なぜ鳥は感電しない?感電する・しない条件とは何なのか

2021.4.30

なぜ鳥は感電しない?感電する・しない条件とは何なのか

日本全国のほとんどの地域では、空を見上げると何本もの電線が張り巡らされています。この電線は私たちの生活には欠かせない電気を送るため、非常に高圧な電気が流れています。では、なぜ電線に止まる鳥は感電することがないのでしょうか。
今回は鳥が感電しない理由から、漏電の危険性までご紹介していきます。

電線にとまる鳥が感電しない理由

町の中の電線はよく見ると様々な種類があります。ほとんどの電線は、ビニールで覆われているために、感電することはまずありません。しかし、高圧線の場合はむき出しになっていることがほとんどです。これに人間が触れてしまうと感電するのは常識ですが、ではなぜ鳥が高圧線にとまっているときは感電せずにいられるのでしょうか。

鳥は高圧線にとまっているとき、鳥の2本の足をよくみると、1本の電線にしか触っていないのです。
電気は抵抗の少ないところ(電気が流れやすいところ)を流れようとする性質があります。鳥の体と電線を比べると、電気は電線の中の方がずっと流れやすくなっているため、電気は鳥の体の中には入ることなく通りすぎてしまうというわけです。

電池を使って豆電球などを光らせるときのことを思い出してみるとよくわかります。豆電球は、電池につながった線の途中で1か所でも切れてしまっていると光ることはありません。電池のプラス極から出た線が豆電球に繋がり、次に電池のマイナス極まで繋がり、通り道がきちんとできていないと電気は流れないのです。

その仕組み同様、鳥は1本の電線にしか止まっていないため、電気は鳥の体を流れないので鳥は感電しないのです。

電線にとまる鳥が感電しない理由

鳥が感電する条件

鳥が感電しないしくみを川などに例えるとイメージしやすいかもしれません。
川の水は上流から下流へと流れていきます。その川の真ん中に大きな岩があったとします。もちろん川の水は、岩を避けるだけでなく、抵抗の少ない水路を使って下流へ流れて行きます。

そのことをイメージしながら、電線が川、電流が川の水、電線にとまる鳥が岩と置き換えてみましょう。電線内(川)に電流(水)が流れて、その電線(川)に鳥(岩)があったとしたら、鳥の体内では抵抗が生じてしまうため、電流は抵抗の生じない電線内を流れていきます。こうして鳥は電線にとまっても感電しないのです。

しかし、鳥が感電することももちろんあります。1本の電線ではなく、2本の電線をまたいでいれば感電していまいます。
普通なら1本の電線しか止まらない鳥でも、鳥が片足ずつ2本の電線に触っていたり、片足は電線で、もう片方の足は地面や地面とつながった針金などに触れていたら、電気の流れる道ができてしまいます。電気は鳥の体を通って流れ、感電して死んでしまうのです。

人間に当てはめてみる

鳥が感電しないのならば、人間だって感電することがないようになるのではないかと思っている方も少なくありません。そこで感電する条件と感電しない条件を詳しく見ていきます。

感電しない条件

人間でも鳥と同様に1本の電線のみに触っていれば感電することはありません。しかし、そんな状況に起こることはまずないかと思います。電線に宙ぶらりんの状況なんてみたことある人はいないでしょう。

電気は出口があって、はじめて流れます。そのため、出口さえ作らなければ感電しないというわけですが、人間は宙に浮いていることはないためまず無理だといえます。

感電する条件

人間が電線で感電するので多いのが、冬の凧上げでしょう。風にあおられ引っかかることも少なくありません。電線にからまった物ものを取とろうとして、地面に立っている人が枝などを使用し電線に触ふれてしまうと、電線と地面との間には電圧の差ができてしまいます。そのため、電気は枝から人間の体を通ってしまうため感電してしまうのです。

そのため、いくら自分で取れそうでも、電線に引っかかった物を見みつけたら絶対に触らず、電力会社などに連絡することをおすすめします。

人間に当てはめてみる

家庭用の電圧でも甚大な被害に

人や鳥が感電することがあるのはなにも電線だけではありません。特に人は身近な家庭内のもので感電してしまいます。

電力は生死にかかわることもあります。人間が感じる電流は1mAだとビリビリする程度ですが、50mAだと命にかかわってきます。感電は知らない間に身近に迫ってきていることもあります。万が一にならないためにも、日ごろから漏電していないか調べることをおすすめします。

漏電について詳しくは過去コラム「漏電とは何か?漏電による事故や火災を防ぐためにできること」 に記載してあります。あわせてご覧ください。

まとめ

漏電は非常に危険なものです。また電気は目に見えないため、すぐ身近に迫っていることもあります。無理な修理をすると、命の危険があるおそれもあります。また、電気工事は資格をもっていなければ行うことができません。

そのため、少しでも不安があるかたはプロに相談することをおすすめします。相談することで、安心して暮らすことができるでしょう。

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漏電でお困りの方、漏電改修を依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」「漏電改修」をご覧ください。

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