋根材と比べても見劣りしません。実際に、葺き替える際も瓦を選ぶご家庭はあります。

しかし、頑丈な瓦も壊れないわけではありません。むしろ、力の加わり方によっては割れやすいこともあるようです。割れると隙間から雨水が入り込むため、知らず知らずのうちに雨漏りが進行しているということもあります。

当コラムでは、瓦屋根の雨漏りと修理方法について考えていきます。「瓦屋根の修理は自分でできるのか？」「プロはどのような修理をしてくれるのか？」そのような疑問をお持ちでしたら、ぜひ参考にしてみてください。

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瓦屋根の歩き方

瓦屋根は頑丈ですが、人が乗ると割れることがあります。瓦屋根の修理を自分でおこなう場合は、まず瓦屋根の歩き方を覚えましょう。それでは、どこを歩けばいいのでしょうか。

瓦は湾曲した形状になっていますが、そのへこんだ箇所（谷）を踏むと割れにくいです。反対に盛り上がっている箇所（山）や、瓦と瓦が重なっている箇所は隙間があるため割れやすいようです。ただし、スレート屋根やコンクリート瓦は重なっている箇所を踏みます。

瓦屋根の歩き方を見たところで、次は雨漏りの原因として多いズレの直し方を見ていきましょう。

瓦屋根のズレを直すために必要なこと

瓦屋根がズレると、その隙間から雨漏りが入り込むおそれがあります。ズレの原因としては、漆喰や葺き土の崩れが考えられます。現在の瓦葺きは「引掛桟工法」や「ポリフォーム工法」が選ばれていますが、古い日本家屋などは土葺きのままということも多いです。

葺き土がやせると崩れやすくなります。土台が崩れれば、その上にある瓦もズレてしまいます。この場合は土葺きを葺きなおすか、別の工法に切り替える必要があります。瓦屋根の修理を自分でおこなうのは、このケースの場合は避けたほうがいいでしょう。

瓦屋根の割れを直すために必要なこと

瓦屋根が割れない歩き方をご紹介しましたが、それでも割れてしまうことはあります。また、飛来物の衝突や地震によって割れることもあります。割れた瓦はどうすればいいのでしょうか。

割れた瓦を交換する

割れた瓦のみ取り外し、新たな瓦を設置します。釘などで固定されていなければ簡単に交換することができます。ただし、瓦の下の防水シート（ルーフィングシート）が破損していればあわせて修理する必要があります。瓦の種類も合わせなければいけません。

防水テープを貼る

割れた箇所の汚れを取り除き、防水テープを貼って固定します。あくまで応急処置なので、瓦の交換や葺き替えが必要です。

素人の方が瓦屋根の修理を自分でやるには、上記の方法が限界だと思います。それでは、雨漏り修理のプロはどのように修理してくれるのでしょうか。

瓦屋根のズレと割れプロはどう直すのか

技術と道具、人員がそろった雨漏り修理のプロは素人にはまねのできないような施工が可能です。そんなプロはどのような施工をしてくれるのでしょうか。瓦屋根の修理が自分でできなくても安心できるはずです。

棟瓦を積みなおす

瓦屋根のてっぺんにある棟瓦を積みなおします。風雨の影響を受けやすい箇所で、崩れが軽微な場合は漆喰を補填するだけでいいですが、内部まで進行している場合は葺き土まで積みなおします。修理費用は50万～150万円ほどです。

瓦屋根を葺き替える

瓦屋根の修理でも大掛かりな作業です。古い屋根材を使って安く済ませることもあれば、金属屋根やスレート屋根などに葺き替えることもできます。また、雨漏りが発生していなくても施工するケースがあります。修理費用は葺き替える屋根材によって異なりますが、最低でも100万円は見積もったほうがいいでしょう。

まとめ

瓦屋根の修理についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。意外と知らない瓦屋根の修理方法は難しいということがわかりました。まとめると以下のようになります。

・瓦屋根を歩くときは「谷」の部分を踏む。
・瓦屋根の修理を自分でやるのは難しく、簡単な割れの修理が限界。
・雨漏り修理業者は葺き土や屋根の葺き替えまで可能。

いずれにしても高所作業になるので、落下と怪我の危険がつきまといます。また、修理するつもりが逆に瓦を割ってしまうおそれもあります。無理な作業は厳禁ですので、なるべく業者に代行してもらうほうがいいでしょう。その際はぜひ当サイトからご相談ください。

雨漏り修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「雨漏り修理」をご覧ください。