
「家じゅうを飛び回る嫌な虫」「いつの間にか発生するから困る」部屋に現れるコバエはうっとうしく感じますよね。そのためなるべくすぐに駆除したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
コバエを駆除するための手段はさまざまにあります。
しかし実は、多くのご家庭にあるもので手軽に作れる有効な方法が存在するのです。
うまく活用することができれば、コバエを一度に大量捕獲できる可能性もあります。
そこで今回は、コバエを駆除するために効果的な、『めんつゆトラップ』について詳しくご紹介してきます。
作り方から使い方、具体的にどんなコバエに対して効果を発揮するのかについても説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次
めんつゆトラップの材料
コバエを捕獲するために有効なめんつゆトラップは、多くのご家庭に常備されている材料で作ることができます。具体的にどのようなものが必要になるのか、以下でまとめましたので、確認していきましょう。
容器
めんつゆトラップは、ペットボトル容器に入れて使うのが一般的です。あまり大きいものではなく、500mlのペットボトルで問題はないでしょう。また、ご家庭にあるガラスのコップなどを使うのもよいのですが、コバエの死体により衛生面が悪化する恐れがあります。
そのためなるべく使い捨て可能なペットボトルを使うのがおすすめです。
洗剤
洗剤には、洗濯用洗剤や台所用洗剤などさまざまなものが存在します。めんつゆトラップに利用するのなら、できるだけ台所用洗剤を選ぶようにしましょう。柑橘系のにおいをしたものが多く、トラップの効果を向上させる効果が望めます。
また台所用洗剤は、他の洗剤に比べ表面張力が高く、寄ってきたコバエを捕まえる働きがあるとされています。大量に用意しなければならないわけではありませんが、めんつゆトラップを作る際は必須の材料となるでしょう。
めんつゆ
コバエをおびき寄せるためにめんつゆを活用するのですが、実際はめんつゆに含まれているアルコールに寄ってくると言われています。したがって日本酒やビールなどのアルコールでも同様の効果が期待できるでしょう。
また、酢やレモン汁などで効果が出る場合もあるので、コバエの種類に応じて使い分けるということも可能です。コバエも個体によって好みが微妙に変わるため、すべてのコバエをめんつゆで捕まえるのは困難でしょう。
コバエはときに、シロップや甘いジュースなどにも寄ってくることもあります。もしアルコールを使ったトラップの効果がないと感じたときは、ご家庭にあるさまざまな食材で試してみることをおすすめします。
めんつゆトラップの作り方
材料がすべて用意できたら、実際にめんつゆトラップを作っていきます。しっかり作らないと効果を最大限に発揮しないかもしれませんので、手順を守り適切に作ることが大切です。
ペットボトルの底を切る
実際に使うのは、ペットボトルの底部分になります。そのためハサミやカッターなどで底の部分を、3cm程度の高さになるように切り落としましょう。
硬いペットボトルだと作業しにくくなるかもしれないので、なるべく柔らかいペットボトルを用意すると作業もスムーズに進むはずです。
水とめんつゆを入れる
切り取ったペットボトルの底部分が隠れるくらいまで水を注いでいきます。
その後さらにめんつゆを入れるのですが、目安としては水と同じ分量。または少し濃いめがいいでしょう。
めんつゆを入れ終わったら、水と成分が分離している恐れがあるので一度かき混ぜておきます。
洗剤を入れる
最後に洗剤を入れてめんつゆトラップが完成です。洗剤の分量は、数滴程度で問題ありません。大量に入れてしまうと、めんつゆのにおいをかき消してしまうかもしれないので、表面に膜ができる程度にとどめておくようにしましょう。
めんつゆトラップが有効なハエ・効かないハエ
めんつゆトラップは、コバエを捕まえるために有効な手段です。しかしコバエにもさまざまな種類が存在するため、すべてのコバエに効果を発揮するとは限りません。めんつゆトラップで駆除効果が期待できるのは、どの種類のコバエなのか、効果が薄いコバエも交えてご紹介します。
