ダニはアルコールで死ぬ？実際の効果と予防に使えるレモンアルコール

ダニはアレルギーの原因になり、種によっては吸血を行い人に被害を与えます。肉眼でとらえづらいほど小さな身体なのに、なかなか駆除ができず厄介な害虫ですよね。ダニの駆除は先人が多種多様な方法を考え行ってきました。その中で「ダニをアルコールで退治する」といった方法が紹介されているものがありました。

今回はダニにアルコールは効果があるのか？といったことやダニの駆除方法についてご紹介します。

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ダニ退治にアルコールは効果があるのか

ダニ退治にアルコールを用いる方がいらっしゃいますが、はたしてアルコールはダニに効果があるのでしょうか？

アルコールには消毒・殺菌効果があるためダニにも有効であると考える方がいるかもしれませんが、あまり効果がありません。普段使用するような消毒用エタノールでは、噴射した後すぐに揮発してしまい、ダニのような大きさになると有効打にはならないのです。

しかし、水につけていても1週間以上生存するダニもアルコールにつけると死ぬと言われているため、全く効果が無いわけではないようです。では、このしぶといダニを死滅させるにはどのようにすればいいのでしょうか？次の項目ではダニを死滅させる方法についてご紹介します。

しぶといダニを死滅させる方法

先ほど少し触れましたがダニはアルコールにつけられるといずれ死にますが、ダニが住み着いているところをずっとアルコール漬けにすることはできません。天日干しもダニが死滅するまで布団の温度が上がらないため、ダニを駆除することはできないでしょう。

しかし、このダニ対策は全く意味がないわけではなく、天日干しをすることでダニの好む湿気を除去し、洗濯や掃除機をかけることでダニの死骸やフンを取り除くことができるため症状の改善につながると思われます。生きているダニを死滅させた後に行うと効果的でしょう。

ダニは50℃以上の高温になると命を落とし始め、60℃以上になると即死します。そのため、ダニがいると思われる場所を60℃以上にすることでダニを死滅させることができるでしょう。コインランドリーにあることが多い大型乾燥機の利用や60℃以上のお湯にひたすといった方法が考えられます。

ダニを発生させないためには

ダニの発生を防ぐためには、ダニにとって快適ではない空間を作ることが必要になります。ダニにとって快適な環境とは「温度が25~28℃」「湿度が70~80％」といったものになります。布団やぬいぐるみなどは定期的に天日干しするといったことを行うと湿気をとばすことができるでしょう。

ダニ取りマットや高密度繊維のカバー、忌避効果があるものを使用する、といった方法も考えられます。次の項目ではダニをアルコールとレモンを使用して予防する「レモンアルコール」についてご紹介します。

ダニ予防に使えるレモンアルコール

ダニにアルコールはあまり効果が無いとお伝えしましたが、アルコール自体には殺菌、消毒効果があります。そのため、カビ菌などのダニの食料になり得るものを減らす効果を期待できます。

レモンアルコールとは、その名の通りアルコールにレモンを混ぜたものになります。その効果とはいかなるものなのでしょうか？

レモンアルコールの効果

レモンには、シトラールという成分が含まれています。このシトラールはダニが危険を察知したときに知らせる成分と同じ働きをするため、ダニが忌避します。殺傷能力はありませんが忌避効果は絶大であり、シトラールには消臭・殺菌効果もあります。

そのため除菌、消臭をしながらダニの侵入を防ぐにはうってつけのものであると言えるでしょう。

レモンアルコールの作り方

消毒用アルコールとレモンの皮を1~2個分くらい用意し、霧吹きなどの容器にアルコールを入れた後、細かく刻んだレモンの皮を入れ15分ほど放置すると黄色っぽくなります。黄色っぽくなったら使用することができるため、ダニに侵入されたくないところへふきかけましょう。

市販のダニの忌避剤との違いは、簡単に自作することができるという点です。お手軽に作ることができるため、忌避剤を試す前に一度挑戦してみてはいかがでしょうか？

レモンアルコールの注意点

レモンには紫外線に反応する成分も含まれています。その成分は日光に当たると変色をおこすおそれがあるのです。そのため日陰に置いて変質を防ぐとともに、一度作ったレモンアルコールは早めに使い切るようにしましょう。

まとめ

ダニ駆除にアルコールはあまり効果がありません。ダニを死滅させるには50℃以上の高温が効果的です。ダニの発生を抑えるには、よく乾燥させることが大切になります。また、ダニ取りマットや高密度繊維のカバーを使用するといったことも有効になるでしょう。

ダニの駆除にはあまり効果がないアルコールですが、レモンと組み合わせることでレモンアルコールとなり、ダニの忌避に効果的なものになります。簡単に自作をすることができますが、光毒性というものがあるため日光が当たるところやものには使用を控えるべきでしょう。

ダニの駆除や予防を個人の力で行うには限界があります。ダニの駆除を業者へ依頼することも考慮に入れてみてはいかがでしょうか？

この記事の監修者　ナカザワ氏について

この記事の監修者

ナカザワ氏　NPC 総合害虫駆除

監修ジャンル：害獣　害虫

神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者（防第14721号）の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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