コンセントの使用状況によっては「この場所にコンセントがあったら……」と思ってしまうこともあるでしょう。コンセントは電化製品などを使うために必要なものです。
使う頻度が多いと増設を考えてしまうことでしょう。そこで知りたいことといえば、コンセントの増設方法や、業者、費用などについて。安くお得にコンセントが増設できるのであればそれに越したことはないでしょう。しかし、増設する際は安全面にも十分に考慮しなければいけません。
コンセントの増設やその注意点について理解を深めていきましょう。
目次
コンセントを増設する必要性
普段の生活を送るうえで、コンセントの位置、数に不便を感じたことはありませんか。コンセントの数と使用する家電の数があわない場合、たこ足配線などしがちかもしれません。
もし、コンセントの位置、数に不便を感じた場合、コンセントの使用状況によっては「コンセントを増設」することも視野に入れましょう。
コンセントがない場所でも便利に電化製品を使用
例えば寝室の枕元やリビングにしている部屋など、電化製品を使いたいけど、なかなかコンセントがない場所。生活状況にあわせて設置すれば、コンセントを便利に使うことができます。
たこ足配線を解消
たこ足配線とはコンセントに対して分岐タップを多用するなどして、1つのコンセントに多く電化製品を接続していることをいいます。
1つのコンセントで使える電流の量は多くの場合15A(1,500W)です。しかしタコ足配線では多くの機器を同時につなげることから、これをオーバーしたまま使ってしまうことも少なくありません。
すると設計以上の熱がコンセント部分に発生し、プラスチックが溶けてしまうほか最悪の場合発火するおそれもあります。これを避けるためにはコンセントを増設し、電流が1か所に集中しないよう工夫することが大切です。
大電流が必要な機器を使用できるように
エアコンやIHコンロなどは多くの電力を使う機器です。しかし部屋のコンセントは通常内部でひとつの配線・ひとつのブレーカーへつながっていることが多く、コンセントへつなぐと配線保護保護のためにブレーカーが落ちてしまうときも少なくありません。これらの機器に専用の配線・専用のコンセントを用意することで、安全にかつ便利に電気製品を利用することができるのです。
ちなみに10A以上の定格電流(=100Vの場合1,000W)を使う機器をつなげるコンセントは、原則として専用の配線が必要とされるので注意しましょう。
コンセントを増設するといい場所
コンセントをいざ増設しようと思っても、「コンセントをどの場所に増設すればいいのか」気になる人もいらっしゃることでしょう。むやみに増設しても、使わない場所に増設してしまい結果使わないなんてこともあります。今回はいくつか、コンセントを増設におすすめの場所をご紹介します。
〇キッチン
キッチンは冷蔵庫や電子レンジ、ミキサーやポットなど、さまざまな電化製品を日常的に使う機会があるでしょう。コンセントの数が少なく不便と感じたら増設を視野に入れましょう。ただし水がかかるような部分にコンセントを増設することは感電の危険が伴うため、避けるようにしてください。
〇寝室や子供部屋
最近ではスマートフォンで目覚ましアラームを掛けるなど、枕元で充電する人も増えてきました。また大音量のアラームなどはコンセントから電源を取るタイプも少なくありません。こうした機器を使用する際、枕元にコンセントがあれば便利だと思いませんか?
また子ども部屋でも勉強用のデスク照明のほか、近年ではプログラム教育の義務化などもあり子ども専用のパソコンを用意する家庭も増えてきました。兄弟姉妹が共同で使う部屋の場合、部屋の両側にコンセントが必要になることも少なくありません。
家具の置き場所によって増設
部屋のレイアウトによってもコンセントの必要な位置というのは大きく変わってきます。
リビングでコンセントが必要なものの代表格が「テレビ」です。しかしテレビとコンセントが真逆の位置にあった場合、部屋の端から端まで延長コードを伸ばさなければならなくなります。とはいっても部屋の中央を横切るわけにはいきません。
また大型の家具を置きたい場所に部屋のコンセントがある場合、そのコンセントはつなぎっぱなしにする電化製品のみをつなぐか、延長コードを使って家具の前まで引っ張ってこないとならなくなるでしょう。
こうした場面でコンセントを増設すれば、レイアウト変更の制約が小さくなるのです。
屋外コンセントの設置・増設
防犯カメラ・センサーライトの設置や電動の生垣用バリカンの使用、車内のほこりを掃除機で吸うなど、屋外で電気機器を使用する場面は意外と多いもの。近年ではクリスマスに向けたイルミネーション設置や、電気自動車やプラグインハイブリッドの充電をするような方も増えてきました。
このような場面では雨がかからないよう覆いがされた「屋外コンセント」が活躍します。しかし屋外コンセントはあれど、必要な箇所まで届かないということはあるのではないでしょうか。
屋外コンセントを増設するには、屋内の既存のコンセントを利用する方法、分電盤から配線を引っ張ってくる方法などがあります。
屋外にコンセントを配線する場合は壁の素材も考慮しなければいけないため、増設をお考えの人は業者に相談してみるといいでしょう。たとえば穴が開けづらい土壁などでは要注意です。
アース端子がない場合は増設も検討