【めんつゆトラップが効くコバエ】
ショウジョウコバエ
主に腐敗した食品などに集まり、ご家庭で出現する機会も多いコバエです。生ごみを放置していると大量に発生することがあります。世界中に存在するコバエとなります。主に果物や樹液などの腐敗臭を好む傾向があるので、いたるところで目撃する機会も多いでしょう。
【めんつゆトラップが効きにくいコバエ】
ノミバエ
生ごみのにおいや腐敗臭などに寄って来るのは、他のハエと同様の習性があります。ただし、めんつゆトラップのにおいには寄ってこないことがあるため、罠を仕掛けても効果を発揮しないことがあるのです。
まれにめんつゆトラップで捕獲に成功する例も見られますが、基本的に光に集まる習性があるため、性質を利用した手段で対策を取る必要があります。
キノコバエ
蚊に似た姿をしており、1~2mmほどのコバエです。小さな体を生かして網戸の隙間も通り抜けることができ、住宅内にも容易に侵入してくるでしょう。
他のコバエと違い、キノコバエは腐葉土のにおいを嗅ぎつけて集まるといわれています。
基本的にコバエは、観葉植物の土に卵を産んで繁殖を繰り返します。短期間で大量繁殖する恐れもあるため、住宅に出現したらなるべく早めに対処することが大切です。
また駆除した後の侵入対策もしっかり行いましょう。
チョウバエ
3~5mm程度の大きさのコバエで、生活排水が蓄積している環境を好む傾向があります。
見た目はハエよりもガに近い見た目なので、「便所バエのことかな?」と思い浮かべる方も多いでしょう。
主に排水溝や洗濯槽の下、石鹸入れの下などにも卵を産み付けることがあるのです。
とくにトイレやお風呂場の壁にくっついている姿は、多くのご家庭でも比較的多く見られます。
したがって排水溝付近、またはお風呂で大量発生する恐れがあるため十分注意しなければなりません。
とくに石鹸カスや髪の毛が蓄積していると呼び寄せてしまうリスクが高まるため、こまめに掃除をするなど日々清潔な環境を保つことが重要になります。めんつゆトラップではあまり効果が望めないとされ、別の手段を用なければ駆除は難しいでしょう。
めんつゆトラップが聞かないハエの駆除方法
めんつゆトラップのにおいを避けるコバエはたくさん存在しますが、それらのハエを駆除するためには具体的にどのような手段を活用すればいいのか、見ていきましょう。
ノミバエ
直接駆除剤を吹きかけるのも有効な手段ですが、大量のノミバエを一気に駆除するには。「電気殺虫機」を使うのがおすすめです。ノミバエの光に群がる習性を利用して誘導し、紫外線によって駆除する仕組みになっています。
設置しておくだけで効果を発揮し、効果が持続する限り使用することが可能です。
商品にもよりますが、約2年で交換が必要となるため注意しましょう。
めんつゆトラップではあまり効果を発揮しないことがありますが、トラップを作成する際においを少し変えてみると捕獲できるケースもあります。通常はアルコールのにおいを利用するのが一般的です。
しかしフルーツ系や酢、コーヒーのにおいなどでも誘導効果が期待できるので、トラップを作るときに一度試してみてもいいでしょう。それでもトラップが確実に効くとは限りませんので、電気殺虫機を併用するなど、工夫することが大切です。
キノコバエ
住宅内の観葉植物に集まることもあるため、キノコバエを駆除するときは設置式の殺虫剤を散布するのが効果的です。またコンセント型のノーマットなどを付近に設置しておくと、近づいてきたコバエに効果を発揮するでしょう。
腐葉土などだけではなく、他のコバエ同様光に集まる習性も持ち合わせているため、光で誘導して殺虫剤を直接吹きかけるのも有効な手段となります。小さい個体のものは、網戸の小さな隙間も容易に侵入してくる恐れがあるため、注意が必要です。
チョウバエ
主に水場の排水溝が侵入経路であるため、該当する箇所をしっかり洗浄することが大切です。排水溝を掃除するときに使う錠剤を投入するだけでも、内部に潜む幼虫を駆除することができます。
