
電気は、日常生活に欠かすことのできないものです。しかし、電気は扱い方を間違えると感電事故や火災の原因になってしまいます。
そのため、電気が供給されている建物には、ブレーカーとよばれる安全装置が必ず設置されています。電気回路になんらかの異常が発生するとブレーカーが落ち、電気をとめることによって安全な生活を守ってくれているのです。
洗濯機を回したり、ドライヤーをかけたりしたときにブレーカーが落ち、入れ直した経験はありませんか。頻繁に落ちる場合は、ブレーカーがあっていないのかもしれません。
実は、ブレーカーにはいくつか種類があります。そこで今回は、自分のライフスタイルにあったブレーカー選定の方法をご紹介します。
ブレーカーは配線保護してる
ブレーカーを設置するおもな目的は、電気回路を保護することです。そのためブレーカーを選定する際は、電気回路の保護を念頭に置いて選ぶ必要があります。許容電流を超えて電気が流れると、配線に使われている電線が焦げてしまうこともあるのです。
電気はコンセントを通して、各電化製品へ供給されています。そのため、多くの電流が流れてしまうと、電化製品が故障してしまうこともあります。
また、漏電が発生したときに電気を遮断するのも、ブレーカーの役目です。漏電とは、配線を通って電化製品に供給されるはずの電気の一部が、漏れだすことです。漏電は感電事故や火災などの引き金になります。
ブレーカーの特性を知ろう
ブレーカーには、反限時特性とよばれる性質があります。反限時特性とは、電流の大きさによって、ブレーカーが動作するまでの時間がかわる性質のことです。
例えば短期間に大きな電流が流れた場合は、比較的早くブレーカーが作動します。電流の大きさが小さい場合は、ブレーカーが作動するまでに時間がかかるのです。大きな電流が流れたときは素早く作動し、それよりも少ない場合は少し遅く作動します。
契約アンペア数の2倍の電流が流れた場合は、2分以内に作動するようになっています。契約アンペア数は、電力会社と電気を使用する顧客との間で取り決めた、使用できる電流の上限のことです。ブレーカーが作動するまでの時間は法律で決められています。そのため、どの家庭のブレーカーでも同じです。
また、定格電流を少し超えてしまってもすぐにブレーカーが落ちるわけではありません。ブレーカーの選定の際にはこの契約アンペア数が重要になります。
ブレーカーの選定は簡単?
ブレーカーの選定の際には、日常生活で使用する電気使用量を把握することが大切です。ブレーカーは電流(アンペア)をもとに設計されているので、使用する電化製品のアンペア数の確認をおこないましょう。
電化製品のアンペア数は、自分で調べることが可能です。常時使用する電化製品と一時的に使用する電化製品のアンペア数を合計し、契約アンペア数を決定します。ドライヤーなどの電化製品も、忘れずに計算しましょう。
契約アンペア数は、一度に流すことのできる電流の上限です。そのため、常時使用していない電化製品の使用時間帯をずらすことによって、契約アンペア数を減らすことが可能です。
使用電力を知らないとブレーカーはすぐ落ちる
ブレーカーの契約アンペア数が、実際に使用するアンペア数に比べて低い場合、すぐにブレーカーが落ちてしまいます。自分が契約しているアンペア数があっていない場合、このような事態が起きやすくなるのです。
あまりにブレーカーが落ちるようであれば、契約アンペア数を増やすことをおすすめします。契約アンペア数の変更の際には、アンペア数の確認方法を用いて計算した数値を参考にするとよいかもしれません。
一緒に暮らす家族が多ければ使用電力は多いですし、生活する人数が増えた場合は、契約を変更する必要もでてくるでしょう。自分のライフスタイル、電化製品の使用頻度などによってブレーカーを選定するのがおすすめです。
ブレーカーが頻繁に落ちると漏電のリスクが高まります。許容アンペアを超える電流が流れることによって、配線にかかる負担が大きくなるためです。
漏電について詳しく知りたい方は、過去コラム「漏電に気付かずにいると感電する危険性が!漏電の調べ方、教えます。」 にもご紹介してありますので、参考にしてみてください。
まとめ
ブレーカーの選定の際は契約アンペア数が鍵になります。適切なアンペア数を選ばないと頻繁にブレーカーが落ち、負荷がかかり続けて漏電が発生する危険もあります。
ご紹介させていただいた方法で、現在の使用アンペア数を計算することができます。計算したアンペア数が、契約アンペア数を上回っている場合は、契約の変更をした方が安心かもしれません。
しかし、ブレーカーが頻繁に落ちている状態を放置しておくことは危険です。ブレーカーを選定しなおし、新しいブレーカーに取り換えることをおすすめします。
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