
家電製品を使うときに使われるコンセントは、電源プラグを差し込むだけで使うことができる非常に便利な道具です。しかし、コンセントと電源プラグには、思わぬ危険がひそんでいます。その危険とは、コンセントのトラッキング現象と呼ばれ、火災の原因になると言われています。
そのため、コンセントのトラッキング現象はどのようなときに起きやすいのかと防止策をご紹介します。
目次
コンセントのトラッキング現象が起きやすい場所
火災の原因のひとつであるコンセントのトラッキング現象をご存知でしょうか。トラッキング現象とは、たまったほこりに湿気が加わり、電気が流れることで発火してしまう現象です。ほこりがたまる主な箇所は、使われているコンセントとコンセントの挿入口である電源プラグのすき間です。このトラッキング現象は家電製品を使用していなくても、コンセントを指しっぱなしにしていることでも火災が起きてしまうおそれがあります。
このトラッキング現象にも起きやすい場所があるため、日ごろから注意をしておきましょう。まず、リビングにあるテレビの裏には、ビデオレコーダーやゲーム機器が設置されていることも多いため、必然とコンセントの量も増えてきます。さらには、テレビや家電製品の裏は日ごろから掃除をすることも少なく、掃除もしづらいため注意が必要です。
洗面所や台所にもドライヤーや湯沸かし器を使うために、コンセントを使うことがあると考えられます。ここに使われているコンセントは、湿気がたまりやすくコンセントのトラッキング現象が起きやすい場所といわれています。
ほかには、ベッドやタンスなどがある寝室では、普段から動かすことのないの家具が多いため、その家具の裏につけられているコンセントにも注意しましょう。
トラッキング現象は延長コードにも注意を!
コンセントのトラッキング現象は、床や壁に取り付けられているコンセントだけではなく、コンセントから延長コードや電源タップを使っている場合にも注意が必要です。
延長コードは、コンセントの数や家電製品を使う場所を増やすことができる便利な道具です。しかし、延長コードや電源タップを使っている場合は、複数のコンセントを差し込むことが多くなります。そうなると、一般的にタコ足配線と呼ばれる状況になりやすのです。。
このタコ足配線と呼ばれる状況は、日ごろから使っているコンセントと比べてコンセントのトラッキング現象が起きやすい状態にあり、より一層の注意が必要になります。どうしてもコンセントが足りない場合には、コンセントの増設を考えてみてはいかがでしょうか。
また、延長コードや電源タップにも寿命があります。この電源タップや延長コードの寿命は、一般的に3~5年といわれています。寿命を超えてまで使い続けることもコンセントのトラッキング現象による火災の原因になることもあります。そのため、寿命が近付いたら、新しい電源タップや延長コードに交換しましょう。
トラッキング現象がおこるのはコンセントが正しく使えてない?
コンセントのトラッキング現象は、場所によっても起きやすい場所や起きにくい場所もありますが、そもそも正しい使い方をしていない場合もあります。
まずは、延長コードや電源タップに書かれている許容電流に気を付けましょう。延長コードや電源タップには、製品ごとに許容電流が書かれています。またコンセントを使う家電製品には、消費電力が書かれています。この消費電力よりも大きい許容電力であるものを使っていくことが大事になっていきます。実際に延長コードや電源タップを使うときには、製品に記載されている注意事項や許容電流を確認してから使うようにしましょう。
ほかにも、コンセントを使うときに家電製品までの距離が短くコードが余ってしまうことがあります。このときに小さくして省スペースにしておこうと思い、コードを面ファスナーや結束バンドで束ねることも多いのではないでしょうか。コードをまとめたまま家電製品を使用するとコードに熱がこもってしまい、過熱してしまいその結果、火災の原因になるといわれています。この過熱を防ぐためにもコードを伸ばして使いましょう。
コンセントのトラッキング火災を防ぐためにできること
では、火災の原因となるコンセントのトラッキング現象を防ぐにために、さまざまなことがあるので対策をおこなってトラッキングによる火災を防ぎましょう。コンセントのトラッキング現象の原因となるのは、コンセントと電源プラグの間にほこりがたまることだといわれています。
そのため、こまめにコンセントがある場所を掃除することがトラッキングを防ぐために大切になります。日ごろ使っていないコンセントは、抜いておくことでトラッキング現象を防ぐことができるだけでなく、余分な電気代を節約することにもなるでしょう。
市販されている電源タップや延長コードには、トラッキング防止機能付きの製品が売られています。ほかにも、コンセントと電源プラグの間にほこりが入らないようにする安全カバーやキャップが販売されてますので、コンセントのトラッキング現象の防止グッズを使うのはいかがでしょうか。
まとめ
トラッキング現象は、コンセントと電源プラグのすき間にほこりがたまることが主な原因であるため、ほこりがたまらないように工夫をしておきましょう。
延長コードや電源コードを使うことは便利で助かりますが、タコ足配線になることがあるので気を付けましょう。便利な延長コードや電源コードは、傷つきや汚れによる劣化するおそれもあるため、日ごろから注意しておくことが大切になってくるでしょう。
しかしどうしてもコンセントが足りないときがあります。使われている延長コードや電源コードだけではコンセントが足りない場合には、業者に依頼をしてコンセントの増設をおこなってみてはいかがでしょうか。
コンセント工事を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コンセント工事」をご覧ください。
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