ムカデは昆虫?意外と過保護?知られざるムカデの生態をご紹介

2021.4.30

ムカデは昆虫?意外と過保護?知られざるムカデの生態をご紹介

ムカデは外見の気持ち悪さから、見かけてもすぐに目を背けたり、すぐに駆除したりすることでしょう。本やインターネットなどで調べるにしても「ムカデの写真がたくさん出てくるのでは?」という不安から、あまり気が進まないかと思います。

そこで今回は、ムカデの生態についてご紹介していきたいと思います。今までよく知らなかった生態を知ることができれば、ムカデに対して感じる不安や恐怖もやわらぐかもしれません。

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ムカデってどんな生き物?昆虫じゃないって本当?

ムカデの生態を見ていく前に、まずはよくある誤解を解いていきましょう。それは「ムカデは昆虫である」という誤解です。

実は、ムカデは昆虫ではありません。一部の例外はありますが、昆虫の定義として以下の特徴が挙げられます。

・体が「頭部」「胸部」「腹部」の3つに分けられる

・胸部から左右一対の脚が計6本生えている

・胸部から4枚の翅(はね)が生えている

ムカデは何十という脚が生えていることから、昆虫でないことがすぐにわかります。同様に誤解されやすいクモも、足が計8本なので違うことがわかります。

逆に、昆虫ではないと誤解されやすいのが芋虫です。芋虫はムカデ同様たくさんの脚が生えているように見えますが、実は本当の脚は6本のみです。もちろん、成虫(蝶や蛾)になっても脚は6本です。

      ムカデってどんな生き物?昆虫じゃないって本当?

ムカデの生殖と卵のはなし――オスとメスの出会い

ムカデにもオスとメスが存在します。ムカデの繁殖期は5~6月あたりの暖かい時期で、メスがオスのアプローチに応えるとつがいになります。しかし、その生殖方法はちょっと変わっています。

オスとメスがつがいになると、オスは『精包』という精子が入ったカプセル状のものを落とします。その精包をメスが生殖器に取り込むことによって受精し、卵が産まれるのです。

ムカデの生態はオスとメスとで異なる点があります。それは、産卵後にも表れているようです。

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ムカデは子育てをする?ムカデの親子と子離れ

ムカデの生態の特徴的な要素は、受精時だけでなく子育てにも表れます。

ムカデのオスは精包を渡した後はメスの元から離れていきます。対してメスは、産卵した卵を背中に抱えて保護します。卵をカビや乾燥から守り、ときになめたりして卵を清潔に保ちます。このように母ムカデが卵を保護することから、子ムカデが孵化する確率は高いと言われています。

母ムカデの子守はそれだけではありません。卵はおよそ1か月で孵化しますが、親離れするまでにはさらに2か月を要すると言われています。その間は母ムカデと共に生活しています。

私たちにとってムカデは恐怖の対象でもありますが、実はこのように過保護な一面も持ち合わせているのです。

脱皮を繰り返して成長する――ムカデの食べ物

ムカデは脱皮を繰り返して大きくなる虫です。日本で有名な『トビズムカデ』の場合、その脱皮回数は10回とも言われています。そんなムカデは、一体何を餌にして成長していくのでしょうか。

ムカデは肉食で、主な餌としてはゴキブリやバッタなどの虫が挙げられます。また、場合によってはネズミなどの小動物も食べてしまうようです。

ムカデが住宅内に侵入した場合、餌のゴキブリを求めて入り込んだ可能性があります。ゴキブリも害虫なので捕食するのはありがたいですが、ムカデは毒を持っているため噛まれれば危険です。

理想はゴキブリもムカデも駆除することです。ムカデの生態を知り、効率的に駆除することが求められます。

      脱皮を繰り返して成長する――ムカデの食べ物

ムカデにも弱点がある!天敵と弱点について

噛んで激痛を引き起こすムカデですが、ムカデの生態を知れば駆除の方法も見えてきます。ここでは「天敵」「弱点」についてご紹介していきますので、駆除の際にはぜひ参考にしてみてください。

ムカデの天敵

・カエル

ムカデの天敵の中でも身近に存在するのがカエルです。ただし先述のようにムカデはネズミほどの小動物なら食べてしまうこともあるので、小さなカエルでは返り討ちにあう可能性もあります。

・鳥

餌を丸呑みする鳥もムカデの天敵になることがあります。中でも『イソヒヨドリ』という鳥は好んでムカデを食べるといわれています。

・大型の虫

クモやカマキリなど、大型の虫はムカデを捕食することもあります。しかし必ずしも勝てるわけではなく、逆に捕食されるケースもあるようです。

弱点

・極端な熱と寒さ

生命力が強いといわれるムカデですが、熱や寒さには弱いようです。たとえば、熱湯をかければ体のたんぱく質が変性し死んでしまいます。逆に冷却スプレーなどで冷やせば、動きが鈍くなってすぐに死んでしまいます。

ムカデは適度に暖かく湿った場所を好むため、居心地の悪い環境を作れば侵入や繁殖を防ぐこともできるでしょう。

・頭部を叩かれる

生命力の強いムカデは、真っ二つにされてもしばらくは動き回るといわれています。うかつに触ると噛まれるおそれもあるでしょう。

そのため、叩くなら頭部を優先的に叩いたほうがいいようです。その際は、ムカデの前後を間違えないようにしましょう。しかし叩けば体液が出てしまいますので、殺虫剤や熱湯などで駆除したほうが後片付けも楽に済みます。

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まとめ

意外と知られていないムカデの生態や弱点についてご紹介してきました。それらをまとめると以下のようになります。

・ムカデは昆虫ではない。

・ムカデは精包をやり取りして受精している。

・母ムカデは卵と我が子を守る。

・ムカデにも天敵はいるが、返り討ちにすることもある。

・弱点は極端な熱と寒さ、そして頭部への攻撃。

実際のところ、カエルや鳥などを利用してムカデを駆除することは難しいでしょう。また、すぐに熱湯を用意することは難しいですし、頭部を叩くのも勇気が必要です。知識を蓄えても、駆除できるかは別問題と言えます。

おすすめしたいのは、ムカデ駆除のプロにまかせることです。皆様に代わって、安全かつ効率的に駆除をおこなってくれます。

ムカデ駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ムカデ駆除」をご覧ください。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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