パソコンを強制終了すると壊れる?壊れない?強制終了が必要なときも

2021.4.30

パソコンを強制終了すると壊れる?壊れない?強制終了が必要なときも

「パソコンがフリーズしてどうしようもなくなってしまったときは強制終了」とはよくいいますが、むやみにパソコンを強制終了させるとパソコンが壊れることもあります。
ときにはパソコンを使ううえでフリーズが起こり、パソコンを強制終了させなければいけないこともあるでしょう。
パソコンが強制終了すると壊れるといわれている理由とはなんでしょうか。

また、勝手に強制終了してしまうこともあり、原因不明の事態にお悩みだと思います。
そこで今回は、パソコンの強制終了について詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

パソコンの強制終了とは?

パソコンの強制終了とは、どのキーボードを押しても反応しなくなってしまった場合(フリーズ状態のとき)に、本体の電源ボタンを長押しすることで物理的にパソコンの電源をオフにすることをいいます。

本来であれば、ボタンの長押しでパソコンを終了させると、トラブルの原因となってしまうため、「電源メニュー」の「シャットダウン」をしてパソコンの電源を落とさなくてはいけません。

なぜこのように強制終了するのを避けなくてはいけないのかというと、通常のシャットダウンとの違いに理由があります。
通常のシャットダウンをするとき、パソコンは使っているアプリケーションやサービスを順番に終了させてくれています。
これは、次にパソコンを起動させる準備ともいえる大事な工程です。

しかし、ボタンを直接長押しして電源を切ってしまう強制終了は、使っているアプリケーションやサービスを終了させる準備時間がないことになります。

そのため、「パソコンを終了する前に、何をやっていたのか」という記録が整理されないまま、電源が落とされてしまう状態を作ってしまうのです。
ですから、次にパソコンを起動させたとき、パソコンにトラブルが起きる可能性が高くなってしまうといえます。

つまり、「どのキーボードのボタンを押しても、まったく反応してくれない!」という深刻なフリーズ状態のときでなければ、パソコンの強制終了は壊れる可能性があるため控えるべきなのです。

      パソコンの強制終了とは?

パソコンを強制終了すると壊れるの?壊れないの?

パソコンがフリーズしたときなどには使用せざるを得ないのが強制終了ですが、「パソコンが強制終了で壊れるのでは?」という意見があります。
反対に、「強制終了ごときで、パソコンは壊れたりしない」という意見も存在しているのです。

はたしてどちらの意見が正しいのでしょうか。
どのような考えで、まったく反対の意見が論議されているのか簡単にご紹介しましょう。

HDDに影響があるという意見

「強制終了を使うとパソコンが壊れる」という意見の根拠として「HDDに影響がある」というものがあります。
これは、手順を踏まずに強制終了することで稼働しているHDDに大きな負荷がかかるためというものです。

HDDの内部ではCD上の磁気ディスクが回転しており、その上を磁気ヘッドがついたアームが移動しています。
ディスク静止時はアームの磁気ヘッドと磁気ディスクは密着していますが、動作時はわずかにアームの磁気ヘッドが磁気ディスクから浮上しながら繊細に動いています。

強制終了することによって、このHDDの繊細な構造を無視した動きが発生し、HDDを内部からショートさせたり故障させたりする原因を作ってしまうことになるのです。

HDDはパソコンが動くうえで必要不可欠なものなので、HDDを故障させる原因を作る強制終了は避けなければならないというのがこの意見です。

影響が全くないという意見

HDDに影響があるという意見に対して、「パソコンを強制終了させても影響は全くない」という意見を検討していきましょう。

ところが、この意見をよく読むと、強制終了が問題ないとしているのは、一定の条件があるようです。
以下をご覧ください。

HDDのアクセスランプが点いていないときはHDDが稼働していないので、そのときに電源スイッチを長押ししてすれば、パソコンが強制終了で壊れる問題は起きない。

つまり、この意見もHDDが稼働しているときに強制終了すれば影響が出るということを否定するものではないのです。
HDDが稼働しているかどうかの判断こそが、パソコン初心者には難しいものなのに、困ったことです。
その点から考えても、パソコンを強制終了することはやはりおすすめできません。

        パソコンを強制終了すると壊れるの?壊れないの?

パソコンの強制終了はおすすめしません

パソコンを強制終了する際、HDDのアクセスランプが点いていなければ問題は少ないです。
しかしパソコンがフリーズするなどの強制終了が必要な場面では、HDDのアクセスランプが点滅していることが多いです。

そのときに、強制終了にばかり頼っているとHDDに負荷をかける電源の切り方になり、パソコンが強制終了で壊れる原因にもなりかねません。
また、パソコンの電源をオフにする際はやはり適切にシャットダウンするのが望ましいです。

通常パソコンがシャットダウンする際は、まずアプリケーションの終了処理、次にサービスの終了処理、その次にマネージャの終了処理、そして最後に電源が切れるというプロセスで行われます。

このプロセスによって、パソコンのアプリケーションやサービスを保護し、一時的なシステムエラーがある場合も回避するなどの、パソコンを快適に使用する上で重要な動作が行われています。
強制終了を行うとこういった動作が行われなくなってしまうのです。

だけどパソコンの強制終了が必要なケースもあります

パソコンの強制終了は、壊れる危険性があるため極力使わないことが望ましいです。
しかし、それならば、なぜパソコンが壊れるというリスクがあるのに、強制終了する機能がパソコンに残されているのでしょうか?

それは強制終了がどうしても必要なケースが存在するからです。
たとえば、ウイルスに感染したりパソコンが故障したりした場合でマウスやキーボードの操作が一切利かなくなってしまったならば、最終手段として強制終了する必要が出てきます。

しかし、そのようなときであっても、再度パソコンを起動した際に強制終了後にファイルやアプリケーションなどに異常がないかどうか確認することを忘れてはいけません。

パソコンが自動的に強制終了することも…

パソコンを使う私たちの側がとくに強制終了をするような動作をしていなくとも、パソコンが自動的に強制終了することがあります。

その原因として考えられるのは、パソコンへの高負荷による発熱やパソコン本体の故障・電力不足、ウイルス感染など様々です。

ただ、もしパソコンが強制終了して壊れると感じたときは、パソコンに何か異常があることやパソコンが壊れる前兆を疑ったほうがよいでしょう。

      パソコンが自動的に強制終了することも…

まとめ

パソコンの強制終了は、壊れるというリスクが伴いますが、パソコンが正常に動作しなくなったときの最終手段としてなくてはならないものでもあります。

もちろんパソコンを使っているうえでは、パソコンをどうしても強制終了させなければならない場面もあるでしょう。

そのときには、正しい方法で強制終了を使わなければパソコンが壊れてしまう恐れがあります。

また、正しい方法で強制終了を行ってもパソコン自体がすでに壊れていたということもあるので、そういうときは自分だけでなんとかしようとはせず、パソコン修理のプロにおまかせしましょう。

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