消費電力によくあるkWhって?電気料金の仕組みを知って賢く節約しよう!

2021.4.30

消費電力によくあるkWhって?電気料金の仕組みを知って賢く節約しよう!

電気はこまめに消して節約する。節約のために、こういった意識をもっている方は多くいると思います。そんな方は消費電力について勉強することでさらにかしこく節約できるようになるかもしれません。でも消費電力にかいてあるkWhとはなんのことなのでしょうか。今回は消費電力の単位kWhと電気料金について解説します。

ワットって何?電力についてまずは知ろう

家電製品のカタログやホームページには必ずといってよいほど「消費電力」の項目があります。この消費電力の単位はワット(W)で表されますが、これってどういう単位なのでしょうか。

ワット(W)を基本としての電気の単位(キロワット・メガワット・ギガワット)

ワットは電気や仕事量に用いられる単位です。仕事量とはすなわちエネルギーのことです。消費電力をワットで表すということは、家電製品を動かすために必要なエネルギーを表していることになります。
単位は、
1,000ワット=1キロワット(kW)
1,000キロワット=1メガワット(MW)
1,000メガワット=1ギガワット(GW)
といった具合に1,000倍ごとにかわっていきます。

電力とは

それでは電力とは一体なんなのでしょうか。
少しむずかしくいうと、単位時間に電流がする仕事のことを電力といいます。
これではまだ、なんのことかよくわかりません。電力はよく水の流れにたとえられます。ダムの放水と流しそうめんで流れる水では、1秒間に流れる水量がまったく違います。この流れる水量が電力であり、高い電力はダムのようにたくさん流れる水、低い電力は流しそうめんのようにちょろちょろ流れる水のようなものです。
実際、消費電力が100Wの電球は50Wの電球よりも、多くの電気を使うため明るくなります。
      ワットって何?電力についてまずは知ろう

キロワットアワー(kWh)との違いとは

消費電力をみているとワット以外にも、キロワットアワー(kWh)という単位を目にすることがあります。

ワットアワー(Wh)とは

電力にはワットのほかにも大切な単位があります。それがワットアワー(Wh)です。アワー(h)は時間をあらわし、ワットアワー(Wh)で1時間に消費する電力の量を意味します。
ワットアワーは次のように計算されます。
ワットアワー(Wh)=電力(W)×時間(h)
たとえば100Wの電球を1時間使った場合は、
100(W)×1(h)=100(Wh)
ということになります。

ワットの解説でもふれたとおり、キロ(k)は1,000倍をあらわす単位です。
ワットアワーでも同じく、
1,000ワットアワー(Wh)=1キロワットアワー(kWh)
と表すことができます。さらに数が増える場合もワットアワーと同様です。

たとえば、100Wの電球を12時間つけていた場合は、
100(W)×12(h)=1,200(Wh)=1.2(kWh)
と換算することができます。

家電などの使用時間から電気料金を計算するには

それでは具体的な例を用いて、電力量料金の計算をしてみましょう。ここでは電気料金全体の計算ではなく、家電で使用した電力がいくらになるかという計算について解説します。

電力量にかかる料金は契約内容によって異なりますが、ここでは簡単のため1kWhあたり26円とします。

まず消費電力100Wの電球を1時間使用した場合の電力を計算します。
1時間あたりに消費した電力は、
100(W)×1(h)=100(Wh)=0.1(kWh)
になります。
1kWhあたり26円かかるので、
0.1(kWh)×26(円)=2.6(円)
となります。
これが1時間にかかる料金になるため、1日つけていたら約62円、1週間で約436円かかる計算です。

次によく使う家電である電子レンジを見てみましょう。
電子レンジには消費電力に関して、「定格高周波出力」と「定格消費電力」という項目があります。定格高周波出力とは、食品などを加熱する際に必要な電力のことです。また定格消費電力とは、モニターの表示やライトなど定格高周波出力を含めた、消費されるすべての電力のことです。
すなわち消費電力を計算する際は、定格消費電力をみることになります。
定格消費電力が940Wの電子レンジを3分(0.05h)使ったとすると、
940(W)×0.05(h)=47(Wh)=0.047(kWh )
の電力を消費し、
0.047(kWh)×26(円)=1.22(円)
となります。

家電を動かすときはだいたいでいいので電気代を計算しておくと、節約にむすびつくかもしれません。
      家電などの使用時間から電気料金を計算するには

節約に必須!?電気料金の中身の見方とは

いつも払っている電気料金は、自分が使った分の電力量料金だけではありません。
電気料金には、基本料金と電力量料金と燃料費調整単価がふくまれています。

基本料金

基本料金は電気を使わなくても、電気を供給されている場合は支払うことになる料金です。
契約電流の大きさによって異なる場合が多く、一般家庭であれば500円から1,000円ほどになります。
電気をあまり使っていないのに大きな契約電流にしている場合は、見直すと電気料金が安くなるかも知れません。

電力量料金

電力量料金は実際に消費した電力にかかる料金です。1kWhあたりの料金がわかれば、先ほど解説した計算でいくらかかるか知ることができます。
契約内容にもよりますが消費した電力が多くなればなるほど、1kWhあたりの料金が高くなる従量制が一般的です。
家電の使い方で大きく節約できる料金なので、自分がどういう電気の使い方をしているか振り返ると節約につながります。

燃料費調整単価

燃料費調整単価とは、燃料の価格変動にあわせて請求される料金です。発電に使う燃料の価格は常に変動しているため、毎月同じ価格で電気を提供することはできません。そのため価格変動分を燃料費調整単価として、電気料金にくわえています。
      節約に必須!?電気料金の中身の見方とは

まとめ

電気は現代の生活には欠かせないエネルギーで、同時に節約の意識が向きやすいものです。節約のポイントは消費電力にあり、日ごろから今どのくらいの時間使って、この機器の消費電力は何Wだから……と計算してみると節約につながるかもしれません。電気をかしこく使っておサイフに優しい生活をしましょう。
電気のことでご相談がある場合は業者に依頼しましょう。

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