成虫に対しては、直接殺虫剤を吹きかけるか、市販のハエトラップ、バルサンなどを活用するのが効果的です。ただし駆除しても環境が改善しなければ再びチョウバエが発生してしまう可能性があるため、駆除後の対策をおこたってはいけません。
普段からコバエが発生しやすいトイレや水回りの排水溝を定期的に掃除するなど、工夫が必要です。
市販のハエトラップ
「自分で作るのがめんどくさい!」「市販のハエトラップで十分じゃない?」とお考えの方も多いでしょう。市販のハエトラップにも種類があるので、それぞれどのような効果があるのかを知る必要があります。
ここでは市販でも購入可能なハエトラップとその特性を見ていきましょう。
『コバエがホイホイ』
めんつゆトラップと同じ原理で、においで誘導してコバエを捕獲するトラップです。
主にストお酒のにおい成分を使っているので、コバエの種類によっては大きな駆除効果が期待できます。
設置しておくだけなので手軽に使える点と、効果が約1ヶ月持続するというのがメリットです。
コバエがホイホイは、チョウバエやキノコバエなど食品のにおいに集まりにくい種類には、あまり効果を発揮しない可能性もあります。
そのためこの商品一つでコバエを根絶できるわけではないので注意しましょう。
『コバエがポットン』
コバエがホイホイと同様の仕組みで、コバエをにおいで誘導して駆除する仕組みになっているトラップです。
コバエがポットンも1ヶ月程度効果が持続するため、まったく同じ効果では?と感じる方も多いと思います。
『コバエがポットン』は、基本的な仕組みは『コバエがホイホイ』と変わりません。
しかしこの商品は、誘い込むためのにおい成分に「テンナンショウ」という花の香り成分を使用しています。
コバエはテンナンショウの香りは、コバエをおびき寄せる効果が高いと言われています。
したがってコバエの種類や環境によっては、『コバエがホイホイ』よりも効果を発揮する可能性があるのです。
反面あまり効果を実感できないときもあるので、その際は別の手段を活用するようにしましょう。
『ハエ取り棒』
色とにおいでコバエを誘導する効果が期待できるハエ取りグッズです。
寄ってきたコバエが止まり木としてハエ取り棒に止まった瞬間強力な接着剤で捕獲する仕組みになっています。
商品によっては、専用の設置台が付属しているので、特別自分で用意するものがないのも魅力です。
プランターなどに突き刺して使うのが一般的であり、約3ヶ月間効果が持続します。
コバエを取るのにも効果を発揮しますが、植物の天敵であるアブラムシも同時に捕獲することができるので、家庭菜園などで害虫対策として活用するのも良いでしょう。
『ハエ取りリボン』
室内に発生するコバエ、またはその他のハエを捕獲するために効果的な商品になります。
比較的昔から存在するオーソドックスなタイプのハエ取りグッズです。
リボンを引っ張って天井からつるすだけで使用することができるので、比較的簡単に利用できるでしょう。
他の商品のように、においや色で誘導するという仕組みではなく、単純に飛び回るハエを捕獲するために有効活用できる商品となっています。
ハエは一定時間飛び回ると、壁や物に止まる習性があるため、生物の性質を生かした駆除方法です。
また、商品によっては下部分に受け皿が付いているため、捕獲したハエが落下してきにくく粘着駅が垂れてこないように工夫されています。
まとめ
めんつゆトラップで捕獲できるハエは、主に「ショウジョウバエ」や「ノミバエ」といった一部のコバエです。
その他のコバエを駆除するためには、別の手段を活用する必要があり、住宅で対策をするときも少し工夫が必要でもあります。
ただ、めんつゆトラップは別の食材で代用することも可能です。
効果がないなと感じたときは、おびき寄せるにおいを変えるなど、自分なりに試行錯誤することはできるでしょう。
しかしどうしてもコバエがうまく捕獲できない、根本的な解決をしたいという場合は、衛生害虫駆除のプロに相談するのが賢明な手段ではないでしょうか。
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