毒のある毛虫チャドクガの卵にも危険が！？卵の対策方法をご紹介

木の下を歩いていて毛虫が落ちてきたという経験はありませんか。
比較的多くみられる毛虫は、「チャドクガ」という毛虫であることが多いです。

チャドクガは卵の状態でも危険が及ぶことがあるのですが、意外と知られていないことでもあります。
もし知らずに触れてしまうと、かゆみや皮膚の腫れなどの症状が出てしまうことも。
そこで今回はチャドクガの繁殖時期を知り、チャドクガの卵を発見したらどうしたらよいか、対策法をご紹介していきます。

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チャドクガの卵に触れるのは危険

毒をもつ毛虫の毛は針のようになっていて、触るとかゆみや皮膚の腫れなどのアレルギー反応を引き起こすことがあります。
この針は毒針毛とよばれチャドクガ1匹には50万本ほどの毒針毛が生えています。

チャドクガの毒針毛は毛が抜けたとしても毒がなくなることはなく、脱皮したときの抜け殻にも毒針毛がついているので注意が必要です。
チャドクガの卵には毒針毛はありませんが、産卵のときに毒針毛で覆われるためとても危険なのです。
見つけたときはなるべく触れないようにしましょう。
　　　　　　

チャドクガのつきやすい木とは

チャドクガはお茶の木を好むことからチャドクガ（茶毒蛾）と名付けられました。
お茶の木はツバキ科ですので、下記のような木にはチャドクガがいる可能性が高くなります。

ツバキ科…ツバキ、サザンカ、ヒメシャラ、チャ
バラ科…ジューンベリー

このような木に咲く花はきれいですが、チャドクガの卵があるかもしれませんので注意が必要です。
　　　　　　

チャドクガのライフサイクル

ここでチャドクガのライフサイクルを確認しておきましょう。
チャドクガは1年に2回ほど繁殖をします。
1度の産卵で100匹ほどの卵を産み、4～6月・8～9月頃に孵化し1枚の葉っぱの上で集団生活するのです。
そして成長するにつれて葉っぱから木全体に移動します。

6月・9月頃にさなぎになると糸をはき地面に降りるようになるでしょう。
産卵は7～8月・10月頃で10月頃に産まれたチャドクガの卵は、卵の状態で越冬して春を待ちます。
1年に複数繁殖のタイミングがあるので、チャドクガは繁殖力がとても高いことがわかりますね。

チャドクガの卵を発見したら？

繁殖力が高いチャドクガですので、動きだしてしまうと駆除することが大変です。
チャドクガの卵を発見したらすぐに駆除をして繁殖させないことが重要になります。
チャドクガの卵の駆除をするときには毒針毛が飛び散らないように風の強い日は避けて行いましょう。
特に雨上りは毒針毛が飛散しないのでおすすめです。
服装は長袖・長ズボン・マスク・長靴・雨合羽・手袋などをつけて肌を露出しないようにしましょう。

卵は葉の裏にまとまって産みつけられるので、葉っぱや枝ごと切り取ることで駆除することができます。
駆除後は作業した服や道具に毒針毛がついているかもしれませんので、そのまま放置すると毒針毛が飛び散る危険があります。

作業に使用したものは捨てられるなら捨ててしまうとよいのですが、捨てられないものは消毒することが大切です。
毒針毛は50℃以上の熱に弱いため、作業した服や道具などを50℃以上のお湯に浸けておく、スチームアイロンをかけるということで毒針毛の毒を無害にできる可能性があります。
　　　　　　

卵がかえる前に対策することが重要

チャドクガが動き出すと木全体に移動して駆除しにくくなってしまいます。
チャドクガの卵を発見したら孵化しないうちに駆除してしまいましょう。
しかし、チャドクガは卵を産みつけると同じ木にまた卵を産むこともあるのです。チャドクガに卵を産ませないためにはどのようにしたらよいのでしょうか。

木にたくさんの枝や葉っぱがあると卵を産みつけられてもわからないため、剪定をしておくことが大切です。
剪定をしておけば卵を産みつけられてもすぐに駆除することができます。
チャドクガの天敵であるスズメバチなどにチャドクガがみつかりやすくなるというメリットもあります。

他の対策方法はオルトラン粒剤を木の根元にまいておくことです。
薬を根から吸い上げて木全体に薬がいきわたることでチャドクガが寄りつかなくなるという効果があります。
チャドクガの卵があって何か対策したいとお考えの方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回はチャドクガの卵の危険性について知ることができました。
チャドクガの成虫には毒針毛という毒があり、毒針毛に触れたり刺されたりするとかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。
さらに抜け殻であっても、毒針毛の危険がおよぶこともあるので注意が必要です。

チャドクガは、主にツバキ科の木を好む傾向があります。
そのためツバキ科の木でチャドクガの卵をみつけたら早急に駆除することが大切です。
チャドクガは成長してしまうと動きまわって駆除が大変ですので、卵のうちに対策することが重要になります。

毒針毛は50度以上の熱に弱いため、無毒化できる場合もあります。
しかしご家庭で駆除や予防をする場合、やり方があっているのかわからないこともありますよね。
もしチャドクガの被害に困っているのなら、衛生害虫駆除のプロに相談をしてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者　ナカザワ氏について

この記事の監修者

ナカザワ氏　NPC 総合害虫駆除

監修ジャンル：害獣　害虫

神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者（防第14721号）の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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