生ゴミはなんで臭くなるの?簡単な生ゴミの消臭方法まとめ

2021.4.30

生ゴミはなんで臭くなるの?簡単な生ゴミの消臭方法まとめ

「生ゴミが臭い……。」一度は誰もがこう思ったことがあるでしょう。とくにこれから暖かい時期に入ると、生ゴミを1日放置しておいただけで臭くなります。この生ゴミはなぜ臭くなってしまうのでしょうか?

生ゴミが臭くならないようにできたらとても衛生的で快適ですよね。そこで今回の記事では、生ゴミが臭くなる方法を解説し、その生ゴミの消臭方法について紹介していきます。

生ゴミから悪臭がするのはなぜ?

生ゴミの消臭方法の前に、そもそもなぜ生ゴミから悪臭がでてしまうのかをみていきましょう。

生ゴミが臭くなるのは、「嫌気性微生物」が活動を始めるからと言われています。嫌気性微生物とは、増殖に酸素を必要としないことが特徴の菌です。嫌気性微生物が生ごみを分解する際にさまざまな有害な物質を発生させるのですが、この分解こそが悪臭の原因となっているのです。

この嫌気性微生物が生ゴミで繁殖する理由は4つあります。

・栄養が多い
生ゴミのほとんどが嫌気性微生物の栄養分となる水分と有機物でできています。この栄養を求めて菌が発生するのです。

・水分が多い
水分は嫌気性微生物の繁殖において必要不可欠です。生ゴミはもとの水分量が高いうえに、三角コーナーや排水口のゴミ受けに溜まったりすることで水分量がさらに増えることも多いです。そのため嫌気性微生物が活発に分解を始め、腐敗の進行がはやまります。

・酸素が薄い
ビニール袋やゴミ箱で生ゴミが密閉された状態になると、その中は酸素が薄い状態になります。このような酸素が薄い状況下では、嫌気性微生物を活性になるのです。

・温度が高い
嫌気性微生物は基本的に温度の高いほうが繁殖力は高まります。夏の生ゴミがとくに臭うのはこれが原因です。

      生ゴミから悪臭がするのはなぜ?

自宅にあるものでできる!生ゴミの消臭方法

本題の生ゴミの消臭方法です。生ゴミの臭いの原因には「アルカリ性」と「酸性」の成分が影響しています。そのため、この2つを中和させることが生ゴミの消臭につながるのです。

ここでは特別なものを使わずに、普段家にあるものでできる方法をまとめてあるのでぜひ1度試してみてください。

1.クエン酸をかける
クエン酸を粉のまま生ゴミにかけることによって、生ゴミの消臭につながります。クエン酸によって、アルカリ性が中和されるので臭くなる予防にも効果があります。

2.塩や酢をかける
塩をかけることによって腐敗を遅くすることができるので、ビニール袋で封をするまえに軽くかけておくと効果的です。また、酢にも嫌気性微生物の増殖を抑制する効果があるので
同じようにかけておくといいでしょう。

3.コーヒーの抽出カスを使う
コーヒーにもアルカリ性を中和させる効果があります。生ゴミと一緒に捨てるだけなのでコーヒーをよく飲む人にオススメです。

4.重曹をかける
重曹をかけることによって、生ゴミの酸性を中和させることができます。また、中和だけでなく水を吸う効果もあるので嫌気性微生物の繁殖を抑えることができます。

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おすすめ!生ゴミの消臭グッズ

ここでは、自宅にあるものでできる方法よりも効果の高い生ゴミの消臭グッズをいくつかご紹介していきます。

生ゴミ処理機

生ゴミ処理機では、電気の力によって生ゴミを乾燥させたり、微生物の力によって生ゴミの分解を行ったりすることで生ゴミの悪臭を防ぎます。

この生ゴミ処理機の使い方は、生ゴミを入れてスイッチを押すだけなのでとても簡単に使えます。また、処理し終わった生ゴミは肥料になるのでとてもエコです。

スプレーを使う

生ゴミの匂いを防ぐには「重曹スプレー」と「クエン酸スプレー」が効果的です。重曹スプレーは酸性を、クエン酸スプレーはアルカリ性を中和させることができます。どちらとも菌の繁殖を抑える効果があり、その効果は生ごみを捨てるときに吹きかけておくだけで出ます。安価な値段で手に入るのでオススメです。

生ゴミの消臭として普段からできる対策

生ゴミの消臭方法をいくつか紹介していきましたが、できることなら事前に予防していきたいと思います。生ゴミの消臭予防をするには嫌気性微生物が繁殖する原因をできるだけ無くすことが重要です。ここでは、その原因の4つのうち、「水分」と「温度」を緩和する方法をご紹介します。

水分を減らす

生ゴミが出たとき、すぐにキッチンペーパーや新聞紙によって水分を吸い取ります。これによって、腐食が進む前に生ゴミから水分が減り、嫌気性微生物が繁殖するのを緩和することができます。

キッチンペーパーや新聞紙に包んだまま捨てる方法がありますが、それだと水分と生ゴミが密接な状態です。吸い取ったあとはできるだけキッチンペーパーや新聞紙と生ゴミをわけて捨てるようにしましょう。

温度を下げる

生ゴミをビニール袋などに入れて冷凍庫で冷やします。これによって嫌気性微生物の好きな高温状態が解消されるので繁殖を防げます。こちらも同じように、生ゴミがでたときすぐに対処するようにしましょう。

ただ、腐食する前の生ゴミとは言っても、生ゴミと食材を一緒に冷凍庫に入れるのは気が引けると思うのであまりオススメはしません。

まとめ

臭いの原因である嫌気性微生物は、生ゴミの「栄養」、「水分」、「酸素の薄さ」、「温度の高さ」を好むため、この4つを上手く緩和させることで消臭に繋がります。それにはクエン酸やアルコールスプレーを使いましょう。薬品の成分によって、生ゴミの腐敗の予防、消臭効果があるのでオススメです。

また、その他にも塩や酢、キッチンペーパーや新聞紙など、どのご家庭でもできるような方法もあります。生ゴミを捨てるときにひと手間加えるだけなので是非一度試してみてください。

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