ペットが死んでしまった場合、今では多くのご家庭で人と同じようにペットを火葬するようです。昔は保健所などにお願いするケースが多かったのですが、近年はペットの葬儀を行ってくれる業者も数多く存在します。
保健所とペット葬儀業者で火葬した際、大きな違いとしてあげられるのが、遺骨を持って帰れるかどうかです。持って帰ってきた遺骨は骨壺に納められるのですが、せっかくならばペットの遺骨の大きさに適したサイズの骨壺を最後にプレゼントしたいものです。また、骨壺のサイズは供養のしやすさにも影響します。
ただし、一口に骨壺といっても、大きさだけでいくつもの種類があります。その種類と、選び方を見ていきましょう。
地域で異なる骨壷の大きさ
そもそも、骨壷には大きさの違いなどあるものでしょうか?
人間の骨壷のお話になりますが、人間の骨壷には地域性があり、東日本と西日本とで大きな違いがみられます。東日本は7寸(直径約21cm・高さ約25cm)、西日本では3~5寸(直径約9~15cm・高さ約11cm~17cm)とサイズに違いがみられます。
理由としては、骨壷への骨の納め方の違いがあるため、同じ体格の人間でも骨壺の大きさに違いがみられるのです。東日本では火葬した後すべての骨を納骨しますが、西日本はのど仏を中心に頭・足・腰など主要な骨のみを骨壷に収めます。
人でもこれだけのサイズの違いがあるのですから、ペット用の骨壷も様々なサイズがあるのです。

骨壷の大きさの表し方
骨壺の大きさは「寸」の単位で表すのが一般的です。寸というのは、昔の日本が使用していた長さを表す言葉であり「尺」の10分の1の長さ(約3.8cm)を表す言葉です。
たとえば「5寸の骨壺」の場合、「骨壺の胴部分の直径が約19cm」ということになります。これはペット用の骨壺の大きさを表すときも同様です。
十分なサイズの骨壺を選ばなければ、骨壺に納めるために遺骨を折るケースもあり、ショックを受けるおそれがあります。逆に大きすぎる場合、お墓や納骨堂に納めることが難しくなるケースもあります。
一般的には以下のように骨壺が使い分けられています。
2~3寸:分骨・手元供養用
4~5寸:部分納骨用
6~8寸:総骨納骨用
ペットに適した骨壷の大きさは?
話を戻し、大切なペットのサイズに合った骨壷を選んであげる場合、どれくらいの大きさの骨壺を選んであげればよいのでしょうか?動物の種類とあわせてご紹介していきます。
ハムスター、小鳥:2寸
フェレット、オカメインコ:2.5寸
子猫、子犬、ウサギ:3寸
成猫・小型犬(ポメラニアン、チワワなど8kg台):4寸
中型犬(柴犬、コーギーなど15kg台):5寸
大型犬(秋田犬、ゴールデン・レトリーバーなど30kg台):6寸
超大型犬(セント・バーナードなど50kg台):7寸
ハムスターはもっと小さい骨壷でもよいのですが、一般的に販売されている骨壷のサイズが2寸なのは最小サイズなので仕方ないのかもしれません。ただし、一部の業者では1.5寸の骨壺を取り揃えている場合もあります。

骨壷選びのポイント
大切な家族がこれから住んでもらう場所の骨壷となるのでペットの骨壷は自分で選んであげたいですよね。骨壷選びのポイントを見ていきましょう。
・骨壺の大きさ
ペットの大きさと骨壷の大きさが合うかが最も大切です。先述のとおり、大きすぎれば邪魔になり、小さすぎれば納まり切らないことがあります。
・値段
ペット用の骨壺は千円台から何十万円もするものまでさまざまです。相場としては5,000~10,000円が一般的です。
・デザイン
骨壺のデザインがペットにピッタリかどうか、また自分が気に入るかどうかも重要です。骨壺のカバーも合わせると、選択肢は非常に幅広いです。
・密閉性
遺骨は長期間保存しているとカビが生えてしまうことがあります。お部屋の湿度が高く、密閉性が低ければ骨壺の中に湿気が入り込んでしまいます。
「ペットの骨壺に入っている遺骨のカビ対策!天敵は湿気です!」では、カビの発生原因や予防方法についてより詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。

まとめ
大切なペットとの突然の別れはつらく悲しいものです。
私たちが愛するペットに最後にしてあげられるプレゼントが骨壷ではないでしょうか?骨壷の大きさやデザインなどピッタリなものを選んであげて、新しいお家としてプレゼントしてあげれば喜んでくれるかもしれません。
そして、ペットが亡くなったときは戸惑うこともたくさんありますが、ペット葬儀の業者に相談してみてください。きっと親身になって応えてくれるはずです。
ペット葬儀を依頼できる業者や料金
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