小さい蜂だからこそ要注意!!刺されると危険な蜂をご紹介します

2022.7.14

小さい蜂だからこそ要注意!!刺されると危険な蜂をご紹介します

日本でもっとも危険な蜂は、「スズメバチ」です。
このスズメバチは、蜂のなかでは身体の大きさも随一。
わかりやすく危険なので、蜂の知識が少ない人であっても近づくのを避けることができるでしょう。

しかし、刺されると危険な蜂のなかには、小さい蜂などといった見た目的にも危険と分かりにくい種類もいるので注意が必要です。
また、小さい蜂の中には、スズメバチより一回り以上も小さな身体をしているのに、攻撃性が高くて強力な毒をもっている蜂がいます。

小さいからといって、蜂をあなどってはいけません。
蜂に刺されて痛い思いをしないためには、危険な蜂を見分けられる知識が必要です。

そこで今回は、小さい体を持った蜂にはどんなものがいるのかを紹介していきます。

小さい蜂その1:ミツバチ

体の小さい蜂の代表は「ミツバチ」です。

体が小さいミツバチは力もなさそうで、一見すると弱そうに見えるもの。
しかし、ミツバチは巣を守るためなら捨て身の覚悟で攻撃してくる執念の蜂です。

日本のミツバチは、スズメバチの襲撃にも群れで戦う術を持ち合わせています。
身体の小さなミツバチ1匹では、スズメバチには絶対に勝てないと知っているのでしょう。

集団で立ち向かうことで、巣に近づいてきたスズメバチを殺してしまいます。
とても賢い蜂なのですね。
怒らせると怖い蜂、それがミツバチなのです。

普段は温厚なミツバチ

花の蜜を食べて生活しているミツバチは、普段はとてもおとなしい性格をしています。こちらから危害を加えようとしない限りは、襲い掛かることはないといっていいでしょう。

ただしスズメバチを集団で殺してしまうということからも察しが付く通り、ミツバチは巣に近づく者に対しては容赦がありません。
つまり、人家にミツバチの巣がかけられた場合は、早めに駆除をしないとさまざまな蜂のトラブルに遭遇する羽目になります。

また、4~6月は、ミツバチに少し気を使ったほうがいい時期になります。
この時期は、軒下や樹に大量のミツバチが集まってきやすいのです。
なぜなら、「分蜂」と呼ばれる行動をとって、巣を大きくしようとする時期だからです。

とはいえ、ミツバチが巣をかけるためでなく、引っ越しの合間の休息をしているだけなら攻撃はしてきません。
ミツバチは、巣に近づかない限りは非常に温厚な蜂だといえるでしょう。

冬になったら要注意!

このように普段は温厚なミツバチですが、冬になると打って変わったように攻撃的になるので、気をつけなくてはいけません。

ミツバチは集団で冬を越すという、めずらしい蜂です。
ですから、他の蜂は冬に死んでしまうのに対して、ミツバチは元気です。

冬を越せるための蓄えを巣に持っているので、巣に近づいてくる敵にますます容赦しなくなっています。巣の中にあるものがミツバチの全財産だからです。

「冬になったし、空になった巣を取り除こう!」というのは、ミツバチに応用してはいけません。
巣に近づいたら、ミツバチが集団で追いかけてきて動かなくなるまで刺し続けるでしょう。

ミツバチの巣は、個人で駆除をしようとするのではなく、蜂駆除のプロへご相談ください。

ミツバチは集団で襲ってくる!

一度ミツバチに刺されると、仲間のミツバチに標的にされてしまいます。
なぜなら、ミツバチの針には、仲間を呼びよせる警戒フェロモンが含まれているためです。

仲間の針から分泌された警戒フェロモンを感知したら、それが集団攻撃開始の合図。巣の中のミツバチが一斉に襲ってきます。

ミツバチの毒は強力なので、集団で何度も刺されれば最悪の場合、ショック死の可能性があります。

ミツバチの針は内臓とつながっているので、一度、針を出して敵を攻撃すれば、針が抜け落ち、ミツバチは死んでしまいます。

ミツバチは1匹1匹が命と引き換えに、巣を守っているのです。
仲間の死を無駄にはさせないという強い信念を感じずにはいられません。
冬に備えて蜜を蓄え、集団で身を守るところは人の社会に似ていますね。

