バッテリー上がりは前兆がないことも!お出かけ前に充電・交換で対策

2021.10.22

バッテリー上がりは前兆がないことも!お出かけ前に充電・交換で対策

車でお出かけする日を前に、「突然バッテリーが上がることがある」というニュースを聞いて、ドキッとしていませんか?

確かに、最近のバッテリーは性能がよく、寿命ギリギリまで正常に機能するものが多いです。そのため、朝は普通にエンジンがかかったのに、次に乗るときに突然エンジンがかからなくなるということも考えられます。しかし、以下のような前兆がみられる場合もあるので覚えておきましょう。

  • エンジンがかかりにくい
  • ヘッドライトが暗い
  • パワーウィンドウの動きが遅い
  • アイドリングストップが機能しない
  • ハイブリッド車の警告ランプが点灯する

本記事では、バッテリー上がりの前兆と前兆がみられた場合の対策、突然バッテリーが上がった場合の対処法をご紹介します。お出かけ前も出先でも使える知識をつけてドライブに備えましょう。

バッテリー上がり5つの前兆

カーバッテリー

そもそもバッテリー上がりとは、バッテリーの蓄電量が不足して車のエンジンを始動できなくなったりエアコンやライトなどの電装品が使えなくなったりする現象です。

つまり、バッテリーの電気を使う機能に変化が生じるのがバッテリー上がりの前兆です。代表的な具定例には以下の5つがあります。

・エンジンがかかりにくい
エンジン始動はバッテリーに大きな負荷がかかります。必要な電力も多いため、蓄電不足だと大きな負荷に耐えられず、バッテリーが上がってしまうのです。

・ヘッドライトが暗い
バッテリーが劣化して電力が弱くなっていると、ヘッドライトが暗くなることがあります。ただし、ライトが暗くなるのはレンズが汚れていたり光の向きを決める光軸がずれていたりする可能性もあるので、他の症状がないかも確認してから判断しましょう。

・パワーウィンドウの動きが遅い
バッテリーの劣化はパワーウィンドウの動きにも影響します。窓の開け閉めが以前よりも遅いと感じる場合は、バッテリー上がりの前兆を疑いましょう。

・アイドリングストップが機能しない
アイドリングストップ車に乗っていて、停車時にエンジンが止まらないことが多い場合は、バッテリー上がりの前兆かもしれません。

エンジン始動には大きな負荷がかかるため、バッテリーが弱っているときは再始動できなくなるリスクを回避するために、アイドリングストップ機能が働かないことがあります。

・ハイブリッド車の警告ランプが点灯する
ハイブリッド車は、バッテリーの電圧が低下すると警告が出るようになっています。本来保つべき12Vを下回るとバッテリーが弱っているとサインを出してくれるのです。

この警告は電池のマークが赤く光るのですが、原因はバッテリーの劣化だけではありません。オルタネーターという発電機やオルタネーターとエンジンをつなぐファンベルトの劣化が原因の可能性もあります。

オルタネーターやファンベルトの劣化は自分で対処することができないので、警告ランプが出た場合は、早めにディーラーなどに相談するのがおすすめです。

見た目や数値も要チェック

ここまでにご紹介したエンジン始動時や運転中にみられる前兆もありますが、バッテリー本体の状態を確認することも大切です。下の表を参考に、バッテリーの劣化状況を見ておきましょう。

チェックポイント 劣化の目安
使用年数 5年以上使い続けている
見た目 容器のひび割れや膨張、液漏れがみられる
バッテリー液の比重 比重計の目盛りが1.26~1.28の範囲外
電圧 電圧計の数値が12V未満

バッテリー液の比重やバッテリーの電圧を調べるためには、専用の機器が必要です。持っていればいつでも自分で点検できて便利ですが、購入するのは面倒という方はディーラーや整備工場などに点検を依頼しましょう。

消費電力の大きい車はバッテリーが上がりやすい

バッテリー上がりはバッテリーの電力不足で発生します。そのため、電装品が多く、消費電力が大きい車はバッテリーが上がりやすいのです。

ヘッドライトはもちろん、パワーウィンドウやエアコン、オーディオが使える車も多いです。さらに、最近は防犯装置やドライブレコーダーを取り付ける車も多いため、バッテリーにかかる負担は大きくなっています。

また、電装品が少なくてもアイドリングストップ車は要注意です。1回の走行で何度もエンジン始動をおこなうため、短時間の使用でも大量の電気を消費します。大容量のバッテリーを積んでいないと電力不足になりやすいので、アイドリングストップ車専用で大容量のバッテリーを使用しましょう。

