
ミツバチの巣といえば養蜂箱をイメージする方も多いと思いますが、みなさんは野生のミツバチの巣を見たことはありますか?
美味しい蜂蜜を作ってくれるミツバチは、ほかのハチに比べ私たちの生活にとても近い存在ともいえます。ですがミツバチが益虫であるということ以外は、その生態や巣の特徴を知らないという方も多いですよね。
ここでは、ミツバチの巣の特徴やミツバチの生態を詳しく説明していきます。
家のまわりでミツバチの巣を見つけた際の正しい対処法までご紹介しますので、駆除したい場合はこの記事を参考に、信頼できるところへ相談してみましょう。

目次
ミツバチの巣について
ミツバチの巣は「巣板」とよばれる板状の巣が複数枚重なってできていて、大きさは最大で1mにもなります。1つの巣の中には数千匹~数万匹のミツバチが生活しているため、初めて見る方は巣に群がるミツバチの数に圧倒されてしまうかもしれません。
ミツバチ以外の蜂の巣は木などを材料にしているのに対し、ミツバチの巣はミツバチのお腹から出る蜜蝋を材料にしています。
ミツバチの巣『ハニカム構造』とは?
ミツバチの巣をよく見ると、六角形が連なる形をしているのですが、これを「ハニカム構造」といいます。隙間なく巣穴が並ぶため空間に無駄がなく、巣穴ひとつひとつが互いに支えあっているので柔軟で衝撃に強いという特徴があります。
このハニカム構造はサッカーのゴールネットや家具、段ボールから航空機の材料にまで応用されていて、私たちの生活にも大いに役立ってくれているのです。
ミツバチの巣作りの時期
ミツバチの巣は3~5月ごろから作られ始め、女王蜂を中心として子育てや休息の場として使われます。5~7月には働き蜂が増えるため、巣を作るペースも早くなります。
おもに天井裏や床下、植え込みなど閉鎖的な空間を好んで巣を作りますが、まれに木の枝や軒下など開放的な場所に巣をつくることも。最近家のまわりでミツバチを見かけるなと思ったら、こういった場所を重点的に探してみればミツバチの巣を発見できるかもしれません。
益虫であるミツバチの1年間の生態
ミツバチは2月ごろから少しずつ活動をはじめます。といっても、2月の前半はまだ寒く、冬眠から目覚めたばかりです。2月の後半~3月の春の暖かさが感じられるころから、女王蜂は本格的に活動を開始し、産卵をしていきます。
3~5月は働き蜂がせっせと巣を作る時期です。さまざまな花から蜜を集めて蜜蝋を出し、蜂の巣を作ります。働き蜂が増えて巣が大きくなると、新しい女王蜂を迎える準備をおこないます。王台という女王蜂を育てるための部屋が作られ、新女王蜂が誕生するのです。
6月にはもっともミツバチの数が増え、ひとつの巣では蜂たちがおさまらなくなってしまいます。そのため、旧女王蜂と約半分の働き蜂はこの時期に巣を離れることになります。
7~8月の暑い時期はミツバチたちの休息期間に入ります。子育てのために必要な蜜や花粉を取りにいくことはありますが、基本的に日中は巣の中で休憩しているのです。
9月になって暑さが落ち着くと、子育てのために再び蜜や花粉を探して働き蜂が飛び回ります。この時期はオオスズメバチが活発な時期でもあるので、標的にされると巣ごと襲われてしまうことがあり、ミツバチにとって危険な時期です。
蜜をたっぷりため込んだら、10月には巣にフタをして冬眠の準備をはじめます。この時期になると、繁殖のためだけに生まれた働かない雄蜂はもう不要になるため、巣から追い出されてしまいます。
雄蜂は本来、女王蜂と一度交尾すると死んでしまうのですが、交尾のタイミングを逃して10月まで生き残る雄蜂もいるのです。
そして、11~1月は巣に残ったミツバチたちで身を寄せ合って、寒い冬を越します。
ミツバチがたくさん!「分蜂」について