親近感のわく蜂だからこそ、私たちの住んでいる場所に巣をかけられた場合は、私たちも覚悟を持ち、取り除かなくてはならないでしょう。

安全に蜂の巣を取り除きたい場合は、生活110番までお問い合わせください。生活110番は全国24時間365日【受付】対応可能です。お客様のご都合のいいときに、いつでも気軽にお問い合わせしていただけます。

小さい蜂その2:アシナガバチ

アシナガバチはミツバチと比較すれば、大きい体を持っています。
しかし、1cm~2cmほどの小さめの種類もいるので、その小さいサイズのアシナガバチの種類を見ていきましょう。

コアシナガバチ

体長1.1cm~1.5cmほどで、体の色は濃い茶色をしています。

コアシナガバチは日本全国に生息している蜂です。
コアシナガバチで注意が必要な点は、人間の生活圏内に巣を作りやすいところでしょう。

アシナガバチの毒は、スズメバチと同じ成分を含む猛毒です。
普段はおとなしい蜂ですが、敵だと認識されてしまえば何度も攻撃してきます。
生活圏内に巣をかけられた場合で、人通りが多い場所なら駆除をした方がいいでしょう。

フタモンアシナガバチ

体長1.4cm~1.8cmと、こちらも比較的小さな体形をしています。
フタモンアシナガバチは、お腹のあたりに2つの黄色い斑点があるのが特徴です。

フタモンアシナガバチも軒下などに巣を作ることがあります。
攻撃的な性格ではありませんが、不用意に刺激してはいけません。
巣に近づきすぎてしまえば、襲ってきます。

毒は弱めですが、何度も刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こすおそれがあります。あなどることはできないでしょう。

小さい蜂の中には刺さない蜂もいる?

人を毒針で刺すというイメージが強い蜂ですが、蜂のなかには人を刺さないものもいます。それはどういったものなのでしょうか。

オスはそもそも毒針を持たない!

蜂が持っている毒針は産卵管という卵を外に出すための部分が変化したものです。産卵する蜂はメスしかいないため、当然産卵管もメスしか持っていません。
そのため、産卵管を持たないオスが毒針を持っていることはないのです。

これは、小さい蜂に限らずすべての蜂に当てはまる特徴となっています。
ミツバチやアシナガバチのオスは、普段は巣でじっとしています。

働き蜂のようにエサを調達したり、外敵から巣を守ろうとしたりもしません。
彼らは秋が近くなると、女王蜂と交尾を始めるためだけに巣の外に出てきます。

ライポンと呼ばれる小さな蜂

東京都の一部で「ライポン」と呼ばれている蜂は、人を刺すことのない種類です。

その正体はコマルハナバチのオスで、ハナバチの1種となります。
オスなので当然ながら毒針を持っておらず、人を刺すこともありません。
ちなみに、コマルハナバチのオスは黄色い体色をしていますが、メスの方は全体的に黒い色合いをしています。

メスは毒針で刺してくるので、不用意に刺激したりしないようにしましょう。

番外編:ひょっとしたら蜂じゃないかも?蜂に似ている虫

蜂を認識する大きな決め手といえば、黒と黄色の縞模様。

ところが、蜂でないにもかかわらず、この蜂のような縞模様の体色している昆虫がいます。
彼らは鳥などの天敵に襲われないために、毒を持っている蜂に擬態しているのです。

この項目では、代表的なものをいくつか紹介します。

ハナアブ

ハナアブは体長が4~25mmと非常に幅があり、外見もクマバチに似ています。蜂と見間違えそうになりますが、蜂には羽根が4枚ある一方、ハナアブには羽根が2本しかないという違いがあります。