バッテリー上がりの前兆がみられたら充電か交換

バッテリー上がりの前兆がみられる場合、充電して回復するケースと新しいバッテリーに交換が必要なケースがあります。これは、1つの症状から見極めるのではなく、複数の症状から判断します。

充電して回復するケースの目安

まず確認していただきたいのは、車の使用頻度です。月に1度くらいしか乗らない車であれば、バッテリー上がりの前兆がみられても単なる充電不足の可能性が高いため、充電すれば回復するかもしれません。

また、毎日運転していても、5~10分しか乗らない場合や、夜にばかり運転している場合は、充電不足になっているおそれがあります。一度充電して様子をみてみましょう。

もうひとつはバッテリーの使用年数です。バッテリーの一般的な寿命は2~3年ですが、乗り方によっては10年使える場合もあります。使用年数が長いだけで劣化症状が出ていない場合は、1度充電してあと半年~1年程度乗り続けてみてもいいかもしれません。

バッテリー交換が必要なケースの目安
毎日車に乗っているにも関わらずバッテリー上がりの前兆やバッテリー本体の劣化症状がみられる場合は、バッテリーの寿命が近いと考えたほうがいいです。

そして、バッテリーの見た目に劣化症状が出ている場合や5年以上使用しているバッテリーも早めの交換をおすすめします。先ほど10年使える場合もあるといいましたが、基本的なバッテリーの寿命は2~3年、長くても5年が目安だといわれています。

5年以上使い続けているバッテリーは、劣化症状がみられなくても突然寿命がきてバッテリーが上がってしまうおそれがあるので、交換しておくのが安心です。

バッテリーの充電方法

カーバッテリーの充電方法は2つあります。まとまった時間が取れる方は走行、定期的に運転するのが難しい方は充電器を使用しましょう。

・週に1度の走行
車はエンジンを始動するとオルタネーターという発電機が稼働します。そして、エンジンの回転数が上がると、たくさん発電してバッテリーに多くの電気を蓄えます。

しかし、蓄えられた電気は車を放置しているだけでも放電して減ってしまうため、週に1度の走行が必要です。

また、エンジンの回転数が低いと発電量が少ないため、十分な蓄電ができません。運転するときは時速50キロメートル以上の速さで30分以上走行してください。

・充電器の使用
忙しくて運転する時間が取れない場合は、充電器を使いましょう。充電器はカー用品店や通販などで購入できます。バッテリーにケーブルをつないで充電器の電源を入れるだけなので、使い方も簡単です。

詳しい使い方やおすすめの充電器は【車のバッテリーの充電方法を間違えないために!正しい対応を解説】でご紹介していますので、こちらをご覧ください。

バッテリーの交換方法

バッテリー交換は自分でもできますし、業者に依頼することもできます。ここでは、自分で交換する場合の手順とバッテリー交換を依頼できる業者の種類をご紹介します。

・自分でバッテリーを交換する
バッテリー交換はエンジンを切った状態でおこないます。必ずエンジンスタートボタンがオフになっていること、もしくはキーが抜かれていることを確認し、以下のものを準備したうえで作業を始めてください。

【準備するもの】
  • 新しいバッテリー
  • スパナ
  • ゴム手袋
  • 保護メガネ
  • サンドペーパーやワイヤーブラシ

新しいバッテリーを購入する際の選び方は【車のバッテリーの種類を紹介。交換が必要か判断してから対処しよう】でご紹介しています。合わないものを購入してしまうと取り付けられなくなってしまうので、きちんと確認してから購入しましょう。

手順
1 バッテリー上がり手順① 先にマイナス、次にプラスという順番でケーブルを外したあと、バッテリーについている金具を取り外す
2 バッテリー上がり手順② バッテリーを垂直に持ち上げて取り外し、サンドペーパーやワイヤーブラシを使ってケーブルターミナルを掃除したら、新しいバッテリーを取り付ける
3 バッテリー上がり手順③ バッテリーに金具を取り付け、プラス、マイナスの順でケーブルを取り付ける

ケーブルを外す順番を間違えたり、作業中にスパナが車体に触れたりすると、ショートしてしまうおそれがあります。上記の順番にしたがって慎重に交換しましょう。

また、バッテリーを交換すると時計やカーナビのデータはリセットされます。データを引き継ぎたい場合は、バックアップ用メモリーという道具も用意して、バックアップをとってからバッテリーを交換してください。バックアップの取り方はメモリーの種類によって異なります。取扱説明書にしたがってバックアップを取りましょう。