アース端子は電子レンジや洗濯機・テレビなどについているアース線をつなげるためのものです。アース線があることで万が一電化製品の表面へ漏電した際(電圧がかかった際)にも感電を防ぐほか、電圧の基準を機器同士で合わせることによりノイズを発生しにくくするなどの効果があります。
近年の住宅ではアース端子のついたコンセントを採用することも増えてきましたが、古いコンセントなどでアースが必要なのについていないときは接地を含んだ工事も検討してみましょう。
業者に頼むのはいくら?種類によって違いあり
コンセントの増設には種類があります。この種類によってコンセントの増設方法や、業者に依頼する場合の費用に違いがでてくるので、把握していきましょう。
新しくコンセントを増設する
こちらは新規で分電盤から配線を引く、既存のコンセントから配線を引く方法のふたつがあります。屋外のコンセントは後者のパターンで増設されることが多いです。
既存のコンセントを使っての増設は約10,000円から。新規で分電盤から配線を引く場合は約15,000円以上の施工費は見ておきましょう。
コンセントの差し込みを増やす
コンセントの差し込み口を増やす場合は、既存のコンセントの配線を差し込み口が多いコンセントに合わせ、繋ぎ変えます。そのため、新しくコンセントを増設するよりは費用が安くすむことも。約5,000円はみておくといいでしょう。
200Vのコンセントを増やす
多くの家庭では「単相三線」という形で分電盤へ電気を引き込んでいます。これは電圧がかかる線が2本と、電圧がかからない1本の組み合わせとなっており、電圧のかかり方は2本で逆の周期になっているのです。
この単相三線で100Vを使う場合は、電圧がかかる線1本と電圧がかからない線1本の組み合わせで配線をおこないます。すると最大約100Vの電圧の差が生まれ、機器を使えるようになるのです。一方電圧がかかる線2本をつなぐことで200Vの電圧の差を作ることができ、200V機器が動くという仕組み。
そのため200Vのコンセントを作ること自体は難しくありませんが、エアコン専用コンセントなどを切り替える場合コンセント部分の工事が必要となります。配線によっては分電盤工事が伴うほか、新規に配線を引くことも少なくありません。
200Vコンセントの工事をする場合は分電盤からのコンセント増設と同様、15,000円は工事費として見ておきましょう。
分電盤から専用の配線を引く場合
エアコン専用のコンセントを設置する場合など、分電盤からコンセントを増設する費用としては約15,000円以上はみておきましょう。
コンセントを増設する際に注意するポイント
コンセントを増設する際にいくつか注意するポイントがあります。安全に、トラブルなくコンセントを使うためにも一度確認しておきましょう。
DIYはNG?その理由は……
新しく配線を引いてコンセントを増設するのは抵抗がある、という方は多いでしょう。しかし壁のコンセントを交換して差込口を増やすくらいなら簡単、と感じる方に関しては意外といるものです。部品自体はホームセンターや家電量販店で販売されていることも理由でしょう。
しかしコンセントの増設・交換に関わらずこれらの工事は屋内の配線をいじることになります。もしも配線にミスがあればショートを起こしたり、機器に異常な電圧がかかって火災などの大事故につながるおそれもあるのです。
そのためコンセントをはじめとする電気工事をおこなうには電気工事士の資格を持っており、事故防止のための知識が身についていなければなりません。安全に使用するためにも、電気工事士などの各種資格を持つ業者へ依頼しましょう。
見積もりを依頼しておく
先ほども触れたとおり、コンセント増設はその方法によって費用が変わりやすい工事です。そのため工事を依頼する際には見積もりを依頼し、その工事が実際の使用場面に合っているか確かめてください。
また、より安く施工してもらいたい場合も複数の会社から見積もりをとり、自分が納得できる業者を選んでみてください。
賃貸マンション、アパートでのコンセント増設は注意
自分の持ち家であればコンセントの増設は自由におこなうことができますが、賃貸となればそうはいきません。賃貸はあくまで、大家さんや管理会社から借りているにすぎないため、許可なく設置してしまうと後でトラブルになる場合も。どうしてもコンセントを増設したい場合は大家さんなどに相談し、許可を得てからコンセントの増設を業者に依頼しましょう。
まとめ
寝室の枕元、キッチン周りなどはよく電化製品を使う機会が多いため、コンセントを増設すると今より便利になることも。もし、コンセントの増設で気になることがあれば、一度業者に相談してみてください。
コンセントの増設は電気配線をいじることが多いため、電気工事士の資格をもたない限り、自分で無理にコンセントの増設作業をしないようにしましょう。
それで無理におこなってしまうと、感電や施工不良による漏電、最悪火災に発展する可能性もあります。
安全にコンセントを利用するためにも、業者に依頼してコンセントを増設してもらってくださいね。
コンセント工事・取替・増設を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コンセント工事・取替・増設」をご覧ください。
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