
ベッドバグとは、「南京虫」とも呼ばれている衛生害虫の一種です。夜に吸血活動をするとされており、もし刺されると強いかゆみやアレルギー反応などが起きてしまいます。殺虫剤にも耐性があるため、駆除が非常に難しい害虫といえるでしょう。
その名の通り、ベッドバグはベッドの隙間などを住処にするとされています。「ベッドにいる虫なら、もしかして健康に影響あるんじゃないの?大丈夫なの?」と不安になってくる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、そんなベッドバグについてご紹介させていただきたいと思います。
目次
ベッドバグっていったいどんな害虫?その生態
そもそもベッドバグとはいったい何なのでしょうか。
その生態に詳しく迫っていきたいと思います。
呼び方はさまざま
ベッドバグとは英語での名前であり、吸血性の寄生昆虫です。
日本ではトコジラミと呼ばれています。
南京虫(なんきんむし)や床虫(とこむし)も、トコジラミの別名です。
日本名のなかに「ジラミ」とありますが、シラミの仲間ではなく、カメムシの仲間です。
英名のベッドバグのほうが、日本名よりも誤解がない名前といえそうです。
色、形状
ベッドバクの形態は5mmから7mmほどに成長します。
しかし、幼虫時期と成虫時期で大きな変化をすることはほとんどなく、羽は持っていないため、飛ぶことはありません。
ベッドバグの色は茶色いですが、血を吸うことでその色が濃くなります。
サイクル
ベッドバグは幼虫から成虫にいたるまで5つの段階を経るのですが、吸血を必要とします。
孵化から成虫するまでには2週間から7週間かかります。孵化は、温度に大きく影響されます。
生息場所
ベッドバグはもともとアメリカの洞窟で発見されました。
ベッドバグはもともと鳥やコウモリなどを宿主にしていたのですが、同じ洞窟で人間が生活するようになったことで人間からも吸血するようになったといわれています。
そのためアメリカやカナダなどの海外では深刻な害虫として、被害が後を絶えません。
活動時間帯
ベッドバグは基本的に夜に吸血活動を行います。
しかし夜だけ活動するのかというとそうではなく、暗ければ昼でも吸血活動を行うといわれています。
普段は明かりを嫌うため、壁の割れ目などの隙間に潜んでいることがほとんどのようです。
近年になって再流行?その理由は
日本にもベッドバグが生息していた例がありました。
ベッドバグという名前がトコジラミと訳されたのでしょう。
昭和40年ごろから使用され始めた有機リン系の殺虫剤の効果でベッドバグが駆除されました。
有機リン系の殺虫剤の効果は高く、10年後にはほとんど日本国内でベッドバグを目にすることがないという状態になったのです。
では何故、近年再びベッドバグを目にすることになったのでしょうか。
いくつかの理由に先ほど述べた有機リン系などの殺虫剤が使用できなくなってしまったことがあります。
有機リンは大変高い殺虫効果がありますが、人体への神経毒性が大変高いため現在では法規制により、一部の使用を除いてしか認められなくなりました。
また昔に比べて、気軽に海外旅行に行けるようになったこともベッドバグに注目が集まる要因になっています。
ベッドバグが荷物などに侵入して、日本にまた侵攻してくる機会が大幅に増えてしまったのです。
旅行先のホテルやホームステイ先でベッドバグの被害を受ける人が多いです。
ベッドバグは血を吸うことで生きている!
ベッドバグは吸血性があります。
同じ吸血性がある蚊は、産卵前の夏に成虫した雌だけが吸血活動をするのですが、ベッドバグは生涯を終えるまで吸血活動を行います。
雄か雌か、幼虫か成虫かに関わらず、生きていく栄養を摂取するため血を吸っているのです。
日本でも再流行する可能性?予防法はあるの?
日本でベッドバグが最初に目撃されたのは安土桃山時代といわれています。
また明治維新前にもベッドバグが多かったようです。
幕府が外国から買った船にベッドバグが潜んでいたため、日本に上陸してしまったのです。
明治維新ごろには神戸港界隈に一番多くいたとされています。
そこから有機リン系の殺虫剤が利用される1970年までベッドバグは日本人にとってもなじみのある害虫であったといえます。
ベッドバグが発生した場合、自力での駆除は困難!
もしもベッドバグが発生し噛まれてしまうと、尋常じゃない皮膚のかゆみや貧血、アレルギー反応を引き起こしてしまいます。
有機リン系の殺虫剤が使用できないにも関わらず、非常にしぶとい生き物のため、自力での駆除は大変困難を極めてしまいます。
そんなときはぜひ害虫駆除のプロに相談することをおすすめします。
まとめ
現在日本でベッドバグが発生している状況は7~8年前のアメリカとよく似ているといわれています。
もしこのままの状況が進むとベッドバグはどんどん繁殖を繰り返しその数を増やしていくと考えられます。
ベッドバグが家に住み着いたら、そして自分や家族にまで被害が及んでしまったらと考えるとぞっとしてしまいます。
早めに対策を取っていきたいですね。
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