ミツバチは、1年間のなかで一度6月ごろに旧女王蜂率いる約半分の蜂が巣を離れるとご紹介しました。それが「分蜂」と呼ばれる現象です。
大量の蜂が一斉に飛んでいるさまを怖いと感じる方がいるかもしれません。しかし、新しい巣を作る場所を探して飛んでいるだけで攻撃してくることはほとんどないので、駆除しようとしなくても大丈夫です。
ミツバチの巣のようなものを発見!正しい対処法
ミツバチの巣のようなものを発見した場合は、プロの業者に処理してもらうのが一番です。しかし、ミツバチのトラブルについて相談できる先はひとつではないので、状況ごとに適した相談先をご紹介します。小さな巣でも油断せず、正しい処理をおこないましょう。
ミツバチのトラブルを相談できる場所は3つ
ミツバチのトラブルを相談できる先はおもに3つです。それぞれどのような方に向いている相談先なのか、その特徴をご紹介します。
業者
蜂や蜂の巣の駆除が必要な方は業者に相談するのがおすすめです。蜂の生態に詳しいので、見つけた蜂の巣の種類がわからなくても、しっかりと調査をおこなって駆除をおこないます。
役所
蜂を見かけてどうしたらよいかわからない場合や、公園などの施設で蜂を見つけた場合は、役所に相談しましょう。駆除が必要な場合は、業者の紹介や対処の流れを教えてくれることがあります。
役所が管理している施設などでの蜂のトラブルは、役所が業者への依頼も含めて駆除を引き受けてくれることもあります。
養蜂場
養蜂をおこなうにあたってのトラブルは、養蜂場への相談が必要です。養蜂を続けるための方法や間違ったことをしていないかなど、専門家の意見を聞いて必要な対処をおこないましょう。
なお、上記は身体的被害にあっていない場合の相談先です。蜂に刺されてしまった場合は、アレルギー症状を起こす危険性があるので、早めに病院にいって医師の診察を受けましょう。
ミツバチの巣を正しく駆除するには
ミツバチは攻撃性の低い蜂ですが、ミツバチの巣駆除を個人でするのはおすすめできません。巣には触れずにすぐ業者や役所などに連絡しましょう。
巣を確認する際、もしもミツバチが近寄ってきてしまったら手で振り払うなどの刺激になる行動は控えましょう。ミツバチは好奇心旺盛なので、危険なものかどうかを確かめるために人の近くに寄ってくることがあります。こちらが刺激を与えなければ攻撃される可能性は低いので巣の近くでは静かにゆっくり行動しましょう。
人とミツバチの関わりと歴史
ミツバチが作り出すハチミツや蜜蝋は、食べものになったり化粧品などに加工されたりとさまざまな場面で使われます。栄養価の高いローヤルゼリーから、サプリメントが作られることもあります。
そういったミツバチの恩恵を受けるようになったのは、最近はじまったことではありません。海外の古い壁画にミツバチとの関わりを描いたものがあるそうです。
また、ミツバチは生態系にも大きく影響しています。植物のなかには、ミツバチが花粉を運ぶことによって受粉し、実をつけるものがあるのです。ミツバチがいなければ食卓に並ぶことがない食べものもあるので、むやみに駆除しないようにしましょう。
ミツバチのなかでも、ニホンミツバチは個体数が少なくなっています。見かけた際には、駆除以外の選択肢がないか、プロへの相談を心がけましょう。
まとめ
ミツバチの巣は蜜蝋を材料に板状の巣を何枚も形成します。野生のミツバチの巣は最大で1mほどの大きさになることもあり、注意が必要です。
ですが、ミツバチは攻撃的な蜂ではないため、巣を見つけても焦る必要はありません。人によっては蜂が近くを飛んでいるだけで怖いと感じる場合もあると思いますので、そのときは、自治体や業者、養蜂場などに相談してみるとよいでしょう。
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