ちなみに、名前にはアブとありますがハナアブはハエの仲間です。

トラフカミキリ

トラフカミキリはスズメバチによく似た色合いと外見をしたカミキリムシの1種です。

体長は約17~26mmで、幼虫の頃からクワを食べて生活しているため、クワの生長を阻害する害虫として知られています。

オオスカシバ

オオスカシバは網模様ではありませんが、飛んでいる姿や羽音が蜂によく似ているという特徴があります。

どこか愛らしい見た目からは想像しにくいかもしれませんが、ガの仲間です。
幼虫がクチナシを食べるため、駆除の対象にされるときもあるそうです。
これらの昆虫は、小さい蜂と比べると大きめのサイズをしています。

よく見ると蜂とは異なっていることがわかるので、もし近づいてきても慌てないようにしましょう。
基本的には無害ですが、もし近づいてほしくない場合には、事前に体に虫よけスプレーなどをかけておきましょう。

小さい蜂と出くわしたらどうすればいい?

どれだけ体長が小さい蜂であっても、毒を持っている以上対策する必要があるでしょう。
小さい蜂に刺されないためには、どうすればいいのでしょうか。

濃い色の服を着ない

蜂は黒い色に優先して攻撃するという習性があります。

また、アシナガバチやスズメバチの視界は白黒に見えているため、青などの濃い色も黒色と認識してしまう場合もあります。
蜂が出そうな場所に出かける際には、なるべく白に近い色の服を着るようにしましょう。

なお、ミツバチは例外的にある程度色を認識することができるとされています。
とはいえ、黒色に対して攻撃してくることに変わりはないので、ミツバチと関わるときも白に近い服装をするべきでしょう。

蜂は強い匂いに反応する

蜂は非常に嗅覚が鋭いため、仲間が出したフェロモンや敵の臭いを感知することができるとされています。

そのため、甘い香りや人工的な匂い、そして人間が出す汗の臭いに反応して寄ってくる性質があるそうです。

香水や整髪料の香りに蜂が刺激される場合もありますので、蜂と出会いたくない場合は強い匂いを出す要素を減らすようにしましょう。
また、制汗剤の匂いに蜂が反応するときもあるので、制汗剤を使う際には無香料のものを選ぶようにしてください。

絶対に手で払わない

近寄ってくる蜂は、こちらを警戒している状態になっています。
もしそのときに蜂を手で払ったり慌てふためいたりすれば、蜂は興奮して刺してくるでしょう。

蜂に刺されないためには、落ち着いてゆっくりその場から立ち去るのがもっとも安全です。

小さい蜂でも放置は危険。巣が小さいうちに駆除を

小さい蜂だからといってあなどってはいけないことは、これまでに述べた通りです。
もし小さい蜂だから危険ではないだろうと思っていると、後で後悔することになってしまうかもしれません。

1つの巣にいるミツバチは3,000匹以上!?

小さい蜂の代表例として紹介したミツバチですが、彼らが作る巣は最大で横幅1mにもなるとされています。

そこに集まるミツバチの数はものすごい数で、小さい巣であっても3,000匹はいるという話です。

大きくなったミツバチの巣は多量の蜜を溜め込んでおり、ゴキブリをはじめた害虫が蜜を目当てに寄ってくる場合があります。
ですので、巣の内部にいるミツバチの数も考えると、なるべく巣が小さいうちに駆除しておくべきでしょう。

まとめ

今回ご紹介した蜂は、体が小さく比較的おとなしいといわれています。
刺激を与えなければ攻撃してくることはなさそうですが、やはり見つけたらゆっくりと距離を取ってその場を離れるほうが安全ですね。

もし、家の付近に蜂の巣を発見したら、できるだけ早く駆除の対応をしましょう。
このとき、蜂の巣が小さい段階であれば、自力で駆除することもできます。
詳しい駆除の手順は「蜂の巣駆除は小さいうちに【スズメバチ以外】自分で取る方法と注意点」に掲載されているので、参考にしてみてください。

巣が大きい、刺されたくない、蜂が怖い、など自分で駆除することに不安がある方は、無理せず蜂駆除のプロにご連絡ください。安全に巣を撤去してくれますよ。

体は小さくても蜂は蜂。しっかりと毒針は持っているので、油断せずに慌てず適した対応を取ってくださいね。

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