・業者に交換を依頼する
バッテリー交換を依頼できる業者は、おもにディーラーとカー用品店の2つです。それぞれの特徴と費用相場をご紹介します。

▼右にスクロールできます

ディーラー カー用品店
メリット
  • 確実にメーカー純正のバッテリーに交換できる
  • システムエラーのリスクが低い
  • 多くのバッテリーを保有しているので、車に適応するものがある可能性が高い
  • ディーラーよりも少し安価
デメリット
  • 費用が高め
  • 格安バッテリー持ち込み不可の場合が多い
  • 格安バッテリー持ち込み不可の場合が多い
費用相場 軽自動車:2~3万円
コンパクトカー:3~4万円
ハイブリッド車:4~5万円
軽自動車:約2万円
コンパクトカー:2~3万円
ハイブリッド車:3~4万円

上記のほかに、ガソリンスタンドでもバッテリー交換を受け付けている場合があります。しかし、自分の車に適応するバッテリーがない可能性もありますし、自動車整備のプロが作業するとは限りません。

安全かつ確実に車に適応するバッテリーへの交換を望む場合は、ディーラーかカー用品店に相談しましょう。

バッテリーが上がったときの対処法

バッテリー上がりの前兆がみられた場合は、ご紹介した方法で対策しておけば、出先で突然バッテリーが上がるということはないでしょう。しかし、前兆がみられず突然バッテリーが上がるケースもあります。

突然バッテリーが上がっても焦らなくて済むように、バッテリーが上がってしまったときの対処法も一緒に覚えておきましょう。

バッテリー上がりを解決する方法は3つです。解決にあたり何を重視するかによっておすすめの方法は異なります。以下のメリットデメリットなどを参考に、いざというときに使う方法を考えておきましょう。

▼右にスクロールできます

ロードサービス 自分で直す 業者
方法
  • 加入しているロードサービス業者や保険業者に相談する
  • 救援車のバッテリーから電気を供給してもらう
  • ジャンプスターターを使う
  • 生活110番に連絡して業者の手配を依頼する
メリット
  • 基本的に無料
  • 安全に適切な対処を受けることができる
  • 道具があればその場ですぐ解決できる
  • 加盟店が多いため、迅速な対応ができる
  • 安全に適切な対処を受けることができる
デメリット
  • 保険の場合は利用回数に制限がある場合がある
  • 繁忙期は現場到着に時間がかかる場合がある
  • 救援車やジャンプスターターの用意が必要
  • ケガや失敗のリスクが比較的高い
  • 平均1万円前後の費用がかかる
  • 車の牽引や動かなかった場合の宿泊施設の手配などはできない

自分で直す場合の詳しい手順は【バッテリー上がりの対処法について解説!原因がわかれば対策もできる】でご紹介していますので、こちらを参考にしてください。

なお、気温の低い冬の朝など、一時的にバッテリーが弱ってしまっただけならば、しばらく待てばエンジンがかかることもありますが、基本的にバッテリーは自然回復しません。

むしろ放置したぶん残り少ない電気がより一層放出されてしまうだけです。バッテリーが上がったと思ったら、早めに上記の対処をおこないましょう。

また、突然バッテリーがあがるということは、バッテリーの寿命が近い可能性が高いです。1度充電してエンジンがかかるようになったとしても、またすぐにバッテリーが上がるおそれがあります。近いうちに業者に点検を依頼するなどしてバッテリーの状態を確認し、劣化しているようならバッテリー交換をしましょう。

バッテリーが上がったらやってはいけない2つのこと

突然バッテリーが上がってしまったとき、すぐに冷静に対処できればいいですが、早くエンジンをかけようと焦ってしまう方も少なくありません。しかし、間違った対処はかえって車に負担をかけてしまうので、以下のような行動はしないよう注意してください。

・何度もエンジンをかけようとする
早く車を動かしたい一心で何度もエンジンをかけるのは、余計にバッテリーに負担をかけてしまいます。2~3回エンジンをかけてみても反応しない場合は、すぐにエンジンをかけるのをやめて、バッテリー上がりを直す方法を試してみましょう。

・車を叩くなどして刺激を与える
バッテリー上がりは、昔の家電のように叩いて直ることはありません。車内の機器になんの影響も与えないばかりか、ただ車を傷つけるだけになってしまいます。焦りでイライラすることがあるかもしれませんが、落ち着いて対処しましょう。

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